取り組みの概要 - 東京学芸大学パッケージ型支援プロジェクト

「東京学芸大学放課後児童クラブ」の実施について
東京学芸大学パッケージ型支援プロジェクト
柏原 寛
東京学芸大学では平成 27 年度より、文部科学省の特別経費を受けて「附属学校等と協
働した教員養成大学による『経済的に困難な家庭状況にある児童・生徒』へのパッケー
ジ型支援に関する調査研究プロジェクト」を開始しました。このプロジェクトは、現在、
国全体として大きな社会的課題となっている「子どもの貧困問題」に対して、全国の教
員養成大学ならびにその附属学校を先導する支援方策のモデルを研究開発することを目
的としています。
プロジェクトの研究活動のひとつに、今年度に実施した全国附属学校調査に基づいた、
附属学校における学童設置が及ぼす周辺地域への貢献の度合いと、貢献度合いを高める
放課後児童クラブ(学童)運営ならびに業務内容のあり方に関しての研究開発がありま
す。この取り組みは、現在、家庭の経済的状況によらずすべての子どもが等しく学力定
着や愛着形成を行うための支援の場として放課後児童クラブ(学童)事業に新しい役割
が期待され、附属学校はその一翼を担い地域に貢献していくことが求められるようにな
ってきている中で、附属学校と地域が連携し放課後児童クラブ(学童)を運営すること
で、その効果とあり方を研究開発しようとするものです。
そこでこの度、平成27年度に実施した全国附属学校調査に基づき、附属学校との連
携による学童設置が及ぼす周辺地域への貢献の度合いと、貢献度合いを高める学童運営、
業務内容のあり方に関しての研究開発を行うために、平成 28 年度から、附属小金井小学
校その他の児童を対象とした「東京学芸大学放課後児童クラブ」を、学内の「こどモー
ドハウス」において実施することとなりました。
この取り組みは、平成27年度中に「NPO 法人東京学芸大こども未来研究所」との協
働・研究連携によって行った、放課後児童クラブ実施のための試行的事業「学芸大小金
井アフタースクール」の成果を踏まえ、運営主体となる業務委託先と東京学芸大学児童・
生徒支援連携センターが連携・協働し、以下のような研究開発活動を行いながら、子ど
もたちの有意義な放課後の時間を支えようとするものです。
1)
附属学校における学童設置が及ぼす周辺地域への貢献の度合い調査
2)
貢献度合いを高める学童運営、業務内容のあり方に関しての研究開発
3)
放課後児童クラブ活動への学生参加を利用した「サービスラーニング」の研究開発
「東京学芸大学放課後児童クラブ」に参加される保護者のみなさまがたにつきまして
は、ご理解とご協力を賜りますよう、お願いできましたら幸いです。よろしくお願い申
し上げます。