平成28(2016)年度~平成37(2025)年度

農
業
が
支
え
る
定
住
社
会
の
構
~ 次 代 に つ な ぐ 輝 く 農 業 ~
平成28(2016)年度~平成37(2025)年度
平成28(2016)年3月
広島県庄原市
築
はじめに
本市は、「庄原市長期総合計画」を上位計画として、平成24年
3月に策定した「庄原市農業振興計画」に基づき、農業振興施策
を進めてきました。
この間、多くの関係機関・団体等の皆様のご理解ご協力を賜り、
“比婆牛ブランド”の復活、こだわり米などの諸施策の推進に取
り組んできたところでございます。
さて、本市には、農業に関し、経験に基づく知識と技術、誇りと熱意を持った方が数
多くおられ、米をはじめ野菜、果樹、畜産など多種多様な生産が行われています。
このように、関わる人の多さや層の厚さ、技術の蓄積などの面からも、また、人間が
生きていくうえで欠かすことのできない「食」を提供している面からも、農業は本市の
基幹産業として高く位置づけられ、その振興を図ることは極めて重要であると考えてい
ます。
しかしながら、就業者の高齢化や担い手不足に加え、価格の低迷、多様化する消費者
ニーズへの対応、輸入農産物の増加や産地間競争の激化など、厳しい課題に直面してい
ます。
特に、昨年10月にTPP交渉が大筋合意され 、本年2月には、参加12カ国の署名に
至っておりますが、農畜産物の関税引き下げや撤廃は、本市の基幹産業である農業にど
のような影響を及ぼすか予断を許さない状況です。
このような状況のなか、本市では、「第2期庄原市長期総合計画」において、“にぎ
わい”が実感できるまち(産業・交流)を掲げ、農業の持続性を確保するとともに、農家
所得の向上に努めることとしています。
この度、現農業振興計画を評価・検証したうえで、「第2期庄原市農業振興計画」を策
定いたしました。
本計画では、本市農業のめざす姿を『農業が支える定住社会の構築~次代につなぐ輝
く農業~』と設定し、「ひと」「もの」「むら」の視点から3つの振興テーマと、それ
ぞれのテーマに沿った振興目標を定めています。
今後は、本計画に基づき、市民の皆様や関係機関・関係団体等と、より一層の連携と協
働を推進し、めざす姿の実現に向けて、積極的に施策を展開していきたいと考えており
ます。
最後になりましたが、本計画の策定に当たりまして、アンケート調査に貴重なご意見
をいただいた農家・農業法人・地域代表等の皆様や、長時間にわたり積極的かつ熱心にご
審議をいただきました庄原市農業振興対策協議会委員の皆様に心より御礼申しあげます。
平成28年3月
庄原市長
木山 耕三
第2期 庄原市農業振興計画
目
次
第1章 基本事項
第1節 はじめに
1 策定の趣旨
2 計画の位置づけ
3 計画の構成と期間
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
2
2
3
4
第2節 農業の現状
1 農業を取り巻く情勢
2 本市の地域特性
3 本市の農業の現状
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
5
10
12
第3節 第1期農業振興計画の検証
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
22
第2章 基本方針
1 農業振興の基本方針
2 農業振興のテーマと振興目標
3 農業振興施策体系
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
37
38
40
43
第3章 基本計画
第1節 元気あふれる「ひと」づくり
振興目標1 新たに農業に携わる「ひと」づくり
振興目標2 継続的・安定的な経営に取り組む「ひと」づくり
振興目標3 農業への興味、意欲あふれる「ひと」づくり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第2節 魅力あふれる「もの」づくり
振興目標1 ブランド力を高める「もの」づくり
振興目標2-1 農業(水田農業)に係る「もの」づくり
振興目標2-2 農業(園芸・果樹作物)に係る「もの」づくり
振興目標3 畜産業に係る「もの」づくり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第3節 活力あふれる「むら」づくり
振興目標1 安心して農業に取り組める「むら」づくり
振興目標2 交流・連携による豊かな「むら」づくり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
参考資料
アンケート編
統計編
用語解説
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
45
46
46
48
50
52
52
55
57
60
62
62
64
67
68
81
101
第1章 基本事項
1
■ 第1章 第1節 はじめに
第1節 はじめに
1
策定の趣旨
本市は、「庄原市長期総合計画」を上位計画として、平成24(2012)年3月に策定した「庄原
市農業振興計画」に基づき、農業振興施策を進めてきました。
計画では、市内の農業者が、消費者に対し安全・安心な農産物を安定供給する主体であるこ
とを認識し、自然環境に配慮しながら収益性の高い安定した自立できる農業経営を目指すこと
ができるよう、地域が抱える共通の課題に対して、体系的・計画的な施策の整理を行い、「ひ
と」「もの」「むら」の視点から3つの振興テーマを設け、これに沿った振興目標を掲げて施
策を実施してきました。
農業を取り巻く環境は、国民の生活様式の多様化、国内人口の減少や経済活動のグローバル
化の進展などによって、米をはじめとする農産物の需要量の減少が進むなかで、農畜産物価格
の低迷とともに農業資材価格の上昇により農業の収益性が低下しています。一方で、全国的に
は、生産規模の拡大や技術革新が進むなど、農業の経営構造は大きな転機を迎えています。
こうしたなかで、国では、平成27(2015)年3月に、新たな「食料・農業・農村基本計画」が
閣議決定され、水田農業の構造改革とともに担い手の確保・育成に向けた新たな施策が示され、
県においても農業生産の相当部分を、担い手が担う農業構造を実現するための実施計画 (2020
広島県農林水産業チャレンジプラン・アクションプログラム)が平成26(2014)年11月に示さ
れています。
このたび、平成27(2015)年度の「第2期庄原市長期総合計画」策定に合わせ、農業を取り巻
く近年の情勢、環境変化を踏まえ、また、国や県の新たな農業振興施策を考慮しつつ、今後10
年間の農業振興施策の基本指針として「第2期庄原市農業振興計画」を策定するものです。
2
■ 第1章 第1節 はじめに
2
計画の位置づけ
「第2期庄原市農業振興計画」(以下「本計画」)は、この計画の上位計画となる「第2期
庄原市長期総合計画」の策定にあわせ、本市の関連計画はもとより、国・県の指針や法律等に
基づいた各種計画との整合性を図る中で、本市の農業振興施策の基本計画として位置づけ、更
なる発展に向けた施策目標を示す基本指針となるものです。
図1-1 計画の位置づけ
長期総合計画・実施計画
前期5年、後期5年
第2期庄原市長期総合計画
H28~H37
庄原農業振興地域整備計画
(5年周期)
農業経営基盤の強化の促進に
関する基本構想 (5年周期)
第2期庄原市農業振興計画
H28~H37
庄原市鳥獣被害防止計画
H27~H29
農業施策
庄原市酪農・肉用牛生産
近代化計画 H22~H32
各農業振興施策
■ひとづくり・ものづくり、むらづくり対策
(担い手育成、生産振興、集落活性化等支援対策)
H
2
7
~
H
3
2
2
0
2
0
広
島
県
農
林
水
産
業
チ
ャ
レ
ン
ジ
プ
ラ
ン
表1-1 各種計画概要
名称
概要
①第2期庄原市長期総合計画
○本市のまちづくり、地域づくりの最も上位に位置づけられる行政計画(H28~
H37)
②農業経営基盤の強化の促進に関する基本構想
○「農業経営基盤強化促進法」に基づく計画(H18~、5年周期で見直し)
③庄原農業振興地域整備計画
○「農業振興地域の整備に関する法律」に基づく計画(H18~、5年周期で見直
し)
④庄原市酪農・肉用牛生産近代化計画
○「酪農及び肉用牛生産の振興に関する法律」に基づく計画(H22~H32)
⑤庄原市鳥獣被害防止計画
○「鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律」
に基づく計画(H27~H29)
※庄原市食育推進計画
○「食育基本法」に基づく計画(H26~H30)
3
■ 第1章 第1節 はじめに
3
計画の構成と期間
本計画は、基本事項、基本方針、基本計画、推進計画で構成します。
なお、推進計画は別冊で作成します。
【基本事項】
計画の趣旨や対象期間、社会背景、本市の現状、第1期計画の検証結果(アンケートによる
農家の声・実績・成果・課題)など、基本的な事項を整理しています。
【基本方針】
農業振興の基本方針や本市の将来像(あるべき姿)を掲げ、それを実現するための振興テー
マと振興目標を整理しています。
【基本計画】
基本方針を実現するための具体的な施策や目標を振興テーマ・振興目標ごとに整理していま
す。
【推進計画】
基本方針や基本計画の具体的施策等の方向に沿いつつ、今後実施する具体的な取り組みの概
要を整理しています。
本計画は、本市のまちづくり、地域づくりの最も上位に位置づけられる行政計画である「第
2期庄原市長期総合計画」及び広島県策定の「2020広島県農林水産業チャレンジプラン」との
整合性を図り、平成28(2016)年度から平成37(2025)年度までの10年間の計画としています。
なお、推進計画は、前期5年・後期5年を対象期間として、5年後に見直しを行います。
図1-2 計画期間
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
第2期庄原市長期
総合計画
計画期間
第2期庄原市農業
振興計画
計画期間
現計画期間
2020広島県農林水
産業チャレンジプラ アクションプログラム
アクションプログラム
ン
第1期
第2期
4
次期計画期間
■ 第1章 第2節 農業の現状
第2節 農業の現状
1
農業を取り巻く情勢
(1) 我が国の人口動態、社会経済の動向
我が国の人口は、平成20(2008)年を
ピークに減少傾向にあります。
平成22(2010)年を100とした場合、平成
4 7 ( 2 0 3 5 ) 年 の 人 口 は 8 8.2 % に 減 少 し 、 高
齢化率(全人口に占める65歳以上の割合)
は 、 2 3.0 % か ら 3 3 . 4 % に 、 老 年 従 属 人 口 比
率 は 、 3 6 . 1 % か ら 5 9 .0 % へ 上 昇 し 、 人 口 減
少と高齢化の動きは益々早まると予想され
ています。
(万人)
16,000
14,000
図1-3 我が国の人口の推移と見通し
生産年齢(15~64歳)人口
割合(右目盛)
高齢化率
(65歳以上
人口割合)
(右目盛)
推定
12,000
10,000
(%)
80
60
65歳以上
8,000
40
15~64歳
6,000
4,000
20
2,000
国では、人口減少に歯止めをかけるとと
もに、東京への過度の人口集中を是正し、
それぞれの地域で住みよい環境を確保し、
将来にわたって活力ある日本社会を維持し
て い く た め 、 平 成 26 ( 2014 ) 年 11 月 に 制 定
した「まち・ひと・しごと創生法」に基づ
き、関連施策を推進することとしています。
H72(2060)年
H62(2050)年
H52(2040)年
H42(2030)年
H32(2020)年
0
H22(2010)年
H2(1990)年
S55(1980)年
S45(1970)年
S35(1960)年
H12(2000)年
14歳以下
0
S25(1950)年
生産及び消費活動の中心とされる生産年
齢 人 口 ( 15 ~ 64 歳 の 人 口 ) の 減 少 に よ っ て 、
国内経済の活力低下等が懸念されています。
資料:総務省「国勢調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来
推定人口 (平成24年1月推定)」
注)推定人口は中位推定による。
老年従属人口比率:年齢別人口各区分のうち、生産年齢人口
(15~64歳)に対する老年人口(65歳以上)の割合を示すもので、
以下の計算式によって算定される。
老年従属人口比率=(老年人口)÷(生産年齢人口)×100
(2) 農産物の需要、流通等の動向
人 口 減 少 、 少 子高 齢化 、 単 身 世 帯 の増 加 や
外食化の進展等を背景として、国内の食料消
費は大きく変化しています。
(kg)
160.0
140.0
120.0
また、量販店主導による価格形成や外食・
中食産業の拡大にともなう輸入農産物を含め
たカット・加工等の業務用需要の増加にとも
なって、農産物の取引・流通単位は大型化あ
るいは拠点集中化が進み、小規模産地では市
場競争力が低下しています。また、価格低迷
によって小規模な農家又は農業経営体(以下
「農家等」)では、所得確保が困難な状況と
なっています。
5
100.0
畜産物
114.9
野菜↓
99.7
92.7
米
80.0
60.0
↓
55.2
32.0
40.0
20.0
136.5
↓
22.4
果実
↓
34.9
油脂類
↓
14.1
4.3
0.0
S35(1960)年
S38(1963)年
S41(1966)年
S44(1969)年
S47(1972)年
S50(1975)年
S36(1978)年
S55(1981)年
S58(1984)年
S61(1987)年
H2(1990)年
H5(1993)年
H8(1996)年
H11(1999)年
H14(2002)年
H17(2005)年
H20(2008)年
H23(2011)年
H26(2014)年
これに連動して、農産物の需要量は横ばい
もしくは減少傾向となっています。
図1-4 国民1人1年当たり品目別消費量の推移
資料:農林水産省「食料需給表」
注)1)国民1人1年あたり消費量は供給純食料
2)グラフ中数値は、米、野菜、果実、畜産物、油脂類の1960年度と
2014年度の数値
■ 第1章 第2節 農業の現状
農産物の需要量減少や価格の低迷が懸念されるなかで 、今後は、進展する高齢化に対応
した加工食品や介護食品など新たな需要に対応した食品 、農産物の生産供給を進めていく
ことも重要となっています。
(3) 国内農業の動向
①農業従事者、農家の動向
国内の農業従事者数は、一貫して減りつづけており、農業就業人口は、この10年で
3,353千人から2,090千人へと約2/3に減少し、相対的に高齢者の占める割合は高まって
います。年齢層では65歳以上が占める割合は、平成27(2015)年で63.5%となっており、
平均年齢は66.3歳となりました。基幹的農業従事者では、65歳以上の割合は64.7%、平均
年齢は67.1歳となっています。
主副業別販売農家の動向では、販売農家数が全体として大幅に減少し、副業的農家、準
主業農家、主業農家のそれぞれにおいて同様の減少割合となっています。(図1-6)
農業に従事する多くの高齢者は、後継者が確保できないまま、可能な限り農業に従事し、
その後、農業からリタイヤすると同時に非農家に移行している状況が推察され 、今後の農
業を支える担い手の確保が求められます。
図1-5 農業就業人口等の推移(全国)
(千人)
4,000
350
3,353
3,000
2,000
図1-6 主副業別販売農家数の推移
(万戸)
2,606
2,241
2,051
2,090
1,951
1,605
823
300
250
809
50
65歳以上 75歳以上
農業就業人口
合計
265.1
主業農家
233.7
119.6
196.3
127.9
163.1
109.1
95.4
69.5
100
0
合計
準主業農家
123.7
150
589
552
462
661
副業的農家
297.1
200
1,768
1,287
1,253
1,144
1,326
1,000
H17(2005)年
H22(2010)年
H27(2015)年
82.0
59.9
77.7
44.3
38.9
36.0
67.8
50.0
42.9
H7年
(1995)
H12年
(2000)
H17年
(2005)
0
65歳以上 75歳以上
H2年
(1990)
基幹的農業従事者
資料:農林業センサス、農業構造動態調査(農林水産省)
農業従事者:自営農業に従事した世帯員
農業就業人口:農業従事者のうち、自営農業のみに従事、または、農
業とそれ以外の仕事の両方に従事した者のうち、自営農業が主の者
基幹的農業従事者:農業就業人口のうち、ふだんの主な状態が「仕事
(農業)に従事していた者」
6
132.7
88.3
25.7
29.3
H22年
H27年
(2010)
(2015)
資料:農林業センサス
注)各区分の合計値は、端数処理の関係で一致しない
販売農家:経営耕地面積30㌃以上または農産物販売金額が50万
円以上の農家
主業農家:販売農家のうち、農業所得が主で、1年間に60日以上
自営農業に従事している65歳未満の世帯員がいる農家
準主業農家:販売農家のうち、農外所得が主で、1年間に60日以
上自営農業に従事している65歳未満の世帯員がいる農家
副業的農家:販売農家のうち、1年間に60日以上自営農業に従事
している65歳未満の世帯員がいない農家
■ 第1章 第2節 農業の現状
②農業の経営構造の変化
農業経営の構造については、全ての経営部
門で全国的に規模拡大が進んでいます 。特に、
酪農では全体の約9割、施設野菜においても
約4割の農業経営体(以下「経営体」)は年
間販売金額1千万以上となっています。(図
1-7)
図1-7 部門別農産物販売金額規模別経営体数割合
(%)
1千万円以上 37.1%
100
80
5.6
18.3
26.3
1千万円以上 88.8%
13.4
4.6
12.6
32.5
12.5
22.4
3,000万円以
上
51.7
26.5
60
28.3
40
一方、稲作経営については、依然として小
規模農家等が大部分を占める状況となってお
り、国では、水田農業の構造改革の加速化に
向け、担い手への農地集積を一層進めること
としています。
2.8
1.7
6.2
26.5
73.4
1,000~3,000
万円未満
38.8
30.3
20
39.3
35.8
0
果
樹
肉
用
牛
露
地
野
菜
300~1,000万
円未満
9.3
100~300万円
未満
17.6
17.2
稲
作
37.1
6.5
100万円未満
酪
農
施
設
野
菜
資料:農林水産省「農業構造動態調査」
図1-8と図1-9は、販売金額規模別の経営体
数の割合と販売金額規模別経営体の販売金額
割合を示すものですが、販売金額300万円未
満の経営体数の割合は全体の77.6%であるの
に対して、その経営体の販売額の割合は
10.9%に留まっています。
図1-8 販売金額規模別経営体数割合
100万円未満
6.5% 2.6%
7.1%
100~300
300~500
6.2%
500~1千
59.1%
18.5%
逆に、販売金額3千万円以上の経営体数割
合は2.6%であるのに対して、その経営体の
販売額は全体の51.4%を占める状況です。
1千~3千
3千万円以上
資料:2015年農林業センサス
図1-9 販売金額規模別販売額割合
このことは、市場で流通する多くの農産物
は、大規模農家等によって産出されているこ
とを示すものであり、その出荷動向が価格形
成に大きな影響を及ぼしていることを想定す
ると、今後、さらなる構造改革の進展によっ
て、小規模農家等の経営環境は一層厳しさを
増すものと思われます。
300万円未満 10.9%
4.0%
6.9%
300万円未満
5.0%
100万円未満
100~300
300~500
10.3%
51.4%
500~1千
22.4%
1千~3千
3千万円以上
資料:2015年農林業センサス
(4) 国内農業に対する海外からの影響
80
図1-10 世界の食料需要量及び人口予測
穀物
その他農作物
世界人口
油糧種子
畜産物
92.4
12
60
60.2
40
7.9
16.6
20
2.4
17.8
24.1
120
100
80
60
4
40
29.3
20
0
人口(億人)
100
食料需要(億トン)
国 内 農 業は 、 海 外から 輸 入 さ れる 安 価 な
農 産 物 に よっ て 大 きな影 響 を 受 ける 状 況 と
な っ て い ます 。 特 に、環 太 平 洋 パー ト ナ ー
シ ッ プ ( 以 下 「 T P P 」 ) 協 定 が 平 成 27
(2015)年10月に大筋合意に至り、今後、
各 国 議 会 等承 認 を 経て 、 協 定 が 発効 さ れ る
こ と に な れば 、 農 産物価 格 の 下 落を 招 く 恐
れ が あ り 、こ れ に よって 国 内 農 業の 経 営 環
境が悪化することが懸念されます。
0
H12(2000)年
H62(2050)年
資料:農林水産省「2050年における世界の食料需給の見通し」
7
■ 第1章 第2節 農業の現状
さらに、海外からの輸入依存度の高い家畜飼料や燃油は、為替による価格変動のリスク
を抱えるなど、国内の農業は、海外との貿易自由化の動きだけでなく、諸外国の経済や食
料需給の動向によって多くの影響を受ける状況となっています 。
また、中国をはじめとする東アジア諸国の経済成長による食料需要の増大 、人件費をは
じめとする農産物生産コストの上昇や世界的な異常気象の発生 、水資源の不足など、さま
ざまな変動要素を抱えるなかで、我が国の食料安全保障の確保は楽観できない状況です 。
(5) 国内の農業政策
平 成 11 ( 1999 ) 年 7 月 、 「 食 料 ・ 農 業 ・ 農 村 基 本 法 」 が 制 定 さ れ 、 「 食 料 の 安 定 供
給」「多面的機能の発揮」「農業の持続的な発展」「農村の振興」の4つの基本理念を
柱として政策が進められてきました。
具体的な施策は、概ね5年ごとに見直される「食料・農業・農村基本計画」に沿って
展開され、平成12(2000)年3月に策定された最初の基本計画から4回の変更を経て 、
平成27(2015)年3月に新たな「食料・農業・農村基本計画」(以下「計画」)が閣議
決定されました。
新たな計画では、農業生産額の減少や基幹的農業従事者の高齢化、耕作放棄地拡大へ
の対応、農村活力の回復を課題とし、「農林水産業を産業として強くしていく政策(産
業政策)」と「国土保全のための多面的機能を発揮するための政策(地域政策)」を施
策推進の視点として定め、食料の安定供給の確保、農業の持続的な発展、農村の振興等
について対策を講じていくこととされています。
特に、望ましい農業構造を実現するために育成すべき担い手として「認定農業者」、
「将来の認定農業者として見込まれる認定新規就農者」、「将来法人化して認定農業者
になることが見込まれる集落営農組織」を位置づけ、その育成に向けて必要な施策を講
じていくこととされています。
ま た 、平 成22 (2010) 年 度 以降 実 施さ れてき た 米政 策 は見 直 され 、 平 成30 (2018)
年産米からは国の生産数量目標の配分に頼らずとも需要に応じた生産が行える体制を築
く と と とも に 、「 日 本再 興 戦 略」 ( 平成 25 (2013 )年 6 月閣 議決 定、 平 成27 (2015)
年7月改訂)においては、平成35(2023)年までの10年間で、担い手による米の生産コ
ストを現状(全国平均1万6千円/60kg)から4割削減することを目標に掲げられてい
ます。
さらに、平成27(2015)年10月にTPP協定が大筋合意に至ったことを受け、国は、
同年12月に「総合的なTPP関連政策大綱」を示し、「攻めの農林水産業への転換(体
質強化対策)」と「経営安定・安定供給のための備え(重要5品目関連)」の二つの柱
を掲げ、担い手の経営発展、規模拡大や法人化等を促すための事業や価格下落等に対す
る経営安定特別対策事業の法制化などを示しました 。
水田の大部分が中山間地域に位置し、また、地域特性を活かしつつ発展してきた畜産
業等を抱える本市として、農業を取り巻く情勢や国の施策動向等を踏まえつつ農業の持
続性を確保していくことが求められます。
8
■ 第1章 第2節 農業の現状
図1-11 新たな「食料・農業・農村基本計画」の概要
【平成27(2015)年3月決定】
食料自給率の目標
○食料自給率目標は実現可能性を考慮して設定
【カロリーベース 】
39%(H25) → 45%(H37)
【生産額ベース】
65%(H25) → 73%(H37)
○食料自給力指標を公表
施策推進の基本的な視点
講ずべき施策
○農業や食品産業の成長産業化を促進する「産
業政策」と、多面的機能の維持・発揮を促進する
「地域政策」とを車の両輪として食料・農業・農村
施策の改革を着実に推進
食料の安定供給の確保(取り組みの推進)
 食品の安全確保と食品に対する消費者の信頼確保
 食育の推進と国産農産物の消費拡大、「和食」の保護・継
承の推進
 6次産業化、農林水産物・食品の輸出、食品産業の海外展
開等促進
 総合的な食料安全保障を確立
基本法の理念実現に向けた施策の安定性確保
食料の安定供給の確保に向けた国民的議論の深化
農業の持続的な発展
 力強く持続可能な農業構造の実現に向けた担い手の育
成・確保、経営所得安定対策の着実な推進
 女性農業者が能力を最大限発揮できる環境の整備
 農地中間管理機構のフル稼働による担い手への農地集
積・集約化と農地の確保
 構造改革の加速化や国土強靭化に資する農業生産基盤
の整備
 米政策改革の着実な推進、飼料用米等の戦略作物の生産
拡大、農業の生産・流通現場の技術革新等の実現
 気象変動への対応等の推進
需要や消費者視点に立脚した施策の展開
農業の担い手が活躍できる環境の整備
持続可能な農業・農村の実現に向けた施策展開
新たな可能性を切り開く技術革新
農村の振興
農業者の所得の向上と農村のにぎわいの創出
 多面的機能支払制度、中山間地域等直接支払制度の着
実な推進や鳥獣被害への対応強化
 高齢化や人口減少の進行を踏まえ、「集約とネットワーク
化」など地方創生に向けた取組強化
 都市農村交流、多様な人材の都市から農村への移住・定
住等の促進
東日本大震災からの復旧・復興
農業団体の再編整備
9
■ 第1章 第2節 農業の現状
2
本市の地域特性
(1) 位置・面積
本市は、広島県の北東部、中国地方のほぼ中央に位置し、東は岡山県、北は島根県・
鳥取県に隣接する県境のまちです。
中国山地の山間に囲まれた河川沿いに広がる盆地や流域の平坦地に 、複数の市街地と
大小の集落を形成しています。
東 西 約 53 ㎞ 、 南 北 約 42 ㎞ の 概 ね 四 角 形 で 、 面 積 は 香 川 県 の 3 分 の 2 に 相 当 す る
1,246.49 ㎢ 。 広 島 県 の約 14 % を 占 め 、 全 国 自治 体 の 中 で 13 番 目 、 近畿 以 西 で は 最 大 の
広さ(平成27(2015)年4月1日現在)となっています。
本市面積の84%を山林が占め、農用地は84.0㎢であり、平坦で広範な場所は少なく、
多くが河川沿いや谷沿いなどに小面積が点在しています。
広大な市域は、その中に存在する個性や財産、資源などを発展へ向けての可能性、魅
力と捉えることができます。
(2) 自然環境
本市の地形は、標高150~200mの盆地をはじめ、全般的に緩やかな起伏の台地を形成
していますが、北部の県境周辺部は、県内有数を誇る1,200m級の高峰と森林に囲まれ、
この地の沢を源流域とした河川が「江の川水系」と「高梁川水系」に分岐し、日本海、
瀬戸内海に注いでいます。
気象条件は、広大な区域面積や中国山地に囲まれた状況から、北部と南部では異なり、
特に、気温、降水量、積雪量の多寡などにおいて違いがあります 。
また、中国山地に囲まれた内陸の盆地であることなどから、昼間と夜間の寒暖差が大
きく、こうした特有の気象条件は、良質な米、野菜、果樹などの生育に適した要件でも
あり、さらに農用地の標高差が500m余りあることも大きな特徴といえます。
水と緑に恵まれ、四季の変化に富んだ豊かな自然環境を土台として、中山間地域なら
ではの心なごむ里山景観を有しています。
10
■ 第1章 第2節 農業の現状
(3) 人口・世帯
本市の人口は、昭和35(1960)年の国勢調
査で81,162人でしたが、高度経済成長におけ
る若 年層の流 出によって著 しい減少 を招き 、
以降も減少傾向で推移しています。
20.0
18.0
16.0
14.0
12.0
10.0
8.0
6.0
4.0
2.0
0.0
90.0
世帯数
80.0
人口
60.0
50.0
40.0
30.0
20.0
10.0
H27(2015)年
H22(2010)年
H17(2005)年
H12(2000)年
H7(1995)年
H2(1990)年
S55(1980)年
S45(1970)年
0.0
資料:国勢調査
世 帯 数 も 昭 和 35 ( 1960 ) 年 の 17,530 世 帯
( 国 勢 調 査 ) か ら 、 平 成 27 ( 2015 ) 年 で は
14,496世帯に減少しています。
(4) 産業
本市の産業は、気候や土地条件等を活かした農林業、小売や観光関連の商業、機械器
具・窯業・電子部品・食料品をはじめとする製造業や建設業を主要産業としています 。
産業別就業人口割合では、昭和35(1960)年から第1次産業は大幅に減少し、第3次産
業 へ の 就 業 割 合 が 大 幅 に 増 加 し ま し た 。 第 2 次 産 業 就 業 人 口 は 、 平 成 2 ( 1990 ) 年 の
31.4%をピークとして下降に転じ、平成22(2010)年には21.6%となっています。
第3次産業のうち観光については、豊かな自然環境、気象条件を活かした観光資源が豊
富で、平成初期の観光入込客数は約100万人で推移していた時期がありましたが、その後
増加傾向にあり、平成25(2013)年松江自動車道開通とともに「道の駅たかの」のオープン
によって大幅に増加しました。
平成26(2014)年度の中国横断自動車道尾道松江線の全線開通によって、県外からのアク
セス環境が飛躍的に改善されたことで、今後はさらなる観光客数の増加が期待されます 。
11
人口(千人)
70.0
S35(1960)年
人口減少とともに年少人口(0~14歳)、
生産年齢人口(15~64歳)も減少し、相対的
に老年人口(65歳以上)割合の増加によって
平成22(2010)年の高齢化率(総人口に占め
る65歳以上の割合)は37.7%となり、急速に
少子化、高齢化が進行しています。
世帯数(千世帯)
平 成 27 ( 2015 ) 年 の 国 勢 調 査 で は 、
37,008 人 と な っ て お り 、 平 成 17 ( 2005 ) 年
か ら 10 年 間 で 5,741 人 の 減 少 と な っ て い ま す 。
図1-12 人口、世帯数の推移
■ 第1章 第2節 農業の現状
■
3
本市の農業の現状
(1) 概況
本市の農業は、気候条件や土地条件を活かし 、永年受け継がれてきた高い技術を背景
に、米、野菜、花き、果樹の生産、肉用牛、乳牛、豚、鶏の飼養など、特徴ある農業が
営まれてきました。
しかし、農産物の需要変化、価格低迷を背景に、後継者不足、農業従事者の高齢化が
進み、加えて海外を含む他産地との競争や価格の低迷、多様化する消費者ニーズ、農業
資材価格上昇への対応といった課題を抱え 、衰退傾向が顕著となっています。
とりわけ、多くの農業者が営む水田農業では米消費の減少による価格低迷やTPPを
はじめとする農産物貿易の自由化(関税撤廃や緩和)に向けた国の政策転換、機械化等
に伴う経済負担の増大、有効な販売戦略・システムが見いだせない中で、主たる生活手
段としての農業経営の維持が極めて厳しい状況となっています 。
(2) 農家・農業経営体数
総農家数は、平成17(2005)年から平成27(2015)年までの10年間で6,073戸から4,672
戸に1,401戸、割合で23.1%(広島県全体では23.5%)の減少となっています。
特に販売農家は、平成17(2005)年から10年間で1,361戸(26.7%)減少しています。
主副業別農家数の動向をみると、副業的農家は平成17(2005)年から平成27(2015)年
ま で の 10 年 間 で 830 戸 ( 24.2 % ) の 減 少 、 平 成 17 ( 2005 ) 年 か ら の 5 年 間 で 593 戸
(17.2%)の減少となっており、米価下落による販売額の減少や高齢化による規模縮小、
集 落型農 業生産 法人(以 下「集 落法人 」)等へ の農地 の利用 権設定な どによっ てこう した
動きが進んでいることが推察されます。また、準主業農家においては、平成22(2010)年
か ら 平成 27( 2015) 年ま で の5 年 間で 371 戸(32.3 %) と 大幅 に減 少し て いま すが 、 その
多くは世 帯員の高齢化( 65歳未満の 世帯員が不在となった こと )によるものと思 われます 。
(戸)
図1-13 農家数の推移
10,000
販売農家
自給的農家
土地持ち非農家
9,000
8,000
7,492
7,159
7,000
1,419
6,227
1,710
2,401
6,000
1,555
2,754
982
5,000
1,044
2,497
942
4,000
総農家
3,000
総農家
5,091 6,073
総農家
4,405 5,449
2,000
3,730 4,672
1,000
0
H17(2005)年
H22(2010)年
H27(2015)年
資料:農林業センサス
農家:経営耕地10㌃以上又は販売金額15万円以上
販売農家:経営耕地30㌃以上又は販売金額50万円以上
自給的農家:経営耕地30㌃未満かつ販売金額50万円未満
土地持ち非農家:農家以外で耕地・耕作放棄地5㌃以上
12
(戸)
7,000
6,000
図1-14 主副業別農家(販売農家)の推移
主業農家
5,000
4,000
準主業農家
副業的農家
5,091
4,405
3,428
2,835
3,000
3,730
2,598
2,000
1,000
0
1,239
424
1,146
424
H17(2005)年
H22(2010)年
775
357
H27(2015)年
資料:農林業センサス
主業農家 :農業所得が主で,60日/年以上自営農業に従事
している65歳未満の世帯員がいる農家
準主業農家:農外所得が主、60日/年 以上自営農業に従事
している 65歳未満の世帯員がいる農家
副業的農家:販売農家のうち、60日/年以上自営農業に従事
している65歳未満の世帯員がいない農家
■ 第1章 第2節 農業の現状
このため、次ぎの段階として高齢農家が農
業生産から離脱することによって、販売農家
数は大幅に減少することが予想されます。
(経営体)
40
35
図1-15 農業経営体(法人)の推移
29
会社経営体
30
25
一方で、農事組合法人や会社経営などの組
織経営体は増加傾向にあり、農家数の減少の
一 部 は 、 法 人 の 構 成 員と し て 集 約 さ れ な が ら 、
全体として農家数は減少しています。
36
農事組合法人
21
27
19
20
15
7
10
5
0
H17(2005)年
H22(2010)年
H27(2015)年
資料:農林業センサス
(3) 農業就業人口
本 市 の 農 業 就 業 人口( 販 売 農 家) は 、 平成 17 ( 2005 ) 年 か ら 平成 27 ( 2015 ) 年 の 10 年
間で2,305人(32.3%)減少し4,813人となっていますが、平成22(2010)年以降は横ば
いとなっています。
特に、 65歳か ら自営農 業に主 とし て従事 する 人が増 えたこ とによっ て 、65歳 ~74歳の
年齢 層は減少 しておらず 、 また、 29歳 以下につい ても平成 22 (2010)年 から増加に 転じ
ており、広島県との比較では特徴的な動きとして捉えることができます 。
し かし なが ら、 65歳以 上 の占 める 割合 は4分 の 3に 達し 、75 歳以上 に つい ても 約4割
となっているため、将来的には減少していくことが予想され、今後の担い手対策を着実に
進めていく必要があります。
(人)
8,000
図1-16 農業就業人口の推移(庄原市)
15~29歳
60~64歳
75歳以上
7,118
7,000
6,000
2,335
4,970
5,000
65歳以上
70.2%
4,000
3,000
2,659
2,000
683
1,000
951
490
0
H17(2005)年
(人)
70,000
30~59歳
65~74歳
図1-17 農業就業人口の推移(広島県)
50,000
4,813
21,101
65歳以上
69.6%
19,603
40,000
2,025
1,963
65歳以上
75.9%
65歳以上
74.9%
1,696
1,692
607
560 82
H22(2010)年
537
432
15~29歳
60~64歳
75歳以上
46,483
63,028
60,000
30,000
20,000
10,000
189
H27(2015)年
0
8,909
3,547
H17(2005)年
37,911
65歳以上 15,535
75.7%
22,766
6,705
30~59歳
65~74歳
15,574
5,325
5,071 910
H22(2010)年
13,603
65歳以上
76.9%
4,046
3,774 955
H27(2015)年
資料:農林業センサス
資料:農林業センサス
農業就業人口:農業従事者のうち、自営農業のみに従事または農業とそれ以外の仕事に従事した者のうち自営農業が主の者
(4) 農地、経営耕地
経 営耕 地面 積 は減 少傾 向 にあ り 、 平 成17( 2005) 年と 平成 27(2015 ) 年の 比較 で は、
6,027haから5,349haへと678ha(11.2%)減少しています。
地目別では、田510ha(9.6%)、畑163ha(25.6%)、樹園地5ha(7.1%)がそれぞ
れ減少しています。
13
■ 第1章 第2節 農業の現状
総 農家 数 の減 少 割合が 23.1% だっ た のに 対し て 、経 営耕 地 面積 の減 少 割合 が 11.2 %と
緩やかであるのは、農家の減少が小規模経営を中心に広がっていることや集落法人に農地
が集約された結果として理解できますが、今後、農業従事者の高齢化が一層進むことで、
農家の減少とともに経営耕地の減少が急速に進むことが懸念されます 。
耕作放棄地の発生状況については、図1-19に示すとおり販売農家とともに土地持ち非農
家においても相当割合を占めており、今後は、土地持ち非農家の増加にともなって耕作放
棄地の面積もさらに増加することが懸念されます。
(ha)
7,000
6,000
(ha)
800.0
図1-18 経営耕地面積の推移
田
76
75
637
畑
樹園地
439.0
400.0
6,027
5,035
2,000
5,674
4,805
5,349
100.0
0
218.3
212.2
154.0
300.0
200.0
1,000
土地持ち非農家
509.4
500.0
5,315
自給的農家
592.4
600.0
4,000
3,000
販売農家
700.0
70
474
563
5,000
図1-19 耕作放棄地面積の推移(総農家)
79.9
62.0
78.1
223.0
219.1
H17(2005)年
H22(2010)年
294.2
0.0
H17(2005)年
H22(2010)年
H27(2015)年
農業経営体:経営耕地面積が30㌃以上または、家畜の飼養頭羽数
が一定規模以上の農家及び農作業受託を行う農家
(販売農家数に近似する)
H27(2015)年
資料:農林業センサス
資料:農林業センサス
販売農家:経営耕地30㌃以上又は販売金額50万円以上
自給的農家:経営耕地30㌃未満かつ販売金額50万円未満
土地持ち非農家:農家以外で耕地・耕作放棄地5㌃以上
(5) 農業経営の構造変化
①経営耕地面積からみる経営規模の変化
農業従事者の高齢化や後継者の不在などによって小規模経営を中心に農家数は大幅に減
少していますが、一方では全国の動きと同様、本市においても経営規模の拡大は進んでい
ます。 本 市の 経営 耕地 規模別 経 営体 数の この 10年間 の 動き を見 ると 、経営 耕 地面 積3 ~5 ha
規模を境に、これより小さい経営規模の経営体は減少し、これ以上の規模では増加してい
ます。
また、経営耕地規模3ha未満の経営体の経
営耕地面積の割合は67%となっており、こう
した小規模農家等の今後の動向が地域の農業、
農地の動きに大きな影響を及ぼすことが予想
されます。
図1-20 経営耕地規模別経営体数(庄原市)
2,500
2015:(経営体)、2005:(戸)
今後、この傾向がさらに進むと、本市にお
いて9割以上を占める3ha未満の経営体はさ
らに減少することが予想されます。(図1-20、
図1-21)
H17(2005)年
2,000
H27(2015)年
1,500
1,000
500
0
経営体(農家)の経営耕地規模区分
資料:農林業センサス
注)2005年は販売農家、2015年は農業経営体
14
■ 第1章 第2節 農業の現状
一方で、集落法人設立等による経営規模の拡大は進んでおり、5ha以上の経営体数の割
合は全体の僅か3%に留まりますが(図1-21)、これに対する経営耕地面積の割合は25%
(図1-22)を占めています。
図1-21 経営耕地規模別経営体数の割合(庄原市)
1.2%
3.0%
図1-22 経営耕地規模別経営耕地面積の割合(庄原市)
5ha以上 3.1%
1.9%
1.0ha未満
5ha以上 25.2%
1.0ha未満
15.8%
1.0~3.0ha
9.4%
3.0~5.0ha
38.7%
8.0%
55.2%
24.8%
1.0~3.0ha
3ha未満
66.8%
3.0~5.0ha
5.0~10ha
5.0~10ha
42.0%
3ha未満 93.9%
10ha以上
資料:2015年農林業センサス
10ha以上
資料:2015年農業センサス
②農産物販売金額規模から見る経営構造の変化
経営耕地の動きと同様、販売金額規模においても小規模農家等の減少と大規模農家等の
増加傾向はこの10年間でさらに進んでいます。
販 売 金 額 規 模で 100 万 円 未 満 の 経 営体 数 は全 体 の 約 8割 を 占 め 、販 売 金 額 1,000 万 円 以
上の経営体数は全体の3%弱を占めるに留まっていますが(図1-24)、総販売額に占める
割合をみると、販売金額100万円未満の経営体が占める合計販売額の割合は全体の約1割
に留まり、販売金額1,000万円以上の経営体の合計販売額が全体に占める割合は7割以上
となっています。(図1-25)
農産物の流通形態や価格形成のしくみ等を含め農業経営を取り巻く環境が大きく変化す
るなかで、こうした構造変化は全国的な動きとも一致しており、今後とも経営規模の拡大
とともに生産性向上の取り組みが一層進むことが予想され、小規模な農業経営を維持する
ことは益々難しくなっていくものと思われます。
図1-24 販売金額規模別経営体数の割合(庄原市)
H17(2005)年
2,000
H27(2015)年
1,500
100万円未満
1.0%
2.7%
1,000
3千万以上 2.9%
1.9%
2.5%
100~300万円
300~500万円
12.4%
500
0
500~1,000万円
販売なし
15万円未満
15~
50~
100~
200~
300~
500~
700~
1,000~
1,500~
2,000~
3,000~
5,000~
1億~
3億~
5億円…
2015:(経営体)、2005:(戸)
図1-23 販売金額規模別経営体数(庄原市)
2,500
1,000~3,000万円
79.5%
3,000万円以上
経営体の販売金額規模区分
資料:農林業センサス
資料:2015年農林業センサス
注)2005年は販売農家、2015年は農業経営体
図1-25 販売金額規模別販売額の割合(庄原市)
100万円未満
9.9%
7.1%
100~300万円
3.5%
5.9%
62.9%
10.7%
1千万円以上 73.6%
300~500万円
500~1,000万円
1,000~3,000万円
3,000万円以上
資料:2015年農林業センサス
15
■ 第1章 第2節 農業の現状
(6) 各生産部門の概要
①米、そば、麦、大豆
経 営 耕 地 面 積 5,350ha に 対 す る 田 の 面 積 は 4,805ha で 、 全 体 の 約 9 割 を 田 が 占 め て い
ま す 。 ま た 、 主 食 用 米の 作 付 農 家 は 3,618 戸 で 、 総 農 家 数 4,672 戸 の 77.4 % を 占 め て お
り、水田農業は本市において最も大きな位置づけとなる生産部門です 。
国は、米の直接支払交付金を生産コストの4割低減や非主食用米の生産拡大を図るこ
とで水田農業の構造改革を進めるとしています。
小規模経営の割合が高い本市においては、米価下落傾向が続くなかで、多くの農家が
水田農業を永続的に維持することへの不安を抱えています。(図1-28、図1-29)
そば・麦・大豆は、水田転作における戦略作物ですが 、生産面積が減少傾向となって
います。
このように、水田農業の経営環境が益々厳しさを増すなか、集落法人化や飼料用米・
稲の作付け拡大とともに、平成26(2014)年度に設立されたブランド米推進協議会を中心
とした米の有利販売や、庄原産米の全国での知名度向上に向けた取り組みが進展してい
ます。
図1-26 米産出額及び生産面積の推移
(ha)
4,500
(億円)
4,000
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
生産面積
1,000
産出額(実績)
500
産出額(推計)
H26年
H25年
H24年
H23年
H22年
H21年
H20年
H19年
H18年
H17年
H16年
H15年
H14年
H13年
H12年
0
(経営体) 図1-27 田のある経営体及び稲作付面積の推移
7,000
50
6,000
40
5,000
30
4,000
20
3,000
農業経営体
1,500
10
2,000
田のある経営体
1,000
1,000
稲の作付面積
500
3,292
3,295
5,188 5,076
3,000
2,000
0
0
0
H17(2005)年
H22(2010)年
(7,400)
経営費
25,000
25,000
(15,600)
全国平均 16,001円/60kg
(4,100)
(12,500)
10,000
12,500
12,800
(3,600) (3,300)
10,700
(9,500)
(2,500)
(8,200)
4割削減 9,600円/60kg
(10,500)
(8,900)
5,000
26.5万ha
(17.4%)
27.3万ha
(17.9%)
28.2万ha
(18.5%)
14.7万ha
(9.7%)
13.9万ha
(9.1%)
0
0.5ha
未満
0.5~1.0ha
経営費
20,000
14,700
15,000
家族労働費
23,000
18,000
(5,500)
1.0~2.0ha
庄原市
図1-29 米の作付面積規模別経営コスト
生産コスト(円/60kg)
生産コスト(円/60kg)
20,000
H27(2015)年
資料:農林業センサス
25,000
家族労働費
2,500
3,848 3,753
全国
23,000
3,500
3,200
4,490 4,402
資料:農林業センサス、農林水産統計年報、農業物価統計調査を基に推定
図1-28 米の作付面積規模別経営コスト
(ha)
4,000
60
資料:農業経営統計調査(平成26年産米生産費)、2010年農林業センサス
注)経営費、家族労働費は、農業経営統計調査
面積、経営体数は、2010年農林業センサス
16
14,700
12,800
12,500
(4.5%)
899経営体
10,700
10,000
10,000
0 0
0.5ha
未満
5.0ha以上
3.0~5.0ha
2.0~3.0ha
全国平均 16,001円/60kg
15,000
15,000
270ha
5,000
5,000
41.7万ha
(27.4%)
18,000
20,000
4割削減 9,600円/60kg
1,380ha
(23.2%)
1,836経営体
0.5~1.0ha
1,970ha
(33.5%)
1,315経営体
500ha
(8.4%)
200経営体
940ha
(15.9%)
75経営体
310ha
5.2%)
77経営体
1.0~2.0ha
5.0ha以上
3.0~5.0ha
2.0~3.0ha
資料:農業経営統計調査(平成26年産米生産費)、2010年農林業センサス
注)経営費、家族労働費は、農業経営統計調査
面積、経営体数は、2010年農林業センサス
■ 第1章 第2節 農業の現状
②園芸作物
ア.野菜
本市における野菜の作付面積は、平成17(2005)年との比較では大幅に減少していま
すが、担い手を中心に取り組まれている施設野菜は増加しています 。(図1-30)
平成27(2015)年度まで、地域プロジェクト品目として推進してきた「ほうれんそう」
「 トマト 」「ア スパラガ ス」「 だいこ ん」「 青ね ぎ」は、 JA庄 原の園 芸億産品 振興品
目でもあり、引き続き振興作物として生産拡大が期待されます。
「夏秋いちご」は、生産団体を中心とした生産技術、出荷体制等の取り組みにより品
質、生産量ともに向上しています。
また、異業種からの農業参入、新規就農者の受け入れ拡大や産地強化の動きとともに、
法人経営による大規模野菜団地の取り組みが新たな動きとして広がりつつあります 。
特に、広島県の「キャベツ16億円産地計画」により、「キャベツ」の生産拡大と、参
入企業の新規雇用等が期待されます。
500
H17(2005)年
H22(2010)年
H27(2015)年
200
150
154
132
109
99
100
46 45 52
50
64 62 61
40
16
29 28
施設野菜
そば等
果樹類
農家数
530
400
300
200
面積
販売額
509
484
308
260
192.6
188.6
花き類
資料:農林業センサス
700
600
519
212
177.4
500
400
224
150.4
300
200
100
100
0
0
露地野菜
図1-31 振興作物6品目の作付面積,販売額の推移
H23年
H24年
(2011)
(2012)
注)販売額には「いちご」は含まず
0
H25年
(2013)
H26年
(2014)
資料:JA庄原
イ.花き
本市における花きの生産は 、この10年で栽培面積は大きく増加しており 、特に、「き
く」については、東城・西城地域を対象に振興品目として位置づけ、平成20(2008)年度
には東城地域に共同選果場を整備するなど 、生産振興を図ってきています。
ウ.果樹
本市における果樹の作付面積は、全体ではほぼ横ばいで推移し、「なし」「もも」
「ぶどう」「ブルーベリー」「かき」など様々な品目が栽培されていますが、特に、標
高の高い地域を中心に、冷涼な気候を活かした「りんご」の栽培が盛んです。
17
販売額(百万円)
図1-30 野菜、花き、果樹等の作付栽培面積
238
農家数(戸)、生産面積(ha)
(ha)
250
■ 第1章 第2節 農業の現状
③畜産
本市の畜産は、耕種農家が複合的に経営する肉用牛繁殖経営を中心に発展し 、経営規
模の拡大や専業化、企業的経営の進展と相まって、肉用牛・酪農・養豚・養鶏それぞれ
が、県内の主要産地としての地位を確立しています 。
本市における畜産の農業産出額は、企業経営が進んだ養鶏を中心に拡大し、現在、推
定で150億円を超える状況となっており、本市農業の主要部門となっています。
また、有機物の土壌還元による土づくりを中心に、化学肥料や農薬等の使用による環
境負荷を軽減する環境保全型農業を推進する上においても 、家畜ふん尿を原料した堆肥
の供給元として重要な役割を果たしています。
一方、平成27(2015)年10月にTPP協定が大筋合意に至り、関税の段階削減や一部
廃止などの影響により、畜産物の価格低下が懸念されています。こうした状況を踏まえ、
国では「総合的なTPP関連政策大綱」を示し、経営体質強化や経営安定対策など各種
施策を展開することとしています。
(百万円)
18,000
図1-32 畜産の農業産出額の推移
15,520
16,000
肉用牛
乳用牛
養豚
14,390
鶏
12,770
14,000
12,000
10,000
8,000
9,864
10,850
9,390
8,480
8,340
8,490
9,470
11,700
11,260
8,870
7,440
6,000
4,000
2,000
0
H7年 H12年 H13年 H14年 H15年 H16年 H17年 H18年 H19年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年
(1995) (2000) (2001) (2002) (2003) (2004) (2005) (2006) (2007) (2010) (2011) (2012) (2013) (2014)
資料:農林業センサス、農林水産統計年報、農業物価統計調査のデータを基に推定
18
■ 第1章 第2節 農業の現状
ア.肉用牛
本市における肉用牛経営は、古くから種畜生産地帯として、繁殖経営を中心に展開し
ており、本市農業における主要な産業の一つで、農業産出額は推定で約10億円と見込ま
れます。
し か し 、 近年 で は 、飼 養 者 の 高齢 化 や 後継者 不 足 、 平成 19(2007) 年 以 降 の 子牛 価 格
の 低 迷 な どに よ り 、 飼養 戸 数 ・飼 養 頭数 共 に減 少 し てい ま す。 平 成25 年 (2013)以 降は
子牛価格は上昇に転じていますが飼料価格の高騰によって生産コストの上昇を招く状況
となっています。
こうしたなかで、本市が有する全国的に価値の高い、「第38の1岩田」の血統・系統
を 受 け 継 ぐ 繁殖 用 雌 牛群 の 造 成 と 、 そ の 産子の 有 利 販 売を 目 指 し 、平 成 26(2014) 年 度
に「あづま蔓振興会」を発足し、関係機関団体が連携し「比婆牛」のブランド化に向け
た取り組みを進めています。
(頭)
6,000
図1-33 肉用牛の産出額及び飼養頭数の推移
飼養頭数
産出額
推計額
(億円)
12.0
5,000
10.0
4,000
8.0
3,000
6.0
2,000
4.0
1,000
2.0
0
0.0
H12年 H13年 H14年 H15年 H16年 H17年 H18年 H19年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年
(2000) (2001) (2002) (2003) (2004) (2005) (2006) (2007) (2010) (2011) (2012) (2013) (2014)
資料:農林業センサス、農林水産統計年報、農業物価統計調査のデータを基に推定
イ.酪農
本市における酪農の農業産出額は平成 18(2006)年の14億8千万円から現在は推定で約
14億円に減少していますが、県内有数の主要酪農地帯で、飼養戸数・頭数は、県内の約
2割を占めています。
近年、飼養戸数は微減傾向にあるものの 、地域農業の中核として、後継者の確保、飼
養規模の拡大等は順調に行われています。また、生乳生産量も、県内生産量の2割強を
占めており、消費者ニーズに対応した「新鮮で安全な県内産牛乳」の生産が行われてい
ます。
(頭)
3,000
図1-34 乳用牛の産出額及び飼養頭数の推移
飼養頭数
産出額
推計額
(億円)
16.0
2,500
15.0
2,000
14.0
1,500
13.0
1,000
12.0
500
11.0
0
10.0
H12年 H13年 H14年 H15年 H16年 H17年 H18年 H19年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年
(2000) (2001) (2002) (2003) (2004) (2005) (2006) (2007) (2010) (2011) (2012) (2013) (2014)
資料:農林業センサス、農林水産統計年報、農業物価統計調査のデータを基に推定
19
■ 第1章 第2節 農業の現状
ウ.養豚
本市における養豚は、企業の進出により平成23(2011)年以降拡大を続け、現在の農業
産出額は推定で約20億円となっており、県内の養豚主産地です。安全・安心な豚肉の供
給に日々取り組まれていますが 、配合飼料価格の高止まりや豚肉価格の低迷により、厳
しい経営環境下に置かれ 、また、貿易自由化による今後の需要 、価格動向も懸念されて
います。
(頭)
35,000
30,000
図1-35 豚の産出額及び飼養頭数の推移
飼養頭数
産出額
(億円)
20.0
推計額
15.0
25,000
20,000
10.0
15,000
10,000
5.0
5,000
0
0.0
H12年 H13年 H14年 H15年 H16年 H17年 H18年 H19年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年
(2000) (2001) (2002) (2003) (2004) (2005) (2006) (2007) (2010) (2011) (2012) (2013) (2014)
資料:農林業センサス、農林水産統計年報、農業物価統計調査のデータを基に推定
エ.養鶏
本市における養鶏は平成 18(2006)年以降拡大し、採卵鶏約300万羽を超え、現在の農
業産出 額は推定で 100億円を超え る規模となっており 、 県内でも主要な採卵生 産地です。
(千羽)
4,000
3,500
図1-36 採卵鶏の産出額及び飼養羽数の推移
飼養羽数
産出額
(億円)
120.0
推計額
100.0
3,000
80.0
2,500
2,000
60.0
1,500
40.0
1,000
20.0
500
0
0.0
H12年 H13年 H14年 H15年 H16年 H17年 H18年 H19年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年
(2000) (2001) (2002) (2003) (2004) (2005) (2006) (2007) (2010) (2011) (2012) (2013) (2014)
資料:農林業センサス、農林水産統計年報、農業物価統計調査のデータを基に推定
20
■ 第1章 第2節 農業の現状
図1-37 本市の主要な農業生産及び産直市
木
次
線
道の駅たかの
神
之
瀬
湖
松
江
自
動
車
道
芸備線
比和の特産市場
口和モーモー物産館
東城きんさい市
芸備線
中国自動車道
庄原市役所
食彩館しょうばらゆめさくら
総領リストアステーション
凡例
:ほうれんそう
:だいこん
:アスパラガス
:青ねぎ
:トマト
:いちご
:きく
:キャベツ
:りんご
:肉用牛
:酪農
:養豚
:採卵鶏
:産直市
21
■ 第1章 第3節 第1期農業振興計画の検証
第3節 第1期農業振興計画の検証
1
第1期計画の検証
(1) 農業振興の振興テーマ・目標
平成23(2011)年度策定の農業振興計画では、「農業が支える定住社会の復活」を本市農
業の目指す姿として、振興テーマ1元気あふれる「ひと」づくり、振興テーマ2魅力あふれ
る「もの」づくり、振興テーマ3活力あふれる「むら」づくりの3つの振興テーマと具体的
な振興目標を掲げ施策を実施してきました 。
● 農業振興計画体系図
めざす姿
振興テーマ・振興目標の設定
振興目標の細目
(1)新規就農者の段階別育成
振興テーマ1
(2)中高年代からの就農者への取り組み
元気あふれる「ひと」づくり
(3)他企業からの新規就農への取り組み
振興目標1
新たに農業に携わる「ひと」への取り組み
農
業
が
支
え
る
定
住
社
会
の
復
活
振興目標2
(1)農業を担う認定農業者等への取り組み
継続的・安定的な経営に取り組む「ひと」
への取り組み
(2)集落の農業を支える組織強化
振興目標3
(1)小規模農業者への取り組み
農業への興味、やる気あふれる「ひと」へ
の取り組み
(2)市民の農業への理解を深める取り組み
振興テーマ2
(1)安全・安心、ブランド力のある
「もの」づくり
魅力あふれる「もの」づくり
(2)消費者ニーズにあった「もの」づくり
振興目標1
(3)条件不利地・遊休農地等を活用した
「もの」づくり
農業に係る「もの」づくりへの取り組み
振興目標2
畜産業に係る「もの」づくりへの取り組み
(1)消費者ニーズにあった安全・安心な
「もの」づくり
(2)耕種農家連携による安定的生産の取り
組み
振興テーマ3
(1)生産から販売まで一体となった取り組
みによる販売力の強化
活力あふれる「むら」づくり
(2)生産基盤整備の充実
振興目標1
安心して農業に取り組める「むら」づくり
(3)農地環境保全の推進
(4)鳥獣害防止対策の強化
への取り組み
(5)再生可能エネルギー活用の取り組み
振興目標2
人の繋がり豊かな「むら」づくりへの取り
組み
(1)地域コミュニティー育成への取り組み
(2)産直市連携強化への取り組み
(3)農村都市交流イベントの取り組み
22
■ 第1章 第3節 第1期農業振興計画の検証
(2) 振興テーマ・振興目標別の検証
■振興テーマ1
元気あふれる 「ひと」 づくり
【振興テーマ1の施策趣旨】
深刻化する担い手不足を解消するため 、新しく農業に取り組む「ひと」や「組織」の確保・育成・支
援を行うとともに、農業の安定的な経営を支えるための仕組みづくりを行います。
また、本市の大半が中山間地域という条件不利地にある中 、土地への愛着により農業を営まれて
いる 「ひと」に支え られ 、農地が保たれていると いう現状を踏まえ 、小規 模であってもやる気のある
「ひと」への支援や将来を担う子ども達に対し農山村や農業に関心を持ってもらう取り組みの推進
等により、農山村・農業を愛する「ひと」づくりに取り組みます。
振興目標1 新たに農業に携わる 「ひと」 への取り組み
【主な取り組み】
農家人口 の減少 や高齢 化が進行 する中 、農業 の中心と なる人 (担い 手)を確 保する ため、
農 業関連 学校 の生徒 やU ターン ・Iタ ーン希望 者、他 産業か らの参入 など 、 新規就 農希望
者を新たな担い手候補者として支援しています。
【成果と課題】
「新規就農者の育成」については、平成24(2012)年度に45歳未満を対象とする新規就農
者 総合 支援 事業 を立 ち上 げ 、 支援 策を 拡充 しま した 。各 段階 で必 要な 支援 に 、 関係機 関等
と の 連 携 に よ っ て 一 体 的 に 取 り 組 み 、 新 規 就 農 者 数 は 目 標 37 人 ( 累 積 ) に 対 し て 平 成 26
(2014)年度末で43人と取り組み成果が表れています。
こう した取 り組 みに加 え 、 今後、 生産 を支え てきた 農業 者の高 齢化 が急速 に進 むなか で 、
定 年退 職や 離職 によ り新 たに 就農 を目 指す 人に 対す る技 術研 修な どの 支援 も必 要とな りま
す 。「 他産 業か らの 農業 参入 」に おい ても 、農 地の 確保 や生 産基 盤の 整備 等の 支援に 取り
組み、参入企業数は平成26(2014)年度で10社となっています。
また 、農 業生 産企 業の 農業 参入 も加 わり 、こ うし た参 入企 業を 受皿 とし た雇 用就農 、雇
用 から 自営就 農な ど 、さ まざ まな形 態に よって 新規就 農者 を育成 して いく必 要が ありま す 。
本市 は、 県内 でも 最も 多く の認 定農 業者 を有 して おり 、U ター ン・ Iタ ーン 者を受 け入
れ 新規 就農 者を 育成 する には 優位 な条 件が 整っ てお り 、 外部 から の就 農者 の受 け入れ を積
極的に展開していく必要があります。
【目標指標の達成状況】
目標
評価項目
現状
実績
目標
平成22(2010)年 平成26(2014)年 平成27(2015)年
◎振興目標1
① 新規就農者の数(平成17年からの延べ数)3人(17) 8人(43) 4人(37)
新たに農業に携わる ② 他産業から農業への参入企業の数
7経営体 10経営体 10経営体
「ひと」への取り組み
23
■ 第1章 第3節 第1期農業振興計画の検証
【アンケートによる市民満足度】
図1-38 新規就農者の就農支援・育成補助に対する満足度
満足
一般農家
+
中山間代表者
普通(どちらでもない)
10.1
認定農業者
42.8
24.4
0%
20%
31.1
40%
満足でない
23.1
無回答
24.1
26.7
60%
17.8
80%
100%
24
■ 第1章 第3節 第1期農業振興計画の検証
振興目標2 継続的・安定的な経営に取り組む 「ひと」 への取り組み
【主な取り組み】
農 産物を安定 的に生産 ・ 供給するた めには 、担 い手がしっ かりとした経 営を行う必要 が
あり ます。また 、集落の農 地を長期的 に守ってい くためには 、遊休農地等 を受け入れる こ
とが できる担い
手組織が必 要です 。こ のため、産 業として農 業を担う農家 や集落の農業 を
支える組織の育成・支援する体制・条件の整備を行っています。
【成果と課題】
「意欲ある農業者の認定農業者への誘導等」の取り組みについて、全国及び県内の認定
農業者数は減少傾向にあるなかで、本市においては、経営改善計画の申請等に係る支援や
農業生産基盤の整備等の施策それぞれの部門で幅広く担い手が育成され 、平成26(2014)年
度末の認定農業者数は221経営体となっています。
しかし、認定農業者の高齢化がさらに進み、経営から撤退することになれば、産地の維
持だけでなく、農地の利用・保全にも影響を及ぼすこととなるため、今後は、担い手育成
とともに、経営基盤の継承も含めた対応を検討していく必要があります。
認定農業者のうち、水田農業の担い手として位置づけている集落法人の設立については 、
法人設立に向けた視察研修機会の提供やリーダー養成、生産基盤や施設・機械の整備等の
支援を通じて設立を促してきましたが、平成26(2014)年度末では34法人に留まっています。
集落営農の法人化が進み難い要因としては、法人経営に必要な農地面積や労働力が集落
内で確保できないことや法人設立後の経営に対する不安 、あるいは役員への負担の集中を
懸念する声も多いことがアンケート結果で明らかとなっています。また、平成26(2014)年
度の米価の大幅な下落や米制度改革の動きなどによって 、こうした不安感がより増大して
いることが想定されます。
集落営農の法人化は今後とも進めていく必要があり、設立にむけた阻害要因を出来るだ
け軽減するための取り組み、普及啓発や農地中間管理機構の活用など有利な制度への誘導
などを積極的に展開していく必要があります。
【目標指標の達成状況】
目標
現状
評価項目
◎振興目標2
継続的・安定的な経
営に取り組む「ひと」
へ取り組み
①
②
③
実績
目標
平成22(2010)年 平成26(2014)年 平成27(2015)年
認定農業者の数
農業生産法人数(集落型)
認定農業者・集落法人等が管理する
農用地の面積割合
207経営体 221経営体 250経営体
24法人
34法人
50法人
23.1%
25.2%
40.0%
【アンケートによる市民満足度】
図1-40 集落法人等の設立支援・育成補助に対する満足度
図1-39 担い手育成支援に対する満足度
満足
一般農家
+
中山間代表者
普通(どちらでもない)
12.4
認定農業者
38.5
39.3
0%
満足でない
20%
無回答
24.1
16.3
40%
一般農家
+
中山間代表者
25.1
26.7
60%
満足
17.8
80%
普通(どちらでもない)
10.1
認定農業者
100%
17.0
0%
25
43.7
40.7
20%
40%
満足でない
20.2
19.3
60%
無回答
26.0
23.0
80%
100%
■ 第1章 第3節 第1期農業振興計画の検証
振興目標3 農業への興味、やる気あふれる 「ひと」 への取り組み
【主な取り組み】
本市農 家の大 部分は 、 第2種 兼業の 小規模農 家が占 めてお り 、本市 農業を元 気にす るた
め 、こう した人 達の意欲 を高め ること が必要で あり 、 生産や 販売に向 けてやる 気のあ る人
を支援しています。
また、 消費者 や農業後 継者候 補であ る子ども 達に 、 農山村 ・農業を 愛し、理 解して もら
うための取り組みを進めています。
【成果と課題】
「小規模農業者への取り組み」については、小規模農家であっても所得確保に結び付く
農業生産に取り組めるよう少量多品目の農産物の販路確保を目的として 、産直市を通じた
販 売支 援に 取り 組み 、主 要産 直市 にお ける 売上 は平 成 26(2014) 年度に は約 6億 円と 大幅
に増加しました。
これ は、 平成 25(2013) 年4 月に オー プン した 「道 の駅 たか の」 の整 備効 果が 大き く貢
献したものですが、今後は、他の産直市も含めて販売促進に向けた連携強化に取り組み 、
さらなる売上増加により、小規模農家の経営を支援していく必要があります。
「市民の農業への理解を深める取り組み」としては、食農教育の推進や学校給食におけ
る庄原産野菜の供給割合の向上に取り組んできました。目標に届かない要因として、季節
変動のある農産物を年間を通して学校給食に供給することの難しさが挙げられます 。さら
に供給率を高めていくためには、学校給食側と生産・供給者側との調整機能を整え、より
緊密に行うことが必要であり、そのための体制整備、連携強化が求められます。
また、消費者と生産者との交流事業については、市内各所で有意義な活動が多く展開さ
れています。今後は、こうした活動の拡充に向けた取り組みが重要です。
【目標指標の達成状況】
目標
評価項目
現状
◎振興目標3
① 主要な市内産直市売上金額 (単年度) 4.0億円
農業への興味、やる ② 市内小中学校の「食農教育モデル事業」
15校
気あふれる「ひと」へ
の取り組み数
の取り組み
③ 市内小中学校の学校給食における庄原産
18.5%
野菜食品数使用割合
【アンケートによる市民満足度】
図1-41 直売施設の整備に対する満足度
満足
普通(どちらでもない)
一般農家
+
中山間代表者
14.8
認定農業者
17.0
0%
34.4
満足でない
23.5
40.7
20%
40%
無回答
27.3
23.0
60%
19.3
80%
100%
26
実績
目標
平成22(2010)年 平成26(2014)年 平成27(2015)年
6.1億円
12校
5.0億円
20校
18.5%
25.0%
■ 第1章 第3節 第1期農業振興計画の検証
■振興テーマ2
魅力あふれる 「もの」 づくり
【振興テーマ2の施策趣旨】
「食」の安全・安心と消費者の信頼を確保すると同時に、農家所得の向上を図るため、
有機栽培や栽培日誌の記帳などの安全 ・安心な農産物の生産拡大を推進するとともに、農
産物のブランド化や品質の向上など、付加価値の高い農産物づくりを進めます。
また、地産地消の更なる拡大と都市部に向けた新たな流通システム構築により 、多様な
販路を確保することで、安心して農業の生産に取り組める体制づくりを推進します 。
振興目標1 農業に係る 「もの」 づくりへの取り組み
【主な取り組み】
消費者 に信 頼され る農 産物を 、安定 的に供給 するた め 、安 全・安心 な農産 物生産 に対す
る 取り組 みを 支援す ると ともに 、既存 の販路を 確保し ながら 、新たな 流通シ ステム 構築を
目指しています。
また、 消費 者と生 産者 を結び つける 取り組み により 、消費 者のニー ズを把 握する 中で 、
産 地の育 成と 地域資 源活 用に努 め 、農 産物のブ ランド 化 、更 なる地産 地消の 拡大を 目指し
ています。
【成果と課題】
農業 に係る「もの 」づくり への取り組み として 、安 全・安心な農産物の生 産を基調とし、
エコファーマー認定、特別栽培農産物の認証取得を推進してきました 。平成26(2014)年度
の「エコファーマー」の認定件数は、平成22(2010)年度の約2倍に相当する67人に増加し
ましたが、「安心!広島ブランド」認証については37戸から28戸に減少し、それぞれ目標
数値を下回る結果となりました。
「 エコファー マー」の認 定では、化 学肥料・化 学合成農薬 の使用基準が 慣行栽培に対 し
て2 割減、「安 心!広島ブ ランド」認 証は5割減 となってお り 、低農薬化 に向けての意 識
の向 上はありま すが 、生産 コストなど を考えると 、なかなか 取り組みが難 しいのが現実 だ
と思われます。
肥 料 使 用 の 元 と な る 土 壌 分 析 に つ い て は 、 補 助 事 業 の 実 施 数 は 、 平 成 22(2010) 年 度 の
493件に対して平成26(2014)年度では322件に減っています。
当 初は、土壌 分析に基づ いた施肥を 促すための 契機となる ことを意図し て 、費用を補 助
する 形で取り組 んだもので すが 、助成 額が少額で あることか ら 、現在では 、必ずしも制 度
を活用せず自主的に土壌分析を行う農家が増えてきています 。
こ うした点を 総合的に踏 まえると 、 環境保全型 農業への取 り組みについ ては一定の施 策
効果 は表れてい ると思われ ますが 、有 機農業に向 けてJA庄 原と連携した 農薬指導や栽 培
指導 を進めると ともに 、取 り組みメリ ットをより 明確化する などの対応を 図っていく必 要
があります。
27
■ 第1章 第3節 第1期農業振興計画の検証
地 産地 消に つい ては 、 学校 給食 での 使用 は近 年ほ ぼ横 ばい とな って おり 、供 給体 制の 整
備を行うことで、更なる使用が促進されると考えられます。
市 内産 直市 は松 江道の 開通 と 、 「道 の駅 たか の」 のオ ープ ンに より 、市 内産 の農 産物 の
販売が大幅に増えており、これらに安全・安心な農作物を安定供給することが必要です 。
ま た、 米を 中心 にブラ ンド 化が 進み つつ あり 、こ だわ った 土づ くり など によ る 、 特色 あ
る農産物の生産を推進するための支援が重要となっています 。
こ れら の、 ブラ ンド力 を高 める 取り 組み が 、 今後 の農 産物 の販 売促 進の 重要 な要 素と な
るとともに、振興目標として位置づける必要があります。
【目標指標の達成状況】
目標
現状
評価項目
実績
目標
平成22(2010)年 平成26(2014)年 平成27(2015)年
◎振興目標1
① エコファーマーの数
34人
67人
100人
農業に係る「もの」 ② 「安心!広島ブランド」認証農家数
37戸
28戸
100戸
づくりへの取り組み
(取り組み農家数)
③ 土壌分析補助実施数(単年度)
493件
322件
1,000件
④ 地域プロジェクト品目栽培面積
220.8ha 166.8ha 259.5ha
ほうれんそう
81.1ha
69.3ha
96.7ha
アスパラガス
11.9ha
7.4ha
15.2ha
だいこん
73.8ha
43.0ha
82.0ha
トマト
4.0ha
5.2ha
4.7ha
青ねぎ
28.0ha
20.9ha
29.0ha
夏秋いちご
4.5ha
4.6ha
10.0ha
きく
17.5ha
16.4ha
21.9ha
⑤ (株)庄原市農林振興公社農作業受託面積 1,175.8ha 1,241.0ha 1,400.0ha
【アンケートによる市民満足度】
図1-42 園芸施設整備補助等の施策に対する満足度
満足
普通(どちらでもない)
一般農家
+
中山間代表者
8.8
42.0
認定農業者
9.6
43.0
0%
20%
満足でない
23.0
40%
無回答
満足
一般農家
+
中山間代表者
26.2
28.1
60%
図1-43 農作業受託等の作業支援に対する満足度
19.3
80%
認定農業者
100%
普通(どちらでもない)
一般農家
+
中山間代表者
認定農業者
17.6
34.6
13.3
0%
36.3
20%
40%
満足でない
27.4
60%
8.1
50.4
満足
無回答
一般農家
+
中山間代表者
認定農業者
16.3
80%
42.7
20%
40%
満足でない
無回答
21.4
24.2
20.0
60%
21.5
80%
100%
図1-45 地産地消の取り組みに対する満足度
20.4
34.1
11.8
0%
図1-44 ブランド化の推進に対する満足度
満足
普通(どちらでもない)
普通(どちらでもない)
12.0
15.6
0%
100%
28
37.3
23.7
35.6
20%
満足でない
40%
無回答
27.0
28.1
60%
20.7
80%
100%
■ 第1章 第3節 第1期農業振興計画の検証
振興目標2 畜産業に係る 「もの」 づくりへの取り組み
【主な取り組み】
かつて の和牛 産地ブラ ンドの復 興を目 指し 、 一定規模 の飼養 農家 ・ 頭数確保 に向け た取
り組みを進め、優秀牛・優良牛の維持・増頭を図っています。
また、 耕畜連 携による 家畜ふん 尿堆肥 の利用 を促進し 、資源 循環型 農業の推 進を図 るこ
とで、「安全・安心な農畜産物生産地」の地域ブランド確立を目指しています。
【成果と課題】
本市の畜産は、肉用牛、酪農、養豚、養鶏それぞれが、県内の主要産地としての地位を
確立し、県内随一の畜産地帯を形成しており、安定した安全・安心な畜産物の生産・供給
を継続していくため、飼養頭羽数の維持・拡大に向け、畜舎など関連施設整備の支援や防
疫対策など行っています。
また、輸入飼料の価格の高止まり等により経営が悪化するなか、本市では経営安定に向
けた支援を行っていますが、依然として厳しい状況にあり、さらに、今後、TPP協定が
発効された後は、低価格帯の輸入畜産物が国内市場に及ぼす影響が懸念されるため 、経営
体質強化や経営安定対策とともに輸入畜産物との差別化など国の施策を含めて効果的な対
策を講じていく必要があります。
「繁殖和牛」については、農家に対し、自給飼料の安定確保に向け転作田での飼料の生
産拡大を促すとともに、自家育成による後継牛の確保対策等、増頭や経営安定に向けた支
援を行なっています。
また、米価低迷や水田農業の担い手不足等への対応も念頭に、水田を活用した放牧や法
人による繁殖和牛の飼養も促進していますが、小規模農家等の高齢化による廃業等により、
繁殖用和牛の飼養頭数は平成22(2010)年度の1,713頭から平成26(2014)年度には1,633頭
に減少しています。
こう したなか、平 成26(2014)年には 、本市の固有 血統に着目し た 、「比 婆牛」ブラン
ドの復活を目指し、JA和牛改良組合等、関係機関団体と連携して「あづま蔓振興会」を
発 足 し 、 多く の 注目 と期 待 を 集 めて い ます 。今 後 は 、 増産 に 向け た対 策 が 大 きな 課 題 と
なっています。
「肥育牛」の経営については、配合飼料の高止まりや、近年の子牛価格の上昇傾向等が
経 営 収 支 を 悪 化さ せ るな か 、 飼 養頭 数 は 平成 22(2010) 年 度 882 頭 か ら平 成 26(2014) 年 度
には725頭に減少しており、経営安定に向けた生産コストの軽減等の対策が急務となって
います。
「酪農」については、飼養農家の廃業や飼料価格の高止まり等によって飼養頭数は平成
22(2010)年度の1,958頭から平成26(2014)年度では1,807頭に減少しています。
引き続き、経営安定に向けた支援策が必要となっています。
「耕畜連携」については、資源循環型農業・環境保全型農業の推進を図るため、家畜堆
肥の利用の支援を行っており、引き続き、堆肥利用促進のためにも支援が必要となってい
ます。
29
■ 第1章 第3節 第1期農業振興計画の検証
また、耕種農家との連携による飼料の安定供給システムづくり、経営コストの低減、生
産性向上等を進めていく必要があります。
【目標指標の達成状況】
目標
評価項目
◎振興目標2
① 転作田での飼料作付面積
畜産業に係る「もの」づ ② 水田放牧面積
くりへの取り組み
③ 和牛導入法人数
④ 家畜飼養頭羽数
繁殖用和牛
肥育牛
乳用牛
生乳生産量
豚
鶏
【アンケートによる市民満足度】
図1-46 畜産(和牛・乳用牛・養豚)の振興に対する満足度
満足
普通(どちらでもない)
一般農家
+
中山間代表者
12.1
44.9
認定農業者
12.6
45.9
0%
20%
40%
満足でない
13.5
19.3
60%
無回答
29.4
22.2
80%
100%
30
現状
実績
目標
平成22(2010)年 平成26(2014)年 平成27(2015)年
481.0ha
7.8ha
6法人
592.0ha
26.3ha
8法人
500.0ha
20.0ha
15法人
1,558頭
882頭
1,958頭
12,220t
5,192頭
3,178千羽
1,633頭
725頭
1,807頭
11,060t
30,602頭
3,187千羽
2,000頭
1,100頭
2,200頭
14,800t
40,000頭
3,200千羽
■ 第1章 第3節 第1期農業振興計画の検証
■振興テーマ3
活力あふれる 「むら」 づくり
【振興テーマ3の施策趣旨】
農業の持続的な発展を図るため、各地域の特性を活かした農業を支える生産基盤を整備
します。また、美しい田園風景や緑豊かな里山等 、本市の有する自然資源を活かした 、生
活環境の整備・保全や農村都市交流の促進、集落内のふれあい促進等により 、子どもから
高齢者まで、誰もが住んでみたい、住み続けたいと思える「むら」づくりを目指します。
振興目標1 安心して農業に取り組める 「むら」 づくりへの取り組み
【主な取り組み】
農業生 産の安定化と生産意欲の向 上を図るため 、ほ場や 農道・水路等について 、地域実
態に応じた整備・改修と環境に配慮した農業を推進しています。
営農意 欲減退の原因となっている 鳥獣による農業被害軽 減のため 、鳥獣被害防 止対策に
取り組んでいます。
こうした取り組みを通じて、耕作放棄地の拡大防止に努めています。
【成果と課題】
農業生産環境を良好に保全し、緑豊かな美しい農村景観を形成するよう、農村環境の整
備と、「耕作放棄地の拡大防止」に努めています。
生産基盤整備の充実については、農業生産の低コスト化・省力化を推進し、生産性の向
上を図るため、地理的条件や住民の生活の利便性向上を考慮したほ場 ・農道・水路の整備
を行うとともに、農業用施設等の老朽化による機能低下や維持管理労力を軽減するための
施設の更新・改修に取り組んでいます。
耕作放棄地面積は平成22(2010)年度の79haから、平成26(2014)年度では57.9haまで減
少しましたが、経営耕地面積は350ha減少していることから、今後は、人・農地プラン作
成や農地中間管理機構の活用により農地の集積を進め 、農業生産による農地保全に一層取
り組んでいく必要があります。
「鳥獣被害防止対策」については、防護柵設置に係る支援等の取り組みとともに、JA
庄原との連携によって防除カウンセラーを育成し 、効果的な防護柵等設置や被害拡大防止
に向けた環境づくりのための普及、啓発活動にも取り組んでいます。また、山林と農地の
境界にバッファーゾーン(緩衝帯)を整備し、イノシシが農地や集落に近寄り難い環境づ
く り を 進 め た こ と な ど に よ っ て 、 被 害 面 積 は 、 平 成 22(2010) 年 度 の 156ha か ら 平 成
26(2014)年度には62haまで大幅に減少しました。
しか しな がら 、平 成27 ( 2015 )年 7月 に実施 した アン ケー ト調 査の 結果 では 、農 家は、
こうした数値ほど被害の減少を実感されておらず 、農業生産意欲の低下をまねく大きな要
因となっていることから、今後、継続的かつ効果的に対策を講じていく必要があります 。
31
■ 第1章 第3節 第1期農業振興計画の検証
【目標指標の達成状況】
目標
現状
評価項目
実績
目標
平成22(2010)年 平成26(2014)年 平成27(2015)年
◎振興目標1
① 耕作放棄地面積
安心して農業に取り組 (荒廃農地の発生・解消状況に関する調査による)
める「むら」づくりへの取り ② 鳥獣被害面積
組み
79.0ha
57.9ha
60.0ha
156.0ha
61.7ha
78.0ha
【アンケートによる市民満足度】
図1-48 6次産業化の支援に対する満足度
図1-47 農業振興施設の設置と維持管理に対する満足度
満足
普通(どちらでもない)
一般農家
+
中山間代表者
28.4
認定農業者
28.1
0%
満足でない
34.5
13.4
39.3
20%
40%
23.7
12.6
60%
満足
無回答
20.0
80%
普通(どちらでもない)
一般農家
+
中山間代表者
18.7
認定農業者
21.4
23.0
0%
20%
18.5
40%
認定農業者
5.9
0%
無回答
満足
23.5
37.8
60%
4.2
43.9
22.1
49.6
20%
満足でない
無回答
29.8
23.0
40%
60%
21.5
80%
100%
図1-50 水路等の農業施設整備補助等に対する満足度
満足でない
36.4
一般農家
+
中山間代表者
100%
図1-49 鳥獣被害対策補助等に対する満足度
満足
普通(どちらでもない)
20.7
80%
100%
普通(どちらでもない)
一般農家
+
中山間代表者
12.4
認定農業者
11.9
0%
32
27.0
36.5
37.0
20%
満足でない
無回答
24.2
31.9
40%
60%
19.3
80%
100%
■ 第1章 第3節 第1期農業振興計画の検証
振興目標2 人の繋がり豊かな 「むら」 づくりへの取り組み
【主な取り組み】
中山間 地域 等直接 支払 制度等 、農地 保全と地 域コミ ュニテ ィ育成に 向けた 地域の 活動を
支援しています。
集落同 士や 農産物 直売 施設の 連携強 化等 、農 山村の 住民に よる地域 コミュ ニティ づくり
を育成・支援しています。
また、 都市 住民が 気軽 に農産 物の収 穫や農山 村の自 然を体 験するこ とがで きる場 を提供
す る取り 組み の促進 や 、 農産物 直売施 設・体験 交流施 設・滞 在型交流 施設の 整備や ネット
ワーク化等による農村都市交流の推進及び市民の情報共有化に努めています 。
【成果と課題】
高齢化の進展によって、農地の保全とともに集落機能を維持することが重要な課題と
なって います。地域 コミュニ ティの育成と 、農地・ 農業用施設の 維持保全を 図るため 、中
山間地 域等直接支払 制度等を 活用した集落 での共同 の取り組みを 推進し 、「 中山間地域等
直 接 支 払 制 度 の 取 り 組 み 可 能 地 の 実 施 割 合 」 は 、 平 成 22(2010) 年 度 に 84.8 % 、 平 成
26(2014)年度では86.6%まで拡大しています。
平成27(2015)年度からは「多面的機能の維持、発揮に関する法律」に基づく「多面的機
能支払 制度」がスタ ートし、 こうした取り 組みの意 義が益々重要 となるなか で 、水路や道
路の維持・補修等を含めた取り組みを促進しています。
今後 、農家世帯員 の高齢化 や農家戸数の 減少が進 み 、集落共同 の活動に取 り組むことが
次第に 困難となるこ とが想定 され 、引き続 き効果的 に制度活用を 図っていく ための新たな
仕組みづくりが求められます。
産直 市連携強化へ の取り組 みでは 、道の 駅等連絡 協議会による 産直市の連 携強化や、生
産者同 士または生産 者と消費 者の交流等に よる産直 市機能の充実 ・強化の取 り組みを支援
してい ます。併せて 、都市部 におけるイベ ント等へ の出展等によ り 、庄原産 農産物のPR
を行い 、認知度の向 上に努め ています 。八 木店を閉 店した今後は 、こうした 産直市の連携
や、イベント出展等によるPR・情報発信が一層重要となります。
また 、農村都市交 流の取り 組みでは 、「 農家民宿 」「市民農園 」の開設数 を目標として
掲げ、平成26(2014)年度の実績は、農家民宿が7か所、市民農園については3か所となっ
ています。
農 村 都 市 交 流 の 取 組 形 態 や 需 要 が 世 の 中 の 動 き と と も に 変 化 す る な か で 、 平 成 27
(2015)年度からは、小中高の修学旅行生が民泊によって田舎を体験する「体験型教育旅
行」の 取り組みが開 始され 、 農家民泊を含 め今後は 、様々な交流 の可能性を 検討していく
必要があります。
33
個人
法人
合計
比和
個人
法人
合計
総領
個人
法人
合計
総計
■ 第1章 第3節 第1期農業振興計画の検証
【目標指標の達成状況】
目標
評価項目
◎振興目標2
① 中山間地域等直接支払制度取組可能地
人の繋がり豊かな
実施割合
「むら」づくりへの取 ② 主要な市内産直市売上金額(単年度)
り組み
③ 農家民宿の数
④ 市民農園の数
現状
実績
目標
平成22(2010)年 平成26(2014)年 平成27(2015)年
84.8%
86.6%
90.0%
3.8億円
5箇所
2箇所
6.1億円
7箇所
3箇所
5.0億円
10箇所
7箇所
【アンケートによる市民満足度】
図1-51 都市と農村の交流事業に対する満足度
満足
普通(どちらでもない)
一般農家
+
中山間代表者
5.9
認定農業者
5.9
0%
41.9
24.6
50.4
20%
満足でない
40%
無回答
27.6
23.0
60%
20.7
80%
100%
農畜産物
②市提供資料
八木店 閉
道の駅たか
計
34
■ 第1章 第3節 第1期農業振興計画の検証
(3) 農業振興の総括的な課題
本 市の農業は 、高齢化と後 継者不足が進 むなかで 、産地の生産 力・競争 力低下を招き 、
遊休 農地の増加 や有害鳥獣に よる被害 、集 落機能の 低下に不安を 抱えなが ら経営を続け て
いる状況です。
「高齢化・担い手不足」が「生産販売力及び所得低下」を招き「生産・生活環境の悪
化」という負の連鎖に歯止めを掛け、持続的な農業を確立するために、あらためて「ひ
と」 「もの」「 むら」の3つ の視点から農 業振興の 課題を明確に し 、従来 の取り組みに 加
え必要な施策を講じていく必要があります 。
「ひと 」づくりについては、 担い手が中心的となっ た産地形成を推進・確 立するために、
認定 農業者等の 自立経営農家 の育成をいか に取り組 むかが課題で あり 、水 田農業におい て
は集 落法人化を 通じて持続性 の高い農業を 確立して いく必要があ ります 。 本市は、認定 農
業者 が県内で最 も多く、各生 産部門で収益 性の高い 多様な農業経 営が展開 され 、新規就 農
者の 育成や産地 形成を進めて いくための優 位な条件 が整っており 、こうし た特徴を活か し
た農業振興が求められます。
「 もの」づく りについては 、農業による 所得の維 持 、向上を図 るため、 生産性を高め る
ため の規模拡大 や技術革新等 を促すととも に 、農畜 産物のブラン ド化を通 じて有利な販 売
を実現していく必要があります。
「 むら」づく りについては 、生産性向上 のための 農地集積や農 業用施設 の整備 ・維持 を
進め 、農家世帯 及び世帯員数 が減少するな かで集落 機能を維持す るための 新たな仕組み づ
くりに取り組む必要があります。
本
市
の
農
業
振
興
の
課
題
農業資材・飼料の海外への依存、為替変動リスク増大
海外からの農産物輸入拡大への懸念、地域経済の低迷
農農
産産
物物
流需
通要
販量
売の
形減
態少
変傾
化向
「もの」づくり
農産物価格
の低迷
農業所得
の減少
農業資材・
飼料高騰
生産出荷量
の減少
生産意欲
の低下
鳥獣被害
の増加
産地競争力
の低下
小規模農家・
担い手の減少
遊休農地増大
生産環境悪化
「ひと」づくり
 本市の農畜産物の価値を高め、いかに有  産地を支える自立経営農家を
利に販売していくか
いかに育成するか
 農業所得の向上に向け、低コストで省力  水田農業の持続性を確保する
的な生産をいかに実現するか
ため、集落法人化をいかに進
めるか
「むら」づくり
 生産性の高い農地、生産施設等をいか
に確保、整備するか
 有害鳥獣による被害をいかに防止するか
 高齢化や人口減少が進むなかで、集落
機能をいかに維持していくか
本市の農業の特徴、優位性を活かした取り組み
35
農
家
世
帯
減
少
、
高
齢
化
の
進
行
36
第2章 基本方針
37
■ 第2章 基本方針
第2章 基本方針
1
農業振興の基本方針
(1) 農業のめざす姿
高度 経済 成長 以前 、本 市で は、 農業 経営 と林 業経 営を 合わ せて 営ん でい る経 営体 が大半
で あり 、農 林業 が商 工業 を支 える 構造 のも と 、 助け 合い ・協 働の 精神 、コ ミュ ニテ ィ等を
重 んじ る農 村特 有の 価値 観が 中心 の社 会で した 。高 度経 済成 長以 降は 、農 林業 と商 工業の
地 位が 逆転 し、 併せ て、 効率 を重視 した 都市的 な価 値観が 混在 しつつ あり ますが 、今 なお、
都 市部 では 失わ れて しま った 農村 特有 の価 値観 が残 って いま す 。 この 価値 観が 、農 業を支
え地域を活性化させる大きな原動力となります。
また 、本 市に おい て農 業は 、生 産額 の点 では 他の 産業 に比 べ小 さい もの の 、 関わ る人の
数 や層 の厚 さ、 技術 の蓄 積な どの 面を 考え ると 、高 く位 置づ けら れる べき もの です 。更に
農 業は 、人 間が 生き てい くう えで 欠か すこ との でき ない 「食 」を 提供 して いる とい う面で
は 、い つの 時代 でも 、必 要と され る産 業で あり 、近 年、 「食 」や 「環 境」 に対 する 安全・
安心志向の高まりから、その重要性は更に増しています。
こう した こと から 、本 市は 農業 を基 幹産 業と 位置 づけ 、農 業に よる 安定 した 収入 が他産
業 を下 支え する 構造 を強 化す るこ とが 重要 です 。そ のこ とが 、高 齢者 が生 きが いを 持って
暮 らせ 、子 育て 世代 が安 心し て子ど もを 産み育 てら れ 、皆 が将 来に希 望を 持てる 経済 環境 、
生 活環 境、 コミ ュニ ティ の形 成に 繋が るも のと 考え ます 。あ わせ てU ター ン ・ Iタ ーン者
の 農業 を通 じた 働く 場所 の確 保や 起業 の支 援な ども 重要 であ り 、 こう した 営み によ り 、本
市の最重要課題である人口の減少に対する対策に結びつけていかなければなりません 。
こう した 観点 から 、本 市農 業の めざ す姿 を 「 農業 が支 える 定住 社会 の構 築~ 次代 につな
ぐ輝く農業~」とします。
農業が支える定住社会の構築
~次代につなぐ輝く農業~
商 工 業
農業生産力
総農業産出額
200億円超
農村環境の形成
農 業
[基幹産業]
人材・技術
農家数6,200戸
認定農業者221(県内1位)
約6,000㌶の農地
中山間地域協定4,800ha
食料・特産品産出
産直市売上6億円
食料供給
米1.8万トン(中四国6位)
野菜、果樹、畜産物
38
■ 第2章 基本方針
(2) 農業振興のテーマ
本市に は、里 山の伝統 的な暮 らしに 根付いた 生活の 知恵 、 農業に関 する高い ものづ くり
の 技術の 蓄積、 協働の精 神や助 け合い のしくみ を支え る人的 な資源 、 変化に富 んだ多 様な
自 然資源 、そし て、それ らによ り育ま れてきた 景観 ・ 文化を 基礎とし た観光資 源など 、農
業に関わる豊富な地域資源があります。
これら の多く はその地 域に生 きる 「 ひと」に 根ざし たもの であり 、 高齢化や 担い手 不足
等による農業・農村の衰退の中、失われつつあります。
また、価 格の低 迷等に より農業 経営が 厳しさを 増す中 、 農業に関する 「もの」 づくりは、
明確な展望が見えにくい状況にあります。
さらに 、田畑 、その周 辺の山 林で構 成される 里山な どの自 然環境も 、高齢化 や生産 意欲
の 減退な どによ り放置 ・ 荒廃が 進むな か、「む ら」消 滅の危 機さえも 取りざた されて いま
す。
このよ うな危 機的状況 の中で 、地域 資源を再 認識し 、活か すために 「農業が 支える 定住
社 会の構 築~次 代につな ぐ輝く 農業~ 」を目指 して、 地域が 抱える共 通の課題 に対し て 、
体 系的・ 計画的 な施策の 整理を 行い 、 前計画を 引き継 ぎ、「 ひと」「 もの」「 むら」 の視
点から3つの振興テーマを設定します。
振興テーマ1
元気あふれる
「ひと」づくり
振興テーマ2
振興テーマ3
魅力あふれる
「もの」づくり
活力あふれる
「むら」づくり
豊富な地域資源
 自然資源【変化に富んだ自然、里山、気候】
 人的資源【農業技術、里山の伝統的暮らし、協働の精神、助け合いのしくみ、高齢者・女性等の知恵】
 観光資源【自然景観、景勝地、農林水産物等特産品、観光・交流施設】
39
■ 第2章 基本方針
2
農業振興のテーマと振興目標
「ひ と」 「も の」 「む ら」 の視 点か ら3 つの テー マを 設定 し 、 それ ぞれ のテ ーマ に沿っ
て、体系的・計画的に取り組むよう、それぞれ振興目標を設定します。
■振興テーマ1
元気あふれる 「ひと」 づくり
深刻化する担い手不足を解消し、産地を維持・強化するため、新しく農業に取り組む「ひ
と」や「組織」の確保・育成・支援を行い、多様な担い手による農業の安定的な経営を支え
る仕組みづくりを推進します。
中 山 間 地 域 とい う 条件 不 利 地 の 本 市に お いて は 、 土 地 へ の愛 着 によ り 農 業 を 営 んで い る
「ひと」に支えられ農地が保たれているという現状を踏まえ、小規模であっても意欲のある
「ひと」への支援や、市民が農業に理解と関心を持ってもらう取り組み等により 、農業・農
村を愛する「ひと」づくりを目指します。
◎振興目標1
新たに農業に携わる「ひと」づくり
農家及び農業経営体(以下「農家等」)人口の減少や高齢化が進行する中、農業の中心と
な る人 (担 い手 )を 確保 する ため 、農 業関 連学 校の 生徒 ・学 生や Uタ ーン ・I ター ン希望
者 、他 産業 から の参 入な ど 、 新規 就農 希望 者を 新た な担 い手 候補 者と して 育成 、支 援しま
す。
◎振興目標2
継続的・安定的な経営に取り組む「ひと」づくり
農産物を安定的に生産・供給するためには、担い手がしっかりとした経営を行う必要があ
り ます。 また 、集落 の農 地を長 期的 に守っ てい くため には 、 遊休農地 等を受 け入れ ること
が できる 担い 手組織 が必 要です 。こ のため 、産 業とし て農業 を担う農 家や集 落の農 業を支
える集落法人の設立、支援に向けた体制・条件整備を行います。
◎振興目標3
農業への興味、意欲あふれる「ひと」づくり
本市農家等の多くが、65歳未満の世帯員が不在の小規模・零細農家となっています。本市
農業を元気にするためには、これらの人達の生産意欲を高めることが必要です。農業・農村
を愛し、その保全や活性化に向けて意欲のある人や関心を持ってもらうための取り組みを行
う人達を育成・支援します。
40
■ 第2章 基本方針
■振興テーマ2
魅力あふれる 「もの」 づくり
「食」の安全・安心と消費者の信頼を確保すると同時に、農家所得の向上を図るため、栽
培日誌の記帳や衛生管理の徹底など安全・安心な農畜産物の生産拡大を推進します 。地域の
特性を活かした特徴ある農畜産物の生産に取り組み、安定した品質の確保とともにブランド
力を高めることによって有利販売を推進します。
農地の効率的な利用の拡大とともに、良質な堆肥の生産と供給、粗飼料等の安定確保など
耕畜連携の取り組み拡大によって、農業の収益性向上、持続性の高い農業生産の仕組みづく
りを推進します。
流通については、地産地消の拡大を図るとともに、市場調査や生産者と消費者の情報交換
により、消費者ニーズにあった農産物の生産と、流通体制の充実を図ります。
◎振興目標1
ブランド力を高める「もの」づくり
消費者に信頼される農産物を、安定的に供給するため、安全・安心な農産物生産に対する
取り組みを支援します。
本市固有の地域特性や様々な資源を活かした特色ある農畜産物の生産によって 、ブランド
化の推進を図り、有利販売の実現を目指します。
また、農畜産物の高付加価値化のための6次産業化を推進します。
消費者ニーズにあった生産、流通、販売体制を整備するための支援を行います。農畜産物
の輸出については、国の政策と市場の動向を見ながら研究を進めます。
◎振興目標2
農業に係る「もの」づくり
売 れ る 米作り に向けて 、各地 域で生 産された 米のブ ランド 化と併せ 、県内 外での 知名度
向上に向けた取り組みを強化します。
また、水田活用のため、飼料用稲・米の生産拡大と、流通体制の整備を行うとともに、新
たな農産物生産に取り組みます。
園芸作物については、振興6品目及び夏秋いちごの生産技術の向上及び農業用機械・施設
整備を支援するとともに、キャベツの生産強化を図ります。
市内産直市や量販店における地場産農産物の販売、学校給食・外食産業等での利用促進な
どの活動を支援し、地産地消の拡大を図ります。
◎振興目標3
畜産業に係る「もの」づくり
かつ ての 和牛 産地 の復 興を 目指 し 、 一定 規模 の飼 養農 家 ・ 頭数 確保 に向 けた 取り 組みに
努め、「比婆牛」のブランド化を推進します。
耕畜 連携 によ る粗 飼料 等の 安定 供給 体制 の確 立 、 家畜 ふん 尿を 原料 とし た堆 肥の 利用を
促 進し 、環 境保 全型 農業 の推 進と とも に 「 安全 ・安 心な 農畜 産物 生産 地 」 の確 立を 目指し
ます。
41
■ 第2章 基本方針
■振興テーマ3
活力あふれる 「むら」 づくり
農業の持続 的な発展を図るため 、各 地域の特性を活かした 農業を支える生産基盤や農業
用施設等を良好に維持保全するための取り組みを促し 、また、農地の遊休化の防止に努め、
効率的な利用を促進するための取り組みを推進します。
集落共同活動による農業・農村の多面的機能の維持・発揮に向けた取り組みを支援し、
美しい田園風景や緑豊かな里山等、本市の有する自然資源を活かした生活環境の整備・保
全に努めます。
農村都市交流の促進や集落内のふれあい促進等により、子どもから高齢者まで、誰もが
住んでみたい、住み続けたいと思える「むら」づくりを目指します。
◎振興目標1
安心して農業に取り組める「むら」づくり
農業生産の持続性を確保し、生産性の高い農業を実現するため、ほ場や農道・水路等につ
いて地域の実情に即した整備・改修等に取り組みます。
担い手不在、高齢化等による農地の遊休化を防止し、生産性の高い農地を確保するため、
農地の利用、集積を推進します。
農業生産活動の大きな阻害要因となっている有害鳥獣による農作物被害の軽減に向け 、防
止対策に取り組みます。
◎振興目標2
交流・連携による豊かな「むら」づくり
農家世帯の減少、世帯員の高齢化が進むなかで、農業生産及び生活環境を良好に維持して
いくために必要となる集落共同活動を、効率的に取り組むための活動組織の広域化を推進、
支援します。
都市住民が、気軽に農業体験や農山村の自然を体感することができる場を 、提供する取り
組みを促進します。また、農産物直売施設・体験交流施設・滞在型交流施設の整備やネット
ワーク化等により、農村都市交流の推進及び市民の情報共有化に努めます 。
42
■ 第2章 基本方針
3 農業振興施策体系
農 業振 興の3 つのテー マによ って振 興目標を 定め 、 以下のと おり具 体的な施 策を実 施しま す 。
振興テーマ
振興目標
施策内容
1) 新たに農業に
携わる「ひと」づくり (1) 認定新規就農者の段階別育成
(2) 中高年代からの就農支援
農
業
が
支
え
る
定
住
社
会
の
構
築
~
次
代
に
つ
な
ぐ
輝
く
農
業
~
(3) 参入企業の拡大、雇用就農促進
振興テーマ1
元気あふれ 2) 継続的・安定的
(1) 農業を担う認定農業者等の経営基盤強化
る「ひと」づく な経営に取り組む
「ひと」づくり
り
(2) 集落の農業を支える組織強化
3) 農業への興味、
意欲あふれる「ひ (1) 小規模農業者への支援
と」づくり
(2) 市民の農業への理解を深める取り組みの促進
1) ブランド力を高
(1) ブランド化の推進
める「もの」づくり
(2) 特色ある農産物の生産
(3) 消費者ニーズの把握と生産体制の強化
(4) 生産から販売まで一体となった取り組みによる販売力の強化
振興テーマ2 2)-1 農業(水田農
(1) 売れる米づくりの推進
魅力あふれ 業)に係る「もの」づ
る「もの」づく くり
(2) 非主食用米等の生産流通の推進
り
2)-2 農業(園芸・
(1) 園芸・果樹作物生産の産地構造の確立
果樹作物)に係る
「もの」づくり
(2) 地産地消の促進
3) 畜産業に係る
「もの」づくり
(1) 生産基盤の強化
(2) 耕種農家連携による安定的生産の促進
1) 安心して農業に
(1) 農地の効率的な利用促進
取り組める「むら」
づくり
(2) 生産基盤整備の充実
(3) 鳥獣被害防止対策の強化
振興テーマ3
活力あふれ 2) 交流・連携によ
(1) 多面的機能の維持・発揮
る「むら」づく る豊かな「むら」づく
り
り
(2) 産直市連携強化の促進
(3) 農村都市交流イベントの促進
(4) 農家民泊受け入れ体制の整備
43
44
第3章 基本計画
45
■ 第3章 第1節 元気あふれる「ひと」づくり
第1節 元気あふれる「ひと」づくり
振興目標1
新たに農業に携わる「ひと」づくり
施策の展開方向
 新たな担い手候補者として、親元就農者とともにUターン・Iターンによる就農者を積
極的に受け入れ、支援します。
 45歳以上の中高年層の就農者も対象に、栽培技術研修を中心として支援します。
 農地をはじめとする農業生産基盤の確保とともに、住居の確保など定住対策も含め総合
的に支援します。
 異業種企業の農業参入や、農業生産企業の誘致を促進し、これを受皿とした雇用就農も
促進します。
施策の内容
(1)認定新規就農者の段階別育成
 U タ ー ン ・I タ ー ンによ る 就 農 者の 受 け入 れに 向 け 、 生産 性 の高 い農 地 の 確 保に 加
え、定住先の斡旋など総合的な支援ができるよう体制整備に取り組みます 。
 それぞれの段階で必要な支援内容を整理し 、支援体制を整え、関係機関が一体と
な っ て 取 り組 み ま す 。実 業 高 校 ・農 業 技術 大学 校 ・ 県 立広 島 大学 など 市 内 の 教育 機
関との連携を強化します。
 早 期 の 経 営安 定 を 図るた め 、 生 産部 会 を中 心に 、 県 、 JA と 連携 し、 栽 培 技 術の 指
導、販路の確保、施設整備の指導などの専門的な支援に取り組みます。
 農 業 生 産 基盤 の 確 保につ い て は 、遊 休 施設 の転 用 、 再 利用 な ども 含め た 情 報 提供 の
仕組みづくりに取り組みます。
表3-1 段階別支援内容
就農段階区分
①就農啓発段階
(就農に向けた検討)
②就農準備段階
(就農に向けた具体的
検討)
段階概要
・就農するか否か検討を始める
ため、様々な情報が必要な段階
・就農に向け、研修及び準備を
進める段階
主な支援内容
■就農するまでの手順等の情報提供
■住居の確保等定住対策を含めた支援
■研修・定住の場の提供
■営農計画策定支援
■研修中の生活基盤支援
■優良農地確保支援
■青年就農給付金等(準備型)
・経営確立のため、初期投資が ■機械・施設の整備支援
③就農初期段階
必要であり、また、取り組み品 ■青年等就農資金借受支援
(認定~3年目)
目の技術確立を行う段階
■取り組み品目栽培サポート
■先進地研修支援
■青年就農給付金等(経営開始型)
・地域に定着し、担い手となる ■庄原市ヤングファーマー加入支援
④就農定着段階
(3年目~5年目) べく取り組みを進める段階
■JA庄原生産部会加入支援
注)認定新規就農者とは、青年等就農計画を作成し、独立・自営する者、青年等就農計画に位置づけられた就農
及び農業生産法人に就職する者で、かつ、その年齢が原則45歳未満の者とします。
46
及び農業生産法人に就職する者で、かつ、その年齢が原則45歳未満の者とします。
■ 第3章 第1節 元気あふれる「ひと」づくり
(2) 中高年代からの就農支援
 新 た に農 業を 志す 中高年 代 ( 45~ 65 歳) や定年 帰農 者を 対象 に 、 栽培 技術 研修 等に
取り組みます。
 効果的な研修の実施に向け、JA、関係機関等との連携に努めます。
 目標とする経営規模等に応じた農地・施設等の斡旋に加え、定住先などの情報提供に
努めます。
(3) 参入企業の拡大、雇用就農促進
 地域住民や農業者の理解を得る中で、人・農地プランで地域の中心経営体として位置
づけるとともに、農地の確保や農業用機械施設の整備等について支援します 。
 地域プロジェクト品目に取り組む参入企業に対して、関係機関等と連携し、栽培技術
の指導等に取り組みます。
 雇用就農の拡大を図るとともに、雇用就農から独立自営就農を目指す人を誘導します。
注)参入企業とは、出資者(母体企業)が異業種であり農業に参入する経営体、または、市内に拠点となる
事業所等を開設し、農業に参入する経営体とします。
施策の目標(指標)
表3-2 施策の目標
施策(事業)
①新規就農者の数
(H17からの延べ数)
②農業への参入企業等の数
現状
中間目標
目標
平成26(2014)年度 平成32(2020)年度 平成36(2024)年度
43人
67人
83人
10経営体
12経営体
15経営体
各事業の推進主体(役割分担)
表3-3 事業推進の役割分担
施策(事業)
(1)認定新規就農者の段階別育成
①就農するまでの手順等の情報提供
②Uターン・Iターン説明会等での情報提供
③研修・定住の場の提供
④営農計画策定への支援
⑤研修中の生活基盤支援
⑥農地確保への支援
⑦機械・施設整備の経費に対する支援
⑧青年等就農資金等借入への支援
⑨取組品目栽培への支援
⑩先進地研修への支援
⑪JA庄原生産部会加入への支援
(2)中高年代からの就農支援
①経営規模別就農情報提供
②定住先情報提供
③研修情報提供
(3)参入企業の拡大、雇用就農促進等
①機械・施設整備の経費に対する支援
②地域プロジェクト品目の技術的支援
③農地確保への支援
47
◎:主体 ○:支援
その他
市
県
◎
◎
◎
○
◎
○
◎
○
◎
○
○
◎
◎
◎
◎
◎
JA
◎
JA
◎
◎
◎
◎
◎
◎
JA
農業委員会
◎
◎
◎
農業委員会
○
◎
金融機関
JA
JA
■ 第3章 第1節 元気あふれる「ひと」づくり
振興目標2
継続的・安定的な経営に取り組む「ひと」づくり
施策の展開方向
 担い手が中心となって産地を支える構造とするため、認定農業者の育成、経営安定に向
けた規模拡大、生産基盤の整備等を支援します。また、規模拡大や経営多角化等に伴い
不足する労働力を確保するため、担い手間連携等を促進します。
 人・農地プランと農地中間管理機構を活用し、集落法人設立の取り組みを強化します。
 集落法人への情報提供や資金の支援等を推進します。
施策の内容
(1)農業を担う認定農業者等の経営基盤強化
 地域農業の中心となる担い手として育成するため、意欲ある農業経営者を認定農業者
に誘導し、経営や技術向上など重点的に支援します 。
 人・農地プランにおける中心経営体に位置づけ 、農地中間管理事業を活用した経営規
模の拡大・農地集積や、同事業活用による生産基盤の整備等を進めます。
 労働力の確保に向けた担い手間の連携促進 、推進体制の整備等に取り組みます。
 経営改善を図るため、研修会等を通じた支援や、女性農業者の参加を促進するための
啓発活動に取り組みます。
(2)集落の農業を支える組織強化
 法人化に向けた地域での検討に際し、調整やとりまとめ等を行うリーダーの育成・支
援に努めます。
 地域農業集団による機械の共同利用から法人組織への移行を誘導するため 、集団での
法人化に向けた話し合い活動や、研修参加等を支援します。
 集落の農業、農地の利用について地域の話し合いを促しつつ、農地中間管理機構を活
用した集落法人の設立を促進します。
 販売力の強化や労働力確保の観点から、既存の法人同士の連携や、法人の合併等によ
る経営力向上に向けた取り組みを促進します。
 法人の経営改善・経営高度化に向けた情報提供や設備整備等に係る資金の支援に努め
ます。
 水田農業において大きな負担となっている畦畔管理について 、作業の省力化に向けた
手法等の検討を進めます。
48
サ
米
畦
経
鳥
農
排
高
転
そ
サ
■ 第3章 第1節 元気あふれる「ひと」づくり
施策の目標
施策の展開方向及び施策の内容を踏まえ、指標となる目標については、以下のとおり設
定します。
表3-4 施策の目標
施策(事業)
①認定農業者の数
②農業生産法人数(集落型)
③認定農業者・集落法人等が
管理する農用地の面積割合
現状
中間目標
目標
平成26(2014)年度 平成32(2020)年度 平成36(2024)年度
221経営体
34法人
250経営体
40法人
270経営体
50法人
25.2%
35%
50%
各事業の推進主体(役割分担)
各事業の推進については、以下のとおり市、県、関係機関・団体が役割を分担し、取り
組んでいきます。
表3-5 事業推進の役割分担
施策(事業)
(1)農業を担う認定農業者等の経営基盤強化
①農業経営改善計画策定への支援
②機械・施設整備の経費に対する支援
③制度資金借入への支援
④農用地の利用集積支援
⑤経営改善に向けた研修会等の支援
⑥女性農業者の参加促進
(2)集落の農業を支える組織強化
①集落営農リーダーの育成支援
②集落法人化に向けた推進地区での
啓発等
③集落法人化に向けた研修等の実施
④集落営農組織の法人化支援
⑤集落法人への機械・施設整備の経費
に対する支援
⑥集落法人の経営改善に向けた研修会
等による情報提供
⑦畦畔管理の省力化に向けた検討
49
◎:主体 ○:支援
その他
市
県
◎
◎
○
◎
○
◎
◎
○
○
○
○
金融機関
農業委員会
JA
JA
◎
◎
JA
◎
◎
JA
◎
◎
◎
◎
JA
JA
◎
◎
JA
◎
◎
JA
◎
◎
JA・備北バイオの里
づくり推進協議会
■ 第3章 第1節 元気あふれる「ひと」づくり
振興目標3
農業への興味、意欲あふれる「ひと」づくり
施策の展開方向
 小規模であっても、市内農業者全体の活力向上を目指し意欲的な農業者を支援します。
 市民が農業への理解を深める機会を増やすため、農産物の購入や農業にふれあうことが
できる場の確保を促進します。
施策の内容
(1) 小規模農業者への支援
 栽培技術の指導や機械施設の整備等について意欲ある小規模農家及び農業経営体(以
下「農家等」)を支援します。
 少量多品目の販路として、産直市の効果的な施設運営と連携に取り組みます。
(2) 市民の農業への理解を深める取り組みの促進
 市民(主として消費者)に農業への関心や理解を深めてもらうため、農業体験や農村
都市交流事業、農業ボランティア活動などを促進するとともに 、情報収集と発信に努
めます。
 地域の農産品を加工・販売する施設等の運営や特産品の開発への取り組みを支援しま
す。
施策の目標
施策の展開方向及び施策の内容を踏まえ、指標となる目標については、以下のとおり設
定します。
表3-6 施策の目標
施策(事業)
主要な市内産直市売上金額
(単年度)
現状
中間目標
目標
平成26(2014)年度 平成32(2020)年度 平成36(2024)年度
6.1億円
50
6.5億円
7億円
■ 第3章 第1節 元気あふれる「ひと」づくり
各事業の推進主体(役割分担)
各事業の推進については、以下のとおり市、県、関係機関・団体が役割を分担し、取り
組んでいきます。
表3-7 事業推進の役割分担
施策(事業)
(1) 小規模農業者への支援
①機械・施設整備の経費に対する
支援
②営農指導員による栽培技術支援
③市内産直市等販路支援
(2) 市民の農業への理解を深める取り組み
の促進
①農業体験イベント等の支援と
情報発信
②農村都市交流事業等の支援と
情報発信
③農業ボランティア活動支援と
情報発信
④市内産直市の連携強化支援
⑤農産物加工・特産品開発組織
等の支援
51
市
県
◎:主体 ○:支援
その他
◎
◎
◎
JA
JA
◎
JA
◎
◎
JA
◎
JA
◎
JA
◎
JA
■ 第3章 第2節 魅力あふれる「もの」づくり
第2節 魅力あふれる「もの」づくり
振興目標1
ブランド力を高める「もの」づくり
施策の展開方向
 安心・安全な農産物生産のため、有機農業に向けて、エコファーマー認定、「安心!広
島ブランド」などの認定を促進し、米、「比婆牛」などのブランド化を目指します。
 特色ある農産物の生産を行う団体等の支援を行います。
 消費者ニーズの把握とそれに即したものづくりに向けた取り組みを支援します。
 JA等と連携し、生産から販売まで一体となった流通・販売体制の整備に努めます。
 関係機関と連携し、輸出についての研究を行います。
施策の内容
(1)ブランド化の推進
 安全・安心な農産物を生産できるよう、適正な農薬使用や土壌分析の推進、栽培日誌
の記帳などの周知に努めます。
 「安心!広島ブランド」の認証取得やエコファーマーの認定に向けた取り組みを支援
するとともに、消費者が「食」の安全・安心の情報を得ることができるよう、各認証
制度の周知を図ります。
 産地化されている作物や産地化を目指す作物について 、ネーミングやパッケージデザ
インの工夫等による新たなブランドイメージの創出に取り組みます 。
 「庄原産こだわり米」のブランド化と有利販売に向け、「庄原市ブランド米推進協議
会」を中心に、流通・販売体制の整備に努めます。
 「比婆牛」のブランド化に向け、平成26(2014)年度に設立した「あづま蔓振興会」
を核として、品質の高い生産と付加価値の高い販売に取り組みます。
(2)特色ある農産物の生産
 特色ある農産物の生産を行なう個人や団体に対して 、機械施設の整備等を支援します。
 JAと連携し、特色ある農産物の生産を拡大するための技術向上を目的とした営農指
導を強化します。
52
■ 第3章 第2節 魅力あふれる「もの」づくり
(3) 消費者ニーズの把握と生産体制の強化
 市場調査や、生産者と消費者、流通業者との情報交換を進め、需要に応じた農産物の
生産に繋げます。
 関係機関・団体の協力、連携により、生産者が消費者のニーズを的確に把握し、それ
に応える農産物の生産と供給ができる体制づくりを推進します 。
 消費者の多様なニーズに応え、農畜産物の付加価値化を図るよう、特徴ある農産物を
原料とした加工品の開発等の取り組みを支援します 。
(4)生産から販売まで一体となった取り組みによる販売力の強化
 生産者の販売力強化に向けては、生産者が消費者のニーズを的確に把握し、それに応
える農産物の生産供給体制を構築していく必要があります。このため、需要に対応し
た生産体制づくりや生産者の意識改革を促すとともに、県やJA庄原とともに生産者
と流通事業者等との連携を強化し、生産から販売までが一体となった体制整備を推進
します。
 農畜産物の高付加価値化や新たな販売に取り組む、6次産業化を推進します。特に、
本市全域が構造改革特区「しょうばら どぶろく特区」に認定されたのを受け、特産
品として「どぶろく」を製造しようとする農業者を支援します。
 都市部でのマーケティングやネット販売等の展開を検討します 。
 国の政策と市場の動向を見ながら、関係機関と連携し、輸出についての研究を行いま
す。
施策の目標
施策の展開方向及び施策の内容を踏まえ、指標となる目標については、以下のとおり設
定します。
表3-8 施策の目標
施策(事業)
1) エコファーマーの数
2) 「安心!広島ブランド」認証
農家数(取り組み農家数)
3) あづま蔓頭数・飼養割合
4)「比婆牛」認証頭数
現状
中間目標
目標
平成26(2014)年度 平成32(2020)年度 平成36(2024)年度
67人
80人
100人
28戸
50戸
80戸
360頭・25.8% 470頭・28.8% 600頭・33.3%
49頭
53
250頭
380頭
■ 第3章 第2節 魅力あふれる「もの」づくり
各事業の推進主体(役割分担)
各事業の推進については、以下のとおり市、県、関係機関・団体が役割を分担し、取り
組んでいきます。
表3-9 事業推進の役割分担
施策(事業)
(1)ブランド化の推進
①エコファーマー認定、「安心!広島
ブランド」認証への誘導支援
②JGAPの周知・導入の推進
③適正な農薬使用の周知
④堆肥の効率的な利用システム構築
支援
⑤土づくりへの支援
⑥農産物のブランドイメージ創出、
庄原ブランド確立
⑦JA米・特別栽培米等「こだわり米」
栽培促進
⑧「比婆牛」ブランド化の推進
(2)特色ある農産物の生産
①特色ある農産物を生産するものへの
支援
②技術向上のための営農指導
(3)消費者ニーズの把握と生産体制の強化
①市場調査による消費者ニーズの把握
②生産者のイベント出展などで消費者
との交流によるニーズの把握を行な
う取り組みに対する支援
③消費者ニーズに合った特徴ある加工
品開発
(4)生産から販売まで一体となった取り組み
による販売力の強化
①マーケティング力強化の体制づくり
②ニーズに応える農産物の供給体制
づくり
③効率的で有利な流通の仕組みづくり
④6次産業化の推進
⑤輸出の検討
54
◎:主体 ○:支援
その他
市
県
◎
◎
JA
○
◎
◎
◎
JA
JA
○
◎
JA
◎
JA
◎
JA
◎
◎
JA・あづま蔓振興会
◎
◎
JA・県立広島大学
◎
◎
JA
◎
JA
◎
JA
◎
◎
JA
◎
◎
JA
◎
◎
JA
◎
◎
◎
◎
◎
◎
JA
JA
JA
■ 第3章 第2節 魅力あふれる「もの」づくり
振興目標2-1
農業(水田農業)に係る「もの」づくり
施策の展開方向
 「庄原市ブランド米推進協議会」を核に、米のブランド力の強化と有利販売に対する活
動を支援します。
 地域の生産条件にあった品種や消費者動向に対応した良食味品種への作付誘導を図ると
ともに、生産履歴・検査・保管履歴の記帳・管理の徹底を促進します。
 非主食用米の流通販売の体制整備を行います。
 加工用米については、実需者との結びつきを強化し、生産の拡大を図ります。
 そばについては、地域の実需者との契約等に基づき、現行の栽培面積を維持します。
表
 水田を活用した新たな農産物生産の取り組みを支援します。
水
施策の内容
(1) 売れる米づくりの推進
 庄原産米のブランド化を進めるため、栽培管理基準等の明確化、調整加工、流通販売
等管理基準の明確化と普及啓発に取り組みます。
 特別栽培米や食味値を重視した高品質の製品と、流通コストを削減した低価格製品の
両方の視点で、販売の強化を検討します。
 「庄原市ブランド化推進協議会」を中心とした、生産・流通体制の構築と認知度向上
を図ります。
 地域の生産条件にあった品種構成及び消費者動向に対応した良食味品種への作付誘導
を図るとともに、生産履歴・検査・保管履歴の記帳・管理の徹底を推進します。
 エコファーマーの認定や「安心!広島ブランド」の認証制度の活用を推進し、安全・
安心を基調とした米づくりを促進するとともに、有機農業に向けた取り組みを目指し
ます。
(2) 非主食用米等の生産流通の推進
 飼料用稲については、畜産農家等の具体的な需要動向を踏まえ、生産拡大を図るとと
もに、必要に応じて生産に係る機械等の導入を支援します。
 飼料用米については、今後の需要動向、施策動向等を踏まえ、JA庄原による乾燥や
貯蔵施設等の確保、整備に応じ、段階的に生産拡大を図ります。
55
■ 第3章 第2節 魅力あふれる「もの」づくり
 和牛用TMRセンターの設置を誘致し、飼料用稲・米の必要量を関係機関と協議するととも
に、生産量の確保に努めます。
 加工用米については、必要量をJA庄原と検討し、需要に応じた生産を行います。
 そばについては、機械利用等による生産の効率化を図り、安定的な生産体制の確立に
取り組みます。
 水田を活用し、地域に合った栽培可能な農産物を研究し、試験的に栽培する取り組み
を支援します。
施策の目標
施策の展開方向及び施策の内容を踏まえ、指標となる目標については、以下のとおり設
定します。
表3-10 施策の目標
施策(事業)
1)特別栽培米生産面積
2)飼料用稲の生産面積
3)飼料用米の生産面積
現状
中間目標
目標
平成26(2014)年度 平成32(2020)年度 平成36(2024)年度
185.1ha
48.8ha
0.0ha
330ha
240ha
150ha
600ha
250ha
170ha
各事業の推進主体(役割分担)
各事業の推進については、以下のとおり市、県、関係機関・団体が役割を分担し、取り
組んでいきます。
表3-11 事業推進の役割分担
施策(事業)
(1)売れる米作りの推進
①エコファーマー、「安心!広島
ブランド」の認定促進
②こだわり米の生産販売促進
(2)非主食用米等の生産流通の推進
①飼料用稲・米の生産拡大
②加工用米の生産拡大
③麦・大豆・そばの生産拡大
④水田を活用した新たな農産物の生産
56
市
県
◎
◎
◎
◎
○
○
◎
◎:主体 ○:支援
その他
JA
JA
○
JA・再生協
JA・再生協
JA・再生協
JA
■ 第3章 第2節 魅力あふれる「もの」づくり
振興目標2-2
農業(園芸・果樹作物)に係る「もの」づくり
施策の展開方向
 園芸作物の生産振興は、産地強化対策と並行して就農支援や経営安定支援に係る対策の
実施とともに推進、支援します。
 庄原産野菜のブランド化確立に向け、安全・安心な生産に取り組み、規格統一・集出荷
体制の整備、販売戦略を構築し、有利販売のための体制整備に取り組みます。
 野菜の生産については、「ほうれんそう」 「アスパラガス」「だいこん」「トマト」「青
ねぎ」各部会組織を中心に、JA庄原、県農林事務所、農業技術指導所等の連携によっ
て生産技術の向上、生産基盤の整備等を支援します。
 夏秋いちごは、全国シェア20%を目標に、新規生産法人の参入を中心とした産地拡大を
図ります。
 キャベツの産地強化を図るため、生産基盤や出荷体制等の整備、労働力の確保のための
仕組みづくり等を支援し、担い手を中心とした産地構造の確立に向けた取り組みを推進
します。
 果樹の生産における栽培技術向上等に係わる農家等を支援します。
 地場産農産物の販売利用と、イベント出展や消費者との交流の取り組みを支援します。
 学校給食、外食産業等での地場産農産物の利用促進活動を促進します。
施策の内容
(1) 園芸・果樹作物生産の産地構造の確立
 付加価値の高い農産物としてブランド化を進めるため、環境保全型農業の推進ととも
に、エコファーマー認定、「安心!広島ブランド」認証の取り組みを支援します。
 既存農家の規模拡大とともに、新たな担い手の育成、確保に取り組み、産地競争力の強化を
図ります。
 出荷体制を整備し、ロットの確保、品質の向上に努め、市場での優位性を確保するとともに、
業務用需要への対応など新たな販売にも取り組みます。
 「ほうれんそう」については、「寒じめほうれんそう」の面積拡大とともに、ねぎの
後作などによる施設栽培により、延べ作付面積の拡大を進めます。
57
■ 第3章 第2節 魅力あふれる「もの」づくり
 「アスパラガス」については、集落法人等への導入を進め、生産拡大を図るために必要
な共同利用機械や園芸用ハウス、灌水施設等の生産基盤の整備等を支援します。
 「だいこん」については、労働力不足に対応するため、労働力補完のための体制整備に
取り組み、他品目との複合経営モデルを育成します。
 「トマト」については、新規就農者の確保、育成のために必要となる施設整備、労働
力補完のしくみを構築し、出荷量の増加とともに市場評価を高めながら産地形成を図
ります。
 「青ねぎ」については、青ねぎ部会を中心に、集落法人での生産も含めて新規就農者
による生産拡大を図るため、栽培技術の向上、労働力の補完、生産基盤の確保等に対
応して、生産組織の体制、活動強化を図ります。
 「夏秋いちご」については、新規生産法人の参入をはじめ、既存の生産法人の規模拡
大により生産面積の拡大を図るため、農地の斡旋、施設整備を支援するとともに、関
係機関と連携し、技術提供を行ないます。
 「キャベツ」生産については、周年栽培ができるよう、遊休地を中心に農地の確保を
進め、拡大を図ることにより、市内での加工工場設置に向けて関係機関及び生産者と
協議します。
 花きのうち、生産出荷量が最も多く、市場評価の高い「きく」について、産地の拡
大、強化を図るため、新規就農者の育成とともに、労働力確保のための連携、研修シ
ステムの構築に向けた取り組みを進めます。また、規模拡大や新規就農者の生産基盤
確保のため既存施設の再利用等の仕組みづくりを進めます。
 果樹については、「りんご」を中心に、栽培技術研修の推進、新品種導入の検討、病
害虫防除対策などに取り組む農家等を支援します。
(2)地産地消の促進
 市内小中学校の児童・生徒に「食」と「農業」の大切さを教え、理解を促すため、生
産者や地域、教育関係者が一体となって学校給食への地場産農産物の供給体制整備や
活動支援等に取り組みます。
 学校給食での庄原産農産物の利用を促進するため 、生産者や関係機関との連携により、
食材の調達調整等を行なうための組織づくりを推進します。
 市内産直市への出荷を促進するため 、小規模農家等への支援を行うことにより、出荷
用農産物の生産を拡大します。
 市内産直市や量販店における庄原産農産物の販売促進や、学校給食・福祉施設・観光
施設・外食産業・加工産業等での本市産農産物の利用促進などを支援し 、地産地消の
拡大を図ります。
58
■ 第3章 第2節 魅力あふれる「もの」づくり
 市外を含む各種イベント等に積極的に参加できるよう支援し 、消費者との交流により
ニーズにあった農産物の生産を促進するとともに、人の繋がりを図ります。
 市内で生産された多様な農産物の有利販売に繋げるため、市内産直市のそれぞれの特
徴を活かし、出荷の拡大と効果的な販売展開ができるように取り組みます 。
 市内の飲食店等での地場産農産物の利用増加に向けた取り組みを支援します 。
施策の目標
施策の展開方向及び施策の内容を踏まえ、指標となる目標については、以下のとおり設
定します。
表3-12 施策の目標
施策(事業)
1) 栽培面積
ほうれんそう
アスパラガス
だいこん
トマト
青ねぎ
夏秋いちご
キャベツ
きく
2)市内小中学校の学校給食に
おける庄原産野菜食品数使
用割合
現状
中間目標
目標
平成26(2014)年度 平成32(2020)年度 平成36(2024)年度
69.3ha
7.4ha
43.0ha
5.2ha
20.9ha
4.6ha
30.0ha
16.4ha
80ha
10ha
50ha
10ha
25ha
5ha
60ha
20ha
90ha
15ha
50ha
20ha
30ha
10ha
100ha
25ha
18.5%
25.0%
27.0%
各事業の推進主体(役割分担)
各事業の推進については、以下のとおり市、県、関係機関・団体が役割を分担し、取り組
んでいきます。
表3-13 事業推進の役割分担
施策(事業)
(1)産地構造の確立
①エコファーマー、「安心!広島ブラン
ド」の認定促進
②各生産組織等の生産強化取り組み
支援
③JA各部会の取り組み支援
④振興品目への取り組み
⑤キャベツ振興にかかわる支援
(2)地産地消の促進
①市内小中学校の取り組み支援
②地域と学校の連携協力支援
③学校栄養士との意見交換実施
④地場産農産物の販売・利用促進
⑤地産地消の啓発活動
59
◎:主体 ○:支援
その他
市
県
◎
◎
○
○
◎
◎
◎
◎
JA
JA
JA
◎
◎
JA
JA
JA
JA
◎
◎
◎
◎
◎
JA
■ 第3章 第2節 魅力あふれる「もの」づくり
振興目標3
畜産業に係る「もの」づくり
施策の展開方向
 飼養農家・頭数確保等に向けた支援を行います。
 「比婆牛」ブランド力の強化のため、「あづま蔓振興会」を核に生産、流通、販売等体
制整備及び有利販売の取り組みを推進します。
 畜産経営とともに水田農業の収益性向上を図るため耕畜連携を推進します。
 関係機関との連携を強化し、防疫対策を強化します。
施策の内容
(1) 生産基盤の強化
 県内随一の畜産地帯として、安定した安全・安心な畜産物の生産・供給を継続していく
《肉用牛》
ための取り組みや経営安定に向けた支援及び防疫対策など、生産基盤の強化へ取り組み
ます。
 肉用牛については、「比婆牛」ブランドを推進するため、「あづま蔓振興会」を核に関
係団体等と連携し、生産、販売、PR対策に取り組みます。
 酪農については、「新鮮で安全な牛乳」の県内一の生産を継続するため、生産基盤の維
持など、経営安定に向けた取り組みを支援します。
 養豚については、安全・安心な豚肉の安定供給や飼養頭数の維持・拡大に向けた取り組
みを支援します。
 養鶏については、安全・安心な鶏卵の供給に向け、高病原性鳥インフルエンザをはじめ
とした防疫対策に努めます。
(2) 耕種農家連携による安定的生産の促進
 畜産農家と耕種農家の連携を図り、資源循環機能を活かした環境保全型農業を促進する
とともに、家畜堆肥の利用促進と流通拡大、安定した粗飼料の生産・供給を目指します。
 和牛用TMRセンターの設置を誘致し、飼料用稲・飼料用米の生産拡大に努めるととも
に、関係機関と連携し、堆肥散布、植付けや収穫作業などの農作業受託への取り組みを
促進します。
 畜産農家の労力、経費の軽減のため遊休農地や里山等を活用した放牧を促進するよう 、
放牧技術の普及等の支援を行います。
注)TMRセンターとは、粗飼料・濃厚飼料・ミネラルなどを混ぜ合わせることにより、牛に必要な栄養素を
全て含んだ飼料を作る施設。
60
■ 第3章 第2節 魅力あふれる「もの」づくり
施策の目標
施策の展開方向及び施策の内容を踏まえ、指標となる目標については、以下のとおり設定
します。
表3-14 施策の目標
施策(事業)
1) 転作田での飼料作付面積
2) 水田放牧面積
3) 和牛導入法人数
4) 家畜飼養頭羽数
繁殖用和牛(育成牛除く)
肥育牛(F1等含む)
乳用牛
豚
鶏
現状
中間目標
目標
平成26(2014)年度 平成32(2020)年度 平成36(2024)年度
592.0 ha
10.7 ha
8 法人
1,353
725
1,807
30,602
3,187
頭
頭
頭
頭
千羽
620 ha
15 ha
12 法人
1,800
860
1,850
30,800
3,190
頭
頭
頭
頭
千羽
650 ha
20 ha
15 法人
1,800
1,000
1,900
31,000
3,200
頭
頭
頭
頭
千羽
各事業の推進主体(役割分担)
各事業の推進については、以下のとおり市、県、関係機関・団体が役割を分担し、取り
組んでいきます。
表3-15 事業推進の役割分担
施策(事業)
(1) 生産基盤の強化
①生産基盤整備等の推進
②「比婆牛」のブランド化の推進
(2) 耕種農家連携による安定的生産の促進
①資源循環型農業システムの構築
②家畜用粗飼料生産基盤の整備支援
③飼料自給率の向上支援
④電気牧柵等放牧施設整備への支援
⑤畜舎など関連施設整備への支援
⑥家畜伝染病の防疫体制強化
⑦和牛生産組織への支援
61
◎:主体 ○:支援
その他
市
県
◎
◎
○
◎
○
○
○
◎
◎
◎
○
○
○
○
JA・広酪
○
◎
○
JA・広酪
JA
JA
JA・あづま蔓振興会
JA
■ 第3章 第3節 活力あふれる「むら」づくり
第3節 活力あふれる「むら」づくり
振興目標1
安心して農業に取り組める「むら」づくり
施策の展開方向
 「人・農地プラン」の作成を推進するとともに、農地中間管理事業を活用した農地の効率
的な利用促進を図ります。
 地理的条件により、耕作が困難な農地を抱える農業者を支援し、また、農業委員会と連携
のもと、希望者に対し遊休農地を斡旋することで、農地保全に努めます。
 水路、ため池等農業用施設の改修・整備の推進及び長寿命化の取り組みを支援します。
 生産性の高い農業経営に必要な農業生産基盤を整備するとともに、既に整備された農業用
施設については、その機能を長く維持するための補修や管理等のための活動を支援しま
す。
 有害鳥獣による被害防止を図るため、継続的かつ効果的な対策の実施を支援します。
施策の内容
(1)農地の効率的な利用促進
 担い手の育成と農地確保を一体的に解決するため、集落や地域における徹底した話し合
いを通じて、集落の農地・農業を担う経営体や農地利用の在り方等をまとめた「人・農
地プラン」の作成、見直しを促進します。
 認定農業者や認定新規就農者、集落法人等の担い手が継続的かつ安定的な農業経営を実
現できるよう、担い手の経営にあった農地の集積を進めます。
 大規模な園芸作物等の生産のため、生産性の高い農地を確保し、担い手に集積するよう、
必要に応じて農地中間管理機構と連携した農地耕作条件改善事業等を活用し農地の再整
備を行います。
 農地中間管理機構や農業委員会と連携し、農業経営の規模拡大、農地の集団化、新たな
農業経営への参入等を促進するため農地利用の効率化及び高度化を図ります 。
 急傾斜地などの水田においては、和牛放牧による農地の利用を促すため、水田放牧の促
進と放牧技術の普及等を図ります。
 担い手のいない地域では、㈱庄原市農林振興公社等による農作業受委託等によって耕作
を維持することで、農地の遊休化を防止します。
62
■ 第3章 第3節 活力あふれる「むら」づくり
(2)生産基盤整備の充実
 農業生産の低コスト化・省力化を推進し、生産性の向上を図るため、必要な生産基盤の
整備に取り組みます。
 集落での共同活動の取り組みを支援するため、水路や農道等の簡易補修による農業用施
設の長寿命化を図る取り組みを推進します。
 地球温暖化対策への取り組みの加速化するなか 、本市の地域特性を活かした再生可能エ
ネルギーの利活用による環境貢献に併せ 、基盤整備・環境保全等の多面的な効果も期待
した多彩な地域づくりを検討します。
(3)鳥獣被害防止対策の強化
 農産物に対する有害鳥獣の被害を未然に防止し、農業者の生産意欲の向上と安定的な生
産基盤を確保するため、有害鳥獣捕獲班との連携による有害鳥獣の捕獲や、防護柵の設
置による防護などを推進します。
 鳥獣被害にあわないための適切な被害防止対策や正しい防護柵の設置方法などの講習会
の開催により、集落単位での取り組みを強化するとともに、農業者自らの適切な対策実
施を促進します。
 捕獲した鳥獣を資源として捉え、食肉(ジビエ)などへの利用について研究や検討を進
めます。
施策の目標
施策の展開方向及び施策の内容を踏まえ、指標となる目標については、以下のとおり設定
します。
表3-16 施策の目標
現状
中間目標
目標
施策(事業)
平成26(2014)年度 平成32(2020)年度 平成36(2024)年度
1) 耕作放棄地面積
2) 鳥獣被害面積
3) (株)庄原市農林振興公社
農作業受託面積
57.9ha
61.7ha
55ha
60ha
50ha
58ha
1,241.0ha
1,400ha
1,500ha
各事業の推進主体(役割分担)
各事業の推進については、以下のとおり市、県、関係機関・団体が役割を分担し、取り組
んでいきます。
表3-17 事業推進の役割分担
施策(事業)
1)農地の効率的な利用促進
①担い手への農地集積支援
(人・農地プラン策定、農地集積)
②㈱庄原市農林振興公社等による作業受託
③遊休農地の斡旋
(2)生産基盤整備の充実
①ほ場・農道・水路など農業生産基盤
の整備支援
②老朽ため池の改修等実施
(3)鳥獣被害防止対策の強化
①有害鳥獣捕獲への支援
②鳥獣被害防護のための施設設置への支援
③鳥獣被害防止対策のための講習会の開催
63
◎:主体 ○:支援
その他
市
県
◎
◎
農業委員会、農地中間管理機構
◎
◎
○
農業委員会
◎
◎
土地改良区、農地中間管理機構
◎
◎
土地改良区、農地中間管理機構
◎
◎
◎
○
○
■ 第3章 第3節 活力あふれる「むら」づくり
振興目標2
交流・連携による豊かな「むら」づくり
施策の展開方向
 集落共同活動による農業・農村の多面的機能の維持・発揮に向け、組織の再編、広域化
による効率的な制度活用の仕組みづくりを推進します。
 日本型直接支払制度については、農家世帯及び世帯員の減少が続くなか、地域コミュニ
ティの維持、集落共同の取り組みを維持継続するとともに、役員の負担を軽減するた
め、集落の単位を広域化し、新たな枠組みによる取り組みを推進、支援します。
 産直市間の連携・ネットワーク化により、利用拡大と販売増を目指します。
 農産物の販売を通じた地域コミュニティ醸成の場として、また、観光交流を通した新た
な産業創出の機会として、農家民泊等の新たな取り組みを含めた農村都市交流を推進し
ます。
施策の内容
(1)地域共同による農村環境の保全
①多面的機能の維持・発揮
 水路・農道等の農業用施設の保全活動、施設の軽微な補修、植栽等の景観形成による
農村環境の良好な保全、施設の長寿命化を図る多面的機能支払制度による集落共同活
動の取り組みを支援します。
 急傾斜地等における農業生産活動の継続を図るため、中山間地域等直接支払制度の集
落協定に基づく、耕作放棄地の防止等の農業生産活動、農地と一体の周辺林地の管理
等の取り組みを支援します。
 化学肥料・化学合成農薬を原則5割以上低減する取り組みとあわせて、緑肥の作付や
水質保全に資する堆肥施用など地球温暖化防止や生物多様性保全に効果の高い環境保
全型農業直接支払制度による営農活動への取り組みを支援します。
 農地や農業用施設の被災防止に努め、農産物の安定的な生産と品質確保に努めます。
 緑豊かな美しい農村景観・生活環境の保全や形成を図るため、環境に配慮した農業を
推進します。
②地域コミュニティのネットワーク、広域化
 共同活動や事務処理に係る負担を軽減するよう、活動の枠組みを再編するとともに、
集落組織との役割分担を整理し、より広域的で効率的な組織とする取り組みを推進し
ます。
 集落としての維持が困難な地域の課題解決に向け、集落協定に向けた話し合いなど、
新たな地域づくりを実施する集落を重点的に支援します。
64
■ 第3章 第3節 活力あふれる「むら」づくり
(2)産直市連携強化の促進
 道の駅等連絡協議会を中心とした市内産直市の連携強化を図るとともに 、生産者同士
の情報交換や生産者と消費者との交流等の取り組みを支援し 、生産意欲の向上と産直
市の機能の充実・強化に努めます。
 都市部でのイベント出展等により庄原産農産物のPRを行い 、認知度の向上に努めま
す。
(3)農村都市交流イベントの促進
 住民自らが、自然環境、伝統文化、農産物など多様な地域資源を活用し、実施する交
流活動を支援します。
 都市住民が気軽に農産物の収穫や農山村の自然を体験することができるよう、体験交
流・農家民泊の推進や、観光資源を組み合わせた周遊ルートの整備などで交流の拡大
を図ります。
 グリーンツーリズムの更なる推進を目指し、農村都市交流イベント等について、情報の
共有、情報発信に努めます。
(4)農家民泊受け入れ体制の整備
 小中高の修学旅行生が民泊によって田舎を体験する 「体験型教育旅行」の受け入れ体
制の整備に努めます。
施策の目標
施策の展開方向及び施策の内容を踏まえ、指標となる目標については、以下のとおり設
定します。
表3-18 施策の目標
施策(事業)
現状
中間目標
目標
平成26(2014)年度 平成32(2020)年度 平成36(2024)年度
1) 中山間地域等直接支払制度
取り組み可能地実施割合
86.6%
88%
90%
2) 主要な市内産直市売上金額
(単年度) ※再掲
6.1億円
6.5億円
7.0億円
112戸
215戸
215戸
3) 農家民泊の登録農家数
65
■ 第3章 第3節 活力あふれる「むら」づくり
各事業の推進主体(役割分担)
各事業の推進については、以下のとおり市、県、関係機関・団体が役割を分担し、取り
組んでいきます。
表3-19 事業推進の役割分担
施策(事業)
(1)多面的機能の維持・発揮
①多面的機能維持支払制度の実施
②中山間地域等直接支払制度の実施
③環境保全型農業直接支払制度の実施
④集落共同活動等組織再編
(2)産直市連携強化への取り組み
道の駅等連絡協議会等の活動支援
(3)農村都市交流イベント等の取り組み
①グリーンツーリズムの推進
②農家民宿・市民農園等の開設支援
市
県
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎:主体 ○:支援
その他
自治振興区等
◎
◎
◎
JA
③観光資源との組み合わせ等による
交流拡大への取り組み
◎
観光協会
④農家民泊受け入れ体制の整備
◎
66
参考資料
67
■ 参考資料 アンケート編
アンケート編
平成27(2015)年7月に実施した「庄原市の農業振興に関するアンケート調査」において、
「一般農家」「中山間地域等直接支払協定地区代表(以下「中山間代表」)」「認定農業
者」を対象に、本市の農業振興施策に係る満足度調査及び後継者や担い手確保、今後の経
営意向や農業振興の重点課題等について意向を把握しました。
1 アンケート回収結果
表4-1
一般農家
対象者 発送数 回収数 回収率
庄原
2,247
600
353 58.8%
西城
756
200
117 58.5%
東城
1,347
400
203 50.8%
口和
489
160
80 50.0%
高野
445
160
83 51.9%
比和
381
160
100 62.5%
総領
295
83
46 55.4%
その他
7
合計
5,960 1,763
989 56.1%
表4-2
庄原
西城
東城
口和
高野
比和
総領
その他
合計
認定農業者
対象者 発送数 回収数 回収率
40
40
23 57.5%
35
35
22 62.9%
57
57
32 56.1%
13
13
7 53.8%
55
55
37 67.3%
15
15
12 80.0%
4
4
2 50.0%
219
219
135
61.6%
表4-3
中山間代表者
対象者 発送数 回収数 回収率
庄原
80
80
65 81.3%
西城
35
35
21 60.0%
東城
100
100
71 71.0%
口和
38
38
26 68.4%
高野
31
31
21 67.7%
比和
24
24
15 62.5%
総領
8
8
4 50.0%
その他
1
合計
316
316
224 70.9%
表4-4
総計
総計
対象者 発送数 回収数 回収率
6,495 2,298 1,348 58.7%
68
■ 参考資料 アンケート編
2 農業振興施策満足度調査結果
満足度調査では、表4-5に示す①~⑭の農業施策について、「施策満足度」と「施策の必要性」
について意向を把握しました。
この調査は、今回が初めての実施となるため、過去の調査結果との比較が出来ないことから、14施
策の相対的な比較によって検証しました。
表4-5
農業振興施策の満足度調査対象施策一覧
テーマ・目標
評価対象施策
◎振興目標1
①新規就農者の就農支援・育成補助
新たに農業に携わる「ひと」 (就農計画作成支援、奨励金の支給、施設整備補助他)
への取り組み
②担い手育成支援
振興
テーマ1
元気あ
ふれる
「人」づく
り
◎振興目標2
(経営改善計画作成支援、農地集積補助、がんばる農業補助他)
継続的・安定的な経営に取 ③集落法人等の設立支援・育成補助
り組む「ひと」へ取り組み
(営農計画書・定款等作成支援、施設整備補助他)
◎振興目標3
④地産地消の取り組み
農業への興味、やる気あふ
れる「ひと」への取り組み
⑤直売施設の整備
◎振興目標1
⑥他の農業振興施策
農業に係る「もの」づくりへの (営農指導、野菜栽培講座、園芸施設整備補助、イベント出展他)
取り組み
振興
テーマ2
魅力あ
ふれる
「もの」づ
◎振興目標2
くり
⑦農作業支援
(公社等による農作業受託他)
⑧ブランド化の推進
(こだわり米育成、比婆牛ブランドの復活他)
畜産業に係る「もの」づくりへ ⑨畜産(和牛・乳用牛・養豚)の振興
の取り組み
(施設整備及び各種補助、堆肥利用促進補助、堆肥センター管理他)
◎振興目標1
安心して農業に取り組める
「むら」づくりへの取り組み
振興
テーマ3
活力あ
ふれる
「むら」
づくり
⑩農業振興施設の設置と維持管理
(ゆめさくら等主要直売・加工施設及び農村公園、集会施設他)
⑪6次産業化の支援
⑫鳥獣被害対策補助等
⑬水路等の農業施設整備補助等
◎振興目標2
⑭都市と農村の交流事業
人の繋がり豊かな「むら」づく
りへの取り組み
69
■ 参考資料 アンケート編
表4-6は、「一般農家」と「認定農業者」の必要性の高い施策の意向割合を合算し、高い順に並べ
たものです。(「中山間代表者」の傾向は「一般農家」と類似していたため除外)
結果、必要性の高い施策は、1番目は「鳥獣被害対策」、2番目は「水路等施設整備」、3番目
は「ブランド化の推進」、4番目は「担い手育成」、5番目は「新規就農者の育成支援」となって
おります。
このなかで、「鳥獣被害対策」と「水路等施設整備」は、不満度も高いため対策の一層の充実が
求められています。(図4-1,2参照)
「農業振興施設設置」(道の駅等整備)は、施策の必要性としては中位ですが、満足度は高い結
果となっています。
また、「ブランド化の推進」や「地産地消の取り組み」は、対象者によって、評価が異なってい
ます。
表4-6
農業振興施策の満足度調査結果(一般農家及び認定農業者)
必要度
施策区分
合計
134
131
124
123
121
113
106
105
96
95
95
93
92
88
⑫鳥獣被害対策
⑬水路等施設整備
⑧ブランド化の推進
②担い手育成支援
①新規就農
④地産地消の取組
⑩農業振興施設設置
⑤直売施設の整備
③集落法人育成支援
⑥他の農業振興施策
⑪6次産業の推進
⑭都市農村交流の推進
⑨畜産振興
⑦農作業支援
一般
62
59
56
48
50
51
48
47
41
41
41
42
40
43
図4-1 農業振興施策の必要性
0
50
62
72
⑬水路等施設整備
59
72
56
満足
一般
認定
16
23
11
12
16
13
10
39
9
24
11
16
27
28
14
17
9
17
8
10
4
6
5
6
10
13
11
8
どちらでもない
一般
認定
21
19
25
37
34
36
39
16
42
16
36
36
34
39
22
41
42
41
41
43
42
50
40
50
44
46
41
50
図4-2 農業振興施策の満足度のうち、不満
(%)
100
⑫鳥獣被害対策
⑧ブランド化の推進
認定
72
72
67
75
70
62
59
58
55
54
54
51
52
45
単位:%
満足度
不満
一般
認定
36
38
36
32
17
34
23
27
22
27
22
28
13
13
33
23
20
19
22
28
22
23
24
23
13
19
21
20
150
0
67
20
⑫鳥獣被害対策
36
⑬水路等施設整備
36
⑤直売施設の整備
33
40
38
23
48
75
⑧ブランド化の推進
①新規就農
50
70
④地産地消の取組
22
28
②担い手育成支援
23
27
⑥他の農業振興施策
22
28
④地産地消の取組
51
48
59
⑤直売施設の整備
47
58
62
17
34
①新規就農
22
27
③集落法人育成支援
41
55
⑭都市農村交流の推進
24
23
⑥他の農業振興施策
41
54
⑪6次産業の推進
22
⑪6次産業の推進
41
54
⑦農作業支援
21
⑭都市農村交流の推進
42
51
③集落法人育成支援
20
⑨畜産振興
40
52
⑦農作業支援
43
45
一般農家
認定農業者
注)「庄原市の農業振興に関する意向調査」平成27(2015)年7月実
施結果(対象者:一般農家901,認定農業者135)
⑨畜産振興
13
⑩農業振興施設設置
13
80
32
②担い手育成支援
⑩農業振興施設設置
(%)
60
23
20
19
19
一般農家
認定農業者
13
注)「庄原市の農業振興に関する意向調査」平成27(2015)年7
月実施結果(対象者:一般農家901,認定農業者135)
70
■ 参考資料 アンケート編
表4-7~9は、対象者別に必要性の高い施策を順番に並べ、満足度、不満度を検証した結果です。
表4-7
必要度
施策の必要度及び満足度の結果【一般農家】
施策区分
満足度
不満度
2番目
7番目
3番目
5番目
11番目
9番目
1番目
4番目
6番目
13番目
10番目
12番目
14番目
8番目
2番目
1番目
12番目
6番目
7番目
5番目
14番目
3番目
10番目
4番目
11番目
8番目
9番目
13番目
1番目
2番目
3番目
4番目
5番目
6番目
7番目
8番目
9番目
10番目
11番目
12番目
13番目
14番目
鳥獣被害対策 水路等施設整備
ブランド化の推進
地産地消の取り組み
新規就農者就農支援
担い手育成支援
農業振興施設設置,維持管理
直売施設整備
農作業支援
農村都市交流の推進
集落法人設立支援
他の農業振興施策
6次産業の推進
畜産の振興
表4-8
施策の必要度及び満足度の結果【中山間代表者】
必要度
施策区分
満足度
不満度
2番目
8番目
9番目
4番目
3番目
5番目
7番目
1番目
10番目
6番目
14番目
11番目
13番目
12番目
2番目
1番目
4番目
3番目
6番目
5番目
8番目
14番目
7番目
13番目
10番目
12番目
9番目
11番目
1番目
2番目
3番目
4番目
5番目
6番目
7番目
8番目
9番目
10番目
11番目
12番目
13番目
14番目
鳥獣被害対策
水路等施設整備
地産地消の取り組み
ブランド化の推進
担い手育成支援
直売施設整備
新規就農者就農支援
農業振興施設設置,維持管理
他の農業振興施策
畜産振興
6次産業の推進
集落法人の設立支援
都市農村交流の推進
農作業支援
表4-9
施策の必要度及び満足度の結果【認定農業者】
必要度
1番目
2番目
3番目
4番目
5番目
6番目
7番目
8番目
9番目
10番目
11番目
12番目
13番目
14番目
施策区分
担い手育成支援
鳥獣被害対策
水路等施設整備
新規就農者就農支援
ブランド化の推進
地産地消の取り組み
農業振興施設設置,維持管理
直売施設整備
集落法人設立支援
他の農業振興施策
6次産業化の推進
畜産振興
都市農村交流の推進
農作業支援
満足度
不満度
1番目
4番目
10番目
3番目
8番目
7番目
2番目
6番目
5番目
11番目
13番目
9番目
14番目
12番目
6番目
1番目
3番目
7番目
2番目
4番目
14番目
8番目
12番目
5番目
9番目
13番目
10番目
11番目
71
「鳥獣被害対策」及び「水路等
施設整備」など生産環境、生産基
盤の整備を重視され、次いで販路
確保、有利販売等の収益確保のた
めの対策、そして「新規就農者」、
「担い手育成支援」等の担い手対
策が重視されています。
一方で、水田農業の組織化等に
係る「集落法人設立支援」や「農
作業支援」については、下位に位
置づけられています。
基本的には、一般農家と同様の
傾向を示し、必要性の高い施策に
対して満足あるいは不満足の意向
が集中しており、こうした関心の
高い施策へのさらなる充実、強化
が求められているものと思われま
す。
また「農作業受託」や「集落法
人設立支援」など集落営農の組織
化等の取り組みは下位に位置づけ
られています。
認定農業者では、「担い手育
成」「新規就農」に係る施策が必
要性・満足度において上位に位置
づけられ、重要視されるとともに、
評価も高くなっています。
「鳥獣被害対策」「水路等施設
整備」の施策評価については、一
般農家、中山間代表者と概ね同様
の傾向を示しています。
■ 参考資料 アンケート編
3 アンケート調査結果の概要
農業振興施策の満足度調査の他に 、後継者や担い手確保、今後の経営意向や農業振興
の重点課題等について意向を把握しました 。
以下は、この調査結果の概要です。
大
図4-3 後継者の有無、将来の経営意向、農業経営に関する課題
 農業経営の課題
「生産技術向上」⇒59%
「資材・飼料高騰対策」⇒52%
「販路確保、有利販売」⇒49%
「後継者、人材育成」⇒40%
 農業者間連携の意向
「鳥獣被害対策」⇒40%
「雇用労力確保」⇒37%
「堆肥調達供給等」⇒34%
「農地利用・貸借」⇒33%
 水田農業の経営課題
「米の販売戦略」⇒69%
「畦畔管理の省力化」⇒57%
「省力化、コスト低減」⇒48%
「非主食用米生産」⇒39%
畜産、園芸
少
販売額・経営規模
認定農業者
(135)
水稲、園芸
 後継者の有無
「いる」⇒46%
「いない」⇒25%
※うち販売額1千万円で11件
 10年後の自身の生産
「規模拡大」⇒34%
「現状維持」⇒31%
【凡例】
水稲、畜産、園芸
(数値)
一般農家(989)
水稲、園芸
一般農家
認定農業者
中山間代表者
回答者数
主な経営部門
水稲、園芸
戸数
 地域(集落)農業の課題
「高齢化、世帯数減少」⇒92%
「鳥獣被害増加」⇒62%
「道水路・ため池老朽化」⇒32%
「遊休農地の増加」⇒31%
 中山間直接支払等取組課題
「労働力不足」⇒57%
「事務の負担」⇒40%
「役員の成り手不在」⇒38%
 後継者の有無
「いる」⇒40%
「いない」⇒34%
 10年後の自身の農業生産
「規模拡大」⇒2%
「現状維持」⇒27%
「やめる」⇒32%
 集落営農の法人化
「自分の集落では困難」⇒54%
 集落法人設立の懸念材料
「経営な成り立つか」⇒67%
「役員に負担が集中」⇒67%
「作業労力がいない」⇒35%
 水田農業の経営課題
「米の販売戦略」⇒60%
「畦畔管理省力化」⇒46%
「省力化・低コスト化」⇒31%
 生産基盤整備の必要性
「水路・ため池整備」⇒53%
「暗渠排水等」⇒37%
「ほ場整備」⇒36%
72
 集落営農の法人化
「自分の集落では困難」⇒45%
「集落法人が分からない」⇒21%
「地域営農集団の継続」⇒20%
 集落法人設立の懸念材料
「経営な成り立つか」⇒67%
「作業労力がいない」⇒48%
「役員に負担が集中」⇒44%
■ 参考資料 アンケート編
①後継者の有無について
 同居、別居含め「後継者がいる」と回答した一般農家の割合は40%。
 「後継者がいない」と回答した一般農家の割合は34%。(販売金額50万円未満での割合
が高い)
 「後継者がいる」と回答した認定農業者の割合は46%。
 「後継者がいない」と回答した認定農業者の割合は26%。(1千万円以上の販売額を有す
る農家が11経営体含まれる)
 「後継者がいない」と回答した一般農家の割合の多い地域は、西城、口和、高野、総領(6
割程度)
1
農業後継者の有無 [%]
図4-4 一般農家(977/989)
後継者がいる
25.2
39.9
図4-5 認定農業者(132/135)
2.3
1.6
後継者がいる
26.5
46.2
後継者はいない
わからない
33.3
後継者はいない
わからない
その他
その他
25
②10年後の農業経営の意向
 「自ら生産することはやめる」と回答した一般農家の割合は32%。(このうち9割は販売金
額100万円未満で60代以上)
 「自ら生産することはやめる」と回答した認定農業者の割合は6%。
 「規模縮小」と回答した一般農家の割合は16%、認定農業者の同割合は17%。
 「規模縮小」「生産をやめる」の回答者の約7割が60代以上で「後継者がいない」と回答。
 「規模拡大」と回答した一般農家の割合は2%、認定農業者の同割合は34%。
2
10年後の農業経営の意向 [%]
図4-7 認定農業者(134/135)
図4-6 一般農家(980/989)
2.4
生産規模を拡大
21.6
27.4
6.7
現状と変わらない
生産規模を拡大
11.2
33.6
生産規模を縮小
生産規模を縮小
生産はやめている
32
15.5
現状と変わらない
16.4
生産をやめている
わからない
31.3
73
わからない
■ 参考資料 アンケート編
③水田農業の経営で困っていること
 一般農家では「米価が安い」が最も高く(81%)、次いで「経営コストが高い」(57%)、「畦
畔管理の負担」(55%)と回答。(中山間代表も同様の傾向)
 認定農業者では「米価が安い」(76%)に次いで「畦畔管理の負担」(72%)と回答。
 「鳥獣被害」は一般農家では約4割、中山間代表者と認定農業者は約半数が回答。(地域
では、西城、東城、口和での回答割合が高い)
3
水田農業で困っていること [度数]
図4-8 一般農家 (833/989)
0
200
図4-9 認定農業者(132/135)
400
600
671
米価が安い
畦畔管理の負担
農業機械の更新
高齢化で機械作業が困難
排水不良など生産性が悪い
転作で何を作れば良いか
その他
40
60
80
79
67
51
鳥獣被害が多い
47
農業機械の更新
23
排水不良など生産性が悪い
202
117
63
15
9
高齢化で機械作業が困難
転作で何を作れば良いか
その他
100
84
米価が安い
経営コストが高い
342
327
鳥獣被害が多い
20
畦畔管理の負担
476
458
経営コストが高い
0
800
5
1
④水田農業の経営課題
 一般農家、中山間代表者、認定農業者ともに共通して「米を高く売るための戦略」の回答
割合が最も高く、次いで「畦畔管理の省力化」、次いで「省力化、コスト低減技術の推進」
と回答。
 4番目として、一般農家は「農林振興公社による作業受託」と回答。
 「非主食用米の生産」は、認定農業者(38%)、中山間代表者(33%)で回答割合が高かっ
た。
4
水田農業の経営課題 [度数]
図4-10 一般農家 (772/989)
0
100 200 300 400 500
米を高く売るための戦略
466
畦畔管理の省力化
355
省力化、コスト低減技術
麦などの転作作物の振興
その他
農林公社等への作業受託
118
その他
図4-12 中山間代表者 (205/224)
0
50
100
150
126
米を高く売るための戦略
103
畦畔管理の省力化
77
68
非主食用米へ転換
36
麦などの転作作物の振興
31
農林公社等への作業受託
その他
42
18
麦などの転作作物の振興
41
省力化、コスト低減技術
61
52
非主食用米へ転換
161
15
74
80
74
省力化、コスト低減技術
180
非主食用米への転換
60
米を高く売るための戦略
畦畔管理の省力化
242
農林公社等への作業受託
図4-11 認定農業者(108/135)
0
20
40
2
4
■ 参考資料 アンケート編
⑤農業・農地を守るために必要な取組
 一般農家では「個々の農家が出来る範囲で農業を続ける」(41%)、「農作業受委託」
(35%)、「機械の共同利用」(31%)の回答割合が多い。
 中山間代表者では、「農作業受委託」(51%)、「個々の農家が出来る範囲で農業を続け
る」(46%)「機械の共同利用」(41%)の回答割合が高い。
 「集落営農法人の設立」の回答割合は、一般農家が23%、中山間代表者が16%。
5
農業・農地を守るための取組 [度数]
図4-13 一般農家 (939/989)
0
100
200
300
400
380
個々が出来る範囲で続ける
330
農作業の受委託
289
機械の共同利用
57
その他
68
47
35
集落法人の設立
88
異業種企業からの農業参入
89
新規就農者,U・Iターン受入
139
新規就農者,U・Iターン受入
100
個々が出来る範囲で続ける
担い手農家への農地集積
217
集落法人の設立
110
農作業の受委託
機械の共同利用
249
担い手農家への農地集積
図4-14 中山間代表者(217/224)
0 20 40 60 80 100 120
異業種企業からの農業参入
19
その他
18
⑥集落法人の設立意向について
 「集落法人の設立を含め集落営農の組織化は困難」と回答した一般農家は45%、中山間
代表者が54%と最も高い。
 「地域営農集団の取組を継続する」、「地域営農集団を発展させて集落法人を設立」、「新
たに集落法人を設立する」の回答割合は低く、一般農家、中山間代表者とも1割前後。
6
集落法人の設立意向 [度数]
図4-15 一般農家(830/989)
0
100
200
集落営農の組織化は難しい
300
400
373
集落法人が分からない
173
地域営農集団を継続する
20
71
20
75
40
集落営農の組織化は難しい
60
80 100 120
105
29
営農集団発展、法人設立
83
新たに集落法人を設立
0
地域営農集団を継続する
110
営農集団発展、法人設立
その他
図4-16 中山間代表者(195/224)
25
新たに集落法人を設立
14
集落法人が分からない
12
その他
10
■ 参考資料 アンケート編
⑦集落法人を設立する場合の懸念材料について
 一般農家の67%が「経営が成り立つかどうか心配」と回答し、次いで「農作業をする人がいな
い」(48%)、「役員の負担の集中」(44%)、その他「集落の農地が少ない」、「ほ場整備をして
いない」などの意見が2~3割程度。
 中山間代表者では「役員への負担の集中」と「経営が成り立つかどうか心配」がともに67%で、
次いで「作業をする人がいない」(35%)、「集落の農地が少ない」(34%)となっており、「水田
面積や条件の違いによる不公平感」「ほ場整備をしてない田の扱い」が懸念材料とされた。
 一般農家、中山間代表者ともに、「集落法人のことが分からない」という回答が2~3割程度。
7
集落法人設立で懸念されること [度数]
図4-18 中山間代表者(195/224)
図4-17 一般農家(824/989)
0
0
100 200 300 400 500 600
364
236
集落の農地面積が少ない
130
役員に負担が集中する
395
役員に負担が集中する
131
経営が成り立つかどうか
551
経営が成り立つかどうか
農作業をする人がいない
20 40 60 80 100 120 140
農作業をする人がいない
69
集落の農地面積が少ない
66
集落法人が分からない
184
集落法人が分からない
55
自分の田の米が食べれない
174
面積、条件の違い(不公平感)
52
167
転作の対応が分からない
面積、条件の違い(不公平感)
149
ほ場の未整備田の扱い
114
転作の対応が分からない
40
ほ場の未整備田の扱い
32
自分の田の米が食べれない
31
自分の農業所得が減る
85
自分の農業所得が減る
既に農地が荒れている
76
既に農地が荒れている
16
その他
14
52
その他
27
~個別テーマに係る設問~
⑧野菜、花き、果樹等園芸作物の生産振興における重要な取組
 一般農家では「産直市等の売り先確保」が最も高く(65%)、次いで「栽培技術の指導体制
等充実」(52%)、「加工品製造、販売等推進」(38%)の順。
 認定農業者では「栽培技術の指導体制等の充実」(55%)が最も高く、次いで「園芸用ハ
ウスの整備」及び「産直市等の売り先確保」(各39%)。
 「環境保全型農業を進める」は、一般農家、認定農業者とも17%と順位は低い。
8
園芸作物の生産振興における重要な取組 [度数]
図4-20 認定農業者(57/135)
図4-19 一般農家(138/989)
0
20
40
60
80
90
産直市など売り先確保、充実
72
栽培技術の指導等体制充実
53
加工品製造・販売、観光農業
10 15 20 25 30 35
31
栽培技術の指導等体制充実
産直市など売り先確保、充実
22
ハウスなどの施設整備
22
18
17
ロットの確保、産地リレー出荷
27
ロットの確保、産地リレー出荷
5
加工品製造・販売、観光農業
41
ハウスなどの施設整備
0
100
環境保全型農業を進める
24
排水対策、土層改良を進める
14
出荷調整作業の軽減、共同化
22
出荷調整作業の軽減、共同化
14
排水対策、土層改良を進める
20
環境保全型農業を進める
その他
その他
5
76
10
1
■ 参考資料 アンケート編
⑨農業生産基盤の整備
 一般農家、中山間代表者ともに「用排水路、ため池等整備」の回答割合が最も高い。(割
合の高い地域は、旧庄原、東城、西城、口和)
 次いで、「暗渠排水等の土層改良」、「ほ場整備」の回答割合が3~4割。
 「ほ場整備」と回答した割合の高い地域は、比和、東城、西城、口和。
 「暗渠排水等土層改良」と回答した割合の高い地域は、比和、西城、東城。
 認定農業者は、「暗渠排水等の土層改良」の回答割合が最も高い。(53%)
 次いで、「ほ場整備」(47%)、「用排水路、ため池等整備」(46%)の回答割合が高い。
9
農業生産基盤の整備 [度数]
図4-21 一般農家(816/989)
0
100
200
図4-22 認定農業者(123/135)
300
400
500
434
用排水路、ため池等整備
0
303
ほ場整備
292
用排水路、ため池等整備
農産物加工施設等の整備
282
農産物加工施設等の整備
57
36
34
野菜、花、果樹等施設整備
28
道路整備
168
その他
37
その他
58
ほ場整備
196
野菜、花、果樹等施設整備
66
暗きょ排水の整備、土層改良
暗きょ排水の整備、土層改良
道路整備
10 20 30 40 50 60 70
3
図4-23 中山間代表(216/224)
0
20 40 60 80 100 120 140
122
用排水路、ため池等整備
97
暗きょ排水の整備、土層改良
ほ場整備
78
農産物加工施設等の整備
75
50
道路整備
43
野菜、花、果樹等施設整備
12
その他
⑩中山間地域等直接支払制度の取組を継続する上での課題
 取組継続の課題としては「高齢化が進み共同作業等の労力が不足」の回答割合が1位
(57%)、次いで「事務処理の煩雑さ」が2位(44%)、「役員の就任期間の長期化、その負
担による成り手不足」が3位(38%)。
10
中山間直接支払の継続的な取組課題 [度数]
図4-24 中山間代表者(216/224)
0
20 40 60 80 100 120 140
124
高齢で共同作業等労力不足
95
事務処理の負担が大きい
81
役員のなり手がいない
58
農産物の鳥獣被害
23
高齢耕作放棄地が拡大
その他
8
77
■ 参考資料 アンケート編
⑪鳥獣被害防止対策
 水田農業で困っていることとして、「畦畔管理の負担」に次いで「鳥獣被害」の回答割合が
高い。
 生活・生産環境を保全するための必要な取組でも「鳥獣被害対策」の回答割合が高い。
 「鳥獣被害対策」を掲げた割合の高い地域は、東城、西城、口和。
 対策の内容では「駆除の強化」、「地域ぐるみによる取組」、「防護柵の設置」の順。
11
鳥獣被害防止対策 [度数]
図4-25 一般+中山間+認定(1,267/1,348)
0
200
400
600
800
712
猟友会などによる駆除の強化
669
地域ぐるみでの取組の推進
620
柵の設置に対する助成
狩猟免許の取得者の増加
393
正しい知識を持って実践
382
298
耕作放棄地等の解消
55
その他
⑫地産地消の取組(内容)について
 「学校給食への農産物供給」、「道の駅等を通じた販売」、「市内スーパー等での販売」、
「農業者の組織化」の4つの選択肢について回答割合が分散
 一般農家では「農業者の組織化」(直売所等への集出荷体制の整備等)を求める回答が
多い。
12
地産地消の取組 [度数]
図4-26 一般農家(833/989)
0
100
200
図4-27 認定農業者(122/135)
300
400
500
381
地産地消の農業者組織化等
20
40
60
0
98
地産地消の農業者組織化等
地産地消の農業者組織化等
99
道の駅等を通じた販売推進
その他
40
9
100 200 300 400 500 600
532
503
402
学校給食への農産物供給
79
366
市内スーパー等での販売
76
市内スーパー等での販売
45
図4-29 一般+中山間+認定(1,164/1,348)
80 100 120
道の駅等を通じた販売推進
学校給食への農産物供給
52
その他
図4-28 中山間代表(209/224)
0
56
市内スーパー等での販売
50
その他
60
学校給食への農産物供給
250
市内スーパー等での販売
40
地産地消の農業者組織化等
278
学校給食への農産物供給
20
道の駅等を通じた販売推進
349
道の駅等を通じた販売推進
0
その他
13
78
72
■ 参考資料 アンケート編
⑬農村・都市交流の取組意義について
 「地域の多様な人材を活かす」、「農林産物等の販売機会」、「地域の人々が交流する機
会」、「農・商・観連携の機会」、「U・Iターンなど定住」、「庄原市の対外的なアピール効果」
各選択肢について回答が分散(3~4割程度)。
 自由回答では、農村・都市交流の取組意義に懐疑的な意見もあり、賛否両論に分かれた
点に特徴。
13
農村・都市交流の取組意義 [度数]
図4-30 一般+中山間+認定(1,135/1,348)
0
100 200 300 400 500
多様な人材を活かす機会
449
農林産物等の販売機会
442
地域の人々の交流機会
407
農業・商業・観光の連携機会
412
U・Iターン等定住に結びつく
402
327
庄原市を広くアピールする
311
農林地の荒廃を抑制できる
227
食・文化の伝承に結びつく
59
その他
⑭認定農業者の経営課題と農業者間連携の取組
 経営課題では、「生産技術の改善、向上」が1位(59%)、「農業資材及び飼料高騰への対
応」が2位(52%)、「販路開拓、有利販売」が3位(49%)。
 次いで「後継者への経営継承、人材育成」が4位(40%)、「鳥獣被害対策」が5位(40%)
 経営課題の解決に向けた農業者間の連携の意向としては、「鳥獣被害対策での連携」が1
位(40%)、「雇用労働力の確保」が2位(37%)、「堆肥の調達、供給」が3位(34%)、「農地
貸借等」が4位(33%)、「農業技術・その他情報交換」が5位(32%)。
14
認定農業者の経営課題と農業者間連携の取組 [度数]
図4-31 農業経営の取組課題、重視すること
【認定農業者】(134/135)
0
20
40
60
80
79
生産技術の改善、向上
70
農業資材、飼料高騰への対応
経営の継承、人材育成
54
鳥獣被害対策
53
42
収益性の高い作物等の導入
48
堆肥の調達や供給等で連携
44
農地の貸借や利用で連携
43
技術習得・情報交換等で連携
42
29
環境保全型農業
31
種苗、資材調達・供給で連携
32
規模拡大、優良農地の確保
36
農機具の共同利用等で連携
36
生産施設の整備
26
農産物の販売等で連携
20
加工品の製造・販売
13
特に連携したいことはない
13
生産・品質管理の強化
2
その他
79
60
51
鳥獣被害対策で連携
39
雇用労働力の確保
50
雇用労働力の確保等で連携
65
販路の開拓、有利な販売
その他
100
図4-32 農業者と連携したいこと
【認定農業者】(129/135)
0 10 20 30 40
2
■ 参考資料 アンケート編
⑮本市の農業振興で重視すべき点
 一般農家、中山間代表者では「小規模農家の生産振興」が1位、次いで「水稲の生産振興、
販売強化」が2位、「鳥獣被害対策の強化」が3位。以降、「農畜産物のブランド化」が4位、
「農業生産基盤整備」が5位、「認定農業者等担い手の育成」が6位。
 認定農業者では、「認定農業者、法人等育成」が1位、次いで「農畜産物のブランド化」が2
位、「小規模農家の生産振興」が3位、「水稲の生産振興、販売力強化」が4位。
15
本市の農業振興で重視すべき点 [度数]
図4-33 一般農家(901/989)
図4-34 認定農業者(132/135)
0 100 200 300 400 500 600 700
587
小規模農家の生産振興
0
20
40
60
80
水稲の生産振興、販売強化
446
鳥獣被害対策の強化
鳥獣被害対策の強化
444
米,野菜,果樹,和牛ブランド化
57
小規模農家の生産振興
55
280
米,野菜,果樹,和牛ブランド化
農業生産基盤の整備
地産地消の推進
249
水稲の生産振興、販売強化
245
農業生産基盤の整備
226
認定農業者,生産法人育成等
農村環境の保全
209
農業の6次産業化の推進
202
転作振興,非主食用米へ転換
142
野菜、花、果樹等の生産振興
134
転作振興、非主食用米へ転換
38
野菜,花,果樹等の生産振興
36
農業の6次産業化の推進
32
畜産振興,資源循環型農業…
31
その他
26
19
50
100
150
200
143
小規模農家の生産振興
119
水稲の生産振興,販売強化
0
200
400
600
785
鳥獣被害対策の強化
628
水稲の生産振興、販売強化
619
395
認定農業者,生産法人育成等
62
米,野菜,果樹,和牛ブランド化
農業生産基盤の整備
61
認定農業者,生産法人育成等
369
米,野菜,果樹,和牛ブランド化
58
農業生産基盤の整備
358
324
転作振興、非主食用米へ転換
52
地産地消の推進
地産地消の推進
53
農業の6次産業化の推進
276
42
農村環境の保全
268
農村環境の保全
40
転作振興、非主食用米へ転換
畜産振興,資源循環型農業
39
野菜,花,果樹等の生産振興
農業の6次産業化の推進
その他
232
204
160
畜産振興,資源循環型農業
34
野菜,花,果樹等の生産振興
800 1000
小規模農家の生産振興
125
鳥獣被害対策の強化
4
図4-36 一般+中山間+認定(1,249/1,348)
図4-35 中山間代表者(216/224)
0
54
48
農村環境の保全
34
その他
59
地産地消の推進
90
畜産振興、資源循環型農業
100
81
認定農業者,生産法人育成等
その他
10
80
48
■ 参考資料 統計編 国内農業を取り巻く情勢
統計編
1 国内農業を取り巻く情勢
(1)我が国の人口動態
表4-10 我が国の人口の推移と見通し
人口:万人
割合:%
昭和25年 昭和30年 昭和35年 昭和40年 昭和45年 昭和50年 昭和55年 昭和60年
14歳以下人口
2,979
3,012
2,843
2,553
2,515
2,722
2,751
2,603
15~64歳人口
5,017
5,517
6,047
6,744
7,212
7,581
7,883
8,251
65歳以上人口
合計
416
479
540
624
739
887
1,065
1,247
8,412
9,008
9,430
9,921
10,466
11,190
11,699
12,101
平成22年からの増減率
66.2
70.9
74.2
78.1
82.4
88.1
92.1
95.2
生産年齢人口(15~64歳)割合
59.6
61.2
64.1
68.0
68.9
67.7
67.4
68.2
高齢化率(15~64歳)割合
4.9
5.3
5.7
6.3
7.1
7.9
9.1
10.3
合計特殊出生率
3.65
2.37
2.00
2.14
2.13
1.91
1.75
1.76
老年従属人口比率
8.29
8.68
8.93
9.25
10.25
11.70
13.51
15.11
つづき
平成2年
平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 平成27年 平成32年 平成37年
14歳以下人口
2,249
2,001
1,847
1,752
1,680
1,583
1,457
1,324
15~64歳人口
8,590
8,716
8,622
8,409
8,103
7,682
7,341
7,085
65歳以上人口
合計
1,489
1,826
2,201
2,567
2,925
3,395
3,612
3,657
12,328
12,543
12,670
12,728
12,708
12,660
12,410
12,066
平成22年からの増減率
97.0
98.7
99.7
100.2
100.0
99.6
97.7
94.9
生産年齢人口(15~64歳)割合
69.7
69.5
68.1
66.1
63.8
60.7
59.2
58.7
高齢化率(15~64歳)割合
12.1
14.6
17.4
20.2
23.0
26.8
29.1
30.3
合計特殊出生率
老年従属人口比率
1.54
1.42
1.36
1.26
1.39
1.38
1.34
1.33
17.33
20.95
25.53
30.53
36.10
44.19
49.20
51.62
つづき
平成42年 平成47年 平成52年 平成57年 平成62年 平成67年 平成72年
14歳以下人口
1,204
1,129
1,073
1,012
939
861
791
15~64歳人口
6,773
6,343
5,787
5,353
5,001
4,706
4,418
65歳以上人口
合計
3,685
3,741
3,868
3,856
3,768
3,626
3,464
11,662
11,213
10,728
10,221
9,708
9,193
8,673
平成22年からの増減率
91.8
88.2
84.4
80.4
76.4
72.3
68.2
生産年齢人口(15~64歳)割合
58.1
56.6
53.9
52.4
51.5
51.2
50.9
高齢化率(15~64歳)割合
31.6
33.4
36.1
37.7
38.8
39.4
39.9
合計特殊出生率
1.34
1.34
1.35
1.35
1.35
1.35
1.35
54.41
58.98
66.84
72.03
75.34
77.05
78.41
老年従属人口比率
資料:総務省「国勢調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)(中位推定)」
注)合計特殊出生率は「15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの」で、一人の女性がその年齢別出生率で一生の間に生むと
したときの子どもの数に相当する。
注)従属人口比率とは,生産年齢人口に対する年少人口と老年人口の相対的な大きさを比較し、生産年齢人口の扶養負担の程度を表す
ための指標。老年従属人口とは,老年人口を生産年齢人口で除した値
注)平成27年以降は推定値
81
■ 参考資料 統計編 国内農業を取り巻く情勢
(2)農産物の需用
表4-11 米の消費量、生産量等の推移
昭和55年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年
1人当たり消費量(kg/年)
平成32年
(目標)
78.9
67.8
64.6
61.4
59.5
57.8
56.3
56.9
62.0
国内生産量 (万t)
969.2
1046.3
1072.4
947.2
855.4
856.6
869.2
871.8
855.0
作付面積 (万ha)
235.0
205.5
210.6
176.3
165.7
163.2
164.1
164.7
158.0
主食用(万ha)
-
-
-
-
158.0
152.6
152.4
152.2
-
資料:農林水産省「作物統計」、「食料需給表」農林水産省調べ
注)1人当たり消費量は、1人当たりの供給純食料。年度ベースの値。以下同じ
表4-12 野菜の消費量、生産量等の推移
昭和55年 平成2年
1人当たり消費量(kg/年)
平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年
113
108.4
106.2
102.4
96.3
88.1
90.9
93.5
92.3
国内生産量 (万t)
1,663
1,585
1,467
1,370
1,249
1,173
1,182
1,201
1,195
輸入量 (万t)
49.5
155.1
262.8
312.4
336.7
278.3
309.4
330.2
313.7
63
60
54
54.0
51.2
49.6
49.0
48.8
48.1
根菜類
17
15
14
21.2
18.7
17.7
17.4
17.3
17.0
葉茎菜類
23
24
22
16.9
18.3
18.3
18.3
18.4
18.4
果菜類
23
21
18
12.0
11.2
10.8
10.6
10.5
10.2
作付面積 (万ha)
平成32年
(目標)
98
1308.0
44
資料:農林水産省「野菜生産出荷統計」、「食料需給表」「地域特産野菜生産状況」
表4-13 果実の消費量、生産量等の推移
昭和55年 平成2年
平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年
平成32年
(目標)
1人当たり消費量(kg/年)
38.8
38.8
42.2
41.5
43.1
36.6
37.1
38.3
36.7
41
国内生産量 (万t)
619.6
489.5
424.2
384.7
370.3
296.0
295.0
306
301
340
輸入量 (万t)
153.9
297.8
454.7
484.3
543.7
475.6
496
500.7
471.1
栽培面積 (万ha)
42.2
34.2
31.0
28.1
25.9
24.0
23.7
23.3
23
うんしゅうみかん
14.0
8.1
7.1
6.2
5.5
4.9
4.8
4.7
4.6
その他かんきつ
6.2
4.3
3.7
3.3
3.0
2.8
2.8
2.8
2.8
りんご
5.1
5.4
5.1
4.7
4.3
4.1
4.0
4
3.9
16.8
16.4
15.2
13.9
13.1
12.2
12.1
その他果樹
11.8
24
11.7
資料:農林水産省「耕地及び作付面積統計」、「食料需給表」
82
■ 参考資料 統計編 国内農業を取り巻く情勢
表4-14 牛乳及び乳製品の消費量、生産量等の推移
昭和55年 平成2年
1人当たり消費量(kg/年)
飲用向け
乳製品向け
国内生産量 (万t)
飲用向け
乳製品向け
輸入量 (万t)
飲用向け
乳製品向け
乳用牛飼養頭数 (万頭)
経産牛
乳用牛飼養戸数 (千戸)
1戸当たり経産牛
飼養頭数(頭)
平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年
65.3
83.2
91.2
94.2
91.8
86.4
88.6
89.5
89
33.9
40.8
40.6
39
36.7
31.8
31.6
31.1
30.8
31
42.1
50.4
55
54.9
54.5
56.8
58.2
58
649.8
820.3
846.7
841.4
829.3
763.1
753.4
760.8
744.8
401
509.1
515.2
500.3
473.9
411
408.3
401.1
396.5
231.1
298.5
318.6
330.7
347.2
345.1
338.7
353.8
342.6
141.1
223.7
328.6
395.2
383.6
352.8
402.5
419.4
405.8
0
0
0
0
0
0
0
0
0
141.1
223.7
328.6
395.2
383.6
352.8
402.5
419.4
405.8
209.1
205.8
195.1
176.4
165.5
148.4
146.7
144.9
142.3
129.1
128.5
121.3
115
105.5
96.4
93.3
94.3
92.3
115.4
63.3
44.3
33.6
27.7
21.9
21
20.1
19.4
11.2
20.3
27.4
34.2
38.1
44.0
44.4
46.9
47.6
注) 1)1人当たり消費量、国内生産量、輸入量は生乳ベース
2)飼養頭数と飼養戸数は、各年2月1日の数値
平成32年
(目標)
89
800
132
資料:農林水産省「畜産統計」、「食料需給表」
表4-15 牛肉の消費量、生産量等の推移
昭和55年 平成2年
1人当たり消費量(kg/年)
平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年
平成32年
(目標)
3.5
5.5
7.5
7.6
5.6
5.9
6.0
5.9
6.0
5.8
国内生産量 (万t)
43.1
55.5
59.0
52.1
49.7
51.2
50.5
51.4
50.6
52
輸入量 (万t)
17.2
54.9
94.1
105.5
65.4
73.1
73.7
72.2
76.5
飼養頭数 (万頭)
215.7
270.2
296.5
282.3
274.7
289.2
276.3
272.3
264.2
飼養戸数 (千戸)
36.4
23.2
17.0
11.7
9.0
7.4
7.0
6.5
6.1
1戸当たり飼養頭数(頭)
5.9
11.6
17.5
24.2
30.7
38.9
39.7
41.8
43.1
296
資料:農林水産省「畜産統計」、「食料需給表」
注) 1)1人当たり消費量は精肉ベースであり、国内生産量、輸入量は枝肉ベース。なお、枝肉とは、と畜場において
肉畜を食用に供する目的でと畜し、放血して、はく皮またははく毛し、内臓を摘出した骨付きの肉
2)飼養頭数と飼養戸数は、各年2月1日の数値
表4-16 豚肉の消費量、生産量等の推移
昭和55年 平成2年
平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年
平成32年
(目標)
1人当たり消費量(kg/年)
9.6
10.3
10.3
10.6
12.1
11.7
11.9
11.8
11.8
12
国内生産量 (万t)
143
153.6
129.9
125.6
124.2
127.7
127.7
129.5
131
126
輸入量 (万t)
20.7
48.8
77.2
95.2
129.8
114.3
119.8
114.1
111.3
飼養頭数 (万頭)
999.8
1181.7
1025
980.6
972.4
-
976.8
973.5
968.4
飼養戸数 (千戸)
141.3
43.4
18.8
11.7
8.9
-
6
5.8
5.6
1戸当たり飼養頭数(頭)
70.8
272.3
545.2
838.1
1,095
-
1925.75
1934.75
2010.95
919
資料:農林水産省「畜産統計」、「食料需給表」
注)飼養頭数と飼養戸数は、各年2月1日の数値であるが、平成17(2005)年は調査を休止したため、平成16年の数値
83
■ 参考資料 統計編 国内農業を取り巻く情勢
表4-17 鶏肉の消費量、生産量等の推移
昭和55年 平成2年
平成32年
(目標)
12.0
11
平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年
1人当たり消費量(kg/年)
7.7
9.4
10.1
10.2
10.5
11.3
11.4
12.0
国内生産量 (万t)
112
138
125.2
119.5
129.3
141.7
137.8
145.7
145.9
輸入量 (万t)
8
29.7
58.1
68.6
67.9
67.4
76.3
73.6
71.7
飼養羽数 (億羽)
1.26
1.5
1.2
1.08
1.02
-
-
-
1.32
飼養戸数 (千戸)
9.9
5.5
3.9
3.1
2.7
-
-
-
2.4
1戸当たり飼養羽数(万羽)
1.3
2.7
3.1
3.5
3.8
-
-
-
5.4
138
1.06
資料:農林水産省「畜産統計」、「畜産物流通統計」、「食料需給表」
注) 1) 1人当たり消費量は正肉ベースであり、国内生産量、輸入量は骨付き肉ベース
2) 飼養羽数と飼養戸数は、各年2月1日の数値であるが、昭和55(1980)年は調査を休止したため、昭和54
(1979)年の数値
3)飼養羽数,飼養戸数,1戸あたり飼養羽数の平成22,23,24年は調査を休止
表4-18 鶏卵の消費量、生産量等の推移
昭和55年 平成2年
1人当たり消費量(kg/年)
平成32年
(目標)
16.8
17
平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年
14.3
16.1
17.2
17.0
16.6
16.5
16.7
16.7
国内生産量 (万t)
199.2
242.0
254.9
253.5
246.9
250.6
249.5
250.2
252.2
輸入量 (万t)
4.9
5.0
11.0
12.1
15.1
11.4
13.8
12.3
12.4
飼養羽数 (億羽)
1.57
1.77
1.84
1.78
1.75
-
1.79
1.78
1.75
飼養戸数 (千戸)
247.1
86.5
7.3
4.9
4.1
-
3.0
2.9
2.7
0.1
0.2
2.5
3.6
4.3
-
4.7
4.8
5.0
1戸当たり飼養羽数(万羽)
245
1.71
資料:農林水産省「畜産統計」、「食料需給表」
注) 1) 国内生産量、輸入量は殻付卵ベース
2) 飼養羽数と飼養戸数は、各年2月1日の数値であるが、昭和55(1980)年及び平成17(2005)年は調査を
休止したため、それぞれ昭和54(1979)年及び平成16(2004)年の数値
84
■ 参考資料 統計編 国内農業を取り巻く情勢
(3)国内農業に対する海外からの影響
表4-19 所得階層別の将来人口の変化 単位:億人
平成32年 平成42年 平成52年 平成62年
平成12年 平成22年
(推定)
(推定)
(推定)
(推定)
開発途上国
20.7
25.0
29.4
33.6
37.3
40.3
中間国
30.6
33.9
37.0
39.5
41.5
42.8
先進国
9.0
9.3
9.5
9.6
9.5
9.4
資料:農林水産省「2050年における世界の食料需給の見通し」
注)所得階層区分は、2000年の世界銀行データを基に、1人あたりGNIで区分
開発途上国 755ドル以下
中間国 756~9,265ドル以下
先進国 9,266ドル以上
表4-20 世界全体の食料需要量の変化
平成12年
穀物
油糧種子
その他農作物
畜産物
合計
単位:億人
平成62年
(推定)
17.8
29.3
2.4
4
16.6
24.1
7.9
12
60.2
92.4
資料:農林水産省「2050年における世界の食料需給の見通し」
85
■ 参考資料 統計編 国内農業を取り巻く情勢
(4)国内農業の動向
①農家数等の推移
表4-21 農業就業人口等の推移(全国)
単位:千人,%,歳
基幹的農業従事者数
農業就業人口
合計
15~64歳 65歳以上
平均年齢
合計
15~64歳 65歳以上
75歳以上
平均年齢
75歳以上
平成12年
3,891
1,833
2,058
659
61.1
2,400
954
1,228
306
62.2
平成17年
3,353
1,402
1,951
823
63.2
2,241
954
1,287
462
64.2
平成22年
2,606
1,001
1,605
809
65.8
2,051
798
1,253
589
66.1
対平成17年増減数
-747
-401
-346
-14
-
-190
-156
-34
127
-
対平成17年比
-22%
-29%
-18%
-2%
-
-8%
-16%
-3%
27%
-
平成27年
2,090
764
1,326
661
66.3
1,768
623
1,144
552
67.1
対平成22年増減数
-516
-237
-279
-148
-
-283
-175
-109
-37
-
対平成22年比
-20%
-24%
-17%
-18%
-
-14%
-22%
-9%
-6%
-
-1,263
-638
-625
-162
-
-473
-331
-143
90
-
-38%
-46%
-32%
-20%
-
-21%
-35%
-11%
20%
-
対平成17年増減数
対平成17年比
資料:農林水産省「農林業センサス」、「農業構造動態調査」
注)農業就業人口とは,自営農業に従事した世帯員のうち、調査期日前1年間に自営農業のみに従事した者又は農業とそれ以外の仕事
の両方に従事した者のうち,自営農業が主の者をいう。
注)基幹的農業従事者とは,農業就業人口のうち,ふだん仕事として主に自営農業に従事している者をいう。
表4-22 主副業別農家(販売農家)の推移
計
主業農家
準主業
農家
単位:万戸
副業的
農家
平成2年
297.0
82.0
95.4
119.6
平成7年
265.2
67.8
69.5
127.9
平成12年
233.6
50.0
59.9
123.7
平成17年
196.3
42.9
44.3
109.1
平成22年
163.2
36.0
38.9
88.3
平成27年
132.7
29.3
25.7
77.7
-31
-7
-13
-11
-19%
-19%
-34%
-12%
-64
-14
-19
-31
-32%
-32%
-42%
-29%
対平成22年増減数
対平成22年比
対平成17年増減数
対平成17年比
資料:農林業センサス
注)主業農家とは,農業所得が主で,1年間に60日以上自営農業に従事している65歳未満の世帯員がいる農家
注)準主業農家とは,農外所得が主で,1年間に60日以上自営農業に従事している65歳未満の世帯員がいる農家
注)副業的農家とは,1年間に60日以上自営農業に従事している65歳未満の世帯員がいない農家
86
■ 参考資料 統計編 国内農業を取り巻く情勢
②農業経営の動向
表4-23 農業経営組織別の農産物販売金額規模別農業経営体数の割合(平成26(2014)年)
単位
合計
千経営体
(割合)
千経営体
果樹
(割合)
千経営体
露地野菜
(割合)
千経営体
肉用牛
(割合)
千経営体
施設野菜
(割合)
千経営体
酪農
(割合)
注)100万円未満は販売無しを含む
稲作
690.5
100.0%
124.1
100.0%
78.2
100.0%
23.8
100.0%
45.9
100.0%
15.1
100.0%
100万円 100~300 300~千 1千~3千 3千万円
未満
万円
万円
万円
以上
506.9
126.7
42.7
11.5
2.7
73.4%
18.3%
6.2%
1.7%
0.4%
48.8
35.1
32.7
6.9
0.6
39.3%
28.3%
26.3%
5.6%
0.5%
28.0
20.7
17.5
9.8
2.2
35.8%
26.5%
22.4%
12.5%
2.8%
4.1
7.2
6.3
3.0
3.2
17.2%
30.3%
26.5%
12.6%
13.4%
3.0
8.1
17.8
14.9
2.1
6.5%
17.6%
38.8%
32.5%
4.6%
0.1
0.2
1.4
5.6
7.8
0.7%
1.3%
9.3%
37.1%
51.7%
資料:農林水産省「農業構造動態調査」
出典:2015食料・農業・農村白書
表4-24 販売金額規模別経営体数の割合
単位:経営体
100万円 100~300 300~500 500~1千 1千~3千 3千万円
合計
未満
万円
万円
万円
万円
以上
平成17年
割合
平成22年
割合
平成27年
割合
1,125,703
57.3%
425,286
21.7%
131,661
6.7%
136,496
7.0%
114,122
5.8%
30,156 1,963,424
1.5%
100.0%
989,195
339,833
102,712
114,328
99,895
33,068 1,679,031
58.9%
20.2%
6.1%
6.8%
5.9%
812,415
254,704
85,086
97,215
89,840
59.1%
18.5%
6.2%
7.1%
6.5%
2.0%
100.0%
35,216 1,374,476
2.6%
100.0%
資料:農林業センサス
注)平成17年は,販売農家。平成22年,平成27年は,農業経営体。
表4-25 販売金額規模別販売額の割合
単位:百万円
100万円 100~300 300~500 500~1千 1千~3千 3千万円
合計
未満
万円
万円
万円
万円
以上
平成17年
割合
平成22年
割合
平成27年
割合
436,875
6.6%
771,730
11.7%
526,644
8.0%
980,216 1,903,610 1,956,970 6,576,045
14.9%
28.9%
29.8%
100.0%
387,842
623,673
410,848
828,686 1,685,725 3,065,680 7,002,453
5.5%
8.9%
5.9%
275,187
471,208
340,344
4.0%
6.9%
5.0%
11.8%
24.1%
43.8%
100.0%
706,653 1,529,343 3,507,755 6,830,489
10.3%
22.4%
51.4%
100.0%
資料:農林業センサス
注)販売額の項目毎に平均販売額を設定し経営体数を乗じて算定。
注)「5億円以上」の平均販売額は,7.5億円とした。
表4-26 米の作付面積規模別経営コスト(全国)
物財費
雇用労働費
支払利子・地代
経営費
家族労働費
生産費合計
0.5ha
未満
15,201
239
142
15,582
7,416
22,998
0.5~
1.0ha
11,990
349
174
12,513
5,495
18,008
単位:円
1.0~
2.0~
3.0~
5.0ha
5.0~
10.0~
15.0ha
2.0ha
3.0ha
5.0ha
以上
10.0ha
15.0ha
以上
9,976
8,246
8,421
7,008
7,094
6,917
7,012
251
207
234
234
171
165
366
300
419
830
926
890
975
913
10,527
8,872
9,485
8,168
8,155
8,057
8,291
4,131
3,641
3,295
2,509
2,670
2,718
2,138
14,658
12,513
12,780
10,676
10,825
10,775
10,429
資料:農業経営統計調査(平成26年産米生産費)、2010年農林業センサス
87
■ 参考資料 統計編 庄原市の農業
2 庄原市の農業
(1)人口・農家・農業経営体数
表4-27 人口、世帯数
単位:世帯、人
平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 平成27年
昭和35年 昭和45年 昭和55年 平成2年
世帯数
人口
17,530
16,105
15,694
15,515
15,965
15,931
15,791
15,269
14,496
81,162
60,072
53,505
50,624
48,539
45,678
43,149
40,244
37,008
0~14歳
25,391
12,843
9,694
8,247
7,088
5,768
4,870
4,339
-
15~64歳
48,673
39,073
33,913
30,033
27,496
24,680
22,647
20,689
-
65歳以上
7,098
8,156
9,898
12,332
13,955
15,230
15,600
15,154
-
注)H27年は速報値
資料:国勢調査
表4-28 農家,農業経営体数の推移
単位:戸
農家等
総農家
販売農家
広島県
土地持ち
非農家
平成17年
108,599
74,032
42,070
31,962
34,567
平成22年
103,995
66,321
34,649
31,672
37,674
平成27年
94,185
56,609
28,142
28,467
37,576
-14,414
-17,423
-13,928
-3,495
3,009
-13%
-24%
-33%
-11%
9%
平成17年
7,492
6,073
5,091
982
1,419
平成22年
7,159
5,449
4,405
1,044
1,710
平成27年
6,227
4,672
3,730
942
1,555
-1,265
-1,401
-1,361
-40
136
-17%
-23%
-27%
-4%
10%
対平成17
年増減数
対平成17
年比
庄原市
自給的
農家
対平成17
年増減数
対平成17
年比
資料:農林業センサス
注)平成22年以降,販売農家は農業経営体
注)ここでの「農家等」は,「総農家」と「土地持ち非農家」の合計
農家とは,経営耕地面積10a以上の農業を営む世帯または農産物販売金額が年間15万円以上ある世帯
販売農家とは,経営耕地面積30a以上または農産物販売金額が年間50万円以上の農家
自給的農家とは,経営耕地面積が30a未満かつ農産物販売金額が年間50万円未満の農家
土地持ち非農家とは,農家以外で耕地及び耕作放棄地を5a以上所有している世帯
88
■ 参考資料 統計編 庄原市の農業
表4-29 主副業別農家(販売農家)の推移
計
広島県
庄原市
主業農家
単位:戸
副業的
農家
準主業
農家
平成17年
42,070
3,998
8,895
29,177
平成22年
34,649
3,454
7,483
23,712
平成27年
28,142
2,606
4,792
20,744
-6,507
-848
-2,691
-2,968
-19%
-25%
-36%
-13%
-13,928
-1,392
-4,103
-8,433
-33%
-35%
-46%
-29%
平成17年
5,091
424
1,239
3,428
平成22年
4,405
424
1,146
2,835
平成27年
3,730
357
775
2,598
-675
-67
-371
-237
-15%
-16%
-32%
-8%
-1,361
-67
-464
-830
-27%
-16%
-37%
-24%
対平成22
年増減数
対平成22
年比
対平成17
年増減数
対平成17
年比
対平成22
年増減数
対平成22
年比
対平成17
年増減数
対平成17
年比
資料:農林業センサス
主業農家とは,農業所得が主で,1年間に60日以上自営農業に従事している65歳未満の世帯員がいる農家
準主業農家とは,農外所得が主で,1年間に60日以上自営農業に従事している65歳未満の世帯員がいる農家
副業的農家とは,1年間に60日以上自営農業に従事している65歳未満の世帯員がいない農家
表4-30 組織形態別経営体数
単位:経営体
法 人 化 し て い る
田のある
農業経営
体
広島県
庄原市
合計
農事組合
法 人
小計
会 社
平成17年
37,972
44,108
377
104
172
合名・
合同会社 相互会社
合資会社
171
1
-
平成22年
31,308
36,321
498
188
233
227
1
5
-
平成27年
25,508
29,866
628
261
300
286
0
14
0
平成17年
5,076
5,188
47
7
21
20
1
-
-
平成22年
4,402
4,490
50
19
29
28
1
0
0
平成27年
3,753
3,845
63
28
32
32
0
0
0
地方公共
法人化し
その他の 団体・財 ていない
産区
法人
その他の
農 協 森林組合
各種団体
86
0
10
5
2
43,729
個人
経営体
43,539
小計
株式会社
つづき
法 人 化 し て い る ( つ づ き )
各
小計
広島県
庄原市
種
団
体
平成17年
187
平成22年
73
71
-
2
4
3
35,820
35,686
平成27年
52
48
0
4
15
1
29,237
29,075
平成17年
19
17
0
1
1
0
5,141
5,092
平成22年
2
2
0
0
0
0
4,440
4,403
平成27年
3
3
0
0
0
0
89
3,782
3,734
資料:農林業センサス
■ 参考資料 統計編 庄原市の農業
表4-31 農業就業人口の推移(販売農家)
単位:人
合計
63,028
19,161
43,867
21,101
平成22年
46,483
11,306
35,177
19,603
-16,545
-7,855
-8,690
-1,498
-26%
-41%
-20%
-7%
37,911
8,773
29,138
15,535
-8,572
-2,533
-6,039
-4,068
-18%
-22%
-17%
-21%
-25,117
-10,388
-14,729
-5,566
-40%
-54%
-34%
-26%
平成17年
7,118
2,124
4,994
2,335
平成22年
4,970
1,249
3,721
2,025
-2,148
-875
-1,273
-310
-30%
-41%
-25%
-13%
4,813
1,158
3,655
1,963
-157
-91
-66
-62
-3%
-7%
-2%
-3%
-2,305
-966
-1,339
-372
-32%
-45%
-27%
-16%
平成27年
対平成22
年増減数
対平成22
年比
対平成17
年増減数
対平成17
年比
対平成17
年増減数
対平成17
年比
庄原市
75歳以上
平成17年
対平成17
年増減数
対平成17
年比
広島県
15~64歳 65歳以上
平成27年
対平成22
年増減数
対平成22
年比
対平成17
年増減数
対平成17
年比
資料:農林業センサス
農業就業人口とは,自営農業に従事した世帯員のうち、調査期日前1年間に自営農業のみに従事した者又は農業とそれ以外の仕事の
両方に従事した者のうち,自営農業が主の者をいう。
表4-32 新規就農者数の推移
単位:人
平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
新規就農者数(累計)
6
8
10
14
17
21
31
35
43
新規就農者数(単年)
2
2
4
3
4
10
4
8
資料:庄原市
表4-33 認定農業者数の推移
認定農業者数
単位:戸
平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
146
152
175
190
196
207
209
204
217
221
資料:庄原市
表4-34 集落型農業生産法人
法人数
単位:経営体
平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
8
10
11
16
18
24
25
25
28
34
資料:庄原市
90
■ 参考資料 統計編 庄原市の農業
表4-35 他産業からの農業参入企業
法人数
単位:経営体
平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
1
3
5
8
9
7
7
9
9
10
資料:庄原市
表4-36 園芸作物の農家数
品目
ほうれんそう
アスパラガス
だいこん
トマト
青ネギ
夏秋いちご
キク
農家数: 戸
平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
123
114
136
93
105
77
73
86
67
47
34
32
35
27
30
16
19
22
20
23
20
17
24
19
5
5
5
5
27
26
26
24
22
資料:庄原市
91
■ 参考資料 統計編 庄原市の農業
(2)農地,経営耕地等
表4-37 経営耕地面積の推移
畑
平成17年
31,865
3,607
3,546
39,018
平成22年
30,018
3,504
3,102
36,624
-1,847
-103
-444
-2,394
-6%
-3%
-13%
-6%
28,275
3,053
2,598
33,926
-1,743
-451
-504
-2,698
-6%
-13%
-16%
-7%
-3,590
-554
-948
-5,092
-11%
-15%
-27%
-13%
平成17年
5,315
637
75
6,027
平成22年
5,035
563
76
5,674
-280
-74
1
-353
-5%
-12%
1%
-6%
4,805
474
70
5,349
-230
-89
-6
-325
-5%
-16%
-8%
-6%
-510
-163
-5
-678
-10%
-26%
-7%
-11%
対平成17
年増減数
対平成17
年比
広島県
平成27年
対平成22
年増減数
対平成22
年比
対平成17
年増減数
対平成17
年比
対平成17
年増減数
対平成17
年比
庄原市
単位:ha
合計
田
平成27年
対平成22
年増減数
対平成22
年比
対平成17
年増減数
対平成17
年比
樹園地
資料:農林業センサス
表4-38 経営耕地規模別経営体数の割合
広島県
庄原市
平成17年
割合
平成22年
割合
1ha未満 1~3ha
3~5ha 5~10ha 10ha以上
33,305
9,871
491
274
167
75.5%
22.4%
1.1%
0.6%
0.4%
26,547
8,407
504
320
269
73.6%
23.3%
1.4%
0.9%
0.7%
単位:経営体
合計
5ha以上
44,108
441
100.0%
1.0%
36,047
589
100.0%
1.6%
平成27年
21,477
6,917
519
347
350
29,610
697
割合
72.5%
23.4%
1.8%
1.2%
1.2%
100.0%
2.4%
平成17年
2,961
2,045
107
49
26
5,188
75
割合
57.1%
39.4%
2.1%
0.9%
0.5%
100.0%
1.4%
平成22年
2,535
1,702
110
61
38
4,446
99
割合
57.0%
38.3%
2.5%
1.4%
0.9%
100.0%
2.2%
平成27年
2,096
1,471
115
72
46
3,800
118
割合
55.2%
38.7%
3.0%
1.9%
1.2%
100.0%
3.1%
資料:農林業センサス
92
■ 参考資料 統計編 庄原市の農業
表4-39 経営耕地規模別経営耕地面積の割合
1ha未満 1~3ha
3~5ha 5~10ha 10ha以上
平成17年
18,842
14,918
1,964
2,055
3,655
割合
45.5%
36.0%
4.7%
5.0%
8.8%
平成22年
15,437
12,798
2,016
2,400
6,175
広島県
庄原市
単位:ha
合計
5ha以上
41,434
5,710
100.0%
13.8%
38,825
8,575
割合
39.8%
33.0%
5.2%
6.2%
15.9%
100.0%
22.1%
平成27年
11,679
10,222
1,942
2,386
7,820
34,049
10,206
割合
34.3%
30.0%
5.7%
7.0%
23.0%
100.0%
30.0%
平成17年
1,884
3,165
428
368
480
6,325
848
割合
29.8%
50.0%
6.8%
5.8%
7.6%
100.0%
13.4%
平成22年
1,617
2,566
411
425
654
5,673
1,080
割合
28.5%
45.2%
7.2%
7.5%
11.5%
100.0%
19.0%
平成27年
1,329
2,245
430
503
844
5,351
1,347
割合
24.8%
42.0%
8.0%
9.4%
15.8%
100.0%
25.2%
資料:農林業センサス
表4-40 農業経営体が販売目的で作付け(栽培)した作物の類別作付(栽培)面積
単位:ha
広島県
庄原市
平成17年
平成22年
平成27年
平成17年
平成22年
平成27年
稲
19,603
19,752
19,388
3,295
3,292
3,200
麦
108
158
227
2
2
7
そば等
208
323
377
40
99
109
いも類 大豆等豆類
179
566
163
602
110
443
7
35
12
39
7
29
露地野菜 施設野菜
1443
308
1165
507
1231
328
238
46
132
45
154
52
花き類
299
309
290
8
29
28
その他
果樹類
249
3203
882
2748
377
2373
48
64
27
62
71
61
資料:農林業センサス
つづき
広島県
庄原市
平成17年
平成22年
平成27年
平成17年
平成22年
平成27年
表4-41 水田農業生産等状況
単位:ha
平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
特別栽培米生産面積
185.1
飼料用稲の生産面積
14.2
48.8
飼料用米の生産面積
0.0
資料:庄原市
表4-42 園芸作物の栽培面積の推移
品目
面積:ha
平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
ほうれんそう
81.1
81.4
75.5
73.5
アスパラガス
11.9
12.8
11.9
11.3
7.4
だいこん
73.8
61.9
61.0
55.3
43.0
4.0
4.2
5.0
4.5
5.2
28.0
27.8
30.7
28.2
20.9
4.5
4.5
4.5
4.6
4.6
17.5
17.7
19.1
19.6
16.4
トマト
青ネギ
夏秋いちご
キク
69.3
資料:庄原市
93
こんにゃく芋他
135
110
73
4
7
6
■ 参考資料 統計編 庄原市の農業
(3)家畜の飼養頭数等
表4-43 畜産の飼養頭数等
単位
平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
転作田での飼料作付面積
ha
481
555.7
555
542
592
水田放牧面積
ha
7.8
4.6
8.3
9.6
26.3
6
-
-
-
8
和牛導入法人数
法人
家畜飼養頭羽数
繁殖用和牛
頭
1,558
2,618
2,458
2,377
1,633
肥育牛(F1等含む)
頭
882
808
806
636
725
乳 用 牛
頭
1,958
2,107
2,022
2,006
1,807
t
12,220
-
-
-
11,060
豚
頭
5,192
12,672
17,453
32,782
30,602
鶏
千羽
3,178
3,191
2,965
3,346
3,187
牛乳生産量
資料:庄原市
94
■ 参考資料 統計編 庄原市の農業
(4)農産物販売金額等
表4-44 販売金額規模別経営体数の割合
100万円 100~300 300~500 500~1千 1千~3千 3千万円
未満
万円
万円
万円
万円
以上
平成17年
34,093
5,289
1,137
892
486
173
広島県
庄原市
割合
81.0%
12.6%
2.7%
2.1%
平成22年
29,271
4,594
803
798
割合
80.6%
12.6%
2.2%
2.2%
平成27年
24,278
3,273
750
692
1.2%
単位:経営体
1千万円
合計
以上
42,070
659
0.4%
100.0%
1.6%
560
295
36,321
855
1.5%
0.8%
100.0%
2.4%
568
308
29,869
876
2.9%
割合
81.3%
11.0%
2.5%
2.3%
1.9%
1.0%
100.0%
平成17年
3,932
811
144
107
74
23
5,091
97
割合
77.2%
15.9%
2.8%
2.1%
1.5%
0.5%
100.0%
1.9%
平成22年
3,430
721
116
99
85
39
4,490
124
割合
76.4%
16.1%
2.6%
2.2%
1.9%
0.9%
100.0%
2.8%
平成27年
3,059
478
102
96
73
40
3,848
113
割合
79.5%
12.4%
2.7%
2.5%
1.9%
1.0%
100.0%
2.9%
注)「販売なし」含む
資料:農林業センサス
表4-45 販売金額規模別販売額の割合
100万円 100~300 300~500 500~1千 1千~3千 3千万円
未満
万円
万円
万円
万円
以上
平成17年
11,250
9,228
4,548
6,342
8,155
11,060
広島県
庄原市
単位:百万円
1千万円
1億円
合計
以上
以上
50,582
19,215
3,150
割合
22.2%
18.2%
9.0%
12.5%
16.1%
21.9%
100.0%
38.0%
6.2%
平成22年
10,044
8,054
3,212
5,826
9,825
44,240
81,200
54,065
32,800
割合
12.4%
9.9%
4.0%
7.2%
12.1%
54.5%
100.0%
66.6%
40.4%
平成27年
7,765
5,765
3,000
4,972
9,745
50,305
81,551
60,050
38,450
47.1%
割合
9.5%
7.1%
3.7%
6.1%
11.9%
61.7%
100.0%
73.6%
平成17年
1,514
1,393
576
755
1,195
1,130
6,562
2,325
0
割合
23.1%
21.2%
8.8%
11.5%
18.2%
17.2%
100.0%
35.4%
0.0%
平成22年
1,427
1,245
464
722
1,413
6,490
11,759
7,903
5,200
割合
12.1%
10.6%
3.9%
6.1%
12.0%
55.2%
100.0%
67.2%
44.2%
平成27年
1,150
829
408
689
1,245
7,330
11,651
8,575
5,900
割合
9.9%
7.1%
3.5%
5.9%
10.7%
62.9%
100.0%
73.6%
50.6%
注)販売額の項目毎に平均販売額を設定し経営体数を乗じて算定。
注)「5億円以上」の平均販売額は,7.5億円とした。
資料:農林業センサス
表4-46 園芸作物の販売額
品目
販売額:百万円
平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
ほうれんそう
-
167
157
164
162
アスパラガス
-
71
73
72
67
だいこん
-
130
130
120
100
トマト
-
89
94
83
94
青ネギ
-
73
65
71
60
夏秋いちご
-
-
-
-
-
キク
-
179
188
172
156
資料:JA庄原
95
■ 参考資料 統計編 庄原市の農業
表4-47 米の産出額
単位:産出額及び推計額:百万円,作付面積:ha
平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年
産出額
35,800
35,500
33,700
37,100
30,200
30,800
29,200
28,800
広島県
作付面積
28,400
27,800
27,400
27,000
27,300
27,100
26,900
26,700
産出額
4,870
4,870
4,550
4,810
3,790
4,000
3,820
3,820
庄原市
作付面積
3,803
3,750
3,676
3,633
3,670
3,670
3,670
3,640
つづき
平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
広島県
庄原市
産出額
29,700
28,000
23,400
28,600
32,500
26,900
-
作付面積
26,200
26,000
26,400
26,000
26,000
26,000
25,600
産出額
3,740
3,830
3,770
3,440
4,140
4,220
3,640
作付面積
3,570
3,540
3,640
3,560
3,590
3,610
3,550
資料:農林業センサス、農林水産統計年報、農業物価統計年報を基に推定
注)H19年以降の産出額(庄原市)は推定額。
(センサスのデータを基に,広島県の産出額,作付面積,物価指数の傾向から,各市町の作付面積を基に各市町の産出額を算定した上で,
各市町の産出額を合計した値と公表されている広島県の産出額を比較し,必要な補正をかけて推計)
表4-48 畜産の農業産出額
単位:百万円
平成7年 平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年
肉用牛
1,034
880
740
800
980
940
930
960
乳用牛
1,402
1,360
1,460
1,450
1,420
1,290
1,430
1,480
養豚
619
320
310
350
320
340
440
400
鶏 6,804
6,830
5,970
5,740
4,720
5,920
6,540
5,930
農業産出額(畜産)
9,859
9,390
8,480
8,340
7,440
8,490
9,340
8,770
つづき
平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
肉用牛
1,090
760
-
830
830
830
880
1,000
乳用牛
1,440
-
-
1,350
1,390
1,350
1,340
1,370
410
-
-
250
660
820
1,720
1,970
7,910
-
-
9,270
9,890
8,260
10,450
11,180
10,850
-
-
11,700
12,770
11,260
14,390
15,520
養豚
鶏 農業産出額(畜産)
資料:農林業センサス、農林水産統計年報、農業物価統計年報を基に推定
注)H19年以降の産出額は推計額。
(センサスのデータを基に,広島県の産出額,飼養頭羽数,物価指数の傾向から,庄原市の飼養頭羽数を基に庄原市の産出額を算定
し,その値と平成18年までの庄原市の公表されている産出額とを比較し,必要な補正をかけて推計)
96
■ 参考資料 統計編 庄原市の農業
表4-49 肉用牛の産出額及び飼養頭数
単位:産出額及び推計額は百万円,飼養頭数は頭
平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年
広島県
庄原市
産出額
飼養頭数
産出額
飼養頭数
5,100
4,200
4,500
4,900
5,300
6,200
5,900
5,800
31,600
30,600
31,100
30,300
30,600
30,200
29,500
29,100
880
740
800
980
940
930
960
1,090
5,062
4,887
4,436
4,327
4,350
3,930
3,610
3,610
つづき
平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
広島県
庄原市
産出額
飼養頭数
産出額
飼養頭数
5,800
5,700
5,600
5,900
6,400
6,700
-
29,000
28,200
27,400
26,300
26,600
26,600
25,200
760
-
830
830
830
880
1,000
2,916
-
3,548
3,426
3,264
3,013
3,049
資料:農林業センサス、農林水産統計年報、農業物価統計年報を基に推定
注)H19年以降の産出額(庄原市)は推計額。
(センサスのデータを基に,広島県の産出額,飼養頭数,物価指数の傾向から,庄原市の飼養頭数を基に庄原市の産出額を算定
し,その値と平成18年までの庄原市の公表されている産出額とを比較し,必要な補正をかけて推計)
注)産出額は,「肉用牛」。飼養頭数は,「肥育牛(雌肥育和牛)+繁殖牛及びその他の肉用牛」。物価指数は,「肉用牛(雌肥育和牛)」
注)H20年以降の飼養頭数(庄原市)は,市調べ
表4-50 乳用牛の産出額及び飼養頭数
単位:産出額及び推計額は百万円,飼養頭数は頭
平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年
産出額
7,700
7,600
7,200
7,100
6,800
6,700
6,900
6,700
広島県
飼養頭数
13,300
12,900
12,400
11,900
11,700
11,300
11,400
11,300
庄原市
産出額
1,360
1,460
1,450
1,420
1,290
1,430
1,480
1,440
飼養頭数
2,317
2,227
2,220
2,350
2,330
2,500
2,480
2,480
つづき
平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
広島県
庄原市
産出額
飼養頭数
6,900
7,200
7,100
6,800
6,600
6,700
-
11,100
10,700
9,880
9,970
9,740
9,830
9,820
産出額
-
-
1,350
1,390
1,350
1,340
1,370
飼養頭数
-
-
2,082
2,107
2,022
2,006
1,941
資料:農林業センサス、農林水産統計年報、農業物価統計年報を基に推定
注)H19年以降の産出額(庄原市)は推計額。
(センサスのデータを基に,広島県の産出額,飼養頭数,物価指数の傾向から,庄原市の飼養頭数を基に庄原市の産出額を算定
し,その値と平成18年までの庄原市の公表されている産出額とを比較し,必要な補正をかけて推計)
注)産出額,飼養頭数は,「乳用牛」。物価指数は,「生乳」。
注)H20年以降の飼養頭数(庄原市)は,市調べ
97
■ 参考資料 統計編 庄原市の農業
表4-51 豚の産出額と飼養頭数の推移
単位:産出額及び推計額は百万円,飼養頭数は頭
平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年
広島県
庄原市
産出額
飼養頭数
産出額
飼養頭数
3,400
3,400
3,600
3,200
3,600
3,700
4,200
3,900
70,400
59,800
63,000
64,000
61,700
61,300
62,600
63,200
320
310
350
320
340
440
400
410
8,250
8,520
8,690
7,060
8,230
7,720
8,230
8,230
つづき
平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
広島県
庄原市
産出額
飼養頭数
産出額
4,300
4,300
3,900
3,800
4,700
6,000
-
61,000
-
62,000
-
57,500
59,200
85,300
85,900
-
250
660
820
1,720
1,970
飼養頭数
5,192
12,672
17,453
32,782
30,602
資料:農林業センサス、農林水産統計年報、農業物価統計年報を基に推定
注)H19年以降の産出額(庄原市)は推計額。
(センサスのデータを基に,広島県の産出額,飼養頭数,物価指数の傾向から,庄原市の飼養頭数を基に庄原市の産出額を算定
し,その値と平成18年までの庄原市の公表されている産出額とを比較し,必要な補正をかけて推計)
注)産出額,飼養頭数,物価指数は,「肉豚(肥育豚)」。
注)H20年以降の飼養頭数(庄原市)は,市調べ
表4-52 採卵鶏の産出額及び飼養羽数
単位:産出額及び推計額は百万円,飼養羽数は千羽
平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年
広島県
庄原市
産出額
17,200
16,000
16,600
13,800
17,300
19,300
17,200
17,300
飼養羽数
7,733
7,726
8,417
8,209
産出額
6,830
5,970
5,740
4,720
8,005
-
8,861
8,779
5,920
6,540
5,930
7,910
飼養羽数
2,237
2,261
2,047
2,074
3,070
2,339
3,155
3,155
つづき
平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
広島県
庄原市
産出額
飼養羽数
産出額
21,300
18,000
20,000
20,700
20,700
23,900
-
8,646
8,783
-
8,813
8,896
8,856
8,764
-
-
9,270
9,890
8,260
10,450
11,180
飼養羽数
3,178
3,191
2,965
3,346
3,187
資料:農林業センサス、農林水産統計年報、農業物価統計年報を基に推定
注)H19年以降の産出額(庄原市)は推計額。
(センサスのデータを基に,広島県の産出額,飼養羽数,物価指数の傾向から,庄原市の飼養羽数を基に庄原市の産出額を算定
し,その値と平成18年までの庄原市の公表されている産出額とを比較し,必要な補正をかけて推計)
注)産出額,飼養羽数,物価指数は,「鶏卵」
注)H20年以降の飼養羽数(庄原市)は,市調べ
98
■ 参考資料 統計編 庄原市の農業
(5)安全・安心,ブランド力のある「もの」づくり
表4-53 エコファーマー,「安心!広島ブランド」認証農家,土壌分析補助実施数の状況
エコファーマーの数
「安心!広島ブランド」認証農家数
土壌分析補助実施数
単位:件/年
平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
3
15
22
34
40
38
36
67
7
15
23
23
37
37
30
38
28
528
513
585
540
493
262
412
527
322
資料:庄原市
(6)農地の効率的な推進
表4-54 認定農業者・集落法人等が管理する農用地の面積の割合
項 目
平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
認定農業者・集落法
人等(合計)
19.6
17.9
20.7
23.7
23.1
23.1
21.3
21.9
25.1
資料:庄原市
表4-55 農作業受託面積の推移
農作業受託面積
単位:ha
平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
918
1,050
1,151
1,208
1,176
1,225
1,305
1,311
1,241
資料:庄原市
(7)耕作放棄地
表4-56 耕作放棄地面積の推移(総農家)
単位:ha
販売農家
合計
3,033
2,721
4,945
10,699
平成22年
2,711
3,118
5,497
11,326
-322
397
552
627
-11%
15%
11%
6%
2,896
2,899
6,075
11,870
185
-219
578
544
7%
-7%
11%
5%
-137
178
1,130
1,171
-5%
7%
23%
11%
平成17年
223.0
62.0
154.0
439.0
平成22年
219.1
78.1
212.2
509.4
-3.9
16.1
58.2
70.4
-2%
26%
38%
16%
294.5
79.9
218.3
592.7
75.4
1.8
6.1
83.3
34%
2%
3%
16%
71.5
17.9
64.3
153.7
32%
29%
42%
35%
平成27年
対平成22
年増減数
対平成22
年比
対平成17
年増減数
対平成17
年比
対平成17
年増減数
対平成17
年比
庄原市
土地持ち
非農家
平成17年
対平成17
年増減数
対平成17
年比
広島県
自給的
農家
平成27年
対平成22
年増減数
対平成22
年比
対平成17
年増減数
対平成17
年比
資料:農林業センサス
99
■ 参考資料 統計編 庄原市の農業
表4-57 庄原市の耕作放棄地面積の推移
耕作放棄地面積
単位:ha
平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
79.0
61.0
60.3
58.3
57.9
資料:庄原市
(8)多面的機能
表4-58 中山間地域等直接支払制度取り組み可能地実施割合
単位:%
平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
中山間地域等直接
支払制度取り組み可
能地実施割合
84.8
86.1
86.6
86.6
90.0
資料:庄原市
(9)鳥獣被害対策
表4-59 鳥獣被害額及び面積の推移
単位:ha
鳥獣被害額面積
平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
156.0
75.0
51.0
97.0
61.7
資料:庄原市
(10)産直市場連携強化への取組
表4-61 市内産直市の販売額
市内産直市
単位:億円
平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
4.0
6.1
資料:庄原市
(11)食・農教育活動支援
表4-62 食農教育モデル及び学校給食における庄原産野菜の供給割合の推移
単位:校,%
平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
市内小中学校の「食
農教育モデル事業」
取り組み数(単年)
15
14
14
13
12
市内小中学校の学
校給食における庄原
産野菜食品数使用
割合
18.5
20.2
20.7
19.4
18.5
資料:庄原市
(12)農村都市交流
表4-63 農家民泊、市民農園の取り組み数の推移
単位:箇所
平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
農家民宿の数
5
7
7
7
7
農家民泊の登録農家数
112
市民農園の数
2
3
3
3
3
資料:庄原市
100
[用語解説]
五十音順
あ
食の安全・安心を確保するとともに、地産地消を推進するための認証制度として、平成16
安心!広島ブランド認証
制度(あんしん ひろしま 年8月に創設。「広島県トレーサビリティシステム導入指針」に基づいたシステムを認証するト
レーサビリティシステム認証と、化学合成農薬等を慣行使用の5割以下に抑えて栽培された
ブランドにんしょうせい
ど)
農産物を認証する特別栽培農産物認証がある。→「特別栽培農産物」を参照
育種価(いくしゅか)
血統的つながりと枝肉成績をもとに親牛から子牛に伝えられる遺伝的能力を数値で推定し
たものをいう。
ウインドレス鶏舎(ウイ
ンドレスけいしゃ)
窓や扉などを極力なくし、外気の出入をほぼ遮断した密閉型の鶏舎のことをいう。温度や
湿度などはセンサー付き空調装置などで管理し、照明も人工的に管理する。開放型の鶏舎
と比べ大規模な鶏舎が多く、ウィルスなどの侵入を防ぐ。
エコファーマー(エコ
ファーマー)
「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律」に基づき、都道府県知事か
ら、堆肥等による土づくりと化学肥料や化学合成農薬の使用の低減を一体的に行う農業生
産方式を導入する計画について認定を受けた農業者の愛称。
枝肉(えだにく)
と畜後、皮や骨、内臓などを取り除き、肝から下の肢を切り離し、左右に切断された状態を
いう。
か
化学合成農薬(かがくご
うせいのうやく)
「農薬」のうち有効成分が化学的に合成されたものを指し、有機リン系殺虫剤・殺菌剤・除
草剤、有機塩素系殺菌剤などがある。
なお、「農薬」とは、「農薬取締法」で規定されており、農作物等(樹木及び農林産物を含
む。)を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物又はウイルスの防除に用いら
れる薬剤や農作物等の生理機能の増進または抑制に用いられる薬剤をいう。
家畜伝染病(かちくでん
せんびょう)
家畜伝染病とは、家畜伝染病予防法に規定された家畜の伝染性疾病であり、口蹄疫や高
病原性鳥インフルエンザなど、家畜とその伝染性疾病ごとに26の疾病を家畜伝染病として指
定している。また、家畜伝染病予防法では、家畜の伝染性疾病の発生の防止やまん延の防
止、社会的な影響を最小限にするための措置等が規定されている。
環境保全型農業(かん
きょうほぜんがたのうぎょ
う)
「環境保全型農業推進の基本的考え方」(平成6年4月農林水産省環境保全型農業推進
本部)によれば、「農業の持つ物質循環機能を活かし、生産性との調和に留意しつつ、土づ
くり等を通じて化学肥料、農薬の使用等による環境負荷の軽減に配慮した持続的な農業」と
定義されており、地域の慣行(地域で従来から行われている方法)に比べて農薬や化学肥
料の使用量を減らしたり、堆肥による土づくりを行うなど、環境に配慮した農業をいう。
経営耕地面積(けいえい
こうちめんせき)
耕作放棄地(こうさくほう
きち)
耕種農家(こうしゅのうか)
農家が経営する耕地の面積。
農林水産省の統計調査における区分であり、農林業センサスにおいては、以前耕地で
あったもので、過去1年以上作物を栽培せず、しかもこの数年の間に再び耕作する考えのな
い土地をいう。なお、これに対して、過去1年間全く作付けしなかったが、ここ数年の間に再
び耕作する意思のある土地は不作付地といわれ、経営耕地に含まれる。
耕地等を使用して農作物(稲、麦、大豆、野菜、果樹、花き等)を栽培する農家をいう。
米や野菜等を生産している耕種農家へ畜産農家から堆肥を供給したり、逆に転作田等で
耕畜連携(こうちくれんけ 飼料作物を生産し、畜産農家の家畜の飼料として供給するなど、耕種サイドと畜産サイドの
い)
連携を図ることをいう。
口蹄疫(こうていえき)
家畜伝染病のひとつ。鯨偶蹄目(豚・牛・羊・鹿・猪など,蹄が偶数に割れている動物)およ
びハリネズミ、ゾウなどが感染する口蹄疫ウイルスによる感染症。
この病気は、高い伝播性、罹患した動物の生産性の低下、幼獣での高い致死率という特
徴を持つ。感染が確認された場合、他の家畜への感染拡大を防ぐため、罹患した家畜は発
見され次第、殺処分される。また、他地域の家畜への伝播を防ぐため、地域・国単位で家畜
の移動制限がかけられることから、広い範囲で畜産物の輸出ができなくなる。
101
か (つづき)
鳥インフルエンザのうち、家きんに高致死性の病原性を示すもの等を高病原性鳥インフル
エンザという。家きんがこれに感染すると、全身症状をおこし、神経症状、呼吸器症状、消化
高病原性鳥インフルエン
ザ(こうびょうげんせいとり 器症状等が現れ、大量に死亡する。なお、鳥インフルエンザウイルスについては、生きた鳥
インフルエンザ)
との濃厚接触により人に感染した例が知られているものの、鶏卵、鶏肉を食べることにより感
染した例は報告されていない。
さ
GAP(ジー・エイ・ピー)
「ジー・エイ・ピー」または「ギャップ」とも言う。Good Agricultural Practiceの略。農業者自
らが、農作業の点検項目を決定し、点検項目に従い農作業を行い、記録し、記録を点検・
評価し、改善点を見出し、次回の作付けに活用するという一連の「農業生産工程の管理手
法」のこと。
GAP手法は、農産物の安全確保のみならず、環境保全、農産物の品質の向上、労働安
全の確保等に有効な手法であり、消費者・食品事業者等の信頼を確保する上でも有効な手
法となる。日本では、農業生産工程管理手法の一つで、農林水産省が推奨するJGAP(ジェ
イ・ギャップ)に取り組まれている例が多い。
集落営農(しゅうらくえい
のう)
集落等地縁的にまとまりのある一定の地域内の農家が農業生産を共同して行う営農活動
をいう。①転作田の団地化、②共同購入した機械の共同利用、③担い手が中心となって取り
組む生産から販売までの共同化等、地域の実情に応じてその形態や取組内容は多様であ
る。
集落機能(しゅうらくきの
う)
集落の構成員が、生活扶助、生産補完、資源管理等により集落を維持・管理していく機
能。
※農村集落調査(農水省)での集落機能の定義:農業集落において、農業生産の継続に不
可欠な地域資源(農地、農業用用排水路、ため池、農道等)の利用・維持・管理など何らか
の合意形成のもとで行う、農業生産に係る活動。
集落型農業生産法人
(しゅうらくがたのうぎょう
せいさんほうじん)
広島県:集落農場型農
業生産法人
集落(1~数集落)が1つの経営体となって、集落の農地を1つの農場としてまとめ、効率
的かつ安定的な農業経営を行う農業生産法人をいう。
※集落法人の形態には、農地所有者である構成員が経営に参画する形態の「全戸参加型
法人」のほか、大型稲作農家等に経営を委ねる形態の「担い手中心型法人」もみられる。
担い手中心型法人とは(県HPより)
島根県、JA京都:集落型 地域内の農地の相当面積を集積して、大型農家などの担い手(1戸から数戸)が構成員とな
農業生産法人
り農業経営を行う集落法人のことをいいます。法人経営の基礎となる集落において、相当数
酪農学園大論文:集落 の農家の合意が得られていることが前提となります。
営農型農業生産法人
食育(しょくいく)
食育とは、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食
生活を実践することができる人間を育てることであり、知識の教育、道徳教育、体育教育とと
もに、生きるための基礎となるべきものと位置づけられ、平成17年に食育基本法が制定され
た。
※本市では、「庄原市食育推進計画」を策定し、地域における取組みを推進している。
類似用語の「食農教育」とは、食の問題や農業・農村の役割と現状について理解を深める
ために、家庭における食事や学校給食、社会教育等を通して行う全般的な活動をいう。
食の外部化(しょくのが
いぶか)
共働き世帯や単身世帯の増加、高齢化の進行、生活スタイルの多様化等を背景に、家庭
内で行われていた調理や食事を家庭外に依存する状況に伴い、食品産業においても、食
料消費形態の変化に対応した調理食品、そう菜、弁当といった「中食(なかしょく」の提供や
市場の開拓等に進展がみられる。こういった動向を総称して「食の外部化」という。→「中食」
を参照
食品関連事業者(しょく
ひんかんれんじぎょう
しゃ)
食品の製造、加工、卸売又は小売を業として行う者(食品製造業、食品卸売業、小売業
等)及び飲食店業その他食事の提供を伴う事業として政令で定めるものを行う者(レストラン
等飲食店業、旅館業等)
※食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律(食品リサイクル法)による定義。
国内の食料消費が、国内の農業生産でどの程度賄えているかを示す指標。
○品目別自給率
各品目における自給率を重量ベースで算出。
食料自給率(しょくりょうじ ○総合食料自給率
きゅうりつ)
食料全体における自給率を示す指標として、供給熱量ベース、生産額ベースの2とおりの
方法で算出。畜産物については、国産であっても輸入した飼料を使って生産された分は、
国産には算入していない。
102
さ (つづき)
食料・農業・農村基本法に基づいて、食料・農業・農村に関する施策の総合的かつ計画的
な推進を図るために、政府が閣議決定して定める計画。
食料・農業・農村基本計
食料・農業・農村に関する施策についての基本的な方針、食料自給率の目標及び政府が
画(しょくりょう・のうぎょう・ 総合的かつ計画的に講ずべき施策等を内容とする。情勢の変化を勘案し、施策の効果に関
のうそんきほんけいかく) する評価を踏まえて、おおむね5年ごとに見直し、所要の変更を行うこととされている。平成
12年3月に初めて策定され、平成27年3月に新たな計画が閣議決定された。
国家社会における食料・農業・農村の位置付けを明確にするとともに、新たな基本理念の
下に講ずべき施策の基本方向を明らかにする法律として、農業基本法に代わって、平成11
食料・農業・農村基本法 年7月に制定された。
(しょくりょう・のうぎょう・の 基本理念として①食料の安定供給の確保、②多面的機能の発揮、③農業の持続的な発
展、④農村の振興を定めるとともに、この実現を図るため、食料・農業・農村基本計画を策定
うそんきほんほう)
することや、食料・農業・農村のそれぞれの分野について講ずべき施策を定めている。
飼料イネ(しりょうイネ)
飼料用米(しりょうようま
い)
JAS法(ジャスほう)
水稲を家畜の飼料として利用するもので、稲わら、稲の青刈りなどがあるが、特に、イネ発
酵粗飼料(稲WCS)としての利用が高まっている。WCSはWhole Crop Silageの略。稲の子
実が完熟する前に、子実と茎葉を一体的に収穫・密封し、嫌気的条件のもとで発酵させた貯
蔵飼料。
家畜の配合飼料原料として生産される米(稲の子実)のこと。
JAS法(正式名称:農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)は、消費者
の商品選択に資するための情報表示を旨とし、一般消費者向けに販売されるすべての生鮮
食品、加工食品及び玄米精米を対象として基準が規定されている。JAS法は、飲食料品等
が一定の品質や特別な生産方法で作られていることを保証する「JAS規格制度(任意の制
度)」と、原材料、原産地など品質に関する一定の表示を義務付ける「品質表示基準制度」
からなっている。
農家世帯員のうち調査期日の前々年の就業状態区分が「勤務が主な人」と「学生の人」
新規就農者(しんきしゅう
で、過去1年間の普段の就業状態が「農業が主な人」になった者。(新規学卒就農者と離職
のうしゃ)
就農者の合計。)
水田放牧(すいでんほう
ぼく)
耕種農家(米、野菜、果樹などを生産している農家)と畜産農家の連携により、永年牧草地
が作付されている転作田に電気牧柵を張り巡らして牛を飼育する方法で、転作田の有効活
用と、牛の省力管理が可能となる。
粗飼料(そしりょう)
繊維質を多く含む飼料のことで、乾草、生草、サイレージ(発酵貯蔵飼料)などがある。
※家畜の飼料には、大別して粗飼料と濃厚飼料がある。濃厚飼料は、家畜に対してでんぷ
ん、タンパク質等特定の栄養を与えるもので、でんぷん質飼料である穀類(トウモロコシ、こう
りゃん、大麦など)、タンパク質飼料であるかす類などがある。
た
多面的機能(ためんてき
きのう)
国土の保全、水源のかん養、自然環境の保全、良好な景観の形成、文化の伝承等農村
で農業生産活動が行われることにより生ずる食料その他の農産物の供給機能以外の多面
にわたる機能。
WCS(ダブリュ・シー・エ
ス)
水稲を家畜の飼料として利用するもので、稲わら、稲の青刈りなどがあるが、特に、イネ発
酵粗飼料(稲WCS)としての利用が高まっている。WCSはWhole Crop Silageの略。稲の子
実が完熟する前に、子実と茎葉を一体的に収穫・密封し、嫌気的条件のもとで発酵させた貯
蔵飼料。
地域営農集団組合(ちい 集落単位で農家が各自の農地を持ち寄り、共同で農機具を所有したり、農作業を行ったり
きえいのうしゅうだんくみ する組合のことをいう。
あい)
地域プロジェクト(ちいき
プロジェクト)
広島県が策定した「2020広島県農林水産業チャレンジプラン」に基づき、市町が農家のみ
なさんとともに、産業構造の改革を進める取り組みを策定し、広島県の認定を受け、県の重
点的な支援を受けることができる計画をいう。
地産地消(ちさんちしょ
う)
地域の農林水産物の利用を促進することにより国産の農林水産物の消費を拡大する取組
のこと。
この取組を進めていくため平成22年11月、「地域資源を活用した農林漁業者等による新
事業の創出等及び地域の農林水産物の利用促進に関する法律」(六次産業化法)が成立し
た。
103
た (つづき)
山間地及びその周辺の地域その他の地勢等の地理的条件が悪く、農業の生産条件が不
中山間地域(ちゅうさんか
利な地域をいう。
んちいき)
鳥獣被害(ちょうじゅうひ
がい)
TМR(ティー・エム・アー
ル)
鳥や獣などの野生動物による農林産物への被害。
鳥獣保護事業計画の実施及び狩猟の適正化により、鳥獣の保護繁殖、有害鳥獣の駆除、
危険の予防を図り、それに伴い生活環境の改善と農林業の振興に資することを目的とする
法律。科学的な知見に基づいて計画的に保護管理を進めていくことを目的とし、地域にお
ける鳥獣の生息状況の変化等を踏まえた狩猟規制や狩猟免許区分、わな猟に係る危険防
止のための制度などが規定されている。
Total Mixed Rations の略。乳牛の養分要求量に合うように粗飼料・濃厚飼料・ミネラル・ビ
タミンなどをすべて混合し、自動給餌させる方式のことをいう。
環太平洋パートナーシップ(Trans-Pacific Partnership)協定の略称で、オーストラリア、ブ
ルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポー
ル、米国及びベトナムの合計12か国で、物品の関税の撤廃・削減やサービス貿易のみでな
く、非関税分野(投資、競争、知的財産、政府調達等)のルール作りのほか、新しい分野(環
境、労働、分野横断的事項等)を含む高い水準の包括的な経済連携協定。
平成27年10月のアトランタ閣僚会合において、大筋合意に至り、今後、最終合意、協定の
TPP(ティー・ピー・ピー) 署名・発効に向けて、各国で議会承認等の手続きが進められていく。
農業分野の大筋合意の主な内容としては、米では米国・豪州に7.84万トンの輸入枠を設
定(協定発効13年目以降)、牛肉では現行38.5%の関税を16年目以降9%に段階的に削
減、豚肉の従価税は段階的に削減し、10年目以降は廃止、従量税は現行482円/kgから50
円/kgまで段階的に削減、乳製品の脱脂粉乳とバターでは新たな税率枠(TPP枠)が設定さ
れるなど、特に、畜産物の価格下落が懸念されている。
定年帰農者(ていねんき
のうしゃ)
特別栽培農産物(とくべ
つさいばいのうさんぶ
つ)
土地利用型作物(とちり
ようがたさくもつ)
定年退職をしたものが農村に移住し、農業に従事する者のことをいう。
生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている化学合成農薬及び化学
肥料の使用状況のこと)に比べて、化学合成農薬の使用回数が50%以下、かつ化学肥料の
窒素成分量が50%以下で栽培された農産物。特別栽培農産物に係る表示ガイドラインに生
産の原則等が定められている。
広い面積の農地を利用して生産される作物を土地利用型作物といい、水稲、麦、大豆、飼
料作物などが挙げられる。
水稲・麦・大豆・飼料イネ、キャベツ,たまねぎ等、土地を大規模に利用して行う農業のこ
土地利用型農業(とちりよ
と。一方、ハウスや畜舎等の施設で行う農業のことを施設型農業という。
うがたのうぎょう)
食品のトレーサビリティは、農産物や加工食品などの食品が、どこから来て、どこへ行った
か「移動を把握できる」こと。食品の生産から消費にわたり、各自取り扱う商品(食品)の移動
トレーサビリティ(トレーサ
に関する記録を作成・保存することにより、結果として、生産から小売まで、食品の移動の経
ビリティ)
路を把握することが可能となり、食品事故が発生した際の迅速な回収等に役立つ。
な
中食(なかしょく)
レストラン等へ出かけて食事をする「外食」と、家庭内で手作り料理を食べる「内食」の中間
にあって、市販の弁当やそう菜、家庭外で調理・加工された食品を家庭や職場・学校等で、
そのまま(調理することなく)食べること。これら食品(日持ちをしない食品)の総称としても用
いられる。
農業経営基盤強化促進法に基づき、市町村が地域の実情に即して効率的かつ安定的な
農業経営の目標等を内容とする基本構想を策定し、この目標を目指して農業者が作成した
認定農業者(にんていの 農業経営改善計画を認定する制度。認定を受けた者(認定農業者)に対しては、スーパー
L・S資金等の低利融資制度、農地流動化対策、担い手を支援するための基盤整備事業等
うぎょうしゃ)
の各種施策を重点的に実施している。
104
な (つづき)
農業産出額(のうぎょうさ
んしゅつがく)
1年に生産されたそれぞれの農産物の生産量(自家消費を含む)から、種子、飼料等の再
び農業に仕向けられる中間生産物を控除した各農産物数量に、それぞれの農家庭先価格
(農産物の販売に伴って交付される各種奨励補助金等を加味)を乗じて算出された額のこと
をいう。
異業種から、農業に参入する企業のこと。なお、各種支援の条件は、①農地の権利取得
(所有権または利用権)②事業計画の策定(農業参入計画または経営改善計画)③3千万
農業参入企業(のうぎょう
円程度の売上規模(通常の認定農業者3人分)、なお、事業計画上で目標設定し、それを目
さんにゅうきぎょう)
指す取組を含む。
農業集落(のうぎょうしゅ
うらく)
市町村の区域の一部において、農作業や農業用水の利用を中心に、家と家とが地緑的、
血縁的に結び付いた社会生活の基礎的な地域単位のこと。農業水利施設の維持管理、農
器具等の利用、農産物の共同出荷等の農業生産面ばかりでなく、集落共同施設の利用、冠
婚葬祭、その他生活面に及ぶ密接な結び付きのもと、様々な慣習が形成されており、自治
及び行政の単位としても機能している。
農地等の権利を取得することができる法人で、①法人形態要件、②事業要件、③構成員
農業生産法人(のうぎょう 要件、④役員要件のすべてを満たす法人。平成27年の農地法一部改正により、「農業生産
せいさんほうじん)
法人」という呼称は、「農地所有適格法人」に変更される。(平成28年4月1日)
農業生産活動による最終生産物の総産出額であり、農産物の品目別生産量から、二重計
農業総産出額(のうぎょう 上を避けるために、種子、飼料等の中間生産物を控除した数量に、当該品目別農家庭先価
そうさんしゅつがく)
格を乗じて得た額を合計したものである。
農事組合法人(のうじく
みあいほうじん)
「農業協同組合法」に基づき3人以上の農民が発起人となって設立される、組合員の農業
生産の協業を図りその共同の利益の増進を目的とする法人。農事組合法人には、機械・施
設等の共同利用施設の設置または農作業の共同化を行う法人と、法人自体が耕作等農業
経営を行う法人、これらを両方とも行う法人がある。
農業の成長産業化を図るため、6次産業化や農地集積・集約化等の政策を活用する経済
主体等が積極的に活動できる環境を整備する観点から、農地法が一部改正され、従来の
農地所有適格法人(のう 「農業生産法人」という呼称から「農地所有適格法人」に変更される。(平成28年4月1日)
ちしょゆうてきかくほうじ
変更によって、役員の農作業従事要件(役員又は重要な使用人のうち1人以上の者が農
ん)
作業に従事すればよい)や議決権要件(農業者以外の者の議決権が、総議決権の2分の1
未満までよい)などが緩和される。
農商工連携(のうしょうこ
うれんけい)
農林漁業者と商工業者等が協力・連携し、お互いの強みを活かして売れる新商品・新サー
ビスの開発、生産等を行い、需要の開拓を行うことであり、平成20年7月に、農商工等連携
関連2法「中小企業者と農林漁業者との連携による事業活動促進に関する法律(農商工等
連携促進法)」、「企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関
する法律の一部を改正する法律(企業立地促進法改正法)」が施行され、各種支援策が実
施されている。
農村資源(のうそんしげ
ん)
農村には、農地・農業用水、有機性資源(家畜排せつ物、集落排水汚泥、食品廃棄物
等)、農村の環境と景観(自然環境、多様な生態系、美しい農村景観)、農村コミュニティ(集
落共同作業の主体、伝統文化の継承の主体)などの様々な地域資源が存在し、特に、農
地・農業用水等は、農業生産にとって最も基礎的な資源であり、食料の安定供給の確保や
多面的機能の発揮に不可欠な社会共通資本である。これらを総称して農村資源と言われ
る。
農地利用集積(のうちりよ
うしゅうせき)
農地を利用するため「所有」、「借入」、「農作業受託」により集積することをいう。
平成25年12月5日に農地中間管理事業の推進に関する法律及び農業の構造改革を推
進するための農業経営基盤強化促進法等の一部を改正する等の法律が成立し、平成26
農地中間管理機構(のう 年度において全国各都道府県に農地中間管理機構を設置。
農用地等を貸したいという農家(出し手)から農用地等の有効利用や農業経営の効率化
ちちゅうかんかんりきこう)
を進める担い手(受け手)へ農用地利用の集積・集約化を進めるため、農用地等の中間的
受け皿となる組織として事業を実施している。
農業委員会改革の一環として、農地利用の最適化(担い手への農地利用の集積・集約
農地利用最適化推進員 化、耕作放棄地の発生防止・解消、新規参入の促進)を強力に進めていくために農地等の
(のうちりようさいてきかす 利用の最適化(担い手への農地利用の集積・集約化、耕作放棄地の発生防止・解消、新
規参入の促進)の推進するため、市町が農業委員会内に農業委員とは別に委嘱する推進
いしんいん)
員。
105
な (つづき)
農地の権利移動のこと。貸借(賃借権、利用権の設定・移転)、売買(所有権の移転)による
農地流動化(のうちりゅう 移動のこと。経営規模を拡大したい農家や農業生産法人に対し、効率的な生産ができるよう
どうか)
農地の権利移動を促進すること。
農薬の販売と使用の規制等を行い、農薬の品質の適正化とその安全・適正な使用を確保
農薬取締法(のうやくとり し、農業生産の安定と国民の健康の保護、生活環境の保全に寄与することを目的として制
定された。また、平成14年12月に同法が改正され、無登録農薬の製造、使用の禁止(販売
しまりほう)
は従来から禁止)、罰則の強化などが定められた。
は
バイオマス資源(ばいお
ますしげん)
バイオマス資源とは、家畜排せつ物や生ゴミ、木くずなどの動植物に由来する再生可能な
有機性資源で、化石資源を除いたものをいう。バイオマス資源は、地球に降り注ぐ太陽のエ
ネルギーを使って、無機物である水とCO₂から、生物が光合成によって生成した有機物であ
り、焼却等しても大気中のCO₂を増加させない資源である。
繁殖経営(はんしょくけい 肉用牛経営のうち、雌牛に子牛を産ませ、子牛を8ヶ月程度育てた後、子牛市場等で販売
する経営をいう。
えい)
肥育経営(ひいくけいえ
い)
BSE(ビィ・エス・イー)
肉用牛経営のうち、子牛市場等から購入した子牛を食肉用に出荷するため、一定期間飼
育して太らせた後に、食肉市場等で販売する経営をいう。
Bovine Spongiform Encephalopathy(牛海綿状脳症)の略。異常プリオンたんぱく質(細胞
たんぱく質の一種が異常化したもの)に汚染された飼料(BSE感染牛の脳等を含む肉骨粉
等)の摂取により経口感染すると考えられている牛の疾病。2年以上の長い潜伏期間の後、
脳組織がスポンジ状になり、行動異常等の神経症状を呈し、発病後2週間から6か月で死に
至る。国内では、平成13年秋に初めてBSE感染牛が確認された。
平成32年を目標年度とする広島県長期総合計画「ひろしま未来チャレンジビジョン」におけ
広島県農林水産業チャ
る農林水産分野行政の基本指針として平成22年12月に策定され、産業として自立できる農
レンジプラン(ひろしまけ
んのうりんすいさんぎょう 林水産業を目指し、生産から販売までが一体となった持続的な農業の確立を主要課題とし
て施策の展開方向が掲げられている。
チャレンジプラン)
農産物販売金額が一番多い部門の販売金額が、全販売金額の8割未満の経営。
複合経営(ふくごうけいえ このうち、農産物販売金額が一番多い部門の販売金額が、全販売金額の6割以上8割未
い)
満の経営を準単一複合経営という。
や
優秀基礎牛(ゆうしゅうき
そぎゅう)
96ヶ月齢以下の繁殖用和牛で、祖母牛もしくは母牛の脂肪交雑育種価が0.96以上、か
つ、種雄牛が1.00以上の雌産子のことをいう。
ら
リレー出荷(リレーしゅっ
か)
6次産業化(ろくじさん
ぎょうか)
同一品目を複数産地が連携して、市場への出荷を途切れなくリレーすることをいう。農産物
の端境期を作らないこと(供給の安定)で市場の信頼が高まり、価格の安定が図られる。
1次産業としての農林漁業と、2次産業としての製造業、3次産業としての小売業等を総合
的かつ一体的な事業として推進し、地域資源を活用した新たな付加価値を生み出す取組。
この取組を促進するため平成22年11月、「地域資源を活用した農林漁業者等による新事
業の創出等及び農林水産物の利用促進に関する法律」(六次産業化法)が成立した。
106
[統計用語]
(1) 農林業経営体分類
用 語
農林業経営体
定 義
農林産物の生産を行うか又は委託を受けて農林業作業を行い、生産又は作業に係る面積・
頭数が次の規定のいずれかに該当する事業を行う者
(1)経営耕地面積が30㌃以上の規模の農業
(2)農作物の作付面積又は栽培面積、家畜の飼養頭羽数又は出荷羽数、その他の事業の
規模が次の農林業経営体の外形基準以上の農業
(ア)露地野菜作付面積
(イ)施設野菜栽培面積
(ウ)果樹栽培面積
(エ)露地花き栽培面積
(オ)施設花き栽培面積
(カ)搾乳牛飼養頭数
(キ)肥育牛飼養頭数
(ク)豚飼養頭数
(ケ)採卵鶏飼養羽数
(コ)ブロイラー年間出荷羽数
(サ)その他
15アール
350平方メートル
10アール
10アール
250平方メートル
1頭
1頭
15頭
150羽
1,000羽
調査期日前1年間における農業生産物
の総販売額50万円に相当する事業の規模
(3)権原に基づいて育林又は伐採(立木竹のみを譲り受けてする伐採を除く。)を行うことが
できる山林(以下「保有山林」という。)の面積が3㌶以上の規模の林業(育林又は伐採を適切
に実施するものに限る。)
(4)農作業の受託の事業
(5)委託を受けて行う育林若しくは素材生産又は立木を購入して行う素材生産の事業
農業経営体
「農林業経営体」の規定のうち(1)、(2)又は(4)のいずれかに該当する事業を行う者
法人経営体
「農林業経営体」の規定のうち、法人化して事業を行う者
(2) 農家等分類
用 語
定 義
経営耕地面積が10㌃以上の農業を営む世帯または農産物販売金額が年間15万円以上あ
る世帯
農家
販売農家
主業農家
経営耕地面積30㌃以上または農産物販売金額が年間50万円以上の農家
農業所得が主(農家所得の50%以上が農業所得)で、1年間に60日以上自営農業に従事し
ている65歳未満の世帯員がいる農家
農外所得が主(農家所得の50%未満が農業所得)で、1年間に60日以上自営農業に従事し
準主業農家 ている65歳未満の世帯員がいる農家
1年間に60日以上自営農業に従事している65歳未満の世帯員がいない農家(主業農家及
副業的農家 び準主業農家以外の農家)
専業農家
世帯員のなかに兼業従事者(1年間に30日以上他に雇用されて仕事に従事した者または農
業以外の自営業に従事した者)が1人もいない農家
兼業農家
世帯員のなかに兼業従事者が1人以上いる農家
第1種兼
業農家
第2種兼
業農家
自給的農家
農家以外の農業
事業体
農業サービス事
業体
農業所得の方が兼業所得よりも多い兼業農家
兼業所得の方が農業所得よりも多い兼業農家
経営耕地面積が30㌃未満かつ農産物販売金額が年間50万円未満の農家
経営耕地面積が10㌃以上または農産物販売金額が年間15万円以上の農業を営む世帯
(農家)以外の事業体
委託を受けて農作業を行う事業所(農業事業体を除き、専ら苗の生産及び販売を行う事業
所を含む)
土地持ち非農家 農家以外で耕地及び耕作放棄地を5㌃以上所有している世帯
107
(3) 農家人口等
用 語
定 義
農家人口
農家を構成する世帯員の総数
農業従事者
15歳以上の世帯員のうち、調査期日前1年間に自営農業に従事した者
農業就業人口
自営農業に従事した世帯員(農業従事者)のうち、調査期日前1年間に自営農業のみに従事した
者又は農業とそれ以外の仕事の両方に従事した者のうち、自営農業が主の者
基幹的農業従事 農業に主として従事した世帯員(農業就業人口)のうち、調査期日1年間のふだんの主な状態が
「仕事に従事していた者」のこと
者
農業経営者
その世帯の農業経営に責任を持つ者
(4)農家経済関係
用 語
解 説
総所得
農業所得+農業生産関連事業所得+農外所得+年金等の収入
農業所得
農業粗収益(農業経営によって得られた総収益額)-農業経営費(農業経営に要した一切の経費)
農業生産関連事 農業生産関連事業収入(農業経営関与者が経営する農産加工、農家民宿、農家レストラン、観光
農園等の農業に関連する事業の収入)-農業生産関連事業支出(同事業に要した雇用労賃、物財
業所得
費等の支出)
農外所得
農外収入(農業経営関与者の自営兼業収入、給料・俸給)-農外支出(農業経営関与者の自営兼
業支出、通勤定期代等)
108
第2期庄原市農業振興計画
発行 : 庄原市 農業振興課
〒727-8501 広島県庄原市中本町一丁目10番1号
TEL 0824-73-1131 FAX 0824-72-3322