インドネシア-投資制度-外国企業の会社設立手続き・必要書類 「外国

最終更新日:2016 年 3 月 31 日
インドネシア-投資制度-外国企業の会社設立手続き・必要書類
「外国企業の会社設立手続き・必要書類」詳細
Ⅰ. 駐在員事務所
1. 商事駐在員事務所の事業許可..................................1
2. 建設駐在員事務所の事業許可..................................3
3. 外国企業駐在員事務所の活動許可..............................5
Ⅱ. 現地法人
1 投資登録.......................................................5
2. 会社の設立登記...............................................6
3. 外国人雇用の認可取得.........................................6
4. 資本財の輸入許可(SP)取得...................................7
5. 立地に関する許可取得.........................................7
6. 環境影響管理に関する承認.....................................7
7.建設に関する許可取得...........................................8
8. 事業許可(IU)
、定期報告等(製造業の場合)....................8
9. 株式会社法(2007 年第 40 号法律)のポイント...................9
10. 工業事業許可と拡張許可.......................................9
Ⅰ. 駐在員事務所:
1. 商事駐在員事務所の事業許可
<2006年3月29日付商業大臣規定2006年第10号(No.10/M-DAG/PER/3/2006)>
マーケットリサーチやプロモーションを目的とした商事駐在員事務所の事業許可は、まず
仮許可を取得し、駐在員事務所長が外国人の場合はその労働許可(IMTA)を取得した後に
本許可の申請となる。
仮許可の申請には、主に以下の書類の提出が求められる:
(1)本国のインドネシア大使館が認証したLetter of Appointment、Letter of Intent、
Letter of Statement
(2)本国のインドネシア大使館の商務官が発行したLetter of Reference
(3)駐在員事務所の活動計画
(4)駐在員事務所長の履歴書と卒業証明書
(5)駐在員事務所長が外国人の場合はパスポートの写、インドネシア人の場合は住民登録
証(KTP)と納税者番号(NPWP)の写
この申請が認められると仮許可が発行される。仮許可は発行から2ヵ月間有効で、この間に
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事務所の契約、労働許可(IMTA)の取得等を完了し本許可の申請に移る。
本許可の申請には、上記の仮許可申請時の必要書類に加えて、以下の書類の提出が求めら
れる:
(1)仮許可証原本
(2)外国人労働者のIMTA 写
(3)駐在員事務所の所在地証明、州都あるいは県/市に所在
このほか現場では、定められた事業以外行わないことについての宣言書(Declareration)、
駐在員事務所長が外国人の場合は一時居住許可証(KITAS)の写し、などが求められること
もある。
外国商事会社駐在員事務所で就労する外国人は、大卒以上あるいは大卒相当で、かつその
分野で少なくとも3年の経験があることが条件となっている。
また、外国人労働者1人に対してインドネシア人労働者3人の割合での雇用義務が課されて
いる。事業許可の更新、駐在員事務所長の交代、事務所の所在地など、許可内容の変更を
申請する際には、外国人労働者1人に対して3人のインドネシア人労働者を雇用しているこ
とについての誓約書の提出が必要である。この誓約書には、インドネシア人従業員のKTPの
写と給与明細の写を添付しなければならない。
事務所は州都に加えて県都や市での設置も認められており、許可の有効期間はLetter of
Appointment にあわせて最長3年。
2014年12月24日付商業大臣規定2014年第96号(No.96/M-DAG/PER/12/2014)にて、外国商事
会社の駐在員事務所の事業許可の発行権限が投資調整庁(BKPM)に委任されており、外国
商事会社の駐在員事務所の許可申請は、商業省ではなくBKPMで受け付けられている(オン
ライン申請)。
BKPMは、2015年9月29日付BKPM長官規定2015年第15号にて申請手続きを明らかにしており、
上記の申請書類はこの規定に従って記載している。
2. 建設駐在員事務所の事業許可
<2014年9月22日付公共事業大臣規定2014年第10号(No.10/PRT/M/2014)>
外国の建設サービス会社がインドネシアで駐在員事務所を開設するには、公共事業省から
許可を取得する必要があるが、本国の本社の事業規模が大規模事業者に分類される会社の
み駐在員事務所の開設が認められる。
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許可申請には以下の書類の提出が求められる:
(1)本国の本社の公正認証された設立証書 公正認証された写
(2)本国の本社の一般データを所定フォームに記入したもの
(3)本国の本社が登録された事業体であり、優良な会社であることを表明した在インドネ
シアの本社所在国大使館の推薦状
(4)本国の本社の建設サービス事業許可 公正認証された写
(5)本国の本社の事業能力証明
(6)本国の本社の過去 10 年間の実績一覧、インドネシアにある本国大使館が認証したもの
(7)分類証明写、全国レベル協会が認証したもの
(8)本国の本社からの駐在員事務所長の任命書
(9)本国の本社の直近の財務報告
(10)駐在員事務所長のパスポートあるいは KTP の写、履歴書
(11)駐在員事務所の所在地証明
(12)提出書類に偽りがないことの誓約書
(13)本国の本社の取締役および監査役は他の建設サービス会社や在インドネシアのその他
の外国建設サービス会社で取締役やコミサリスを兼務していないことについての誓約書
なお、上記(7)に関連して、2015 年 2 月 18 日付建設サービス開発庁(LPJK)規定 2015
年第 1 号にて、外国建設サービス会社の駐在員事務所は、LPJK へ登録し、事業者証(SBU、
有効期間 3 年)を取得する手順が定められている。これによると、外国建設サービス会社
の駐在員事務所の事業分野は、◆設計と監督◆施工◆統合建設事業、の 3 種類で、等級は
「大」
。建設施工と統合建設事業の「大 2(B2)」と設計と監督の「大(B)」がある。B2 の
条件は、純資産 500 億ルピア以上、過去 10 年間の施工業績の累積評価額が 2,500 億ルピア
以上または最高評価額が 833 億 3 千万ルピア以上、建設施工の場合は准専門職認証(SKA)
を受けた技術責任者(PJT)と事業分野責任者(PJK)、事業責任者(PJBU)が 1 人以上、統
合建設事業の場合は准専門職(SKA)の認証を受けた技術責任者(PJT)と技術責任者(PJBU)
が 1 人以上、事業分野責任者(PJK)が 4 人以上いないとならない。一方 B の条件は、純資
産 5 億ルピア以上、過去 10 年間の施工業績の累積評価額が 25 億ルピア以上、事業が 2 部
門までにつき准専門職(SKA)の認証を受けた専門職 1 人、准専門職(SKA)の認証を受け
た技術責任者(PJT)と事業分野責任者(PJK)
、事業責任者(PJBU)が 1 人以上となってい
る。
<申請費用>
・ 建設計画/監督コンサルティング分野:US$5,000
・ 建設施工分野:US$10,000
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<申請手順>
1) 2014 年 12 月 29 日付公共事業国民住宅大臣規定 2014 年第 22 号
(No. 22/PRT/M/2014)
にて、申請先は投資調整庁(BKPM)に移管。2015 年 9 月 29 日付 BKPM 長官規定 2015
年第 15 号に従ってプロセスされる。
2) 申請書類の審査。必要に応じて面接や現場視察が行われる。
3) 申請に不備なしとされた場合、推薦状が発行され、申請費用の支払い命令が出る。
4) 申請費用を支払い、支払い証明の写を BKPM に提出。
駐在員事務所許可証が発行される。
駐在員事務所の許可は 3 年間有効。以降の延長は可能で、有効期限の 60 日前までに延長申
請が必要。3 年以内に建設サービス作業を少なくとも 1 件実行していることが条件。
外国の建設サービス会社がインドネシア国内で計画されているプロジェクトの事前審査や
入札に参加し、事業を行うには、国内の建設サービス会社とジョイント・オペレーション
を組む必要がある。パートナーとなる国内建設サービス会社の条件は、事業体証明、建設
事業許可を有し、大規模事業者に分類されている、原則インドネシア資本 100%の株式会社
(PT)とされた。建設会社の分類・格付けについては公共事業大臣規定 2011 年第 8 号(No.
08/PRT/M/2011、2014 年 11 月 21 日付公共事業国民住宅大臣規定 2014 年第 19 号(No.
19/PRT/M/2014)で変更)に従う。
外国の建設サービス会社はジョイント・オペレーションを通じて官民のプロジェクトを手が
けることができるが、危険度が高く、特別工法、ハイテク・特別機器、多数の専門家を必要
とするハイテクノロジーを利用し、建設の場合は工費 1 千億ルピア以上、計画・監督の場合
はフィーで 100 億ルピア以上のプロジェクトに限られる。さらに、建設の場合は工費の最低
50%を国内で作業し、工費の最低 30%はローカルパートナーが担当すること、建設計画の
場合はすべての計画作業を国内で実施し、建設計画作業フィーの最低 50%をローカルパー
トナーの担当とすることが必要。
3. 外国企業駐在員事務所の活動許可
<2001 年 8 月 1 日付投資調整庁長官決定第 22 号(No.22/SK/2001)および 2015 年 9 月 29
日付 BKPM 長官規定 2015 年第 15 号>
外国投資企業の設立や開発準備等を目的とした外国企業駐在員事務所を開設するには、投資
調整庁(BKPM)から活動許可を取得しなければならない。
許可申請はオンラインで、以下の書類をアップロードして行う:
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(1)駐在員事務所を開設しようとする外国企業の定款の英訳あるいはインドネシア語訳
(在外インドネシア大使館の認証を受けているか、宣誓翻訳家の翻訳である必要がある)
(2)駐在員事務所長となる者の Letter of Appointment
(3)駐在員事務所長となる者のパスポート(外国人の場合)あるいは住民登録証(KTP、
インドネシア人の場合)のコピー
(4)駐在員事務所長がインドネシアに滞在し、所長としての職務以外にビジネスを行わな
いことについての Letter of Statement
活動許可の有効期間は当初3年間で、その後1年間を2回延長できる。その後は、異なる活動
を行う場合に限り延長が認められる。
外国企業駐在員事務所は州都に所在し、オフィスビルに入居する必要がある。
Ⅱ. 現地法人:
1. 投資登録
外国からの直接投資には、投資計画を投資調整庁(BKPM)に登録して投資基本許可を取得
する必要がある。申請に必要な書類は以下のとおり:
a)
株式会社(PT)を新設する場合
・ 外国個人出資の場合はパスポートコピー、外国法人が出資の場合は英訳あるいはイ
ンドネシア語訳された定款の写し(在外インドネシア大使館の認証を受けているか、
宣誓翻訳家の翻訳である必要がある)
・ インドネシア人個人出資がある場合は身分証明書(KTP)と納税者番号(NPWP)の
コピー、インドネシア法人の出資がある場合は会社設立定款証書とその変更証書の
写し、各証書に対する法務人権大臣の承認書や届受理書の写し、および会社の納税
者番号(NPWP)のコピー
b)
既存の株式会社(PT)への投資の場合
・ 会社設立定款証書とその変更証書の写し、各証書に対する法務人権大臣の承認書や
届受理書の写し
・ 会社の納税者番号(NPWP)のコピー
・ 株主の証明:外国個人出資の場合はパスポートコピー、外国法人が出資の場合は英
訳あるいはインドネシア語訳された定款の写し(在外インドネシア大使館の認証を
受けているか、宣誓翻訳家の翻訳である必要がある)、インドネシア人個人出資が
ある場合は身分証明書(KTP)と納税者番号(NPWP)のコピー、インドネシア法人
の出資がある場合は会社設立定款証書とその変更証書の写し、各証書に対する法務
人権大臣の承認書や届受理書の写し、および会社の納税者番号(NPWP)のコピー
c)
製造フローチャート(製造業の場合)/活動および商品の説明(非製造業の場合)
d)
管轄省庁からの推薦状(必要な場合)
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(投資制度-「投資促進機関」詳細、3. ワンドア統合サービス参照)
2. 会社の設立登記
(1)登記前の準備
①会社名を予約
②公証人の下で定款を作成
③会社が所在する地区から所在地証明を取得
④納税番号(NPWP)を税務署から取得
⑤銀行口座の開設(資本金の一部払込。銀行から資本金払込証明を取得)
(2)会社設立登記(法務人権省)
(3)会社登録証(TDP)の発行
商業省への会社登録は、法務人権省から設立承認書を取得後に行うもので、登録証と
して会社登録証(TDP)が発行される。有効期間は5 年間(その後は延長)。
3. 外国人雇用の認可取得
(1)法務人権大臣から設立承認書を取得後に、労務報告について会社所在地の地方政府の
承認を受ける。
(2)外国人雇用計画書(RPTKA)について労働省の承認を受ける。必要書類は以下のとお
り:
a. 事業許可;
b. 設立証書;
c. 会社所在地証明;
d. 会社組織図;
e. 納税者番号(NPWP)
f. 外国人労働者の見習いとなるインドネシア人労働者の指名書と見習いプログラ
ム計画書;
g. インドネシア人労働者に対する教育訓練実施能力の表明書
h. 労務報告(Wajib Lapor)写
i. 外国人労働者が就く役職についての特定機関の推薦状
(必要な場合)
(3)労働許可(IMTA)を労働省に申請。必要書類は以下の通り:
a.
RPTKA の承認決定書
b.
外国人労働者のパスポート
c.
外国人労働者雇用補償金(DKP-TKA)納付証明書
d. カラー証明写真、4×6cm、背景赤
e. 外国人労働者に付くインドネシア人(見習い)の指名書
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f. 外国人労働者の卒業証明書
g. 外国人労働者の履歴書
h. 雇用契約書案
i.
インドネシア法人の保険会社の保険証書
(4)法務人権省出入国管理総局で、ビザ発給許可取得。
(5)ビザの発給を受けて、入国後速やかに地方移民局に滞在許可(KITAS)を申請。
(一時滞在許可証の発給まで4 業務日程度)
(外国人就業規制・在留許可、現地人の雇用 ―「在留許可」参照)
4. 資本財の輸入許可(SP)取得
(1)輸入業者認定番号(API)を商業省に申請(工業会社:API-P、商業会社:API-U)。
外国投資(PMA)企業のAPI-PおよびAPI-Uは、投資調整庁(BKPM)あるいは地方の投資
促進局で申請。
(2)通関基本番号(NIK)を財務省関税総局に申請。
(3)中古設備の輸入を予定している場合は、中古資本財の輸入許可を商業省に申請。
(4)資本財マスターリストを投資調整庁に申請。
(外資に関する奨励―「各種優遇措置」参照)
5. 立地に関する許可取得
立地許可(IL)を管轄の市(Kotamadya)、または県(Kabupaten)の土地局に申請。1999 年
2 月 10 日付土地担当国務大臣/国土庁長官規定 1999 年第 2 号によると、立地許可は投資に
必要な用地の取得開始を許可するもの。県・市レベルの土地局から交付を受けた後、許可
期限内に土地所有者等と買取り額などの話し合いを終え、事業権(HGU)、建設権(HGB)
、
使用権(HP)といった土地の権利の申請・取得へと続く。既に土地の権利書を有する土地
を購入する場合、用地賃貸の場合は不要。
6. 環境影響管理に関する承認
事業の内容・種類によりAMDAL(環境影響分析)、UKL/UPL(環境監視/管理方法)、SPPL(環
境管理誓約書)を作成し、県/市の環境管理局の承認・推薦を受ける。事業の内容・種類の
分 類 は 2009 年 10 月 3 日 付 第 32 号 新 環 境 法 に あ り 、 国 家 官 房 の ウ ェ ブ サ イ ト
(www.setneg.go.id)の法令のページで確認できる。UKL/UPLおよびSPPLについては、2010
年5月7日付環境担当国務大臣規定2010年第13号を参照。
2012年2月23日付政令第27号により、AMDALあるいはUKL/UPLに県/市の環境管理局の推薦を
受ける企業は、環境許可も取得することになった。
7. 建設に関する許可取得
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建設許可(IMB)は県・市の公共事業担当局に申請する。IMB は、県知事/市長(ジャカル
タの場合は特別州知事)により各地域が定めた地域配置詳細計画(RDTRK)
、建物・環境配
置計画(RTBL)あるいは地域技術計画(RTRK)に基づき発行される(2010 年 4 月 30 日付
内務大臣規定 2010 年第 32 号)
。IMB の対象となるのは建築物及び非建築物(駐車場、ス
ポーツ用コート、プール等)で、新築、改修、保存のための修復の際に必要とされるのに
加え、電気、水道、下水道、電話等の公共サービスを受けるための条件にもなる。
8. 事業許可(IU)
、定期報告等(製造業の場合)
(1)投資の進捗状況を投資調整庁および州・県/市の投資調整局に報告(四半期ごと年4回)。
2012年7月2日付投資調整庁長官規定第3号に報告フォームや手順の規定がある。
(2)事業許可(IU)を申請。外国投資企業の工業許可は、2014年12月15日付工業大臣規定
2014年第122号(No.122/M-IND/PER/12/2014)により、投資調整庁(BKPM)にオンライ
ンで申請。
必要書類は以下のとおり:
a. 投資登録、基本許可、投資承認書、省庁・局からの関連許可の写し
b. 会社設立定款証書とその変更証書の写し、各証書に対する法務人権大臣の承認書
や届受理書の写し
c. 会社の納税者番号(NPWP)のコピー
d. 投資場所および/あるいは会社所在地の占有証明
・ 購入の場合:売買公正証書、土地権利書、建設許可(IMB)の写し
・ 賃貸の場合:賃貸契約書の写し、契約期間は工業の場合最低 3 年、サービス/商業
の場合同 1 年
・ 一箇所に関係する複数の会社が存在する場合:相互に関係会社であることの証明
(会社設立定款証書、協力契約など)、借用契約の写し
e. 妨害法(UUG/HO)許可、事業地許可(SITU)の写し(工業団地外の場合)、オフィ
スビルに入居の場合はビルの妨害法(UUG/HO)許可、事業地許可(SITU)の写し
で可
f. 環境影響管理書類(AMDAL、UKL/UPL、SPPL)の写しと環境許可
g. 最新の投資活動報告(LKPM)受理書
h. 管轄省庁からの推薦状(必要な場合)
(3)原材料のマスターリストを投資調整庁に申請(製造業)。
(外資に関する奨励―「各種優遇措置」参照)
(4)商業生産/活動開始
(5)IU取得後は上記(1)に代えて投資活動報告(LKPM)を投資調整庁および州・県/市の
投資調整局に報告(半期ごと年2 回)。2015年9月29日付BKPM長官規定2015年第15号に
報告フォームや手順の規定がある。
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9. 株式会社法(2007年第40 号法律)のポイント
(1)授権資本の最低額は 5,000 万ルピアで、株主は 2 人以上(外資に関する規制 ―「資
本金に関する規制」参照)
(2)会社が買い戻した自己株式の保有は最長3年まで
(3)資本金払込人本人の記名株のみ
(4)500 億ルピア以上の資産および/あるいは売上を有する会社には、監査法人による財
務監査および法務人権大臣への報告が義務付けられる
(5)資源関連会社には企業の社会的責任(CSR)が義務付けられる
(6)社外監査役(コミサリス)を任命できる
(7)株主総会はインドネシア国内で開催される必要があるが、テレビ会議等の形態でも開
催できる
10. 工業事業許可と拡張許可
<2008 年6 月25 日付工業大臣規定2008年第41 号(No.41/M-IND/PER/ 6/2008)、2014
年10月2日付工業大臣規定2014年第81号(No.81/M-IND/PER/10/2014)で変更>
工業会社の事業許可(IUI)は、土地・建物を除く総投資が2 億ルピア以下の小規模工業会
社を除く全ての工業会社の設立に必要な許可。
申請には以下の書類の提出が求められる:
(1)会社設立証書および/あるいは定款変更証書
写、株式会社(PT)の場合は法務・人
権大臣による承認が必要
(2)妨害法(UUG)許可 写(特定の会社の場合)
(3)立地許可 写(同上)
(4)建設許可(IMB) 写
(5)工業団地、保税地域の運営会社の立地計画証明書(工業団地、保税地域内に立地する
会社の場合)
(6)法令に基づき条件付けられた書類(特定の工業分野の場合)
(7)工場・生産設備の建設据付に関わる条件および/あるいは法令規定を満たすまで商業
生産を行わないこと、IUIの発行から3年以内に工場・生産設備の建設据付を完了する
ことなどの誓約書(事前承認を経ない企業の場合)
(8)環境影響分析(AMDAL)あるいは環境管理・監視策(UKL/UPL) 写
(事前承認を経る企業の場合)
許可の取得には、事前承認を要するケースと要しないケースがある。事前承認は工場の建
設や工場設備の据付など必要な準備を進める期間のために供与されるもので、環境への影
響を及ぼしかねないと見なされる製造企業や保護地域に隣接する製造企業には、特に事前
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承認を経たIUI 供与プロセスが取られる。事前承認を経た後のIUIの申請には、現場検査が
課され、工業分野や工場の立地、工場建設・設備据付が完了しているかどうかなどが確認
される。
事前承認を経ずに本許可が供与された企業で、許可から3年以内に工事が完了しない場合は
IUIが取り消されることがある。また、工場の建設や工場設備の据付など必要な準備を進め
る期間のために供与される事前承認の有効期間も原則3年とされている。
IUIを取得した製造企業には許可発給から3カ月以内に、1982 年第3 号法律に従った会社登
録の義務が定められている。また、IUIをすでに有している製造企業が生産能力を30%超拡
張する場合、別途拡張許可の取得が必要である。
申請には以下の書類の提出が求められる:
(1)工業拡張計画書
(2)AMDAL あるいはUKL/UPL(事前承認を経てIUI を取得した企業の場合)
拡張許可の供与課程にも現場検査が課される。なお、拡張が既許可生産能力の30%以内で
かつIUI に記載された工業分野の場合は許可が要らない。また、製品がIUI に記載された
もので、そのすべてが輸出向けの場合は拡張活動が始まってから6カ月以内に届ければよい。
IUI および拡張許可の申請先は:
(1)土地・建物を除く総投資が100 億ルピア以下:工場がある県知事/市長
(2)同上100 億ルピア超:州知事
(3)同上100 億ルピア以下だが、同一州内で別々の県/市にまたがる:州知事
(4)毒性・危険材料(B3)の加工産業、戦略的ハイテクノロジー産業、有価紙産業、武器・
爆薬産業、別々の州をまたぐ産業:工業大臣
ただし、外国投資企業の工業許可は、2014年12月15日付工業大臣規定 2014 年 第 122 号
(No.122/M-IND/PER/12/2014)により、投資調整庁(BKPM)にオンラインで申請。
以
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上
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