2016年度 入社式あいさつ

2016 年 4 月 4 日発行
プレスリリース
関係各位
2016年度 入社式あいさつ
東京メトロポリタンテレビジョン株式会社(TOKYO MX)では、
9名(男性6名
女性3名)の新入社員が入社しました。
4 月 1 日(金)の「2016 年度入社式」で
後藤会長、河内社長が新入社員に向けて
それぞれ次のように挨拶しました。
本件に関するお問い合わせ
TOKYO MX 総務局総務部
2016年4月1日 入社式
会長・社長あいさつ
【挨拶】後藤 亘 代表取締役会長
ようこそ TOKYO MX へ。新入社員が、去年は8人、今年は9人と順調に入ってきている。皆さんは良い時
期に入社してきたと思う。ちょうど桜が満開であるが、MXはまだ開局して 20 年。20 年というと桜の満開
と比べて 2 月に咲く梅の花一輪咲いたかどうか、そのくらいの状態が今のMXだと思う。まだまだ満開は先
になると思う。しかし途中で満開にならない可能性もある。これは今、テレビ事業の大変革期に来ているか
らである。そういった意味では、伸びしろとして先があるし、大きな夢もある。皆さんの理想を実現できる
可能性も沢山ある。その反面、大変危険なリスクもあるかも知れない。世の中、変革の時代には、それなり
の必死の覚悟がなければ乗り越えられない。テレビ業界の歴史は半世紀を越えた。今までは順風満帆であっ
たが、これからは大きな曲がり角になる。我々は、そういう中で、どう挑戦していくのか。21 世紀の大革
命であるインターネットが世界を変えてきている。その時代のなかで、テレビがどういう形で組んでいくの
か、新しいトライをしていくのか、相当の試行錯誤を経ながら新しい時代を切り開いていかなければならな
い時代に来ている。
この半世紀にもわたって培われてきたテレビの強味は何かというと、インターネット等メディアではあり
得ないコンテンツに対しての責任、ジャーナリズムとしての原点がある。そこがインターネット等メディア
との違いである。他のインターネット等メディアではあり得ない。その差別化のなかで、これから大きな道
を切り拓いていくのである。更に、今後コンテンツビジネスをどうやって継続し、潤沢なものにしていくか
ということも、非常に重要な要素である。
新入社員の皆さんに社会人の先輩として申し上げると、まず一つは、入社してからの 10 年間が勝負であ
るということ。人間というのは、どうしてもファーストインプレッションが生涯ついてまわるもの。それを
変えるというのは不可能なことではないが、大変エネルギーが要る。社会人として最初の 10 年間に、前向
きにやる人間であるという印象を持たれるように努力することが大事である。先ずは、このために頑張って
欲しい。
そして、もう一つ私なりの経験としては、「決して物事をネガティブに考えないで欲しい」ということで
ある。ネガティブに言ったり発想したりすることが、やや哲学的とか知性的だとか思いがちな若い人の過ち
がある。その逆である楽観視を間が抜けているかのように思い、いかにも批判するようなネガティブなこと
を言う。それが社会に入り、果たしてどういう効果が出るのかを考えると、私は「ネガティブな発想はやめ
なさい」と言いたい。常に自分の生き方として、ポジティブに物事を考えていくこと。楽観視は大いに結構
である。そこに自分の人生の道が開けるのである。これからの皆さんの新しいステップに際し、「自分の人
生は自分で切り拓くものである」
、そう考えて、これから頑張っていって欲しいと念じている。
【挨拶】河内 功 代表取締役社長
皆さん入社おめでとうございます。私からは、心のあり方という観点から2点申し上げる。
第1点は、私が常に座右の銘としている言葉に、三井物産から苦境にあった国鉄総裁に転じた石田禮助
氏の言葉がある。
「粗にして野なるも卑ではない」という言葉である。これは、どういうことかと言うと、
自分は未熟で粗野ではあるが人間として恥ずべき卑しい発想や行動、これを絶対にしない、常に誠実に生
きる、という宣言である。
皆さんはこれから入社して順風な時ばかりではないと思う。良い時も悪い時もあるでしょう。しかし特
に苦境に立った時にこそ、決して逃げずに真正面から誠実に生きてもらいたいと思う。
第2点は、理想を決して捨てないこと。ただいま後藤会長からお話があったように、大変革の時である
からこそ、理想は決して捨てずに、これを如何に実現するかという観点から、絶え間ない必死の努力を続
けてもらいたいと思う。これは、皆さんの可能性に自ら蓋をするということの無いよう、そういう意味も
ある。
今日をスタートに新しい社会人としての人生が始まるが、TOKYO MXに入社した皆さんには、熱く、志を
高く、クレイジー・バット・インテリジェントな放送人の集団の一員として、我々と一緒にTOKYO MXの未
来を切り拓いていってもらいたいと思う。皆さんの健闘を期待している。