浜野喜史の 今 をお伝えします! 春がやってきました。3 月 27 日には、民進党が船出を迎えました。民進党は、かつて政権を担 った経験を活かしながら、一時の世論の盛り上がりに迎合することなく、未来への責任ある、堅実 な政策の実現こそを求めていかなければなりません。 電力をめぐる状況も大きな転機を迎えましたが、やはり、評価されるのは地に足をつけた毎日の 取り組みです。私も、電力関連産業に携わる皆さんとともに、歩みを止めずに進みます。 平成 28 年 4 月 最近の国会活動 ∼ブレず、真正面から! 1 月 4 日に開会した通常国会から、私は新たに議院運営委員会の理事を拝命しました。議院運営 委員会は、テレビで中継される予算委員会などとは異なる地味な存在ですが、院の運営全般に関わ る大きな権限を持っています。議院運営委員会理事会の了承がなければ、予算や法案など、どんな に重要な案件であっても審議に入ることさえできません。他にも、例えば北朝鮮の核実験への非 難・抗議声明の作成なども重要な仕事です。(下欄で補足説明します) また、引き続き環境委員会と東日本大震災復興・原子力問題特別委員会にも所属しています。 3 月 23 日に開催された環境委員会においては、関西電力高浜発電所と北陸電力志賀発電所の 2 つの問題について、田中俊一原子力規制委員会委員長を追及しました。 3 月 9 日に、大津地裁は高浜発電所の運転を差し止める仮処分決定を下しました。この決定は世 界最高レベルとされる新規制基準を「公共の安寧の基礎とはいえない」とするなど、これまでの原 子力規制行政そのものが否定されています。また、決定文の中には事実誤認もあり、田中委員長に 責任ある答弁を求めましたが、問題意識に欠け、十分な説明がなされたとは思えません。 また、志賀発電所の敷地内破砕帯(シーム)評価に関する問題も、私が何度も国会で取り上げて きた日本原電敦賀発電所の問題と同じです。評価書作成に際して事業者の調査結果を踏まえること なく、説明させてほしい要請も無視して、科学的な検討なしに「(断層が)活動したと解釈するの が合理的」とする報告が取りまとめられています。私はこのプロセスのずさんさを指摘しましたが、 田中委員長からは「有識者会合で決めることであり、コメントする立場にない」という無責任な答 えが繰り返されるばかりでした。田中委員長本人が参加していないとはいえ、原子力規制委員会と して設置した会議について説明責任がないと言い逃れるのは言語道断です。 私が、このような問題をしつこく取り上げ続けているのは、ひとえに『国民の原子力への信頼回 復に向けた公正・中立な原子力規制行政の実現』こそを求めているからです。 電力の安定供給のためには、原子力の活用は我が国に必要不可欠であることは言うまでもありま せん。国民の付託を受けている政治家は、原子力のあり方と今後をどう考えるのか明確にする必要 があります。一部の世論におもねっていつまでも曖昧な姿勢を続けることは許されません。 また、最近の政府・与党には、一時のごまかしではないかと疑いたくなるやり方が目立ちます。 平成 27 年度補正予算で高齢者向けの臨時福祉給付金というバラマキをしたかと思うと、 今度は 28 年度補正予算に商品券やクーポンの配布を盛り込むことも検討されているようです。 私は、このような目先の人気取りに走ることなく、ブレず、真正面からの取り組みを続けてまい ります。 議院運営委員会 議院の運営全般を扱う。とりわけ、本会議の審議日程や議案の設定を行うことで、国会でのすべての審議の根幹 を担う。また、与野党を超える決議や国会法の運用、閣僚・議員の海外渡航など広範囲にわたる事案も所掌している。 理事会・委員会 理事会は委員会よりも詳細・実質的な日程や議案の検討・決定を行う。委員会より各会派の主張が直接ぶつかり あう場面が多い。なお、議院運営委員会には 10 名以上の議員が所属する大きな会派でなければ理事を出せない。
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