働く女性のストレスと睡眠に関する意識調査報告

News Release
2016年
(H28)
3月31日
〈働く女性のストレスと睡眠に関する意識調査報告〉
ストレスが睡眠に影響!?
働く女性の8割が「ストレスを実感」し、
「睡眠の不足や質の悪さは心身に悪影響」
快眠のための工夫は「ゆっくり入浴」
株式会社マンダム(本社:大阪市 社長執行役員:西村元延 以下マンダム)では、20∼50代の働く女性を対象に、
ストレスと睡眠に関する意識調査を実施しました。
仕事、家庭、恋愛、育児、友人たちとの付き合いと、様々なシーンで頑張る働く女性たち。決して楽しいばかりではない環
境の中、彼女たちがさらされているストレスの実態と睡眠状況が明らかになりましたのでご報告いたします。
【調査概要】 時期:2016年3月 エリア:首都圏および京阪神
対象:20∼50代の働く女性 20代 n =212、30代 n=213、40代 n=215、50代 n=207
方法:インターネット調査
【調査結果ダイジェスト】
1.働く女性のストレスと要因
①働く女性の8割がストレスを実感。主なストレス要因は「職場の人間関係」と「お金」。
年代別ストレス要因は、20代は職場の問題が中心。40代になると、家庭・将来の問題が増加。
働く女性の80.9%がストレスを感じており、若いほど割合が高い結果に。主なストレスの要因は「職場の人間関
係」44.4%、
「 収入・お金に関すること」31.8%。年代別では20代は職場に関することが多く、年代が上がると、
家庭に関する問題や将来・体調に関することの割合が増え、ストレス要因が多様化する傾向が見られました。
2.働く女性のストレスと睡眠
①ストレスが睡眠に影響!?ストレスを感じている人の睡眠は6時間を超えず。睡眠満足度も低い結果に。
ストレスと睡眠時間の関係をみたところ、ストレスを感じていると6時間を超える睡眠がとりにくい傾向が見られまし
た。また、
ストレスを感じている人は、
ストレスを感じていない人に比べ現在の睡眠に不満をもつ割合が高く、
ストレスの
有無が睡眠満足度にも影響している傾向が見られました。
3.働く女性の睡眠と心身
①働く女性の8割弱が「睡眠の不足や質の悪さは心身にも悪影響を与える」。
悪影響の内容は、若いうちは「心(イライラ)」、年長者は「身(疲れ)」と年代によって変わる傾向。
76.6%の女性が睡眠不調(睡眠不足、睡眠の質が悪いなど)は心身に悪影響があると考えており、特に身体の疲れ
や集中力の欠如に影響するようです。年代別では20代は他年代に比べイライラする、気分が落ち込むなど感情面
に影響が大きく、年代が上がるほど疲れ・体調不調の割合が高くなる傾向が見られました。
4.働く女性の快眠のための工夫
①入浴と寝室環境が快眠のポイント!?よい睡眠への工夫 1位「ゆっくりと入浴」、2位「寝具選び」、3位「寝室の環境」。
②心地のよい眠りにつくために。就寝前に癒されそうなマッサージ部位は「頭部から首・肩にかけて」。
働く女性は、入浴や寝具選び、寝室の環境を整えるなど、快眠のためにいろいろな工夫をしていることがわかりました。
また、就寝前のマッサージで癒されそうな部位を聞いたところ、
「 肩」
「首」
「頭皮やこめかみ」がTOP3に。頭部から
首・肩にかけてが心地よい眠りにつながると考えているようです。
なお、
マンダムでは、
2010年より、睡眠の質と美容の関係に着目した睡眠美容という新しい分野での研究開発を行っております。
自分磨きの時間が不足しがちな忙しい大人の女性に、眠りのちからで内面からの美しさを引き出す、新しい美容習慣「睡眠美活」
の提案と情報発信をしています。
(美と眠りの情報サイト
「美sleep.jp」 https://be-sleep.jp/)
この件に関するお問い合わせ先
株式会社マンダム
PR担当
●大 阪 本 社
奥田/ 佐藤
●東京オフィス
下川/ 萩原/ 村上/ 加藤
●プレスメール:[email protected]
- 1-
TEL. 06-6767-5021 FAX. 06-6767-5041
TEL. 03-5766-2485 FAX. 03-5766-2486
調査結果報告
1.働く女性のストレスと要因
①働く女性の8割がストレスを実感。主なストレス要因は「職場の人間関係」と「お金」。
年代別ストレス要因は、20代は職場の問題が中心。40代になると、家庭・将来の問題が増加。
Q1-1 現在、
■
ストレスを感じることはありますか?
①-1 【ストレスの実感】
(20代/n=212, 30代/n=213, 40代/n=215, 50代/n=207)
働く女 性 の 実に80 . 9 %が何ら
かのストレスを感じていることがわ
かりました。また年代別に比較する
と、若い女性の方がストレスを「非
常に感じる」と回答したポイントが
高くなっており、ストレスに対して
より敏 感 に 反 応 す る 傾 向 が 見 ら
れました。
非常に感じる やや感じる あまり感じない 全く感じない
80.9%
全体
33.5
20代
37.7
30代
37.1
40代
47.4
42.3
15.9
16.3
49.3
26.1
20.8
51.7
0
3.0
11.3 4.3
46.7
33.0
50代
16.1
50
4.7
1.4
1.4
100(%)
①-2 【ストレスの要因】
Q1-2 あなたのストレスの要因になっていると思うものを選んでください。
■
(20代/n=203, 30代/n=203, 40代/n=212, 50代/n=204) 数字は全年代平均です。
職場に関すること
家庭に関すること
20代
将来への不安
40代
30代
50代
交友関係に関すること
44.4
40
24.7
30
31.8
28.0
17.4
15.0
20
13.5
10.3
9.7
14.4
8.3
5.8
5.4
ご近所との
人間関係
30代
40代
44.3% 45.3%
30.5% 36.3%
25.6% 34.4%
恋愛に
関すること
友達との
人間関係
パートナー・恋人
との人間関係
自分の病気・体調
に関すること
30∼50代のストレス要因
1位 職場での人間関係
2位 収入・お金に関すること 3位 家族・親族との人間関係
将来・老後に
関すること
収入・お金に
関すること
介護に
関すること
子育て・教育に
関すること
家事に
関すること
生活環境に
関すること
家族・親族との
人間関係
仕事への興味に
関すること
仕事の難易度に
関すること
職場の環境に
関すること
仕事の責任に
関すること
仕事の忙しさ
に関すること
職場での
人間関係
20代のストレス要因
1位 職場での人間関係
45.8%
2位 仕事の忙しさに関すること 32.0%
3位 収入・お金に関すること 28.6%
14.7
5.2
10
(%)0
14.8
9.4
8.6
50代
42.2%
31.4%
28.9%
ストレスの原因は1位「職場での人間関係」、
2位「収入・お金に関すること」、
3位「家族・親族との人間関係」でした。
年代別の傾向としては、20代と30∼50代で大きく分かれました。
20代では職場に関するストレスの全ての項目で他の年代よりも高いポイントとなり、社会人生活のスタートで
慣れない仕事に奮闘する姿が想像できます。
一方、30代以降では、
2位「収入・お金に関すること」、
3位「家族・親族との人間関係」に高ポイントがつき、仕事
だけではないストレスが散見されます。中でも40代はストレス要因の1位から3位全てに高ポイントがついており、
多様なストレスの中に身を置く年代だと言えそうです。
厚生労働省の調査(※)では、2014年の女性の平均初婚年齢が29.4歳となっており、このことから現代女性
は20代は仕事と自分中心の生活を送る時期、そして結婚・出産など家庭を築く時期を経て、年を重ねるごとに育
児の悩みや、親の介護、老後も含めた将来のことを考えていく時期に変化するという人生の歩みが想定されます。
その時々の生活環境の変化に伴い、
ストレスの要因も変化していくようです。 ※厚生労働省 2014年人口動態統計月報年計より
ストレス要因エピソード(FAから抜粋)
●ストレスをぶつけてくる上司でこちらもストレスが溜まる。
(20代)
●残業が続くと仕事と育児の両立ができない、子供も機嫌が悪くイライラする。
(30代)
●義父母との同居で、義父が何かにつけ干渉してくる。心の休みがない状態。
(40代)
●仕事、家事、介護で自由時間がない。教育費等で経済的に余裕がない。
(50代)
- 2-
2.働く女性のストレスと睡眠
①ストレスが睡眠に影響!?ストレスを感じている人の睡眠は6時間を超えず。睡眠満足度も低い結果に。
①-1 【ストレスと睡眠時間】
Q2-1 あなたの睡眠時間について、
■
平日の平均睡眠時間を教えてください。
ストレスを感じている人は、平日の
睡眠時間が短い傾向にあることがわ
かりました。どの世代でも、ストレスを
感じている人の平均睡眠時間は6時
間に達しておらず、逆にストレスをあ
まり感じていない人たちは平均睡眠
時間が6時間以上となりました。この
ことから、ストレスを感じている人は
「6時 間 睡 眠 」をとることが難しいと
考えられそうです。
(20代/n=212, 30代/n=213, 40代/n=215, 50代/n=207)
6.4
(時間)
6.2
6.2
6.1
6.0
現在ストレスを非常に
感じている・やや感じている人
5.9
(
5.7
20代/n=179 30代/n=169
40代/n=177 50代/n=161
(
5.6
5.6
現在ストレスをあまり感じて
いない・全く感じていない人
5.5
(
20代/n=33 30代/n=44
40代/n=38 50代/n=46
(
5.0
30代
20代
40代
50代
①-2 【ストレスと睡眠満足度】
Q2-2 あなたは現在の睡眠に満足してますか?
■
非常に満足 やや満足 やや不満 非常に不満
現在ストレスを非常に感じている・やや感じている人
現在ストレスをあまり感じていない・全く感じていない人
(20代/n=179, 30代/n=169, 40代/n=177, 50代/n=161)
(20代/n=33, 30代/n=44, 40代/n=38, 50代/n=46)
45.2%
74.6%
全体 6.4
38.8
20代 10.1
30代 7.7
40代 5.0
50代 2.5
40.2
全体
16.8
14.5
20代
12.1
38.5
14.8
30代 11.4
68.2
45.8
11.9
40代
47.4
35.2
39.0
37.3
38.5
0
14.7
40.1
41.0
50
100(%)
51.5
21.0
50代
18.0
57.8
21.8
12.1
24.3
13.6 6.8
31.6
13.0 4.3
60.9
0
5.6
19.9
50
100(%)
ストレスを感じている人はあまり感じていない人よりも睡眠満足度が低く、全体で29.4ポイントの差があるこ
とがわかりました。さらに、ストレスを感じている人の中でも、年代が上がるほどより満足度が下がる傾向があり、
50代と20代では満足度に9.3ポイントの差が見られました。
一方、ストレスをあまり感じていない人のグラフを見ると、満足度は年代が上がるにつれ高くなっています。以上よ
り、ストレスが睡眠満足度へ及ぼす悪影響は、加齢と共に大きくなる傾向があると言えそうです。
3.働く女性の睡眠と心身
①働く女性の8割弱が「睡眠の不足や質の悪さは心身にも悪影響を与える」。
悪影響の内容は、若いうちは「心(イライラ)」、年長者は「身(疲れ)」と年代によって変わる傾向。
①-1 【睡眠不調による心身への悪影響の実感】
睡眠不調(よく眠れない、眠りの質が悪いと感
Q3-1 あなたは睡眠不調によって、
■
心身への悪影響を感じますか?
(20∼50代/n=847)
3.8%
じること)による心身への悪影響を聞いたところ、
4人に1人以上の27.2%の人が「非常に感じる」
19.7%
と回答しました。
また、
「 やや感じる」を含めた悪影響を実感して
27.2%
76.6%
いる人の割合は、実に76.6%のという結果になり
49.4%
ました。
このことから、睡眠とストレス、心身への影響に
は密接な関係があることが推察されます。
- 3-
非常に感じる やや感じる あまり感じない 全く感じない
①-2 【睡眠不調により生じる心身への悪影響】
Q3-2 よく眠れない・睡眠の質が悪いと感じた時に、
■
具体的にどのような悪影響がありますか?
(20代/n=201, 30代/n=203, 40代/n=208, 50代/n=203) 数字は全年代平均です。
健康への悪影響
感情への悪影響
20代
40代
30代
50代
行動への悪影響
50.1
43.2
34.7
40
23.1
19.1
20
23.7
20.6
15.5
16.9
13.7
8.2
1.7
その他
食欲が増す/
無くなる
表情がさえない、
暗くなる
よく眠れなくなる、
寝つきが悪くなる
集中力、思考力が
なくなる
気分が落ち込む
何事にもやる気が
おきなくなる
イライラする、
怒りっぽくなる
身体に痛み・こりなどが
現れる、悪化する
肌の状態が
悪くなる
体調が優れない、
悪くなる
疲れがとれない、
体がだるい
(%)0
睡眠不調による心身への悪影響は1位「疲れがとれない、体がだるい」、
2位「集中力、思考力がなくなる」、
3位
「イライラする、怒りっぽくなる」でした。
それぞれの項目を「健康への悪影響」
「感情への悪影響」
「行動への悪影響」に分類して見てみると、
「 疲れがとれ
ない、体がだるい」といった健康への悪影響は年代が上がるほど感じやすく、
「イライラする、怒りっぽくなる」と
いった感情への悪影響は若い人の方が感じやすい傾向にあるようです。ただし、健康への悪影響で「肌の状態が悪く
なる」については若い年代が影響を感じやすくなっており、美容への関心の高さが背景にあると考えられます。
一方、行動への悪影響は年代による傾向はあまり見られませんでした。
眠れなかったエピソード(FAから抜粋)
眠れなかったときのエピソードをあげてもらったところ、全年代で「職場でのイライラを思い出して」
「次の日の
会議が心配で」、など、仕事に関することが多く見受けられました。また、
「 不安や悩み事」
「周囲の騒音」など、仕事
にしてもプライベートにしても、やはり「ストレス」に感じていることが睡眠の阻害になっているようです。しかし、
中には「楽しみな遊びが控えていると」など、ワクワク感のため、という明るい意見も。
その他、20∼30代では「彼氏に振られて悔しくて」と恋愛に関することがチラホラ。
40∼50代では「将来に対する不安」や「義父の心配」など、自分や周囲の将来に関することが増える傾向が
見られました。
●仕事で起きたトラブルが頭に残って眠れない。
(30代)
●旅行の計画などをしていて興奮している時はなかなか寝つけない。
(40代)
●恋愛のことで考え事や悩みがあるときは そのことばかりが頭によぎって寝つけない。
(20代)
●子どもと一緒に寝ているので夜中に起きたり蹴られたり乗っかってきたりして寝た気がしなくなる。
(30代)
●将来のことを考えて寝られない。
(40代)
●親が施設へ入らざるを得なかったとき。
(50代)
- 4-
4.働く女性の快眠のための工夫
①【快眠のための工夫】
入浴と寝室環境が快眠のポイント!?
よい睡眠への工夫 1位「ゆっくりと入浴」、2位「寝具選び」、3位「寝室の環境」。
Q4-1 現在、
■
あなたがよい睡眠をとるために、工夫されていることを教えてください。
(20代/n=137, 30代/n=115, 40代/n=119, 50代/n=127) 数字は全年代平均です。
20
40代
30代
50代
寝室
お風呂
17.1
20代
15.7
14.5
14.2
15
7.8
9.0
10
7.8
6.7
4.8
6.1
4.5
2.1
5
その他
寝つきを良くする
サプリメント・薬を
服用
入眠のため
の音楽
寝つきを良くする
飲み物︵牛乳・ハーブ
ティーなど︶
を飲む
寝る前にパソコン・
スマホ・携帯を見ない
お酒を軽く飲む
入眠のため
のアロマ
寝る前のマッサージ・
ストレッチ
パジャマなど、
就寝時の服装・素材
寝室の環境︵照明、
湿度、温度︶
寝具選び
ゆっくりと
入浴する
(%)0
よい睡眠のために工夫していることを聞いたところ、
1位「ゆっくりと入浴する」、
2位「寝具選び」、
3位「寝室
の環境(照明、湿度、温度)」でした。
この結果より、快眠のために重要視しているシーンは、
「お風呂」と「寝室」だということがわかります。
女性たちは疲れた身体をお風呂でゆっくりと癒し、万全の体制を調えて眠りに入ることが快眠のためには大切
だと考えているようです。
②【快眠のためのマッサージ】
心地のよい眠りにつくために。就寝前に癒されそうなマッサージ部位は「頭部から首・肩にかけて」。
Q4-2 就寝前に、
■
ここをマッサージすれば気持ちよく眠れそう、癒されそうだと感じる部位はどこですか?
(20代/n=137, 30代/n=115, 40代/n=119, 50代/n=127) 数字は全年代平均です。
40
39.1
32.1
24.8
20.8
40代
50代
22.3
21.1
17.2
11.3
20
30代
31.8
30
5.1
10
8.7
5.5
0.5
特にない /わからない
その他
足裏
脚
腰
お尻
手のひら
腕
背中
首
肩
顔
頭皮やこめかみ
(%)0
20代
気持ちよく眠るために、就寝前にマッサージしたい部位の1位は「肩」でした。
「肩」は全年代で高いポイントを
獲得しましたが、
「頭皮」や「顔」といった頭部は若い年代ほど重視する傾向にあり、
「首」
「背中」
「足裏」といった
マッサージの定番部位は年代が上がるほどポイントが高くなる傾向がありました。
全体的には、下半身よりも頭部から首・肩にかけてのマッサージが快眠のためには効果的だと考えているよう
です。
- 5-