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Projectability
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RE/Real Education
社会の課
の課
課題
学び
ものことづ
とづくり
活動の場
場
コミュニティ
場所
専門家
外部人材
RE/Real Education
主催団体/media project Untenor
【団体概要】
2010年より静岡県浜松市を基点に運営されるメディアプロジェクト。リサーチ活動、レク
チャーシリーズの運営、
ワークショップのディレクションを通して、
さまざまな地域主体ととも
に、教育的価値と 社会関係資本を醸成していくことを目的としている。
ワークショップ、リサー
チのディレクション、教育スキームの提案、企業研修のオーガナイズ、その他建築、デザイン、ま
ちづくりに関する業務を扱う。
http://www.untenor.com/
【事業概要】
media project Untenorが展開するプロジェクトのひとつ。街を舞台としたリサーチ、ワーク
ショップ、レクチャー、イベント企画運営といったプログラムの実践を通じ、都市の持つ教育的
価値の掘り起こしを行っている。6回目となるRE06では、
「専門性を深めること 専門性を広げ
ること」
というテーマで、
現代の専門領域についてのレクチャーを実施。
また、遊んでいるだけで
実際のまちづくりを体験できるカードゲーム「The Creative Center」の商品開発を実施する
ワークショップも開催した。
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RE と い う の は、「REAL」 と
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RE03 でのクリエイティブセンター
各プレイヤーの関わりの程度
「EDUCATION」 の 頭 文 字 を
が数値化される仕組みが用意
とった、メディアプロジェク
されている点がユニークだ。
ト ア ン テ ナ が 2010 年 か ら
展開するプロジェクトの名称
これまでは街のリサーチ、商
だ。 街 を 舞 台 に 展 開 さ れ る
店街とのまちづくりの実践、
実感を伴った教育プログラム
トークイベントの企画実施な
が、プロジェクト形式でこれ
どを、ワークショップを通じ
までに 6 回行われている。
て参加者が実際に行うプログ
ラムが多かったが、このカー
6 回目となる今回は、「専門性
ドゲームは、そのような街を
を深めること 専門性を広げ
舞台とした実践が起こる根幹
ること」というテーマで、7
の仕組みに焦点を当てたもの
つの専門分野(建築、アート、
となっている。
ファッション、まちづくり、
プロダクト、ゲーム、ウェブ)
RE で 行 わ れ て い る 教 育 は、
から講師を招いた教育プログ
学校教育での講師と生徒の図
ラムを実施。そして以前ワー
式で行われるものではない。
クショップによって制作され
参加者を募るという形式上、
た地域資源を活用した「ザ・
主宰者側からある程度のテー
クリエイティブセンター」と
いうカードゲームを、まちづ
RE06 でのクリエイティブセンター
マ設定やインストラクション
は 提 示 さ れ る の だ が、 イ ン
くり、ウェブ、ゲームの観点
フォーマルな研究室といった
から発展させるプロジェクト
趣きで、そのテーマや道筋も
を実施した。
全てが実践的な教育として参
特にカードゲームは、自己紹
加者に根付くことを目標とし
介とブレインストーミングと
ている。暮らす場所である街
企画立案が一連の流れで行え
を、教育のフィールドとして
るツールとなっている独特な
見つめ直すことが、その根幹
もので、勝敗を決するタイプ
にある。
ではなく、協働を楽しむもの
「個人的な理由としては、僕が
だ。個人に蓄積されている人、
学びたいというのがある。誰
場所、出来事との関係性を地
かが学ぶ時に、一番学ぶ量が
域資源とみたてて見える化し、
多いのは教えることだと思っ
他プレイヤーと共有の上で、
ていて、浜松という街全体が
それらを紬合わせることで企
教えてくれる、学ぶことがで
画が生まれる。企画に対する
きる状況をつくりたいと考え
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ている」と、主宰者のひとり
である辻さんが言うように、
学生時代に大学で建築を学ん
でいた際に扱われた“街”は
仮想的なもので、リアルな現
場での実感の必要性を感じて
いたことに端を発しているよ
うだ。
自分に対するモチベーション
づくりから始める小さな公共
プロジェクト。地域で物事が
起こるという観点から見る
と、そのように言えるのかも
しれない。
教育機関の外で自ら用意す
る、いわゆる生涯学習よりも
能動的で、知識欲優先の学び
の場をつくり出そうとする。
街や地域の日常に対して向け
るその視線は、自分にとって
の“当たり前”は、他人にとっ
ても“当たり前”とは限らず、
他人にとっては刺激・発見・
学びとなる可能性を多分には
らんでいる、というものだ。
自分の日常的な“当たり前”
を、セルフプロデュースする
こ と に よ っ て、 1. 社 会 的
観点から言えば、一市民が社
会や街に対して主体的にな
る可能性を膨らませ、2.個
人としては、自分にとっての
地域での暮らしをより豊か
RE06 「専門性を深めること 専門性を広げること」
【ワークショップ講師】
【レクチャー講師】
なものとする術を得るプロ
垣内光司(八百光設計部 )
薮内都( poRiff)
鯖 SAVA( クリエイティブユニット)
ジェクトなのではないだろ
家成俊勝( dot architects)
松島潤平( 松島潤平建築設計事務所)
一ノ瀬彩( 茨城大学助教)
うか。(Su)
水野大二郎( デザイン研究者) Nadegata Instant Party( アーティスト)
鈴木力哉( web デザイナー)