早期発見・支援のためにQ&A

しつけと虐待のちがい
しつけ
◎子どもの健全育成を目標とした行為
虐 待
※しつけではない!
●子どもの健全育成を害する行為
・「愛情に根ざしたしつけ」のつもりでも、
子どもの心や体が傷つく行為であれば、それは虐待です
・虐待は親の立場よりも、子どもの立場で判断することが大切です
●身体的虐待
●性的虐待
・わざとなぐる、わざとける
・首をしめつける
・熱湯をかける
・おぼれさせる
・タバコの火を押しつける など
・ポルノグラフィーの被写体にする
・子どもへの性交
・わいせつ行為を強制する など
●心理的虐待
保護怠慢・拒否(ネグレクト)
・食事を与えない
・不潔なままにする
・家や車に閉じ込め、置き去りにする
・病気でも病院に連れて行かない
・虐待を見て見ぬふりをする など
・「産まなきゃよかった」「死ね」など
ひどい言葉で傷つける
・激しいきょうだい差別
・わざと無視
・子どもの前での暴力 など
●
なぜ児童虐待が起きててしまうのか
さまざまな要因の複合的な相互作用
によって生じるものと考えられている
児童虐待の要因Q&A
孤立した育児環境
家庭の要因とは
人とのつながりの希薄化
など
経済的な問題
家族関係のストレス
など
親の要因とは
子どもの甘えや依存を受け止
められない情緒的、社会的な
未成熟 など
子どもの要因とは
なだめにくい子ども
要求を強く表し、そのことにこだわ
りやすい子ども など
豆知識・・・
児童虐待とドメスティック・バイオレンス(DV)
「ドメスティック・バイオレンス」とは、英語の「domestic violence」をカタカナで表記した
ものです。略して「DV」と呼ばれることもあります。
「ドメスティック・バイオレンス」とは、一般的には「夫や恋人など親密な関係にある、ま
たはあったパートナーに対して振るわれる暴力」という意味で使用されていることが多
いようです。ただ、親子間の暴力なども含めた意味で使っている場合もあります。
児童虐待防止法第2条第4号では、「児童が同居する家庭における配偶者に対する
暴力」についても、子どもに対しての直接的な暴力ではなくても、子どもにDVを見せつ
けることは子どもに著しい心理的外傷を与え、児童虐待に当たると明記されています。
児童虐待を見逃さないためには
早期発見が重要
虐待を受けている子からのSOSを見逃さない
子どもSOSサインQ&A
体のサイン
不自然な傷やあざがある
身体的な発達の遅れが見られる
ケガが見られ手当が不十分である
髪の毛、顔、手足が不潔である
給食をむさぼるように食べる など
行動のサイン
表情や反応が乏しい
虫や小動物を執拗にいじめる
授業に集中できず、ボーッとしている
家に帰りたがらない
教室からぬけ出す など
人へのサイン
攻撃的、乱暴な行動をとる
性的なことで過剰に反応し不安がる
態度がおどおどしている
年下の子と遊ぶことが多い など
物へのサイン
すぐ物にあたる(たたく、こわす)
ひどい落書きをする
落ち着きなくペンをカチカチならす
など
豆知識・・・
児童虐待に関する法制度の変遷
平成12年・・・「児童虐待防止法」制定→3年後見直し規定
平成13年・・・「児童虐待防止法」改正→児童家庭相談は市町村が第一窓口
平成16年・・・「児童虐待防止法」改正
→虐待を受けたと思われる児童を発見したら通告(今までは虐待を発見したら通告)等
平成19年・・・「児童虐待防止法」改正→処置の明確化 等
平成23年・・・「児童虐待防止法」改正→児童相談所の権限を強化
児童虐待を発見したら
まよわずに
草加市子育て支援センターや児童相談所等へ通告
児童虐待の通告Q&A
虐待を疑ったときは
どこに通告するの
留意点とは
一人で抱え込まない
関係諸機関に通告
草加市子育て支援センター
児童相談所 など
発見後、すみやかに通告
通告を迷ったときは
虐待を確信してから行う必要はない
守秘義務は
児童虐待を発見し通告したことは
守秘義務違反ではない
(児童虐待防止法より)
児童虐待の通告先