MOTU firmware 1.2.5 アップデートノート

MOTU Interface Firmware 1.2.5 アップデートノート
Firmware 1.2.5 は、1248、8M、16A、112D、
24Ai、24Ao、Monitor 8、Stage-B16、UltraLite AVB
でご使用いただけます。ファームウェアアップデー
トの方法は、motu.com/avb でご覧いただけます。
Firmware 1.2.5 の新機能
Firmware 1.2.5 には、以下の新機能を搭載します。:
プリアンプ設定のリモートコントロール . . . . . . .1
プリアンプ設定のリモートコントロール機能。
AVB ストリーム接続のデバイスプリセット. . . . .1
AVB ストリーム接続でデバイスプリセットの保存と
読み込み。
Routing タブのロックボタン. . . . . . . . . . . . . . . . . .2
ウェブアプリの Routing タブにロックボタンを追加。
その他の機能改良
• サンプルレート設定変更時の AVB ネットワーク接
続リセットを中止しました。
• Arista 社やその他のエンタープライズグレードの
AVB スイッチ機器への対応を追加しました。
• バグの改善と全体的なパフォーマンスを改良しま
した。
プリアンプ設定のリモートコントロール
複数の MOTU インターフェイスが AVB ネットワー
ク上に存在する場合、ネットワーク上の機器からプ
リアンプの設定をコントロールすることができます。
ミキサーのインプットをネットワーク上(AVB スト
リーム経由)のその他の機器のプリアンプに設定す
ることにより、ミキサーストリップの上部にある
チャンネル設定でプリアンプのゲインを設定するこ
とができるようになります。
ミキサーインプットのプリ / ポストフェーダーレベル2
ウェブアプリの Mixingt タブのインプットメーター
表示をプリ、またはポストフェーダーレベルに設定
可能。
パスワードによる保護. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .2
ネットワーク上の MOTU インターフェイスをパス
ワードで保護。
グラフィック EQ とコンプレッサーグラフ. . . . . .3
ウェブアプリのオンスクリーンミキサーにマルチバ
ンド EQ とコンプレッサーを追加。
SMPTE タイムコード(LTC)クロックモード . . .3
SMPTE タイムコード(LTC)への同期機能を装備。
LTC から MTC への変換. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .4
OS X 環境下で SMPTE タイムコード(LTC)から
MIDI タイムコード(MTC)への変換機能を装備。
AVB Ethernet 経由で Mac のオーディオインターフェイス
として使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .5
Apple OS X 10.11 エンティティモードに対応。この
機能により、AVB 搭載 Mac の Ethernet ポートへ複
数のユニットを接続できます。
図 1: ネットワーク上の機器のプリアンプ設定をリモートコントロール。
AVB ストリーム接続のデバイスプリセット
MOTUインターフェイスのプリセットを保存すると、
AVB ストリーム上で接続を確立したその他の機器も
プリセットに含まれます。プリセットを読み込んだ
際に必要な機器がネットワーク上で見つからない場
合、その機器はオフライン扱いになります。
一般的には、AVB ストリーム内に複数の機器が存在
し、ネットワークの現状を全て保存したい場合には、
各機器でプリセットの保存を実行することをお勧め
します。
サードパーティ社製 AVB 機器対応強化 . . . . . . . .7
複数の AVB コンフィギュレーションを持つサード
パーティ社製機器に対応。
1
MOTU Interface Firmware 1.2.5 アップデートノート
Routing タブのロックボタン
Routing グリッド上部のロックボタンを有効にする
と、グリッドの設定をロックします。グリッドの設
定を変更するには、アイコンをアンロックします。
設定されたパスワードを削除するには、MOTU 機器
へログイン後、 Clear Password ボタンをクリックし
ます。
パスワードを忘れてしまった場合は、MOTU 機器本
体の LCD パネルでパスワードを削除します。
(Settings メニュー >Clear Password)
また、MOTU 機器をリセットして初期状態へ戻すこ
とにより、パスワードを削除することもできます。
図 2: ロックボタン。
ミキサーインプットのプリ / ポストフェーダーレベ
ル
ミキサーインプットのレベルメーター表示が、プリ、
またはポストのどちらかを選択することができるよ
うになりました。PRE ボタンをクリックして、表示
モードを切り替えます。
図 5: Device タブでパスワードを削除。
パスワードで保護された MOTU 機器の aux ミキシング
パスワードは、aux バスミキシングの設定を保護し
ません。パスワードで保護された MOTU 機器の aux
ミキシング設定へアクセスするには、デバイスリス
トで MOTU 機器を選択し、必要な aux バスを選択し
ます。(下図参照)
図 3: インプットメーターの表示モード切り替え。
パスワードによる保護
Device タブに MOTU 機器のパスワード機能を装備し
ました。
図 6: パスワードで保護された MOTU 機器で aux 設定を選択。
図 4: MOTU 機器のパスワードを設定。
MOTU 機器にパスワードを設定すると、全ての設定
事項(aux バス設定を除く)をパスワードにより保
護します。
2
MOTU Interface Firmware 1.2.5 アップデートノート
グラフィック EQ とコンプレッサーグラフ
ミキサーのコントロールセクションに、EQ グラフと
Compressor グラフを追加装備しました。:
図 9: コンプレッサー。
SMPTE タイムコード(LTC)クロックモード
クロックモードメニューに SMPTE タイムコード
(Longitudinal Time Code:LTC)オプションを追加
装備しました。
図 7: グラフィック EQ とコンプレッサー。
サムネイルをクリックすると、下図の様に表示を拡
大します。
v 112D、及び 24Ao は、SMPTE タイムコードの同
期機能に対応していません。
図 8: グラフィック EQ。.
グラフィック EQ グラフ(図 8 参照)では、各バン
ド(Low、Mid、High)横の丸印をクリックして、
フィルターを有効にします。High、及び Low フィル
ターでは、シェルフとピークフィルターを選択する
ことができます。グラフ上では、丸印をドラッグし
てフリーケンシーやゲインをコントロールします。
また、数値を直接入力して設定を変更することもで
きます。
コンプレッサーグラフ(図 9 参照)では、黄色のハ
ンドルでスレッショルドとレシオをコントロールし
ます。
図 10: LTC(SMPTE タイムコード)に同期。
クロックモードメニューで LTC を選択した場合、
MOTU 機器のオーディオフェーズロックエンジンが
受信するタイムコードに同期します。(タイムコード
を受信するインプットの説明は後述)タイムコード
に同期することにより、同じタイムコードに同期し
た機器、またはコンピュータ(DAW)間で時間経過
によるズレを防ぐことができます。
v 受信するタイムコードの品質により、MOTU 機
器が同期を完全に完了するまでに数秒程かかる場合
があります。
3
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SMPTE タイムコード(LTC)の設定
MOTU 機器には、いくつかのタイムコードに関連し
た設定事項があります。ウェブアプリでは、Device
タブの LTC Setup セクションで設定を取り扱います。
LTC から MTC への変換
MOTU 機器を Mac に接続している場合、LTC
(SMPTE タイムコード)を MTC(MIDI タイムコー
ド)へ変換することができます。LTC を MTC へ変換
することにより、MTC へ同期できるホストオーディ
オソフトウェアの使用を可能にします。
この機能は、MITU 機器のクロックモードが
Internal (またはその他)に設定されている場合も
使用することができます。クロックモードの設定
は、 LTC である必要はありません。オーディオエ
ンジンが受信するタイムコードに同期していない場
合でも、LTC から MTC への変換機能を使用すること
ができます。
LTC から MTC への変換:
1 インターフェイスのクロックモードを Internal
(またはその他)に設定する
2 必要に応じてその他の LTC 設定(前述)を行う
図 11: SMPTE タイムコード関連の設定。
LTC Input Source
タイムコード(LTC)を受信するインプットを選択
します。アナログインプット、デジタルインプット、
または AVB ネットワークのチャンネル等、全てのイ
ンプットを指定することができます。
Computer Channel for LTC-to-MTC Conversion
空いている(使用していない)コンピュータチャン
ネルを選択します。このチャンネルでは、MOTU 機
器からコンピュータへ LTC を送信します。全てのコ
ンピュータチャンネルを使用している場合、Device
タブの Computer Setup セクションの From device to
computer でチャンネルを追加します。LTC から
MTC への変換については後述します。
3 (オプション)Jam Sync 機能をオンにする
4 DAW ソフトウェア側で MTC(SMPTE)同期の設
定を行う
MOTU インターフェイスののドライバは、自動的に
OS X と連携します。DAW で使用する機器を Audio
MIDI Setup で作成することにより、MTC 対応ホスト
ソフトウェアへ自身のタイムコードポートを開放し
ます。ポートの設定を行わなければならないホスト
ソフトウェアを使用する場合には、ソフトウェアの
ポートリストより MOTU インターフェイスの
SMPTE Sync ポートを選択します。以下は、一般的
な DAW ホストソフトウェアの設定例です。:
ホストソフトウェ 同期の設定
ア
Digital Performer
/AudioDesk
セットアップメニュー > レシーブシンク > ポー
ト
Pro Tools
Setup > Peripherals > Synchronization
Enable Format Autodetect
Logic
File > Project Settings > Synchronization > General
チェックボックスを選択すると、MOTU 機器が受信
するタイムコードのフレームフォーマットを自動認
識します。
Live
Preferences > MIDI Sync
Cubase
Transport > Project Synchronization Setup
LTC Format
受信するタイムコードのフォーマットを選択します。
Enable Jam Sync
チェックボックスを選択すると、タイムコードの受
信が終了後も Stop Jam Sync ボタンで作業を終了す
るまで LTC から MTC への変換作業を継続します。
4
MOTU Interface Firmware 1.2.5 アップデートノート
AVB Ethernet 経由で Mac のオーディオインター
フェイスとして使用
Mac 環境では、MOTU 機器をオーディオインター
フェイスとして使用する場合、Mac の USB、または
Thunderbolt ポートへ接続することができます。
1.2.5 以降のファームウェア、及び OS X El Capitan
(10.11)環境では、AVB Ethernet への接続も可能に
なります。
3 MOTU AVB ウェブアプリの AVB デバイスリストに
Mac が表示されていることを確認する(下図参照)
ノート:最初の設定時には、Mac が表示されるまで
数分かかることもあります。
AVB Ethernet を使用するには、Thunderbolt ポート
を装備した Mac、及び OS X El Capitan 以降のシステ
ムが必要となります。MOTU 機器のネットワーク
ポートを Mac の Ethernet ポートへスタンダード
CAT-5e、または CAT-6 ネットワークケーブル(最大
100m)で接続します。この場合 MOTU 機器は、
Mac 上で起動した CoreAudio ホストソフトウェアで
スタンダードなマルチチャンネルオーディオイン
ターフェイスとして機能します。
v
Mac に Ethernet ポートが無い場合、Thunderbolt
トゥ Ethernet アダプタを使用して MOTU 機器を接続
することもできます。
v MacのUSBチップはAVB Ethernetには対応してい
ないため、USB トゥ Ethernet アダプタを使用するこ
とはできません。
図 13: MOTU ウェブアプリで Mac の AVB 設定にアクセス。
4 Configuration メニュー(図 13 参照)より必要な
設定を選択する
v
MOTU 機器は、最大 8 チャンネルのストリームに
対応しています。
MOTU 機器を AVB Ethernet オーディオインターフェ
イスとして使用:
1 MOTU 機器のネットワークポートを Mac の
Ethernet ポートへ接続、または両機器を AVB スイッ
チへ接続する
2 MOTU AVB Discovery app を起動し、設定メ
ニュー(下図赤丸)にある Launch Mac Virtual
Entity のサブメニューで MOTU 機器が接続された
ポートにチェックマークが表示されていることを確
認する
図 14: Mac の AVB コンフィギュレーション。
5 Sample Rate メニュー(図 13 参照)より必要な設
定を選択する(現時点の Mac は、48、96、192 kHz
に対応しています。)
6 Mac から再生するには、必要な MOTU 機器の
Device タブ(下図例では 1248)でインプットスト
リームを Mac のアウトプットストリームへ接続する
図 12: Mac の AVB 接続を有効にする。
5
MOTU Interface Firmware 1.2.5 アップデートノート
図 15: Mac から再生するためのルーティング。
7 Routing タブで Mac のアウトプットストリームを
MOTU 機器の必要なアウトプットへルーティングす
る
図 18: MOTU 機器から Mac へのルーティング。
v Media Clock Input ストリームの設定は、 None
のままにします。(この設定は、Media Clock 対応
サードパーティ社製の機器と同期する場合に使用し
ます。)
クロック
図 18 例では 1248 がクロックマスターとなり、Mac
は 1248 のアウトプットストリーム 1 に同期してい
ます。Mac は、ウェブアプリの Become Clock
Master ボタンを認識することはできません。そのた
め、Mac のクロックモード設定は手動で行ってくだ
さい。
図 16: Mac チャンネルからアウトプットへルーティング。
8 Mac で録音するために、MOTU 機器のインプット
をアウトプットストリームへルーティングする
図 17: インプットから Mac へのルーティング。
9 Mac の Device タブで Mac のインプットストリー
AVB ストリームとチャンネル数
各 MOTU AVB ストリームには、8 つのオーディオ
チャンネルを含みます。様々な Mac モデルで OS X
の AVB パフォーマンスのテストを行った結果、Mac
Pro(2013 後期)クラスから MOTU 機器が供給する
8 ストリーム(64 オーディオチャンネル)のイン
プットとアウトプットの同時取り扱いが可能である
ことを確認しています。(各 MOTU 機器が対応する
ストリーム数についての詳しい説明は、motu.com/
avb をご覧ください。)以前の Mac を使用する場合
には、各方向へ 1 つ、または 2 つのストリーム使用
をお勧めします。最善のパフォーマンスを確保する
ために、必要数以上のストリームだけを有効にする
ように心がけましょう。
オーディオチャンネル数、またはストリーム数を変
更するには、オーディオホストソフトウェア側の混
乱を避けるため、使用するネットワーク機器を一時
的に無効にした後、チャンネル数、またはストリー
ム数を変更します。
ムから MOTU 機器のアウトプットストリームへルー
ティングする
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サードパーティ社製 AVB 機器対応強化
サードパーティ社製の AVB 機器には、Mac に良く似
た複数環境のコンフィギュレーション機能(ステッ
プ 4:5 頁参照)に対応したものもあります。バー
ジョン 1.2.5 ファームウェアを搭載した MOTU 機器
では、ウェブアプリの Device タブにこられのオプ
ションを表示し、選択することができます。
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MOTU Interface Firmware 1.2.5 アップデートノート
©2016 MOTU, INC.