クリニカルラダー作成の 法

2016/4/1
技術・技能教育研究所
クリニカルラダー作成の⽅法
技術・技能教育研究所
2016
■ラダー作成の考え⽅
技術・技能教育研究所
• 第1は評価しやすいことである。誰が評価しても評価しやすいもので
ないとならない。(実⽤性)
• 第2はそのラダーに必要な項⽬を網羅していて、落ちがないことであ
る。(内容妥当性)
• 第3は誰が評価しても、同⼀⼈物に対しては同⼀の得点が与えられる
ことである。評価者間で評価結果にブレがないことだ。(信頼性)
• 第4はラダー作成を短期間で開発できることである。いかに良いもの
でも数年もかかっていたのでは意味がない。(短期開発)
• 第5は評価結果を教育研修に反映させやすいことである。ラダー評価
は適切な教育研修を企画・実施するためにある。(教育への反映)
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■ラダー作成にCUDBAS⼿法を使う
技術・技能教育研究所
• CUDBASは、A Method of Curriculum Development Based on
Vocational Ability Structure の略称である。職業教育で養成しよ
うとする⼈物の能⼒を書き出し、それらを構造的に整理し、有効な
カリキュラムを開発しようとしている。CUDBASの適⽤は短期間研
修カリキュラムでも、⼤学のような⻑期間教育のカリキュラム開発
にも可能である。
• カリキュラム開発の⼿法として開発したものであるが、この他の⽤
途にも広く利⽤できる。漠然としている概念や、考え⽅、理念など
を整理し、構造化することが可能である。このことから、クドバス
は発想法として利⽤されることが多くなった。⼀⽅、クドバスはカ
リキュラムの要である⽬標設定を⾏うので、この機能を⼈材評価や
機関評価、施設評価に適⽤することに使⽤している。
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■CUDBASとは
技術・技能教育研究所
• 1990年に開発した。1989年、労働省を中⼼に、PROTSという
指導技術訓練システムの開発に着⼿した。これは海外で技術指導に
あたる指導者のための指導技術訓練システムを開発しようとしたも
のである。この全13巻、63時間にわたるセミナーに必要な機材・
資材・指導教材を4年がかりで開発した。その⼀部にクドバスがあ
る。
• クドバスはカリキュラム開発の⼿法の名称。セミナーは各地で好評
を博し、世界30カ国以上で採⽤され、展開している。中でもクドバ
スは⽇本の企業内教育で⼈気になり、現在でも各地で実践されてい
る。
• カリキュラム開発では、⼤学、専⾨学校などで活⽤されているが、
最も得意とする分野は企業内教育、院内教育、研修プログラムの開
発である。今週、CUDBASを実施して来週に研修の実施も可能だ。
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世界での活⽤実績
技術・技能教育研究所
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CUDBAS⼿法の適⽤職種
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CUDBAS⼿法の特徴
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技術・技能教育研究所
早くできる
⼿続きがシンプルで簡単である
⼩集団による意思決定による
第⼀⼈者であれば説得⼒がある
記録が残る
応⽤範囲が広い
仕事分析の⽅法として並ぶものがない
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技術・技能教育研究所
CUDBASマニュアル
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■ラダー作成の進め⽅
技術・技能教育研究所
• クリニカルラダーはCUDBAS⼿法を使う。
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■ラダー作成の進め⽅
技術・技能教育研究所
○ラダー作成の組織をつくる
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教育委員会にクリニカルラダー作成の組織をつくる
⼈数は5〜8⼈程度でよい。
組織が幹事になって推進する。
組織は「依頼」「実施」「改訂」「評価」の⼀連の流れを計画し、
実施する。
• 評価・分析が完了したら解散する。
○いつ作成するか
• ⻑くても6ヶ⽉以内に合意を得るラダーを完成させる。早ければ
1ヶ⽉程度で作成できる。
• 夏から冬にかけて作成し、評価を実施する。
• これに基づいて翌年度の教育計画を1⽉までに公開できるようにし
たい。
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■ラダー作成の進め⽅
技術・技能教育研究所
○どんな⽅法で作成するか
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CUDBAS⼿法を⽤いる
委員による企画・計画を作成する
作業の準備をする、もの、⼈、時間を⽤意する
能⼒項⽬リストを作成する
結果を修正し、評価出来る項⽬をつくる
トライアルによって正しく機能するかを検証する
トライアル結果から修正した項⽬を成案とする
○教育計画への反映のさせ⽅
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各病棟で上司評価と⾃⼰評価をする
集計・統計処理する
上司と本⼈と出話し合って得点を確定する
分析して教育計画に反映させる
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CUDBAS⼿法による項⽬リストの作成の仕⽅
技術・技能教育研究所
• 作業⽅法は⼩集団活動によって展開し、明確にしようとする職業⼈
についてよく知る5〜6⼈で作業する。構成員は多⽅⾯から集めると
よい。
• まず始めに、名刺⼤のカードに「〜を知っている」、「〜ができ
る」、「〜の態度がとれる」という3つの語尾の⽂章を記⼊する。
それぞれは、知識、技能、態度を表している。そして、参加者の書
いたカードを、すべて類似カードや独⽴カードなどに分類する。そ
れらは仕事の動く単位でまとめて群とする。
• これらの群を重要度によって階層化し、群の中味のカードも階層化
させる。このようにして、縦に仕事内容を重要度の⾼い順に並べ、
横に能⼒カードの重要度の⾼い順に並べてマトリクスを完成させる。
これでクドバス・チャートが完成する。
• これらをリストとして構成し、クリニカルラダーに採⽤する。ラ
ダーにするには評価項⽬として妥当性・信頼性があるかで再度検討
して、修正するとよい。
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技術・技能教育研究所
技術・技能教育研究所
• ラダー作成作業を6ヶ⽉間で完成することをめざします。
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打ち合わせ、⽇程確認と準備(2時間)
CUDBAS⼿法による能⼒項⽬リスト作成の実施(7時間)
能⼒項⽬リストの第1次点検・修正(6時間)
能⼒項⽬リストの第2次点検・修正(6時間)
ラダートライアルの実施
トライアル結果による能⼒項⽬リストの第3次点検・修正(4時間)
ラダーカテゴリーによる構成(4時間)→完成
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ラダー作成に関する情報
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技術・技能教育研究所
http://ginouken.com/ ホームページをご覧ください。
CUDBASマニュアル、CUDBAS資材、セミナー情報、ラダー記事を掲⽰しています。
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⽇総研主催:ラダー作成セミナー
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毎年、札幌、東京、名古屋、⼤阪等で開催します。
■お問い合わせは→⽇総研札幌までどうぞ
http://www.nissoken.com/seikyu/office/index.html
※2000年07⽉〜2002年、徳島⼤学医学部付属病院看護部のラダー作成を指導
※2009年05⽉〜、⽇総研主催「クリニカルラダー作成セミナー」を札幌で開始以来、毎年開催
※2014年〜、病院に出向いての指導を開始
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⽇総研主催:ラダー作成セミナー
○セミナープログラム(6時間)
1.クリニカルラダーを考える
(1) ラダーと現場が抱える問題点
(2)クリニカルラダー作成の意義
(3) ラダーに必要な要素(実⽤性・妥当性・信頼性)
(4) 効果的な⼿法(クドバス法)を活⽤した作成・⾒直し
どのように作るか
クドバスの原理
2.クドバス法を⽤いた、ラダーの作り⽅
(1) ラダー作成の実際[演習3時間]
能⼒とは 職業能⼒とは何か ラダー作成マニュアル 演習課題
(2) 作成したラダーの完成度を⾼める
3.クリニカルラダー結果と連動した院内研修の企画
(1) 「ラダー評価マニュアル」の作成と実施
(2) ラダーを使った評価と結果分析の仕⽅
(3) 結果から分かる、重点的に⾏うべき教育内容
(4) 評価結果から作成する「ラダー別研修プラン」と教育研修体系
4.ラダー⾒直しの⼿順
ラダー⾒直しの⼿順
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