(市原市) 創業支援事業

別表1-1(創業相談窓口)【新規】
市町村が実施する創業支援事業(市原市)
創業支援事業の目標
(目標の根拠)
・昨年度、市原商工会議所の中小企業相談所では年間100件程度の創業相談実績があ
る。また、市では窓口や電話で、年1、2件程度の創業相談を受けてきた。そこで、創
業相談の窓口として、市原商工会議所に連携の中心となるワンストップ相談窓口及び市
に連携する相談窓口を設置し、連携機関等と協力する。これまでの市原市中小企業資金
融資制度の年間活用件数をふまえて、市窓口における相談者数は年間10件、創業者数
はそのうち5件を目標とする。
(目標数)
・創業支援対象者数:10件 創業者数:5件
創業支援事業の内容及び実施方法
(1)創業支援事業の内容
<創業相談窓口>【新規】
・市原商工会議所に、ワンストップ相談窓口を設け、市、商工会議所、地域金融機関等で
連携し、様々な創業時の課題を解決する。商工会議所は、これまでも中小企業相談所に
おいて、創業相談を含めた中小企業全般の相談を受け付けていた実績があり、駅前とい
う訪問しやすい立地条件、地域金融機関や中小企業診断士等との関係性等、相談者に有
利な条件にある。創業相談窓口を設けることで、創業者の更なる増加を図る。現在、経
営指導員6名程度により窓口対応しているが、創業に係るワンストップ相談窓口として
も対応する。
・ワンストップ相談窓口は、相談受け入れから創業後のフォローまで相談者の相談内容や
ステージに応じた支援を可能にするため、相談者が必要とする支援の内容を判断し、連
携機関が実施する創業支援事業の紹介や専門家の紹介等を行う。
・市原市商工業振興課において創業に関する相談窓口を設け、市原商工会議所のワンスト
ップ相談窓口と連携して支援を行う。窓口は市職員6名程度で対応する。市の融資制度
を資金調達方法の一種として紹介するとともに、ワンストップ相談窓口と連携して支援
を行う。
・各相談窓口では国、県等の創業支援施策メニューや連携機関一覧を紹介するとともに、
市ホームページにおいても、施策一覧や支援機関一覧等を掲載し、メールでの相談も受
け付ける。
・創業に必要となる要素別の各創業支援機関の役割は以下とする。
<創業に必要な要素と各連携機関が担う役割>
1.創業者の掘り起こし
市、商工会議所、地域金融機関、特定非営利活動法人NPOテクノサポートをはじめ、
連携機関において、創業ニーズの情報共有を図るとともに、市内図書館や大学機関におい
て、各種セミナーなど創業に係るイベント情報の広報を行う。
2.地域資源の活用の仕方
市原商工会議所等が、市原市の地域資源(ダイコン、イチジク等の農産物、養老渓谷、
小湊鐵道等の観光資源等)の有効活用を支援するための資源提供者、研究機関、販路開拓
のネットワーク紹介等を行う。
また、図書館による地域資源に関する文献調査協力等、連携機関において、強みの発見
や製品化についての分析を支援する。
3.ターゲット市場の見つけ方
市原商工会議所、地域金融機関、大学等が、市場ニーズについての情報提供及び今後伸
びそうな市場等についてのアドバイスを実施する。
また、市原商工会議所や地域金融機関等において、ターゲット市場の絞込み方等をテー
マにした創業スクールやセミナー等を開催する。
4.ビジネスモデルの構築の仕方
市原商工会議所、地域金融機関等が、顧客、ニーズへの対応、採算性についてのアドバ
イスを実施する。また、市原商工会議所が特定非営利活動法人NPOテクノサポート等と
連携し、創業スクールを行いビジネスモデル構築に向けた講座を行う。
5.売れる商品・サービスの作り方
市原商工会議所や地域金融機関等が、商品・サービスに対し、強み弱みを分析しアドバ
イスを行う。必要に応じ、連携機関と協力し、同業種・異業種の事業者連携のためのマッ
チング支援を行う。
6.適正な価格の設定と効果的な販売方法について
市原商工会議所や地域金融機関等が、販売先、ターゲット、販売方法、価格へのアドバ
イスや販路開拓のためのマッチング支援を行う。必要に応じ、連携機関と協力し、同業
種・異業種の事業者連携のためのマッチング支援を行う。
7.資金調達
市原商工会議所や地域金融機関等が、資金調達のアドバイスや金融支援を行うととも
に、市が制度融資や利子補給を行う。また、市原商工会議所や特定非営利活動法人NPO
テクノサポート等が、補助金等の申請書の作成支援を行う。
8.事業計画書の作成
市原商工会議所が、事業計画書の策定について専門家(中小企業診断士等)と一緒にア
ドバイスを行う。さらに、地域金融機関と千葉県信用保証協会が、事業計画書のブラッシ
ュアップを行う。
補助金等の申請については、認定経営革新等支援機関である市原商工会議所や特定非営
利活動法人NPOテクノサポート等がサポートを行う。
また、ハローワークプラザ市原及び千葉南ハローワークとの連携を行い、起業者の求職
支援や、雇用保険による手当等、個別相談や情報提供等を行います。
9.許認可、手続き
市原商工会議所が、創業手続き・許認可についてのアドバイスを行う。また、より詳細
な知識を必要とする場合には、市原商工会議所が専門家(税理士、社会保険労務士等)を
紹介し、税務、労務管理等のアドバイスを行ってもらう。
10.コア事業の事業展開の可能性や関連事業への拡大可能性
市原商工会議所や地域金融機関等が、創業後の事業展開や新分野への進出可能性等につ
いて継続的にアドバイスを行う。さらに、市内事業者の交流会である「いちはら銀杏の
会」を市原商工会議所が開催することで、創業者同士や創業者と既存事業者のネットワー
ク構築に寄与する。
◆創業に必要な要素と担当する連携機関
創業に必要な要素
連携機関
・特定非営利活動法人
NPOテクノサポート
・市内図書館(広報PR等)
・大学機関(広報PR等) 等
創業者の掘り起こし
・市原市経済部商工業振興課
・市原商工会議所
・地域金融機関
地域資源の活用の仕方
・市原商工会議所
・市内図書館(文献調査協力) 等
ターゲット市場の見つけ方
・市原商工会議所
・地域金融機関
・大学機関
等
ビジネスモデルの構築の
仕方
・市原商工会議所
・地域金融機関
・特定非営利活動法人
NPOテクノサポート 等
売れる商品・サービスの
作り方
・市原商工会議所
・地域金融機関
・特定非営利活動法人
NPOテクノサポート 等
適正な価格の設定と
効果的な販売方法について
・市原商工会議所
・地域金融機関
・特定非営利活動法人
NPOテクノサポート 等
資金調達
・市原市経済部商工業振興課
・市原商工会議所
・地域金融機関
・特定非営利活動法人
NPOテクノサポート
・日本政策金融公庫
・千葉県信用保証協会 等
事業計画書の作成
・市原商工会議所
・地域金融機関
・千葉県信用保証協会
・特定非営利活動法人
NPOテクノサポート
・千葉南ハローワーク
(求職の個別相談等) 等
許認可、手続き
・市原商工会議所 等
(必要に応じて専門家を紹介)
コア事業の事業展開の可能性や
関連事業への拡大可能性
・市原商工会議所
・地域金融機関
・特定非営利活動法人
NPOテクノサポート 等
<創業支援機関との連携>
各連携機関が支援を行った創業支援対象者等の情報に対しては、本人の同意を得つつ、
守秘義務に十分配慮しながら、市原商工会議所が情報集約・一元化を図り、創業支援カル
テを作成し、連携機関で情報共有する。カルテには、製品、販路、販売手法、資金調達、
人材等、創業希望者がどういう支援を望んでおり、どういったノウハウが不足しているか
が分かるようにし、適切な機関に誘導し、創業実現及び創業後のフォローアップまで関係
機関がハンズオンで支援できるようにする。
<特定創業支援事業について>
・市原商工会議所が実施する「創業スクール」(年間全5回)を「特定創業支援事業」に
位置づける。講座内容に「経営」「財務」「人材育成」「販路開拓」の分野を網羅し、
全て受講した者を、「特定創業支援事業」を受けた者として、市が証明書を発行する。
・やむを得ない事情により、いずれかの講座を受講できなかった者や、創業スクールに参
加することができなかった者については、連携機関や専門家等の指導により、創業スク
ールの受講内容と同等の助言及び指導を受けたと創業支援カルテ等により市が確認でき
る場合は、「特定創業支援事業」を受けた者として、市が証明書を発行する。
・市原商工会議所は、受講者の同意を得たうえで名簿を作成して、報告書とともに市に提
出する。証明書の発行にあたって、市は申請者について、市原商工会議所から提出され
た名簿と照合し確認する。
<各事業の共通事項について>
・本創業支援事業計画の全体の進捗状況を市が把握することとし、創業希望者や創業者に
対するアンケート調査により常に体制を改善していくこととする。
・特定創業支援事業を実施し、証明書の発行を受けた創業者に対しては、その後の創業の
有無や実績報告等を電話、メールにて確認する。
・創業後についても、市原商工会議所や地域金融機関等と連携してフォローアップを行
い、適切な支援を行っていくとともに、成功事例については、市や連携機関における広
報誌やホームページへの掲載、図書館への展示等、広くPRする。
・公序又良俗を害するおそれがある事業を行う創業者に対しては、支援は行わない。
(2)創業支援事業の実施方法
・市原市商工業振興課に、担当職員6名程度を配置し、ワンストップ相談窓口と連携した
相談窓口を設置する。また、窓口では、パンフレット等の設置をはじめ、創業支援施策
メニューや連携機関一覧が、創業希望者等の目に届くようにする。加えて、市のホーム
ページ等においても、ワンストップ相談窓口の設置等を広くPRしていくこととする。
・創業支援カルテ等、連携機関との情報共有を密にするため、必要に応じて、連携機関の
担当者の連絡会議等を開催し、活動状況、改善点について情報共有を行う。
計画期間
平成28年4月1日~平成33年3月31日(5年間)
別表1-2(市原市中小企業資金融資制度)【既存】
市町村が実施する創業支援事業(市原市)
創業支援事業の目標
(目標の根拠)
・これから市内で事業を営もうとする者又は市内で創業して5年未満の中小事業者に対して、市
原市中小企業資金融資規則に基づき、創業資金を融資する。昨年度、新たに創業しようとする
者の活用実績は、平成26年度5件(創業5年以内の事業者を含めると11件)であったが、
地域の連携体制の構築し、創業アイデアの具体化から創業後のフォローまで、相談内容に応じ
た支援を実施することで、創業支援対象者数(創業5年以内の事業者を含む創業資金の融資件
数)は2割増の年間13件、創業者数は6件を目標とする。
(目標数)
・創業支援対象者数:13件 創業者数:6件
創業支援事業の内容及び実施方法
(1)創業支援事業の内容
<市原市中小企業資金融資制度>
・市内金融機関を通じて、創業者や創業間もない者に対して低利で融資を実行するとともに、利
子補給を行うことで、創業期の経営を支援する。
・市原市に設置する相談窓口において、資金調達方法の一種として、本制度を紹介する。また、
市原商工会議所に設けるワンストップ相談窓口、市HP等を活用して、本制度のPRを実施す
る。
・連携機関と協力し、資金調達に必要となる事業計画等の作成等を支援する。
(2)創業支援事業の実施方法
計画期間
平成28年4月1日~平成33年3月31日(5年間)
別表2-1(ワンストップ相談窓口)【拡充】
市町村以外の者が実施する創業支援事業(市原商工会議所)
実施する者の概要
(1)氏名又は名称:市原商工会議所
(2)住所
:千葉県市原市五井中央西1−22−25
(3)代表者の氏名:会頭 榊原義久
(4)連絡先
:(担当者)藤田智成
電話:0436-22-4305 FAX:0436-22-4356
創業支援事業の目標
(目標の根拠)
・昨年度、市原商工会議所の中小企業相談所では年間100件程度の創業相談実績があっ
たが、創業相談の窓口として新たにワンストップ相談窓口を設置し、連携機関等と協力
することにより、創業支援対象者数(ワンストップ相談窓口における相談者数)は2割
増の年間120件、創業者数はそのうち1割の12件を目標とする。
(目標数)
・創業支援対象者数:120件 創業者数:12件
創業支援事業の内容及び実施方法
(1)創業支援事業の内容
<ワンストップ相談窓口>【拡充】
・市原商工会議所に、ワンストップ相談窓口を設け、相談受け入れから創業後のフォロー
まで、相談者の相談内容やステージに応じた支援を可能にするため、必要に応じて連携
機関が実施する創業支援事業の紹介や専門家の紹介等を行う。
・市原市商工業振興課において創業に関する相談窓口を設け、市原商工会議所のワンスト
ップ相談窓口と連携して支援を行う。
(2)創業支援事業の実施方法
・窓口に市原商工会議所の職員2名程度を常時設置し、相談対応を行う。
・相談者の相談内容やステージに応じた支援を可能にするため、相談者が必要とする支援
の内容を判断し、連携機関が実施する創業支援事業の紹介や専門家の紹介等を行う。
・各相談窓口では国、県、市等の創業支援施策メニューや連携機関一覧を紹介するととも
に、商工会議所のホームページにおいても、施策一覧や支援機関一覧等を掲載し、メー
ルでの相談も受け付ける。
・市原市商工業振興課においても、創業に関する相談窓口を設け、市原商工会議所のワン
ストップ相談窓口と連携して支援を行う。また、市のホームページや広報紙等におい
て、ワンストップ相談窓口等の設置を周知する。
計画期間
平成28年4月1日~平成33年3月31日(5年間)
別表2-2(創業スクール)【拡充・特定創業支援事業】
市町村以外の者が実施する創業支援事業(市原商工会議所)
実施する者の概要
(1)氏名又は名称:市原商工会議所
(2)住所
:千葉県市原市五井中央西1−22−25
(3)代表者の氏名:会頭 榊原義久
(4)連絡先
:(担当者)藤田智成
電話:0436-22-4305 FAX:0436-22-4356
創業支援事業の目標
(目標の根拠)
・平成27年度に実施した「起業家養成セミナー(3日間)」は50人程度の参加であっ
たことから、開催経験を活かし、連携機関において周知を図ることで、創業支援対象者
数(受講者数)は2割増の60件を目標とする。また、起業家養成セミナーは創業のき
っかけづくりを主目的としていたが、新たに実施する創業スクールでは、より実践的な
創業知識の習得を図り、地域の創業率の向上を目的とすることから、創業者は受講者数
のうち2割の12件を目標とする。
(目標数)
・創業支援対象者数:60件 創業者数:12件
創業支援事業の内容及び実施方法
(1)創業支援事業の内容
<創業スクール>【拡充・特定創業支援事業】
・市内における創業希望者等を対象として、創業に向けた心構えや準備から、創業に必要
な知識習得のための講義を、2ヶ月程度の期間にわたって実施し、事業計画書の策定ま
で受講者が可能となるように指導する。
・講義では、「経営」「財務」「人材育成」「販路開拓」の4つの知識が身に付く講義を
組み込み、全ての講義を受講した者を「特定創業支援事業」を受けた者とする。
・開催回数:年1回程度
・開催日数:5日程度(1日3時間程度)
・内
容:創業に向けた心構えや準備
創業に必要な知識や法手続き <経営>
ターゲット市場の見つけ方 <経営>
ビジネスモデルの構築の仕方 <経営>
売れる商品・サービスの作り方 <販路開拓>
適正な価格設定と効果的な販売方法 <販路開拓>
資金計画や融資制度の活用方法 <財務>
雇用や人材育成の考え方 <人材育成>
事業計画の作成
創業事例の紹介
創業者向け支援機関や支援制度の紹介
等
(2)創業支援事業の実施方法
・会場は市の施設や市原商工会議所等を利用し実施する。
・講師については、連携機関と協力し、専門家のほか、金融機関や経済団体の関係者を選
定し、配置する。
・実施にあたって、市をはじめ連携機関において、広報紙、ホームページ、チラシ、施設
への掲示等で周知を図る。
・実施にあたって、連携機関は講師の紹介等、必要に応じて協力する。また、受講中、受
講後を問わず、受講者が創業に向け、さらに実践的な内容についての助言や知識を求め
た場合は、専門家の紹介等に協力する。
・受講生に対しては、年度末にアンケート調査を実施し、創業状況の把握、その後のフォ
ローアップの充実に努める。
・市原商工会議所は、受講者の同意を得たうえで名簿を作成して、報告書とともに市に提
出する。講義を全て受講した者を、「特定創業支援事業」を受けた者として、市が証明
書を発行する。
・名簿の管理については、個人情報保護法を遵守する。
・やむを得ない事情により、いずれかの講座を受講できなかった者や、創業スクールに参
加することができなかった者については、連携機関や専門家等の指導により、創業スク
ールの受講内容と同等の助言及び指導を行う。同等の助言及び指導を受けたと創業支援
カルテ等により市が確認できる場合は、「特定創業支援事業」を受けた者として、市が
証明書を発行する。
・交流会等により受講者間の交流を促進し、受講者のネットワーク構築を促す。
計画期間
平成28年4月1日~平成33年3月31日(5年間)