平成28年度佐賀県交通安全県民運動実施計画

平成28年度
佐賀県交通安全県民運動実施計画
交通事故ワースト1からの脱却!
県⺠総参加で交通事故のない安全で安⼼な佐賀県を目指して
「佐賀県交通安全推進ロゴマーク」
佐賀県交通対策協議会
(事務局:佐賀県くらしの安全安心課)
平成28年度 佐賀県交通安全県⺠運動実施計画
1 基本方針
平成28 年度佐賀県交通安全県民運動は、
平成26 年中の人口10 万人当たりの人身事故発生件数、
負傷者数、死者数が全国ワースト1位であったことを受け、平成 27 年に起動した「佐賀県交通事
故ワースト1からの脱却!」緊急プロジェクトの2年目にあたること、また、第 10 次佐賀県交通
安全計画の初年度にあたることを踏まえ、関係機関・団体との緊密な連携の下、県民総参加によ
り運動を推進し、県民一人ひとりの交通安全意識を高め、交通ルールの遵守と人に優しい交通マ
ナーの実践を習慣付けることで、まずは、交通事故ワースト1からの脱却に向けての礎を築くこ
とに主眼を置き、究極的には交通事故のない安全で安心な佐賀県を目指すものとする。
2 期
間
平成28年4月1日から平成29年3月31日までの1年間
3 年間統一スローガン
「守ろう交通ルール
高めよう交通マナー」
4 年間重点推進事項
交通事故を防止するためには、県民一人ひとりが交通安全についての正しい知識とモラルや
マナーを身につけ、安全な行動を実践することが重要である。
そのためには、それぞれの家庭、学校、職場、地域等において、交通安全教育指針に基づく
交通安全教育を実施するなど、あらゆる機会を通じて交通安全意識の高揚を図るとともに自主
的な交通安全活動を推進する必要がある。
今年度は、重点推進事項を次のとおり定め、効果的な取組を推進する。
(1) 子どもと高齢者の交通事故防止 (別記1)
(2) 追突事故の防止(別記2)
(3) 道路横断中の交通事故の根絶 (別記3)
(4) 早めのライト点灯(ハイビーム(上向き)が原則)による夜間の交通事故防止(別記4)
(5)自転車の安全利用の推進(特に、自転車安全利用五則の周知徹底) (別記5)
(6) 後部座席を含めた全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
(別記6)
(7) 飲酒運転の根絶 (別記7)
-1-
《別記1》
(1) 子どもと高齢者の交通事故防止
目
的
子どもと高齢者の交通安全意識の高揚を図り、運転・運動能力等の正しい理解に
基づく安全な行動が実践できるよう交通安全教育及び交通指導を推進する。
他世代の運転者に対しては、子どもと高齢者に対する「思いやり運転」の意識の
定着化を図り、子どもと高齢者の交通事故を防止する。
○ 通園、通学時間帯における街頭指導、保護・誘導活動の実施
主
な
推
進
事
項
○ 参加・体験・実践型の交通安全教育の推進
○ 子どもや高齢者に対する「思いやり運転」と「防衛運転」の促進
○ 高齢運転者標識(高齢者マーク)の使用促進
○ 高齢者交通安全五則(まみむめも)を活用した広報啓発活動の推進
○ 反射材用品の普及、活用の促進
○ 交通安全講習会等への積極的参加の促進
○ 高齢者に対する街頭指導等(特に道路横断時の安全確認)の実施
《別記2》
(2) 追突事故の防止
目
的
追突事故は、
県内の交通事故の約4割を占めており交通事故増加の大きな要因で
あることから、
「前方の注視」
「車間距離の保持」等、車両運転時の基本的事項の遵
守を呼びかけ追突事故を防止する。
○ 前方注視、車間距離の保持、方向指示器による合図要領等、安全運転に関する
主
な
推
進
事
項
基本的事項についての広報啓発活動の積極的推進
○ 追突事故防止のための「みっつの3」運動の推進
○ 運転中の携帯電話・スマートフォン等の使用禁止の徹底
○ 過労等による「居眠り運転」等の防止対策の推進
○ 広報紙(誌)等各種広報媒体を活用した積極的な広報の推進
○ 街頭における指導取締りの強化
-2-
《別記3》
(3) 道路横断中の交通事故の根絶
目
的
道路を横断中の歩行者が、車両と衝突して死傷する事故が後を絶たないことか
ら、車両の運転者に対する「横断歩道以外の道路横断者の存在とその危険性」の意
識付けと、
道路横断者に対する積極的な声かけを行うなど双方に注意喚起を促すこ
とにより、道路横断中の交通事故を防止する。
○ 各種交通安全講習会時における、
「横断歩道以外の道路横断者の存在とその危
険性」に係る広報啓発の強化
○ 近くの横断歩道の積極的な利用と道路を横断する際の、
確実な安全確認と挙手
主
な
推
進
事
項
などの運転者への合図励行の促進
○ 車両等が横断歩道等(横断歩道・自転車横断帯)に接近する場合の減速徐行義務
や横断歩行者等(歩行者・自転車)がいる場合の一時停止義務等の横断歩行者等優
先に関する交通法規の周知徹底
○ 早朝や夜間における、明るい服装の着用推進と反射材用品の活用促進
○ 道路横断者に対する積極的な保護誘導、声かけの推進
○ 広報紙(誌)等、各種広報媒体を利用した積極的な広報の促進
《別記4》
(4) 早めのライト点灯(ハイビーム(上向き)が原則)による夜間の交通事故
防止
目
的
主
な
推
進
事
項
夕暮れ時は、児童・生徒の下校、勤務先からの退社、買い物等により、
「人と車」
の動きが活発になる時間帯と日没により視認性が低下する時間帯が重なり、
交通事
故のリスクが高まることから、車両の早めのライト点灯(ハイビーム(上向き)が原
則)や、歩行者、自転車利用者に対する反射材用品の着用を呼びかけ、夕暮れ時や
夜間における交通事故を防止する。
○ 夕暮れ時の早めのライト点灯(ハイビーム(上向き)が原則)や反射材用品の着
用効果等を周知するための広報啓発活動の推進
○ 率先点灯の励行
○ 地域や職場ぐるみによる「早めのライト点灯運動」の推進
○ 歩行者・自転車利用者に対する明るい服装の着用推進と反射材用品の普及促進
○ 街頭における「早めのライト点灯」と「反射材用品の活用」指導の強化
-3-
《別記5》
(5) 自転車の安全利用の推進(特に、「自転車安全利用五則」の周知徹底)
目
自転車は、道路交通法上の「車両」であることの周知徹底及び交通ルールの遵
守と正しい交通マナーの実践を促し、交通安全意識の高揚を図ることで、自転車
乗用中の交通事故と危険・迷惑行為を防止する。
的
○ 「自転車安全利用五則」を活用した広報啓発活動の推進
○ 毎月20日の県民交通安全の日を「自転車のルール遵守とマナーアップの日」
に位置づけた自転車に特化した取組の推進
○ 自転車マナーアップモデル校の指定などによる、学校全体での自転車安全教
育の推進
○ 児童・幼児のヘルメット着用の推進
○ 自転車が安全に走れる通行環境の整備
○ 交通安全教育指針に基づく交通安全教育の推進
○ 夕暮れ時の「早めのライト点灯」の推進
○ 自転車のオートライト化の促進と反射材用品の普及活用の促進
○ 街頭における整備点検及び交通指導の強化
○ 自転車保険への加入促進
○ 自転車乗用中の携帯電話使用禁止を始めとした各種禁止行為の周知
主
な
推
進
事
項
《別記6》
(6) 後部座席を含めた全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの
正しい着用の徹底
目
的
主
な
推
進
事
項
シートベルトの着用は、交通事故発生時の救命、被害軽減効果が高いことから、
後部座席を含む全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの着用効果に対す
る理解と正しい着用を呼びかけ、交通事故発生時における被害軽減を図る。
○ 後部座席を含めた全ての座席におけるシートベルトとチャイルドシートの着
用義務の周知徹底
○ 家庭、職場、地域ぐるみによる正しい着用の推進
○ シートベルトとチャイルドシートの着用の必要性・効果に関する理解の促進
○ 街頭における指導取締りの強化
○ シートベルト非着用、
チャイルドシート非着用時における罰則適用の周知徹底
-4-
《別記7》
(7) 飲酒運転の根絶
目
的
飲酒運転は、交通死亡事故等の重大事故に直結するなど危険性・悪質性が極めて
高い行為であることから、家庭、職場、地域において根絶の気運を醸成し、飲酒運
転の防止及び飲酒運転による交通事故防止を徹底する。
○ 飲酒運転四(し)ない運動の推進
主
な
推
進
事
項
① 運転するなら酒を飲まない
② 酒を飲んだら運転しない
③ 運転する人に酒をすすめない
④ 酒を飲んだ人に運転をさせない
○ 家庭、職場、地域等における「飲酒運転を許さない」気運の醸成
○ ハンドルキーパー運動の推進
○ 酒類提供業者による飲酒運転追放のための自主活動の促進
○ 飲酒量とアルコールが体内から排泄させる時間にかかる知識の普及啓発
○ アルコールやアルコール依存症に対する正しい知識の普及と啓発の推進
○ 街頭における飲酒運転車両の取締りの強化
-5-
5 各季・期間・日を定めて実施する運動等
(1) 各季の交通安全県民運動
運動の名称
運動の期間
実施要領
春の交通安全県民運動
(全国一斉)
平成28年4月6日(水)
∼
4月15日(金)(10日間)
国の交通対策本部決定に基づ
き、佐賀県交通対策協議会会長
が決定する。
夏の交通安全県民運動
平成28年7月11日(月)
∼
7月20日(水)(10日間)
佐賀県交通対策協議会会長が
決定する。
秋の交通安全県民運動
(全国一斉)
平成28年9月21日(水)
∼
9月30日(金)(10日間)
国の交通対策本部決定に基づ
き、佐賀県交通対策協議会会長
が決定する。
平成28年12月13日(火)
冬の交通安全県民運動
∼
12月22日(木)(10日間)
佐賀県交通対策協議会会長が
決定する。
(2) 期間を定めて実施する運動
運動の名称
運動の期間
実施要領
自転車のルール遵守とマナー
アップ運動
平成28年5月1日(日)
∼
5月31日(火)
(1か月間)
佐賀県交通対策協議会会長が
決定する。
夕暮れ時の早めのライト
(前照灯)点灯運動
平成28年10月1日(土)
佐賀県交通対策協議会会長が
∼
決定する。
12月31日(土)(3か月間)
-6-
(3) 日を定めて実施する運動
名
称
実施日
4月10日
交通事故死ゼロを目指す日
9月30日
交通安全日
子どもと高齢者の交通安全の日
飲酒運転根絶の日
春・秋の交通安全県民運動に併せて、街
頭指導や広報活動を実施するとともに、
地域の実情に応じた交通安全行事等を開
催し、交通事故死ゼロを目指す安全意識
の高揚を図る。
毎月 1日
街頭指導及び広報活動を実施するととも
に、交通安全教育活動を推進し、交通安
全意識の高揚を図る。
毎月10日
街頭等において子どもと高齢者に対する
保護・誘導活動及び交通安全指導の強化
を図るとともに、他のドライバーに対し
ては「思いやり運転」の実践など保護意
識の醸成を図る。
毎月20日
自転車安全利用五則の徹底など、特に自
転車に特化した街頭指導等や広報活動を
実施し、自転車利用者に対して「自転車
も車両である」という意識付けを図る。
毎月25日
各種講習会、広報媒体等を活用した啓発
活動を推進し、家庭、職場、地域をあげ
て飲酒運転の根絶を図る。
県民交通安全の日
(自転車のルール遵守と
マナーアップの日)
実施要領
-7-
6 運動の推進要領
(1) 県交通対策協議会及び各市町交通対策協議会等は、関係機関・団体と連携して、地域住民に
運動の趣旨等の周知を図るとともに、地域の住民と協働した取組を行う等、県民総参加の運動
として効果的に展開されるよう努めるものとする。
(2) 各実施機関・団体は、運動の趣旨等について組織の全構成員に浸透を図るとともに、それぞ
れの組織の特性と実情に応じた実施計画を策定し、運動が効果的に展開されるよう努めるもの
とする。
7 「佐賀県交通事故ワースト1からの脱却!」緊急プロジェクト事業の周知徹底について
佐賀県における交通事故情勢については、平成 26 年中の人口 10 万人当たりの人身交通事故
発生件数、負傷者数、死者数が全国ワースト1位、平成 27 年中は人身交通事故発生件数、負傷者
数が全国ワースト1位という厳しい状況にある。
よって、昨年からワースト1位からの脱却を図ることを目的として、
「佐賀県交通事故ワースト
1からの脱却!」緊急プロジェクト事業を立ち上げており、各種施策を推進することにより、交
通事故の発生をより一層抑制することとしていることから、本事業の周知徹底を図るとともに、
本事業の趣旨に沿った活動を展開するものとする。
-8-
8 各機関・団体の主な推進事項
機関・団体名
各機関・団体
共通
推
進
事
項
1 あらゆる広報媒体を活用して交通安全に関する広報啓発活動の強化
推進を図る。特に現在、佐賀県が置かれている厳しい交通情勢(平成 26
年中は、人身交通事故発生件数・負傷者数・死者数が全国ワースト1
位、平成 27 年中は、人身交通事故発生件数・負傷者数が全国ワースト
1位)についての周知徹底を図る。
2 自組織内、全ての職員に運動の周知徹底を図るとともに、自組織内
職員による率先的な行動を奨励する。
3 運動の重点に関する広報キャンペーンを展開する。
4 交通安全用品について効果の周知と普及促進を図る。
5 報道機関等に対して運動の取組について積極的に資料提供し、運動
の周知と交通安全啓発を推進する。
6 子どもや特に高齢者に対し、街頭での「声かけ運動」を積極的に推
進する。
7 追突事故防止のための「みっつの3」運動の広報啓発活動の推進強
化を図る。
8 「高齢者交通安全五則(まみむめも)」の周知徹底と、正しい横断の
方法などの交通ルールの遵守や確実な安全確認の励行を推進する。
9 「横断歩道以外の道路横断者の存在」とその危険性、横断歩道利用
を呼びかけ、道路横断中における交通事故を根絶するための広報啓発
活動の推進強化を図る。
10 自転車の正しい通行方法と「自転車安全利用五則」の広報啓発活動
の推進強化を図る。
11 自転車利用者に対する「自転車保険」への加入促進を図る。
12 自転車のオートライト化の促進を図る。
13 「佐賀県交通事故ワースト1からの脱却!」緊急プロジェクト事業
の趣旨を理解するとともに、同趣旨に沿った活動を展開する。
-9-
1 交通安全県民運動の推進体制の確立
2 県民に対する運動の趣旨等の周知と運動行事への参加促進
3 交通安全県民運動の具体的実施計画の策定と実施
4 交通安全県民運動の実施のための協議会等の開催
5 市町に対する交通安全県民運動の推進要請
6 推進機関・団体等に対する推進要請
7 子どもと高齢者等に対する交通安全教育の推進
8 交通安全県民運動実施のための要領及びポスター、チラシ等の作成
配布による広報活動の実施
9 新聞、テレビ、ラジオ、広報車等による広報活動の実施
10 交通安全施設等の点検・整備
11 反射材用品の普及及び活用の促進
12 その他交通安全県民運動の推進に関する事項
県
市
警
町
1 交通安全県民運動の推進体制の確立
2 地域住民に対する運動の趣旨等の周知と運動行事への参加促進
3 交通安全県民運動の具体的実施計画の策定と実施
4 交通安全県民運動実施のための連絡会議等の開催
5 交通安全指導員等による街頭指導の実施
6 交通安全県民運動に関する各種広報資料の作成配布等による広報活
動の実施
7 広報車、防災無線、有線放送等による広報活動の実施
8 子どもと高齢者等に対する交通安全教育の推進
9 交通安全施設等の点検・整備
10 その他交通安全県民運動の推進に関する事項
察
1
2
3
4
5
6
7
道路管理者
参加・体験・実践型の交通安全教育の推進
悪質、危険性、迷惑性の高い交通違反取締りの強化
適正な交通規制の実施と交通安全施設の点検・整備
道路利用者に対する街頭指導の実施
交通安全県民運動に関する各種広報資料の作成配布
各種広報媒体を活用した広報啓発活動の実施
その他交通安全県民運動の推進に関する事項
1 道路パトロール等による危険箇所の把握・改善及びガードレール等
安全施設の点検・整備
2 通学(園)路等に設置された歩道等の点検・整備及び障害物の是正
指導など道路環境の整備
3 道路情報板等による交通安全県民運動の周知
4 その他交通安全県民運動の推進に関する事項
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交通安全協会
安全運転管理者協議会
1
2
3
4
5
6
7
8
9
交通安全県民運動の実施に伴う連絡会議等の開催
交通安全県民運動の実施のための各種広報資料の作成配布
懸垂幕、立看板等の掲示による広報活動の実施
広報車等による広報活動の実施
事業所での交通安全講習会等による交通安全教育の実施
会員による街頭指導の実施
推進機関・団体に対する協力
反射材用品の普及及び活用の促進
その他交通安全運動の推進に関する事項
その他の実施
機関・団体
1
2
3
4
5
6
7
交通安全県民運動の実施に伴う連絡会議等の開催
職員(会員)に対する運動の趣旨等の周知
地域における運動行事への参加促進
広報紙等の作成配布
懸垂幕、立看板等の掲示
職員(会員)に対する研修会等による交通安全教育の促進
その他交通安全運動の推進に関する事項
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