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Solution
エンドユーザー視点で、金融機関に新たなサービスを提供
日立のFinTech関連サービス
最先端クラスのITを駆使した革新的な金融サービスを提供するFinTechが注目を集めています。
日立はFinTech
関連サービスの提供を通して、金融機関であるお客さまとの価値協創と、新たなビジネスモデルの創造に取り組ん
でいきます。
対象ユーザー
FinTechへの対応で、
エンドユーザー指向の新しいサービスを検討されている金融機関。
特 長
日立は、技術やシステムの提供にとどまらず、金融機関へ新たなビジネスモデルを含めたFinTech関連サービスを
提案。独自技術の活用に加え、
FinTech企業とのアライアンスを推進し、
セキュリティや既存システムとの整合性を
踏まえた高信頼なサービスを提供。
FinTechへの対応が
金融機関の課題に
最先端クラスのITと金融サービスを
融合させるFinTech※1が国内外で大き
な注目を集めています。FinTechとして
なっています。
ティや既存システムとの整合性を踏まえ
※1 Finance(金融)
とTechnology(技術)
を組み合わ
せた造語。最先端クラスのITを駆使した革新的な
金融サービスやそれらを創出するための活動
て、高信頼なFinTech関連サービスを
提供していきます。
日立のFinTechへの
取り組み
日立は、FinTech関連サービスを次
の4領域で提供し、
これらのサービスを
提供されるサービスは、
電子マネーなど
日立はFinTechの本質を
「金融機関
通して、
金融機関であるお客さまとの価
を利用した
「決済」
、
ネット経由で資金調
に対して、
エンドユーザー指向で新たな
値協創と、
新たなビジネスモデルの創造
達を行う
「クラウド・ファンディング」
、
人工
金融サービスを提供すること」
だととらえ
に取り組んでいきます
(図1)
。
知能を活用した
「投資支援」
など多岐
ています。
つまり、
技術やシステムの提供
①インタフェース
にわたっています。
これまで金融機関自
にとどまらず、金融機関へ新たなビジネ
モバイル機器のユーザーインタフェー
らが担っていたサービスに対して、
異業
スモデルを含めたサービスを提案するこ
ス活用や、企業間でのアプリケーション
種事業者やベンチャー企業が新たな
とが、
重要なポイントだと考えています。
※2
プログラミングインタフェース
(API)
連
価値を付加したサービスとして提供して
さらに、
日立は、
独自技術の活用に加
携による新サービスの提供
いるのが特長です。
え、国内外のFinTech企業と積極的な
②ビッグデータ
特に決 済 領 域では、個 人の消 費
アライアンスを推進しながら、セキュリ
人工知能やロボットの活用による新
プロセスや企 業 活 動において、多く
のF i n T e c h 関 連サービスが登 場し
他社サービス
失も含めた大きな脅威となりつつあり
ます。
こうした状況を踏まえ、金融庁
エンド
ユーザー
金融機関
預金・融資・為替
決済
株・投信
運用
保険
信用
も銀 行 法の改 正による規 制 緩 和を
個人資産管理
日立
決済
④ セキュリティ
の対応準備と、利用者に新たな利便
図1 FinTech関連サービスを4領域で提供
はいたっく 2016.4
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…
③ 金融インフラ
「攻めの経営」に向けたFinTechへ
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FinTech
企業群
投資支援
検 討しており、金 融 機 関にとっては
性 や 価 値をもたらすことが 急 務と
② ビッグデータ
ス競争の激化や、
ビジネス機会の損
① インタフェース
ており、金融機関にとっては、サービ
流通、公共…
FinTech
情報を、NFC ※ 4 対応のスマートフォン
サービスの提供
TM
が期待できます。
搭載端末)
に格納し、
モ
なお、
モバイル型キャッシュカードの情
ブロックチェーン技術※3などを活用し
バイル型キャッシュカードとして利用でき
報はスマートフォン内の安全性の高い
た新たな金融インフラの提供
るようにするものです。
領域※5で管理し、不正なアプリケーショ
④セキュリティ
利用者は、金融機関が提供するス
ンによる情報の搾取を防止するなど、
高
生体認証やサイバーセキュリティを
マートフォンアプリを使用して、
現金の引
いセキュリティを確保していますので、
活用した新サービスの提供
き出しなど、希望する取引内容を事前
安全な利用が可能です
(図2)
。
※2 コンピュータプログラムの機能や管理データなどを、
外部の他のプログラムから呼び出して利用するため
の手順やデータ形式などを定めた規約
に登録。営業店窓口やATMに設置さ
※3 分散型台帳技術。複数拠点に分散されたサーバな
どの通信機器に、
それぞれ同一の記録を同期させて
一つの台帳を維持する仕組み
を完了できます。
これにより、
キャッシュ
(Android
③金融インフラ
れた読み取り端末にかざすことで、
取引
カードの携帯や、窓口取引での伝票記
入・印鑑使用が不要となるほか、金融
新たな金融取引のスタイルを
提供する「日立モバイル型
キャッシュカードサービス」
サービスの利用開始手続きが簡素化さ
※4 Near Field Communication:ISO(International
Organization for Standardization/国際標準化
機構)
で規定された近距離無線通信の国際標準
規格
※5 暗号化によってデータを保護し、耐タンパ性(解析
や改ざんに対する耐性)
を有する領域全般を指す。
スマートフォン等に内蔵されているUICC
(Universal
Integrated Circuit)
や、HCE(Host-based Card
Emulation)
を用いたクラウド上の領域などがある
れるなど、利便性を向上することができ
ます。
これからも日立は、豊富なシステム構
FinTech関連サービスの第一弾とし
また金融機関にとっても、本サービス
築ノウハウと独自技術の活用、国内外
て、新たな金融取引のスタイルを実現
の普及によって物理的なキャッシュカー
のFinTech企業とのアライアンス推進
する
「日立モバイル型キャッシュカード
ドの発行・運用コストの低減に加え、伝
などにより、金融機関のお客さまとの価
サービス」
を提供します。
票・印鑑レスによるペーパーレス化と照
値協創と、新たなビジネスモデルの創
本サービスは、通常はキャッシュカー
合作業の負担軽減、
デビットカードの使
造を支援し、事業の拡大に貢献してい
ド内に保管されている口座番号などの
用頻度向上といった、
さまざまなメリット
きます。
容易な発行申請
スマートフォンで
NFC対応のスマートフォン
NFC
(AndroidTM)
さまざまな活用シーン
インターネット
専用
スマートフォン
アプリ
店頭で
インターネット
即時利用
申込手続き不要
モバイル型キャッシュカードの発行申請
アクセス許可
金融機関
営業店
セキュア領域
本人確認
伝票記入レス
印鑑レス
NFC
発行処理
モバイル型キャッシュ
カード発行システム
インター
ネット
モバイル型
キャッシュカード
キャッシュカー
ATM
発行(書き込み)
カード携帯不要
混雑緩和
NFC
即時発行
図2 日立モバイル型キャッシュカードサービス全体像
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 金融システム営業統括本部 事業企画本部
金融イノベーション推進センタ
http://www.hitachi.co.jp/finance-inq/
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/mobiliy-cashcard/
はいたっく 2016.4
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