報 道 機 関 各 位 平成28年 4月 1日 函館開発建設部 広報官 電話0138-42-7702 お 知 ら せ 平成28年度北海道開発事業費(函館開発建設部実施分) 件 名 の概要について お知らせ内容 平成28年度北海道開発事業費(函館開発建設部実施分)の概要について、別紙のとお りお知らせします。 【問合せ先】 部 門 全 体 治水関係 道路関係 港湾・空港 ・水産関係 農業関係 所 属 函館開発建設部 広報官 函館開発建設部 工 務 課 函館開発建設部 道路計画課 函館開発建設部 築 港 課 函館開発建設部 土地改良情報対策官 役 職 名 氏 名 電 話 きまた 広報官 木全 裕示 (0138)42-7702 重泰 (0138)42-7602 朗 (0138)42-7614 進一 (0138)42-7635 正昭 (0138)42-7656 やまなか 課長補佐 山中 はたけやま 課 長 畑山 とみさわ 課 長 土地改良情報 対 策 官 冨澤 の ち 野地 函館開発建設部ホームページ http://www.hk.hkd.mlit.go.jp/ 平成28年度 北海道開発事業費の概要 平成28年4月 函 館 開 発 建 設 部 平成28年度 函館開発建設部事業費総括表 (単位:百万円) (事業費) 事 項 治 水 1,189 道 路 23,825 港 湾 整 備 1,798 空 港 整 備 1,008 農業農村整備 2,671 水産基盤整備 2,137 合 予 計 算 額 32,628 (注)1 農業農村整備及び水産基盤整備を除き、工事諸費は含まれていない。 2 治水には都市水環境整備を含む。 3 四捨五入の関係で計と内訳が一致しないことがある。 備 考 ◆治水事業 後志利別川は、今金町の長万部岳を源とし、せたな町で日本海へ注ぐ、幹川流路延長 80km、流域面積 720km2 の道南で唯一の一級河川です。 これまで全国一級河川の水質調査で幾度も水質日本一に輝いており、サケやサクラマス、アユが遡上・ 産卵する環境豊かな清流河川として知られているほか、せたな町、今金町の2町からなる流域は、後志 利別川に沿って広がる肥沃な土地と温暖な気候により、稲作やジャガイモの生産などが盛んな道南地域 を代表する穀倉地帯であるなど、檜山地方における社会・経済・文化の基盤をなす地域となっています。 後志利別川における治水事業は、こうした流域のポテンシャルを活用して我が国全体の国土強靱化に 貢献するため、「恵み豊かな自然と共生する持続可能な地域社会の形成」や「強靱な国土づくりへの貢 献と安全・安心な社会基盤の形成」など、北海道総合開発計画の主要施策の推進に資する河川整備を着 実かつ効率的・効果的に実施します。 1 河川事業 地域の骨格を形成する安全・安心な社会基盤の整備として、 洪水を安全に流下させることができるよう、河道の掘削など を計画的に推進します。 更に堤防や樋門などの機能を保持するため、堤防除草や施 設の点検整備等を行います。 また、事業実施にあたっては、河道を掘削した土砂の活用 や地域と連携し、伐採木・刈草等の有効活用を推進します。 後志利別川 2 ダム管理 後志利別川上流の美利河ダムは、流域の洪水被害を軽減す るための洪水調節、かんがい用水の補給及び水力発電、流水 の正常な機能の維持を目的に、平成3年に完成した多目的ダ ムです。また、平成17年には、海域からダム上流域の河川 への連続性を確保するため、日本一長い魚道を整備していま す。 美利河ダムにおいては、これら治水・利水・環境機能を確 保するため、ダム施設の点検整備、観測・操作、流木処理な 美利河ダム全景 どを行い、管理の充実を図ります。 事 河 別 事 業 の 概 後志利別川 河道掘削など 繕 後志利別川 堤防管理、水閘門等維持管理 河川工作物関連応急対策事業 後志利別川 樋門の応急的改良 堰 美利河ダム 維持管理及び修繕、点検整備 川 維 堤 改 地区別等 修 河 川 業 持 維 修 持 要 ◆道路事業 平成28年度予算については新たな北海道総合開発計画を踏まえ、 「人が輝く地域社会の形成」、 「世界 に目を向けた産業の振興」及び「強靱で持続可能な国土の形成」を重点事項とし、北海道の強みである 「食」や「観光」関連分野等における成長と競争力の強化、地域社会に活力をもたらす生産空間・基礎 圏域の保持・形成を図るための基盤整備を推進するとともに、社会情勢の変化の中でも生産性の向上に 資する事業を推進します。 また、北海道の豊かな資源・特性を活かし、 「社会のベース」の生産性向上にも資する防災・減災対策 や老朽化対策等による国土強靱化を推進し、安全安心に暮らせる社会基盤の確立を図ります。 1 人が輝く地域社会の形成 ○広域分散型の地域構造を支える交通ネットワークの形成 広域的な交流・連携の確保、生産地や観光地、空港・港湾等との アクセス強化により、農林水産業・観光産業など地域経済を支える 高規格幹線道路等の整備を推進します。 平成28年度は北海道縦貫自動車道七飯~大沼、函館・江差自動 車道茂辺地木古内道路、函館新外環状道路空港道路の整備を推進し ます。 空港道路の交通状況(H27.3.14 開通) ○渋滞対策の推進 北海道渋滞対策協議会におい て特定された主要渋滞箇所の解 消に向けた検討・対策を実施し ます。 平成28年度は並行する道路 の渋滞緩和に寄与する函館新外 環状道路空港道路の整備を推進 します。 開通前(H26.3) 開通後(H28.1) 函館新外環状道路空港道路に並行する産業道路の交通状況(冬期) ○地方創生の核となる「道の駅」の重点支援 「道の駅」を核とした地域活性化の取組として、重点「道の駅」 に選定された、優れた「道の駅」を関係機関と連携して重点的に支 援します。管内では、厚沢部町の「あっさぶ」が重点「道の駅」、 七飯町の「男爵いもパーク(仮称)」が重点「道の駅」候補となっ ております。 重点「道の駅」「あっさぶ」 ○世界水準の観光地の形成 ドライブ観光を推進する「シーニックバイウェイ北海道」では、 地域が主体となり、美しい景観づくりなどに取り組み、魅力ある 観光空間づくりを進めます。管内では「函館・大沼・噴火湾ルート」 と「どうなん・追分・シーニックバイウェイルート」の2つが指定 ルートとなっております。 函館新道の植栽 2 強靱で持続可能な国土の形成 ○冬期交通の安全確保と暴風雪災害時におけるきめ細かな地域支援 安全で円滑な冬期道路交通の確保を図るため、気象状況や交通状況 等を踏まえて、適切なタイミングで除排雪作業を実施します。また、 関係機関で組織する道路防災連絡協議会で相互の連携強化を図るとと もに、自治体支援のため除雪機械の貸付やリエゾン注)の派遣による災 害関連情報の共有等の支援体制構築について継続的に実施します。 (注:重大な災害の発生または発生の恐れがある場合に情報収集等を目 的として自治体へ派遣する職員) リエゾンの派遣 ○道路施設の老朽化対策 橋梁・トンネル等の5年に1度の近接目視による定期点検を確実 に推進するとともに、点検結果に基づいた措置を計画的に実施しま す。 平成28年度は国道5号新長万部橋、国道229号須築トンネル 他の老朽化対策を推進します。 橋梁点検状況(国道277号) ○道路の防災・震災対策 大規模災害発生時の救急救命活動や復旧支援活動を支えるため、 緊急輸送道路の強化や代替性確保のための高規格幹線道路等の整備、 迅速な道路啓開実施のための施策を推進します。 平成28年度は函館・江差自動車道茂辺地木古内道路、国道227 号渡島中山防災、国道229号美谷防災、国道278号尾札部道路、 国道228号福島町松浦地区の防災対策の整備を推進します。 茂辺地木古内道路の整備状況 ○交通事故のない社会を目指した交通安全対策の推進 事故データや地域の声に基づく事故の危険性が高い区間等における 重点的な対策を実施する事故ゼロプラン(事故危険区間重点解消作戦) に基づき、幹線道路のみならず身近な道路においても交通安全対策を 推進します。 平成28年度は国道278号函館市金堀交差点他の交通安全対策を 推進します。 ・平成28年度新規事業化 事故危険区間の整備状況 国道5号七飯町小沼中央帯整備、国道228号上ノ国町大留交差点改良、 国道277号八雲町鉛川事故対策、国道278号函館市金堀交差点改良 ○無電柱化の推進 道路の防災性の向上、安全で快適な通行空間の確保、良好な景観の 形成や観光振興の観点から、地域住民や電線管理者等と連携し、無電 柱化を推進します。 平成28年度は、国道278号函館市の電線共同溝他の無電柱化を 推進します。 ・平成28年度新規事業化 国道5号七飯町赤松街道電線共同溝、国道279号函館市十字街 電線共同溝 道路事業の概要 路線名 北海道縦貫 自動車道 函館・江差 自動車道 函館新外 環状道路 主 要 事 業 【七飯~大沼】 高規格幹線道路の整備 【茂辺地 木古内道路】 高規格幹線道路の整備 (平成 31 年度開通予定) 地域高規格道路の整備 (平成 32 年度開通予定) 【空港道路】 国道227号 【渡島中山防災】 防災対策 国道229号 【美谷防災】 防災対策 国道278号 【尾札部道路】 防災対策、 隘路区間箇所の解消 国道5号他 【付加車線 ・中央帯設置】 【交差点改良】 国道5号七飯町他 【橋梁修繕】 国道5号長万部町他 【トンネル修繕】 国道229号せたな町他 【防災対策】 国道228号福島町他 【舗装修繕】 国道278号函館市他 【電線共同溝】 国道278号函館市他 国道228号上ノ国町他 電線共同溝の整備状況 ◆港湾整備事業 管内の港湾は、渡島・檜山地域の物流拠点として重要な役割を担っており、特に、函館と青森を結ぶ 青函航路は、北海道と本州間のフェリー貨物輸送の約3割を占めるなど、北海道産の生鮮食料品等を移 出する重要な航路となっています。 重要港湾函館港や各地方港湾では、港湾機能の充実や離島住民の生活安定向上などを図るための港湾 整備を進めています。 1 重要港湾函館港の整備 重要港湾函館港では、北ふ頭地区において、フェリー貨物の 円滑な輸送の確保及び大規模地震時の緊急物資輸送確保を目的 に水深6.5m耐震強化岸壁の完成に向けた整備を進めます。 また、弁天地区では係留施設不足の解消を図るため、岸壁の整 備を進めるほか、港内物流の円滑化を目的に本港地区の臨港道 路の整備を進めます。 重要港湾函館港北ふ頭地区 2 地方港湾の整備 地方港湾奥尻港ほか4港では、港内狭隘の解消、港湾物流の 円滑化、港内静穏度の確保等、港湾の効率的な利用を図るため、 物揚場、防波堤、用地等の整備を進めます。 小型船だまりの整備が進む奥尻港 事 業 区 分 港 湾 名 地区名 弁天地区 重要港湾 函館港 北ふ頭地区 本港地区 事 業 の 概 要 水深5m 岸壁改良 水深6.5m 耐震岸壁 道路 東道路、水深3.5m 新川物揚場、新川港湾施設用地、 地方港湾 森港 本港地区 水深2.5m西物揚場改良 港湾改修事業 椴法華港 本港地区 東防波護岸改良 江差港 本港地区 港湾施設用地護岸、水深3.5m 物揚場 奥尻港 本港地区 北港湾施設用地、水深2.5m北物揚場、北外船揚場、北防波護岸 瀬棚港 本港地区 東外防波堤 ◆ 空港整備事業 函館空港では、航空機の安全かつ安定し た運航を確保するため、老朽化している滑走 路について、計画的に更新・改良を進める他、 航空機がオーバーランまたはアンダーシュ ート※を起した場合に航空機の損傷を軽減 させるため、滑走路両端の外側に設ける平坦 な用地(滑走路端安全区域(RESA))の 函館空港 滑走路改良箇所 整備を行います。 ※アンダーシュート:航空機の着陸において着陸地点の手前に接地すること。 空港種別 空 港 名 国管理空港 函館空港 事 業 の 概 要 滑走路改良、滑走路端安全区域(RESA)整備 ◆農業農村整備事業 管内の農業は、道内で最も開拓の歴史が古く、比較的温暖な気候を生かし、米や野菜を中心に、ばれ いしょ・豆類等の畑作物、さらに酪農・畜産を含めた多様な農業が展開されています。 農業農村整備事業は、「農業の持続的発展」「農村の振興」「食料の安定供給」「多面的機能の発揮」の 実現を目標に、農業用水を確保するためのダムや堰等の整備、営農条件を改善するための水田、畑の整 備など農業生産基盤の整備を行うものです。 事業実施地区 ○国営かんがい排水事業 函館市、北斗市及び七飯町の地区内において、 老朽化した農業用用水施設の整備により用水 系統の再編を行い、水田営農に必要な用水を確 保し、土地生産性の向上及び維持管理の軽減に よる農業経営の安定を図る「大野平野地区」を 推進します。 ○国営緊急農地再編整備事業 今金町及びせたな町の地区内において、区 画整理及び土地利用の再編を行い、さらに 担い手への農地の利用集積を進めることに より、緊急的に生産性の向上と優良農地の 確保を図る「今金南地区」及び「今金北地 区」を推進します。 ・事業実施地区 事 業 種 別 地 区 名 関係市町名 受益面積 事 業 の 概 要 2,454ha 頭首工 3 カ所、用水路 38 条 区画整理 1,185ha 函館市、北斗市、 国営かんがい排水事業 大野平野地区 七飯町 国営緊急農地再編整備事業 今金南地区 今金町、せたな町 1,185ha 国営緊急農地再編整備事業 今金北地区 今金町 1,536ha 区画整理 1,013ha 頭首工1カ所、揚水機1カ所 ◆水産基盤整備事業 管内の漁業は、古くからニシン漁で栄え、現在も恵 まれた水産資源を基に、日本海・津軽海峡のイカ釣り・ マグロ漁、太平洋・噴火湾のホタテ・コンブの養殖、 冬場のスケトウダラ漁など、多種多様な漁業が営まれ ており、地域の基幹産業として重要な役割を果たして います。 1 生産・流通拠点漁港の整備 管内の第3種及び第4種漁港は、安全・安心で新 鮮な水産物を安定的に提供するため、水産物の生産 ・流通の拠点及び近隣漁場で操業する漁船の避難場 ● 第3種漁港 ● 第4種漁港 所としての役割を担っています。 このことを踏まえ、平成28年度は「国産水産物の衛生管理や安定供給のための基盤強化対策」 、 「災 害に強い漁業地域づくりのための漁港施設の防災・減災対策」を重点的に推進します。 1) 久遠地区 冬期風浪等による越波を防止し漁業活動の安全確保を図るための防波堤、水産物の衛生管理対策 を図るための屋根付き岸壁の整備を推進します。 2) 青苗地区 水産物の衛生管理対策を図るための屋根付き岸壁、就労環境改善及び漁獲物への砂埃の混入防止 や漁具の損傷被害を防止するための用地などの整備を推進します。 3) 江良地区 冬期風浪等による越波を防止し漁業活動の安全確保を図るための防波堤などの整備を推進します。 4) 大島地区 漂砂による港内埋没を防止するための護岸、漁港内水域の水深を確保するための泊地などの整備 を推進します。 5) 福島地区 冬期風浪等による越波を防止し漁業活動の安全確保を図るための防波堤の整備を推進します。 6) 臼尻地区 水産物輸送の効率化を図るとともに、災害発生時の避難にも資する臨港道路の整備を推進します。 7) 砂原地区 漁港内での効率的なアクセスを確保するための道路、漁獲物への砂埃混入を防止し品質確保を図 るための用地の整備を推進します。 8) 北海道第3種及び第4種漁港地区 久遠漁港、福島漁港、山背泊漁港及び砂原漁港の長寿命化を図るための岸壁などの補修を行いま す。 平成28年度 事業区分 水産基盤整備事業の概要 地区名 事 特定漁港 久遠地区 外郭施設:南防波堤(改良) 漁場整備 (第3種久遠漁港) 係留施設:水深4.0m岸壁(改良) 事業 業 水域施設:水深3.5m泊地 青苗地区 係留施設:水深3.5m岸壁(改良) (第3種青苗漁港) 漁港施設用地:用地(改良) 江良地区 外郭施設:西防波堤(改良)、北護岸(改良) (第3種江良漁港) 外郭施設:北護岸 大島地区 水域施設:水深3.5m泊地 (第4種大島漁港) 係留施設:水深3.5m岸壁 【福島工区】 福島地区 外郭施設:外東防波堤、北防波堤 (第3種福島漁港) 【浦和工区】 外郭施設:東防波堤(改良) 臼尻地区 輸送施設:臨港道路 (第3種臼尻漁港) 砂原地区 輸送施設:道路 (第3種砂原漁港) 漁港施設用地:用地(改良) 【久遠漁港】 係留施設:水深4.0m岸壁(補修) 【福島漁港福島工区】 北海道第3種 外郭施設:護岸(補修) 及び第4種漁港地区 【山背泊漁港】 輸送施設:道路(補修) 【砂原漁港】 係留施設:水深3.0m岸壁(補修) の 概 要
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