東京コンドルタクシー株式会社 様 http://mb.softbank.jp/biz/ 導入事例 「ちょくでん君」 で午後の空車率の落ち込みを抑えることに成功 今後も順次設置場所を増やしてユーザー層のさらなる拡大に取り組む 都内で単独の無線配車営業を行う東京コンドルタクシー株式会社様では、利用者の多い医療 スウェイ 機関などにソフトバンクの「ちょくでん君」設置を進めています。この取り組みの結果、午前 ラットフォーム事業部 コミュニケーション 中に集中しがちな配車依頼を午後にも増やすことができ、配車率アップに繋がりました。今後 も同社では設置場所を増やし、顧客層の拡大を図っていくといいます。 様 課題と効果 課題 ・空車率を減らすための取り組みの一環として、顧客の帰りにも自社のタクシーを使っても らえる手段が欲しかった ・タクシープールのない医療機関などで、顧客がすぐにタクシーを呼べるようにしたかった 効果 ・ちょくでん君の活用で午後の配車回数の落ち込みを減らすことができるようになっ てきた ・コンドルタクシーを呼ぶ際に、公衆電話の電話代やダイヤルする手間を不要としたこ 東京コンドルタクシー株式会社 常務取締役 岩田 将克 様 とで、顧客の利便性も向上した 競争の激しい都内で、 いかに空車率を減らすかが課題 東京 23 区西部を主な営業範囲として事業を展開する東京コンドルタクシー株式会社(以下、コンドルタクシー)様は、運賃が高額になるのに応じて 段階的割引率がアップしていく「3 段階遠距離割引」や、業界初の「マイレージカード」など、ユニークな取り組みで知られるタクシー会社です。 市場規模が大きく、多数の企業が参入している東京都内のタクシー業界。地方都市のタクシー業界とは常識が異なると、東京コンドルタクシー 常務 取締役の岩田将克様は言います。 「地方のタクシーでは『流し』は少数で、ほとんどが配車営業ですから、利用者にとってはハイヤー感覚で使ってもらえます。しかし、東京のタクシー は流し営業が基本で、利用者も“来たのに乗る”という感覚。エスカレーターに乗るとき、流れているステップの中から特定の段を選んだりしませんよね。 それと同じなのです」 一般的に、都内のタクシー利用者が配車を依頼するのは緊急性が高い状況であったり、流しているタクシーを拾う余裕がない場面がほとんどです。こ うした緊急性の高いニーズに応えるため、多くの企業が参加し、数千台規模のタクシーが所属する無線配車グループもあります。台数が多い方が、より 迅速に配車できる可能性が高まるからです。 こうした中、コンドルタクシー様はそうしたグループに参加せず、あえて自社での無線配車に力を入れて営業しています。 「特に重視しているのは、 家庭への配車です。朝、 高齢者が病院に行くため配車を依頼してくれる、 それが当社のヘビーユーザーです。全部で 280 台と、 無線配車グループに比べれば少数ですから配車には少し時間がかかることもありますが、会社としては安心して乗っていただけるよう、乗務員の接客スキ ルや人間性の育成に力を入れています。台数が少ないので、 同じお客様と顔を合わせる乗務員も多いですし、 オペレーターも“声見知り”になりますから、 親しみを持っていただけていると思いますね」 (岩田様) コンドルタクシー様の配車拠点は杉並、練馬、板橋、そして馬込の 4 カ所。いずれも住宅街が広がる地域を重点的にカバーしています。地場のお客 様を大切にする姿勢が、ここからも伺えます。 しかし、病院に通う高齢者の行動パターンは決まっています。タクシーで病院に向かうのは決まって朝。当然ながら配車の依頼は午後になると激減す るのです。 「そのため、お客様を送った先でいかに仕事をするかが課題となっていました。帰りが空車だったら乗車率 50%になってしまうのですから」 (岩田様) 導入の内容 ヘビーユーザーの 「帰り」 に着目して 「ちょくでん君」 を選択 その課題の解決策は、 「いかにしてヘビーユーザーに帰りも乗って です」と岩田様は評価しています。 もらうかが鍵です」と岩田様は言います。 コンドルタクシー様のちょくでん君は、まず既存ヘビーユーザーが 病院で診察を受けた後、病院前にタクシープールがあれば、そこ 多い医療機関を中心に設置が始まっています。住宅街の中の医療機 で付け待ちしているタクシーに乗って帰るのが普通の行動パターンで 関では周辺の道路混雑を避けるためタクシープールを設けていない しょう。待っているタクシーがいなければ、公衆電話などで呼ぶかも ところも多く、そういった医療機関を重点的に選んでいるといいます。 しれません。 「ちょくでん君の導入効果は、配車回数にはっきり出ています。午 「しかし公衆電話では、またコンドルタクシーを呼んでくれるとは限 後の落ち込み幅が、他社より明らかに少なくなりました。最低でも、 りません。逆に、帰りも使ってくれるヘビーユーザーの方に対しては、 1 カ所あたり1 日 10 件は入ってきます。1 日 10 回でも 5 回でも、 電話代を使って、ダイヤルするという手間をかけさせてしまいます。 0 とは違います。毎日 10 件なら、1 カ月でいえば 300 件にもな 手軽にコンドルタクシーを捕まえることができるような手段を探してい るのですから」 (岩田様) たのです」 (岩田様) 2010 年の夏は猛暑の影響でタクシー会社は軒並み配車率がアッ そこで採用されたのが、ソフトバンクの「ちょくでん君」です。受 プしました。その中でもコンドルタクシー様は 24%増を記録し、都 話器を上げればダイヤル不要でコンドルタクシー様の配車センターに 内の他社は多くても 20%増に留まっていたのに対し、最大の伸び率 繋がるようになっており、ソフトバンクの携帯電話回線を使っているた となったそうです。 め設置先に電話工事などの負担をかけません。 「都内でも、他にちょくでん君を使っているタクシー会社はあります 「行った先でもコンドルタクシーを呼べる、というのは他にありませ が、どちらかというと大手さんが大口顧客のところに置いて内線的に ん。これで、お客様を送り届けた先で、別の帰りのお客様に乗ってい 使っているという印象で、集客効果に繋がる使い方ではないように思 ただける可能性が上がります。繋がる仕事が増え、実車率が上がる います。それに対し、 当社は利用者が直接使う場所に置いているため、 わけです。また、ソフトバンクのブランド力は設置先にも安心してい 売上アップの方向で高い効果が出たのでしょう」 (岩田様) ただけますし、ソフトバンクの営業担当者の機動力の高さもポイント 今後の展開 乗客の裾野を広げるため戦略的に「ちょくでん君」を設置 ちょくでん君のメリットは、コンドルタクシー様だけのものではあり スーパー銭湯などの娯楽施設にも調整を進めているといいます。 ません。同社のヘビーユーザーにとっては、ダイヤルも電話代も不 「設置先との交渉に時間がかかることもあり、一気に進むとは思え 要で呼べるという利便性が得られました。 ませんが、長い目で取り組みたいと考えています。ヘビーユーザー 「ヘビーユーザーへのアフターフォローにも役立っていると思いま といっても、毎日乗ってくれる人は多くありません。しかし東京は人 す。受話器を上げるだけで繋がるというのは安心感に繋がるでしょう。 口が非常に多いのです。ですから、月に 1 回乗ってくれるようなお客 ヘビーユーザーの方々にしてみれば、あって当たり前のツールという 様を 1 万人増やせばいい。その布石として、ちょくでん君が役立つ 感覚かもしれませんが」 (岩田様) と考えています」 (岩田様) また、無線配車の落ち込みがちな午後にも仕事が回ってくるように なったことで、乗務員の気持ちにも良い効果が出るようになったとい います。コンドルタクシー様では、 「できるだけ付け待ちせず、流し て営業する」というポリシーです。車両が分散していれば、無線配車 の効率も上がるからです。 「ところが不況の影響もあって、流していても、なかなか顧客が取 れません。そんな中、乗務員がくじけて付け待ちしてしまったりしな いように、会社が手を添えてヒットを打たせてあげる必要があります。 ちょくでん君は、乗務員の仕事のリズムを戻してあげる、という意味 でも役立ってくれます」と岩田様は言います。 そしてコンドルタクシー様では、ちょくでん君の設置先を今後も徐々 に増やしていく方針です。病院や診療所だけでなく、葬祭センター、 コンドルタクシー様直通のちょくでん君が設置されている都内の医療機関。受付前 の待合スペースにあり、診察後すぐにコンドルタクシーを呼ぶことができます。こ の病院には、駐車場はありますがタクシープールが設けられておらず、しばしば一 人で帰宅する患者が、ちょくでん君を利用しているとのことです。 東京コンドルタクシー株式会社 所 在 地:東京都杉並区高円寺南 5-15-3 コンドル桃ヶ丘ハウス 従 業 員 数:1,030 名 概 要:練馬区、板橋区、中野区、杉並区を中心として業務を展開するタクシー会社。遠距離料金 3 段階割引、 マイレー ジカードなど ユニークなサービスが特徴です。 U R L:http://condor-taxi.co.jp/ ※パンフレット記載内容は2010年11 月現在のものです。 http://mb.softbank.jp/biz/
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