日本周産期 。新 生児医学会 海野 信也 理事長殿 2016年 4月 1日 理 事 長 教 育啓発委員 会委員長 香 千 井 白 梅 毒委員 会委 員長 興 一 創 尚 川 地 荒 石 一 般 社 団 法 人 日本 性 感 染 症 学 会 梅毒 の流行 に関す る注意 喚起 につい て 近年 ,本 邦 にお い て梅 毒 患者 報告数 の 急激 な増 加 が み られ て い ます 。2014年 の報告数 は 1661名 (早 期 顕症梅毒 957,晩 期 顕症梅 毒 81,無 症侯性 梅 毒 613, 先天梅 毒 10)(http 7/www.nih.go.jp/niidち a/Survei/2085‐ idwr/ydata/5673 ‐ report‐ ja2014‐ 30.html)と 2010年 の 621名 と比 べ 3倍 近 くに ,2012年 の 875 名 と比 べ る と 1.9倍 とな つ て い ます 。2015年 報告数 は 2692名 〔 暫 定値 〕 (早 期 顕症梅 毒 1756,晩 期顕症梅 毒 91,無 症候性 梅 毒 832,先 天梅 毒 13)と 2014 年 と比 べ 1.6倍 とや は り急 増 を続 けてお ります 。別 添 と して ,国 立 感 染症研 究所 の 最 新 グ ラ フ デ ー タ をお 示 し しま す .厚 生 労働 省 の サ イ トで は 梅 毒 に 関す る Q&Aと い うペ ー ジ を立 ち上 げ注意 喚起 を促 してい ます が 、各種 医療機 関 での適 切 な診 断 と治療 が 最 も重 要 と考 え られ ます 。 性 。年代別 には 、2010年 か ら 13年 は男性 患者 の ュニ テ ィにお け る MSM(men 増 加 が 顕 著 で ,特 定 の コ ミ whO have sex with men)間 での伝播 が主 な原 因 とされ て きま したが ,2014年 には男性 の 異性 間感 染 の増加 に伴 い 、若 年女性 の 報告数 が 明 らか に増加 し、2015年 には 2010年 と比 べ 約 5倍 と激 増 しています ( ku‐ kansenshou/seikansenshou/d1/1ea盤 側 ). 先天梅 毒 の 症 例 も近年 み られ る よ うにな つ て きま した 。 女性 罹患 の 増 加 に伴 う先 天 梅 毒 の増 加 傾 向は近年 米 国 にお い て報 告 され て い ます 。 今 後 も先 天 梅 毒 を含 む梅 毒全 体 の増 加 が 続 く恐れ が あ り,早 い 段 階 で の 対応 が必 要 です 。 梅 毒 の症 状 は多 彩 で あ り,病 期 に よって 異 な る こ とか ら、患者 は い ろ い ろな 主訴 で い ろ い ろな診 療 科 を受診 す る可能性 が あ ります 。 また ,血 清 反応 で感染 が 見 つ か る無症 候 性 梅 毒 も増加 して い ます 。 各 病期 で 適 切 な診 断 に よ り早 期 治 療 を施 し完 治 させ る こ とが 重 要 で あ り、そ の こ とが感 染 拡 大 を食 い止 め る こ と に繋 が ります 。 是 非 ,貴 学会 にお かれ ま して も,会 員 の 先 生方 に梅 毒 の 早期 発 見 、早期診 断 につい て 、注意 喚起 をお願 いい た した く存 じます 。 別添 梅毒:人口10万当たり報告数の推移 C 2011年以降、男女とも急増 国立感染症研究所 砂川、有馬ら 1
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