本文資料 - 国土交通省 関東地方整備局

平成28年
国土交通省
3月30日(水)
関東地方整備局
大宮国道事務所
記者発表資料
国道17号さいたま市武蔵浦和駅周辺地区自転車通行空間整備について
~完成1ヶ月後の自転車通行状況の変化~
大宮国道事務所では、埼玉県警と協力して、国道17号さいたま市武蔵浦和駅周
辺の延長約2.0kmの区間において、自転車通行空間の整備を昨年11月上旬より
進め、平成28年2月2日(火)埼玉県内の国道17号で初の自転車通行空間が完成・
開通しました。
今回、完成1ヶ月後の自転車通行状況の変化について、とりまとめましたのでお知
らせいたします。
【自転車通行状況の変化】
・車道を通行する自転車の割合が増加
・特に朝ピーク時間帯での車道走行は、
-専用通行帯区間で約6割
-矢羽根型路面表示区間で約4割
【利用者の声】
・登下校の時間帯で子供達が安全になった
(小学校関係者)
今後も自転車等の通行への効果や影響、道路利用者の意識の変化について調査
を行い検証を行っていく予定です。なお、整備後においても自転車の車道逆走など
危険運転が一部見られることから、引き続き通行状況等の調査を行うとともに、走行
ルール遵守のための啓発活動を行ってまいります。
発表記者クラブ
竹芝記者クラブ、神奈川建設記者会、埼玉県政記者クラブ
問い合わせ先
国土交通省 関東地方整備局 大宮国道事務所
埼玉県さいたま市北区吉野町1丁目435番 TEL:048-669-1200(代表)
副 所 長
小 林 達 徳(こばやし たつのり)
交通対策課長 黒 澤 稔(くろさわ みのる)
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国道17号 武蔵浦和区間の整備前の状況
【道路および交通の状況】
当該区間は、自動車及び自転車の交通量が多く、夜間における交通も多い箇所です。
また、歩道幅員が狭いため、歩道上での歩行者と自転車の錯綜が見られていました。
武蔵浦和区間
白幡4丁目(中)~高砂4丁目交差点間
車線数
2車線
指定最高速度
40km/h
交通量
※H22
交通
センサス
より
自動車
13,783台(昼間12時間) 20,031台(24時間)
自転車
3,644台(昼間12時間)(歩道走行3,058台・車道走行586台)
歩行者
2,075人(昼間12時間)
測定地点
さいたま市浦和区北浦和5丁目14番地2先
【交通事故の発生状況】
●自転車関連事故件数:65件
※公益財団法人 交通事故総合分析センターより
(平成22~25年の4年間、白幡4丁目(中)~高砂4丁目交差点間(約2.0km))
※内訳:自動車と自転車の事故72%、自転車相互事故11%、自転車と歩行者の事故5%
N
至 熊谷市
高砂4丁目交差点
②L=500m
① L=570m
平成28年2月2日(火)完成
武蔵浦和区間
延長約2.0km
位置図
②L=340m
整備箇所
①L=200m
②L=430m
自転車通行空間整備箇所
白幡4丁目(中)交差点
①:自転車専用通行帯 ②:矢羽根型路面標示
★ :交通量調査位置(H26年、28年)
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至 戸田市
■国道17号自転車通行空間整備内容
整備パターン①:自転車専用通行帯【標準部】
整備前
3.0m
歩道部
0.5m
路肩
整備後
3.25m
車線
16.0m
道路幅員
10.0m
車道部
2.5m
ゼブラ
3.0m
歩道部
3.25m
車線
0.5m
路肩
16.0m
道路幅員
3.0m
10.0m
3.0m
歩道部
車道部
歩道部
1.75m
3.25m
3.25m
1.75m
自転車通行空間 車線
車線 自転車通行空間
(自転車レーン)
自転車専用通行帯
自転車と自動車の通行位置を視覚的に分離
(自転車レーン)
整備パターン②:矢羽根型路面表示【交差点及び交差点付近】
16.0m
道路幅員
10.0m
車道部
整備前
3.0m
歩道部
0.5m
路肩
3.25m
車線
整備後
3.0m
歩道部
3.75m
車線
矢羽根表示
2.5m
右折
16.0m
道路幅員
10.0m
車道部
2.5m
右折
3.0m
歩道部
3.25m
車線
0.5m
路肩
矢羽根型路面表示
3.0m
歩道部
自動車利用者に自転車導線を周知
3.75m
車線
夜間の視認性を高めるため
矢羽根の右端に白線を設置
矢羽根表示
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■自転車専用通行帯の整備による自転車通行状況の変化
■歩道を通行する自転車の割合が整備前と比べて減少し、車道を通行する割合が26
ポイント増加しました。
■特に朝ピーク時間帯において車道を通行する自転車の割合が約6割に達しました。
<12時間交通量7:00~19:00>
<朝ピーク時交通量7:00~9:00>
車道を通行
する割合が
20ポイント増
26ポイント増
16ポイント増
26ポイント増
上り線
上り線
下り線
下り線
利用者の声
●さいたま市立浦和別所小学校 教頭先生
・登校時間帯に自転車が車道上を多く走っているのを見て、学校として安心する。
・児童が国道の矢羽根や啓発看板を見ることで、学校の「自転車教室」で教えてい
る「車道の左側通行」のルールを実感しており、よいモデルになっている。
●さいたま市立岸町小学校 教頭先生
・今まで登下校の時間帯で、自転車と交錯する危険な状況が多くみられたが、自転
車通行帯が出来たことで子供達が安全になった。
・車道を逆走する自転車が減ったが、歩道上を逆方向に走行する自転車が目立つ
ので、これからも自転車利用のルール・マナーの向上を期待する。
整備前
整備後
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■矢羽根型路面表示の整備による自転車通行状況の変化
■歩道を通行する自転車の割合が整備前と比べて減少し、車道を通行する割合が16
ポイント増加しました。
■特に朝ピーク時間帯において車道を通行する自転車の割合が約4割に達しました。
<12時間交通量7:00~19:00>
車道を通行
<朝ピーク時交通量7:00~9:00>
10ポイント増
11ポイント増
18ポイント増
する割合が
16ポイント増
上り線
下り線
下り線
上り線
利用者の声
●県立浦和商業高校 教頭先生
・自転車通行空間が整備されたことにより、
自転車の進行方向が明確になり「自転車事故」
が減る期待感を持っている。
・また、通学時において、生徒への安全に関する
心配が減った。
ルールマナー周知の啓発活動
(2月2日武蔵浦和駅入口交差点)
整備前
整備後
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【参考】さいたま市内国道部自転車ネットワーク整備計画図
・さいたま市は平成26年4月に策定した 「さいたま市自転車ネット
ワーク整備計画」 約200㎞を今後10年で整備する計画です。
・平成27年度に大宮国道事務所ではこのうち国道17号の約3.6㎞
区間(武蔵浦和駅周辺、大宮駅周辺)の整備を行うものです。
さいたま市自転車ネットワーク整備計画図
3月15日完成
大宮区間 延長約1.6km
2月2日完成
武蔵浦和区間 延長約2.0km
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H27年度整備箇所