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宇都宮市ホームページリニューアル業務委託
1
仕様書
概要
(1)業務名
宇都宮市ホームページリニューアル業務委託
(2)リニューアルの目的
本市ホームページは,平成23年10月のリニューアルから5年が経過することから,ホ
ームページシステムの更新を行うとともに,市民サービスの向上や本市のイメージアップを
さらに図ることを目的として,下記の考え方に基づき,ホームページのリニューアルを行う。
(3)リニューアルの考え方
ア
全ての人に使いやすいホームページを構築する。
ホームページ全体のデザイン,レイアウト,操作の統一性や一貫性などの充実を図り,
「見やすさ」,「探しやすさ」,「使いやすさ」を高めるなど,利用者の視点に立ったホーム
ページを提供するほか,スマートフォンやタブレット端末などに応じてレイアウトやボタ
ンの大きさ,情報量等を最適化することにより,各携帯端末から円滑に利用できるホーム
ページを提供する。
また,ウェブアクセシビリティの JIS 規格(JIS X 8341-3:2016)の達成レベル AA に準
拠したホームページを提供するなど,全ての人に使いやすいホームページを構築する。
イ
本市のイメージアップを醸成するホームページを構築する。
本市の顔として相応しいデザインを採用するなど,都市の魅力や暮らしの良さをさらに
伝えられるホームページを提供するほか,子どもたちが本市への理解と愛着をより一層深
められるキッズページを提供するなど,本市のイメージアップを醸成するホームページを
構築する。
ウ
災害に強い安全安心なホームページを構築する。
災害時や本庁舎停電時においても,迅速な情報発信や継続した閲覧ができるよう,デー
タセンターを利用したクラウド方式を導入するほか,災害時専用ホームページ(テキスト
主体)の切替機能を導入するなど,災害に強い安全安心なホームページを構築する。
エ
運用管理がしやすいホームページを構築する。
各課において効果的かつ効率的に多くの情報発信が行えるよう,ホームページの作成を
行う職員にとって操作性の良いホームページシステムを導入するなど,運用管理がしやす
いホームページを構築する。
(4)対象範囲
本業務目的を達成する対象は,下記のドメインに含まれるコンテンツとする。
【対象コンテンツ】
宇都宮市 http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/ 配下のコンテンツ
リニューアル後も現在と同じドメインを使用する。
宇都宮市議会 http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/gikai/ 配下のコンテンツ
リニューアル後は,宇都宮市のドメインを使用する。
1
(5)履行期間
①
リニューアルシステム開発業務
契約締結日から平成28年9月30日までとし,新ホームページを平成28年10月
1日に公開する。
②
運用・保守業務
平成28年10月1日から平成29年3月31日までとする。
2
リニューアルシステム開発業務
(1)主な業務内容
①
コンサルティング(ホームページの構造・運用設計・デザイン制作)
②
CMS の導入・構築・設定
③ ホームページ運用の環境整備(データセンターを利用した ASP)
④
データ移行(アクセシビリティ対応含む)
⑤
操作・運用マニュアルの作成,操作研修の実施
⑥
運用サポート,保守,障害対応
(2)コンテンツ管理システム(CMS)
ホームページの維持管理を行うための CMS を導入する。CMS を利用するユーザー,カテゴ
リー名及び階層構造,ページ生成用の CMS テンプレート構築等,初期導入及び設定を行うこ
と。
(3)システム構成
①
ハードウェア
ア
CMS サーバと web サーバは庁舎外のデータセンターに設置されたものを利用する
こと。庁内端末から CMS サーバにインターネット経由でアクセスし,コンテンツを
作成・更新する。更新したコンテンツは,CMS サーバから web サーバに定時,もし
くは随時にアップロードされる仕組みとする。
イ 庁内端末 から CMS サーバへは,Internet Explorer を通し,ID,Password 認証
にてログインを行うこと。追加のプログラムのインストールや庁内端末に特別な追
加設定の必要なく利用できること。
②
ウ
CMS サーバの停止により web サーバの公開に影響がないこと。
エ
登録アカウント数やページ数の増加によるライセンス料金が発生しないこと。
サーバ要件
ア web サーバは 24 時間 365 日の運用とし,システムメンテナンスなどで停止しない
構成とすること。
イ CMS サーバは 24 時間 365 日の運用を基本とした体制を整え,システムメンテナン
スなどで計画停止をする場合は事前連絡の上,基本的に本市業務時間外に作業する
こと。
ウ
サーバのスペックは,アクセス件数,ソフトウェア,リニューアル後のコンテン
ツ容量の予測等を勘案し,構築すること。また,運用期間中にコンテンツ数・アク
セス数が増加しても原則別途費用が発生しないこと。
2
③
ネットワーク
ア
災害時等緊急の場合を除き,基本的に CMS へのアクセスは,特定のグローバル IP
アドレスのみ許可するなど,第三者からのホームページの改ざん等を防止し,安全
性に考慮して運用できること。
イ
災害等の緊急時に庁内イントラネット環境外(携帯端末やスマートフォンなど)
からでも情報更新ができる仕組みを構築すること。なお,セキュリティ面には十分
配慮すること。
④
ソフトウェア
導入する CMS は,他の自治体で導入した実績がある CMS であること。なお,導入する
CMS の製品名等を明らかにすること。
⑤
職員端末
庁内イントラネットに接続されたクライアント端末よりブラウザのみで利用可能で,
専用ソフトウェアのインストールが不要なシステムであること。
なお,庁内イントラネットに接続されているクライアント端末の環境は次のとおり。
OS Windows7以降 ブラウザ Internet
⑥
Explorer11以降
再構築後の利用環境
ア
CMS 利用者数
a 管理者(約6ユーザ)
b 承認者(約100ユーザ)
c 作成者(約160ユーザ)職員は約3,500人
イ
庁内端末環境
ブラウザ Internet Explorer11以上(運用保守期間中に庁内端末において,よ
り高いバージョンのブラウザを利用することになった場合は無償対応とすること)
⑦
現行ホームページの情報(参考)
ア
総ページ数
約10,000ページ
イ
コンテンツのデータ量
約10.4GB
ウ ホームページアクセス数
a トップページ平均月間ページビュー数
約102,000件(平成27年度)
b サイト全体の平均月間ページビュー数
約1,580,000件(平成27年度)
エ
庁内端末環境
a OS:Windows7,Windows8.1
b ブラウザ:Internet Explorer11
⑧
携帯電話サイトメール配信サービス(参考)
ア
項目
不審者情報・消防出動情報・防災情報
イ
登録者数
延べ約19,000人(平成27年度)
(4)データセンター
①
設備
ア
サーバ等システム運用に係る機器は、公的資格として、プライバシーマーク(P
マーク)または、ISMS(ISO/IEC27001)を取得している IDC に設置すること。
イ
日本国内に立地していること。
3
ウ
津波,高波,洪水,塩害,液状化等の影響が少ない立地環境であること。また,
震度6強クラスの地震に耐える構造を有していること。
エ
1981年6月改正の建築基準法に準拠していること。
オ
IDC 内における複数個所の温度を監視して,適切な温度設定を行えること。
カ
建築基準法の耐火建築基準(第2条第9号の2)に適合していること。
キ
漏水対策が施されていること。また避雷針等の落雷対策の設備を有すること。
ク IDC 周辺で津波,高潮,集中豪雨等の被害でも,IDC については被害を受けない
設備を有していること。
ケ
電力会社から IDC への受電は,複数の経路が確保されていること。
コ
システム稼働に必要な機器を,無停止かつ無給油で24時間以上給電可能な非常
用発電機が設置されていること。
サ
不具合や障害等による電源供給の停止・瞬断を防止可能とするため,複数台の無
停電電源装置が設置されていること。
②
シ
非常用発電機の運転中であっても,無停止で安全に給油が可能な構造であること。
ス
個別に UPS 機器を準備することなく,IDC 全体で非常用電源供給が行われること。
セ
専用区画用の分電盤が設置され,分電供給が可能であること。
ソ
建物への通信設備の引き込みルートが異なるルートで冗長化されていること。
タ
サーバラックは施錠管理すること。
機能・運用
ア
他の自治体等への提供実績を有すること。
イ
各サーバのバックアップデータを取得すること。
ウ
IDC 内のファイアーウォールを利用すること。(共有化)
エ
回線は契約会社の異なる事業者にて2経路以上備えること。
オ 障害発生時用の IDC 及びシステムなどの環境を用意するなど,IDC 災害発生時に
も継続して運用できる構成を用意すること。
③
セキュリティ環境
ア
施設内の監視部署や外部監視センターにより,24時間365日監視すること。
イ
ラック等で死角が発生しないように監視カメラ等を設置し,室内全体や出入り口,
専用区画を24時間365日監視,記録,保管すること。
ウ 24時間365日,IDC の職員又は警備員による対面の入退者確認を行うこと。
(5)機能要件
①
本市ホームページの機能要件については,本仕様書に定めるほか,別紙 CMS 機能要件
一覧の通りとし,機能要件は全項目実施すること。
②
登録アカウント数やページ数の増加によるライセンス料金が発生しないこと。
(6)アクセシビリティ
JIS X 8341-3:2016「高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェ
ア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ」を参考に,アクセシビリティ方針を作成する
こと。
①
目標とする達成等級
JIS X 8341-3:2016 レベル「AA」に準拠とし,対象範囲は再構築後のホームページで
公開する全てのコンテンツとする。ただし,ブラウザの拡張機能(プラグインなど)を
必要とするコンテンツ(PDF ファイル,動画ファイルなど)は対象外とする。
②
試験の実施
4
ウェブアクセシビリティ基盤委員会の示す「試験実施ガイドライン」に基づく試験を
実施,適用する達成基準の要件を満たすことを確認すること。
(7)セキュリティ対策
①
構築に当たっては十分なセキュリティ対策を講じること。また,情報漏えい対策が十
分に講じられていること。
②
運用するサーバについては,ウイルス駆除ソフトを常に最新バージョンに維持して感
染を防止すること。
③
ソフトウェアは,セキュリティホール等に対する最新の対策を行った上で導入するこ
と。また,問い合わせフォーム等は,SSL 暗号通信に対応させること。なお,SSL の導入
及び更新手続きについては費用に含み,受託者が責任を持って行うこと。
④
異常または障害が発見された際には,直ちに本市へ連絡し,復旧手段について万全を
期す体制及び運用が可能であること。また,障害発生時には,原因を調査の上,報告書
を提出すること。
(8)サイト設計・デザイン
①
PC 版,スマートフォン版,携帯電話版のサイト設計を行うこと。
②
現状ホームページの問題点,改善点,不足点等を洗い出し,それらの内容を分析・整
理し,解決策に考慮した設計を行うこと。また,分析・整理の結果から,データの取捨
選択や足りないページを補完しながら再構築すること。
③
リニューアルの目的・基本理念・基本方針を踏まえ,本市のイメージや認知度の向上
を図ることができる訴求力のあるトップページデザインとすること。また,議会・教育
委員会・上下水道局は,それぞれデザインを作成すること。なお,トップ画面のスクロ
ール,次ページへの入口を最小限とすること。
④
下層ページは,提案したトップページに合わせて,カテゴリページ,コンテンツペー
ジ,イベントページ,地図ページ,その他サイト構成上必要なページをデザインするこ
と。また,トップページに合わせて,スマートフォン用サイト,携帯電話用サイト,そ
の他各種関連サイトをデザインすること。
⑤
アクセシビリティ,ユーザビリティ等を考慮したデザインにすること。
⑥
目的とするコンテンツに原則3クリック,最大5クリック程度でたどり着く階層構造
とすること。
⑦
利用者にとっての使いやすさ,情報の探しやすさを優先し,タイトルからコンテンツ
の内容が想像できるラベリング・設計を行うこと。
⑧
主要な情報以外も,トップページやメニューページ,末端ページから複数の導線でア
クセスできるように配慮して設計すること。
⑨ 現ホームページにある,「イベントカレンダー」「アンケートシステム」「FAQ よく
ある質問」「問い合わせフォーム」「ソーシャルボタン」「外国語自動翻訳」と同等の
機能を有すること。
⑩
現行の携帯電話サイトにある,「携帯電話サイトからのメール配信サービス」と同等
の機能を有すること。登録されている利用者が引き続きサービス継続できるよう,移行
作業を行うこと。なお,現在メール配信区分として「不審者情報」「消防出動情報」「防
災情報」を設けており,利用者が登録時に選択できるようになっている。また,「消防
出動情報」については通信指令システムと連携して自動的にメール配信し,かつメール
配信された情報を出動履歴として自動的にホームページ上に公開される仕組みであるた
め、同様に実現すること。
5
⑪
子どもたちが楽しみながら学べるキッズページを作成すること。
⑫
気象情報等の災害情報や消防出動情報,不審者情報が発生した場合,自動でトップペ
ージに表示できる機能を設定すること。
⑬
デザインを作成するうえで必要な画像,アイコン等はすべて受託者が用意すること。
ただし,本市が持っている写真等も活用できるものとする。
⑭
テンプレートデザインの詳細は協議の上決定し,管理可能なテンプレート数に上限が
ないこと。
⑮
大規模災害時におけるホームページのアクセス負荷を分散させるテキストベースのト
ップページデザインを作成すること。
⑯
広報紙(毎月1回発行で,52ページ版は8回・60ページ版は4回)と議会広報紙
(年4回発行で,12ページ版)の電子書籍化の作業を行うこと。
⑰
生成後のページは,以下の各ブラウザでレイアウトが崩れないようにすること。
ア
パソコン向けコンテンツ
InternetExplorer7以降,Firefox,Safari,Opera,GoogleChrome
イ
スマートフォン向けコンテンツ
iOS 及び Android の標準ブラウザ
ウ
携帯電話向けコンテンツ
主要3キャリア(docomo,au,SoftBank)の端末搭載ブラウザ
(9)テンプレートの作成
サイトのデザインに合わせて,コンテンツ作成・編集などを行うためのテンプレートを
業務用途(イベントの周知,会議開催の周知等)に応じて複数作成すること。
(10)データ移行
①
移行方針
ア
市と協議の上,現行ホームページからデータ移行方針を作成すること。なお,再
構築範囲のコンテンツは,原則として受託者が移行すること(移行コンテンツは約
10,000ページを想定)。
イ
目次ページの作成や,見出しなどの構造設定やコンテンツの整形など,職員にお
けるページ作成の手間を極力省くよう配慮すること。また,データの移行スケジュ
ールは明確にし,あらかじめ本市と調整の上行うものとする。
ウ
PDF など添付ファイルについても移行すること。
エ
移行対象ドメインは次の全ての web ページとする。
宇都宮市
http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/ 配下のコンテンツ
宇都宮市議会
http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/gikai/ 配下のコンテンツ
②
移行スケジュール作成
ア
ページの追加・修正・削除,分割・統合,移行先のディレクトリなど,移行時に
行う修正作業や注意点等を示し,本市職員の負担を抑えた段階的な移行作業スケジ
ュールを提出すること。
イ
③
受託者と市の作業及び確認事項などの範囲を明確に示すこと。
移行ルール
受託者は,既存ページを移行する際のルール(マークアップ,レイアウト,表記等に
関するもの)を作成すること。
6
④
移行作業
ア
公開中のページを,リニューアル後のサイト構成に合わせて漏れなく移行するこ
と。
イ
テーブルレイアウトや不要タグの削除,元ページからの画像及び添付ファイルの
貼り付け,リンク設定(URL)の継承を行うこと。
⑤
確認作業
ア
移行ルールに従ってデータが移行されているか確認すること。
イ
移行対象ページが漏れなく移行されているか,レイアウトのずれや画像・添付フ
ァイルの継承等を含め確認すること。
(11)マニュアル作成
CMS の操作方法について,特別知識を持たない職員でも操作ができるよう,わかりやすい
表現で記述された「運用マニュアル」及び,「操作マニュアル」を作成すること。
(12)操作研修
システム管理者(広報広聴課),各課ホームページ担当者(全職員)を対象にシステムの
運営操作等ができる知識と能力を身につけさせるため,以下の操作研修を実施すること。
①
システム管理者(広報広聴課)
対象者:6人
②
回数:3人×3時間×2回
各課ホームページ担当者
対象者:260人程度
回数:26人×3時間×10回
③
実施時期は,平成28年9月とする。
④
研修の講師はすべて受託者が担当すること。
⑤
研修会場及び PC,机,椅子,プロジェクター,スクリーンは本市で用意する。
⑥
研修で必要な資料(操作マニュアル)は受託者が電子媒体と紙媒体の両方で必要部数
用意すること。
(13)業務管理
①
業務計画書
受託者は,契約締結後,本業務における目標,作業項目と役割分担,スケジュール,
導入体制及びプロジェクト管理方法等を記した「業務計画書」を作成し,提出すること。
②
会議の開催
進捗報告会議を適宜行うこと。
③
会議録
進捗報告会議等の打ち合せを実施するごとに,会議録を作成し提出すること。
3
運用・保守業務
(1)基本的事項
①
受託者は,本システムの稼働・運用に要する一切の環境を整備・構築するとともに,
システムの運用サービス及び付随するサービスの提供を行うこと。
②
受託者は,本仕様書に定めるサービスをクラウドにより提供すること。
③
システムは,原則として,24時間365日の稼働とする。保守作業等でシステムを
停止する必要がある場合は,本市と受託者が協議の上,日程を定めること。
7
(2)業務内容
①
全体の運用管理
ア
システム保守・運用に当たっては,必要に応じて情報処理技術者や機器等の保守
要員を配置するなど,作業量及び作業時間を考慮して作業が適切かつ効率的に実施
できる適切な体制整備・人員配置を行うこと。
イ
システム運用マニュアル,機器等の保守・運用マニュアル,障害時対応マニュア
ル等を作成し,これに基づき安定したサービスの提供を行うこと。
ウ
システム保守・運用に関して,毎月稼働実績等をまとめた報告書を提出すること。
エ
システム異常通知があった時には,業務責任者の管理のもと,速やかな問題解決
を図ること。また,メール等により異常を検知できるシステム構成とすること。
オ
デザインやサイト構成等の追加・変更については,軽微なものは協議の上保守・
運用の中で対応すること。
②
システム管理
ア
利用者の OS,ブラウザのバージョンアップに対応すること。
イ
PC,携帯電話,スマートフォンのそれぞれのアクセスログを取得すること。
ウ
安定した運用サービスの提供のため,機器,OS,ミドルウェア,ソフトウェア,
ネットワーク構成(機器構成,接続構成)などについて,構成管理を行うこと。
③
システム保守
システムの安定的運用を図るため,ソフトウェア,設備・機器,セキュリティに関し
て定期的な保守を行うこと。また,年1回以上システムの見直しを図り,OS,ミドルウ
ェア,ソフトウェアのバージョンアップについても保守に含めること。
ア
保守管理
a ソフトウェア保守 OS 等ソフトウェアのパッチ適用,バージョンアップを行
うこと。
b
イ
ソフトウェア運用に伴うデータベース領域の整備作業を実施すること。
ウ
設備・機器保守
a
機器等の定期点検を行い,ハードウェア障害の早期発見・予防に努めること。
b
ハードウェア障害発生時の保守対応方法・時間を定めること。
セキュリティ保守
セキュリティパッチ適用など定期的なセキュリティ保守を実施すること。
④
システム運用
ア
システム運用マニュアルに基づいた運用を実施し,システムの安定稼働に努める
こと。
イ
システム監視ツールを活用して稼働監視を実施し,システムの可用性を確保する
こと。また,異常発生時には障害時対応マニュアルに基づき迅速に対応し,障害の
局所化,システム停止の回避や停止時間の最短化に努めること。
ウ
サーバ及び運用管理端末のコンピュータウィルス対策や,本システムに対する不
正アクセス等のチェックを常に実施するなど,万全なセキュリティ管理を行うこと。
ウイルスや不正アクセスを検知した場合には,直ちに適切な対応を実施し,被害の
発生及び拡大防止に努めること。
⑤
オペレーション管理
ア
データ管理
コンテンツデータについては,定期的にバックアップを行い,管理すること。ま
た,障害が発生した場合のリストアの方法も含めて,データ管理計画を策定するこ
と。
8
イ
⑥
バックアップ
定期バックアップの実施
a
障害時の回復目標に対応したバックアップ手法を定めること。
b
1日1回以上バックアップを行うこと。
バックアップ管理
バックアップの管理場所,管理期間等の管理マニュアルを作成し,適切に運用するこ
と。また,バックアップデータを破棄する場合,データが残らないようにすること。
⑦
アクセスログ管理
ア
ログの種類はアクセスログ,ログインログとし,過去 1 年間分を保存すること。
イ
集計対象期間を任意に設定できること。
ウ
基本的なアクセス情報として以下のものが入手でき,分析できること。
a
訪問者数
b
閲覧ページ数
c
滞在時間,訪問回数,訪問頻度
d
訪問者のサイト内移動経路
e
訪問者の検索キーワード
f
訪問者の来訪前経由サイト
g
訪問者の最初に開いたページと最後に開いたページ
h 訪問者の使用 PC 等の画面解像度,ブラウザの種類,回線の種類,プロバイダ,
アクセスしてきた国,地域
エ
庁内側からのアクセスについてはカウントしない。(除外することが困難な場合
は,代替案を提案すること)。
(3)障害対応
①
災害発生等により,インターネット回線の切断等のため本市から CMS にアクセスでき
なくなった場合は,災害版トップページへの切り替えや,必要なページの作成・更新作
業等,各種支援を実施すること。
②
障害に対して,予防,発生時の迅速な処理手順,再発防止を想定し安定的な稼働管理
を行うこと。
ア
障害を検知した場合には,速やかに本市に報告すること。
イ
不正侵入を検知した場合には,速やかに本市に報告すること。
ウ
セキュリティに関する理由などにより,それがシステムに与える影響が大きいと
判断した場合には,システムの緊急停止を行い,速やかに本市に報告すること。
③
障害が発生した場合は,障害時対応マニュアルに基づき,迅速に対応し,早期復旧に
努めること。
(4)問い合わせ対応
市役所開庁時間内は対応すること。ただし,緊急時は,市と協議の上対応すること。
9
4
納品,検収
(1)納品
契約期間内に次の書類をCD-Rなどに1枚にまとめて保存の上,提出すること。(印
刷物)と書かれたものは,紙に印刷したものも1部納品すること。
①
業務計画書
②
ウェブサイト構成設計書
③
デザイン設計書
④
システム設計書
⑤
データ移行方針
⑥
アクセシビリティ方針
⑦
アクセシビリティ試験結果
⑧
運用マニュアル(印刷物)
⑨
管理者向けマニュアル(印刷物)
⑩
作成者及び承認者向けマニュアル(印刷物)
⑪
研修用マニュアル(印刷物)
⑫
会議録
⑬
運用・保守状況報告書(月1回)
(2)検収
①
成果物
成果物は,各業務の終了後,速やかに提出すること。
②
検査の実施
本市は納入された成果物に関し,双方にて確認をする。
5
その他
(1)権利帰属
受託者から本市に引き渡された成果物の所有権,著作権,その他当該成果物を利用するた
めに必要な一切の権利は,当該引渡しの時点をもって全て本市に帰属する。
受託者は,前項の成果物につき,本市に対し,著作者人格権を行使しないものとする。
(2)再委託
受託者は,事前に文書をもって本市の承諾を得た場合,本委託業務の実施に当たって一部
の業務を受託者の責任において再委託先に委託することができるものとする。ただし再委託
先の行った作業の結果については受託者が全責任を負うこと。
(3)秘密情報保持
受託者は,この契約の履行に関して知り得た秘密を漏らしてはならない。また不当な目的
で利用してはならない。契約終了後も同様とする。
(4)協議
本仕様書に定める事項に疑義が生じた場合,又は本仕様書に定めのない事項で協議の必要
がある場合は,受託者は本市と協議を行うこと。
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