3)GPA制度と授業科目の 選択履修について

3)GPA制度と授業科目の
選択履修について
※1. GPA が適用される科目には,必修科目,選択科
目のほか,単位互換提供科目も含みます。ただし,
下記科目については GPA は適用されません。
1) 「環境学習指導論・同実習」,
「キャリア形成講
1. はじめに:
座」,
「環境フィールドスタディーⅠ・Ⅱ」,
「イ
環境科学科「環境と社会コース」では,GPA(Grade
ンターンシップ」
Point Average, 換算評価点平均値)制度を導入します。
2) 単位認定制度を使って認定された科目
GPA 制度は,我々教員にとっては科目評価の厳格化と
3) 麻布大学入学前に他の大学等で修得した科目
いう,一層の教育的責任を負うことになるわけですが,
で,入学後に修得単位として認定されたもの。
学生のみなさんにとっても,卒業の要件にも関わって
※2. 教職課程と学芸員課程の科目には GPA が適用さ
くる,非常に重要なものです。ですから GPA の趣旨と
れません。ただし,教職課程・学芸員課程を履修
制度の目的をよく理解していただきたいと思います。
する場合,本学科に設置されている選択科目をい
GPA 制度がみなさんにとってこれからの勉学の大い
くつか取らなければなりませんが,これら選択科
なる励みとなることを願っています。
目の登録は GPA の範囲で行ってください。
「環境と社会コース」教員一同
※3. ほとんどの科目は,半期制ですが(前期か後期の
いずれかに配当),次の三科目のみ通年制となっ
《GPA 制度の目的》
Ⅰ 学生は,科目を履修選択する際,自分の長期学
習計画や学問的な関心から厳選すること。
Ⅱ 学生は,科目を履修する際,ただ単位が取れれ
ばよいという勉強の仕方ではなく,授業に積極的
に参加し,その内容の理解に努め,少しでも高い
評価が得られるよう勉学に励むこと。
ています。
「基礎体育」(1 年次教養科目),「応用体育」(2
年次教養科目),
「卒業論文」
(3・4 年次専門科目)
これらの科目については,登録は前期の履修登
録日程の中で行いますが,成績は後期に出力され
ますので,GPA に関しては後期配当科目として
扱います。つまりこれら 3 科目に限っては例外的
2. GPA とは?:
に,前期末の GPA に基づく後期の履修単位数の
シミュレーションを参照のこと。
計算に含まれませんが,学年末の GPA に基づく
生命・環境科学部規則 12 条により,1 学期に履修で
きる単位数には上限が定めら
れています。履修するすべて
の授業科目は,5 段階で評価
され,それぞれに対して 4,3,
2,1,0 という Grade Point(GP)
成績 (100 点法)
90 点以上
80-89 点
70-79 点
60-69 点
59 点以下
次年度前期の履修単位数の計算には含まれます。
GP
4
3
2
1
0
※4. GPA による履修の制限は「コース」選択後の 2
年次前期から適用されます。その場合に限り,1
年次前後期の累計 GPA を使います。
※5. 3 年次編入の学生については,3 年次前期及び後
期に限って,GPA による履修の制限はありませ
が与えられます(右表)。各学
GPA
履修登録単位上限
期終了時に,個々の履修科目 3.5 以上 32 単位まで
の GP に配当の単位数をかけ, 3.0 以上 28 単位まで
2.5 以上 24 単位まで
その総和を履修科目の総単位
2.0 以上 20 単位まで
数で割って GPA が算出され 2.0 未満 16 単位まで
ん。ただし,3 年次後期に履修する科目に対して
は GPA を算出し,これは次学期の科目履修に適
用されます。
3.
ます。GPA によって次学期に
ファカルティ-アドバイザーについて:
「環境と社会コース」では,学科の専任教員がファ
履修できる科目数(単位数)
カルティ-アドバイザー(FA)として一人一人のアド
の上限が決まってきます(右
バイジーの学生を担当します。FA は前述の GPA 制度
下の表)。つまり,GPA の高
の相互補完的な機能をもつ制度です。みなさんの普段
い学生は総じて,授業に対する高い理解力と学習処理
の学習活動に当たっては,FA と十分相談をし,また,
能力を有していると判断され,次の学期では人よりも
必要に応じて,FA の指導をあおいでください。特に各
多くの科目が履修できるようになります。逆に GPA が
学期の始めに行う履修登録に際しては,事前に FA と
低い学生は,履修する科目の数が多すぎた(自分の処
よく相談し,適切な登録をおこなうことが必要です。
理能力を超えていた),あるいはそれぞれの科目の勉強
Web 履修申請(CampusPlan)では履修確認画面を印刷
量が不足していたと解釈できますから,次学期の履修
し,FA に提出することになっています。この提出を
科目数は人よりも少なめに制限されます。少ない科目
もって履修登録の手続完了となりますので必ず,期間
の勉強に集中してもらい,高い GPA という結果が得ら
内に提出してください。
れれば,次の学期では多くの科目が履修できるように
なお,FA が常にオフィスにいるとは限りません。そ
なります。
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の場合には,オフィスのドアにメモを書き残すか,電
子メールで連絡を取るなど,アポイントメントを取る
1) GPA2.0 未満が 2 学期連続した,または通算 3
方法をあらかじめ相互に確認しておいてください。
学期となった学生に対して,FA 及びクラス担任
※ 3・4 年次の FA について:「卒業論文」(3・4 年次
が本人を指導するとともに,場合によっては父母
選択科目)を履修している学生については,その担
を呼んで,アドバイスを行う。
当教員が FA を務め「卒業論文」を履修しない学生
2) GPA2.0 未満が 3 学期連続した,または通算 4
の場合は,当該学年のクラス担任が FA を務めます。
4.
学期となった学生に対して,FA 及び学科長より
退学勧告を含む教育指導を行う。
履修登録,登録変更,抹消登録について:
自分が履修すべき選択科目を選ぶ場合は,次の方法
《参考》卒業に際しては,GPA 制度と合わせて
次の卒業要件が適用されます。
が考えられます。
1) シラバスに与えられている情報を読む。
2) 実際に第一週の授業に出て担当教員の説明を
修得単位 124 単位以上
聞く。
3) FA に相談する。
登録したにもかかわらず実際には興味・関心が持て
ずに,授業を出席しない,定期試験を受験しない,課
6.
題のレポートを提出しない,といった場合,その科目
の GP は自動的にゼロとなる可能性が高く,その場合,
(1)教養科目: 35 単位以上
(必修 17 単位,選択 18 単位以
上)
(2)専門科目: 89 単位以上
(必修 49 単位,選択 40 単位以
上)
参考:2 年次前期の GPA 算出シミュレーション
(1 年次の累計 GPA が 2.52 で,下記科目の 24 単
位を履修した場合)
GPA 自体も低くなってしまいます。したがって,一度
単位数
GP
で履修できそうにないと判断されるならば,所定の期
TOEIC リーディングⅡA
1
1
1×1.0=1.0
間内に他科目への変更や登録抹消を行ってください。
TOEIC リスニングⅡA
1
0
1×0.0=0.0
環境政策概論
2
2
2×2.0=4.0
います。
「環境と社会コース」の学生については,履修
民法Ⅰ
2
2
2×2.0=4.0
登録終了後,一定期間,履修抹消期間を設定します。
環境生態学
2
1
2×1.0=2.0
この期間の科目抹消は Web 上ではできません。専用の
環境統計学
2
2
2×2.0=4.0
環境社会学
2
3
2×3.0=6.0
環境政策特別講義
2
3
2×3.0=6.0
まちづくり論
2
1
2×1.0=2.0
登録した選択科目でも自分の関心にあわない,最後ま
授業開始日から 2 週間が Web 履修申請期間となって
「選択科目抹消届」に必要事項を記入の上,FA に提出
してください。
なお,履修制限のために当該学期に配当されている
(必修合計)
「必修科目」を辞退する必要がある場合も Web 上で
「辞退」の手続はできません。専用の届が必要です。
いずれの場合も FA に相談してください。
5.
GPA が低い学生への措置:
29
化学(選)
2
2
2×2.0=4.0
環境植物学(選)
2
4
2×4.0=8.0
地球環境科学(選)
2
2
2×2.0=4.0
人口・食糧論(選)
2
1
2×1.0=2.0
(選択合計)
GPA が連続して低い諸君には,大学の勉学により一
16
ポイント数
8
18
GPA: (29+18)÷(16+8)=1.96
層奮起してほしい,あるいは進路変更をふくめた選択
GPA が 1.96 で,次学期(2 年次後期)は 16 単位まで
の履修となる。
肢をあらためて考えてもらいたい,という意味から「環
境と社会コース」では,次のような対策を講じること
とします。くれぐれも対象者とはならないよう,学生
の本分を忘れず,普段の勉強をおろそかにしないでく
ださい。GPA が低い諸君には,次の措置を適用します。
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