TOCシンポジウム 11/12 アジェンダ 基調講演 10:00~11:30 ものづくりとは『流れ』づくりであるということ 東京⼤学 経済学部 ものづくり経営研究センター 藤本 隆宏 教授 「流れ(flow)」を最も重視されたところが、ゴールドラット博⼠と⼤野耐⼀⽒や武藤⼭治⽒をつなぐものづくり の本質である。 ハーバード⼤学時代の『ザ・ゴール』との出会いのエピソードから、ものづくりの本質の基本概念を議論する。 TOC導⼊事例発表 12:50~13:20 12:50~13:20 A-1 TOCを⽤いた⻭科医院における業務改善 -CaseRport- 沼尾デンタルクリニック 院⻑ 沼尾 明弘 B-1 ⼥性が企業で活躍し続けられない本当のワケ 株式会社ジョイワークス 代表取締役社⻑ 吉⽥ 裕美⼦ ⽇本企業における⼥性活⽤に関する問題が叫ばれ始めて久しい。 「駐⾞場が満⾞」とのクレームが多かったことから駐⾞場がボト ルネックと仮定し、DBRを⽤いて、予約の仕⽅(投⼊の仕⽅)を変 えた。その結果、「駐⾞場が満⾞」とのクレームを激減させるこ とができ、改善することができた。 その後、更なる改善を⽬的として⻭科医院スタッフ全員でTOC研 修を受けた。研修後にスタッフ全員で業務フローを作成しミー ティングによりボトルネックを特定した。DBRを⽤いて改善に取 り組んだ結果、増益へとつながった。今回は2回⽬のDBRを⽤いた 改善の詳細報告をする。 様々な施策を企業も国も打っているにも関わらず、その成果が 実っている例は、ほとんど聞かないのが現実ではないだろうか。 この問題に関し、⽇⽴製作所「家庭と仕事の両⽴委員会」からの 依頼を受け、弊社が⽇⽴製作所 渡辺薫⽒、ゴール・システム・コンサルティング 村上悟⽒と共に⾏った分析結果とプロジェクトの内容についてご紹介 し、⼥性活⽤における真の問題とその解決策の1つの⽅向性を提 ⽰したい。この分析のプロセスと、その結果⾒つかったインジェクション は、⼥性の職場における活躍のみならず、チームで働く上で普遍的な ものであり、今後益々多様化する職場の状況において、反映し続 ける組織の構築を考える誰にとっても有効な⼿法であると考え る。 13:25~13:55 A-2 13:25~13:55 製造業の⽣産管理システムを全体最適の視点で売上に貢献 する仕組みに変える「IoT」のご紹介 NECソリューション イノベーション戦略本部 イノベータ株式会社 エグゼティブ・エキスパート 中村 敏 ⽣産管理システムは、⽣産調整を⾏うのに有効な反⾯、現場の⼊ ⼒負荷もあり、現場のモノづくりへの集中という点では、⾜を 引っ張る側⾯もあった。 そのジレンマの解決策を、思考プロセスで考え、「IoT(Internet of Things:モノのインターネット)」を使った、POC(Proof Of Concept:概念実証)の結果も交え、紹介する。 B-2 『TOCによるチームマネジメント』による働き⽅改⾰の 取組み 株式会社⽇⽴製作所 ITビジネスサービ ス本部 渡辺 薫 ⽇⽴製作所では、「チームワーク」「モチベーション」「⼈材育 成」というチームで成果をあげ続ける上で最も基本的なことに正 ⾯から取り組む働き⽅改⾰に着⼿し、成果をあげ始めている。こ こでは、活動のベースとなる『TOCによるチームマネジメン ト』導⼊プログラムの概要について紹介する。 TOC導⼊事例発表 14:00~14:30 A-3 14:00~14:30 調整中 B-3 若者就労⽀援でのTOC活⽤ 〜現場で⾒付けた、 受動的参加者が主体的に変わるコツ〜 株式会社きらり ⼈材事業担当/ 中⼩企業診断⼠ 但⽥ 真紀 ニート・引きこもり等の若者たちへの就労⽀援研修における、 TOC活⽤事例について発表する。「講師はTOCに⼼酔している が、受講者は受動的で、講師の想いが伝わらない」「部下に“考え られる⼈材”になって欲しいのに、育て⽅がわからない」…これら は、多くの⼈材育成担当者に共通する悩みではないだろうか。当 社で実践→苦悩→改善を繰り返して構築した、研修上の⼯夫を共 有し、悩める育成者の皆様の参考にしていただければ幸甚であ る。 14:35~15:05 14:35~15:05 A-4 インターネット物販におけるTOCツールの導⼊と改善事例 株式会社 後藤 健作 エンジェルハート 磯部 渉 B-4 わかりやすい⽂章を書くために 〜予備校講師が⽣徒に教 えるブランチの⼯夫〜 個⼈ ⼤学院 ・博⼠後期課程 平⽅ ⽂哉 ⼤学合格に向けた論述対策で、ブランチを使って⽣徒指導を⾏い 弊社はおもにアマゾン上でネットショップを運営している。 TOCの各種アプリケーションを導⼊、実⾏し約4か⽉でスループッ トの割合を維持しつつ売上が約77%も向上する素晴らしい結果が 得られた。 今回は導⼊のプロセスと、DBMの具体的な活⽤事例を発表させて 頂く。 ました。TOCfEでは、話の流れを整理すること、⽂章の⾏間を 「仮定」解釈することを教わりました。これを予備校の⽣徒に教 えてみたのですが、内容を理解する助けにはなりましたが、レ ポートや志望理由の⽂章を明瞭に書けるようになるまでには⾄り ませんでした。そこで、⼯夫を加え、⽣徒が⽂章構成を考え、そ の構成が適切なのかをチェックできる仕組みを試してみた結果、 ⽂章⾃体が読みやすくなりました。⽂章を「書く」ためのブラン チの使い⽅についての⼯夫を共有したいと思います。 15:25~15:55 A-5 15:25~15:55 ソフトウェア開発プロセス改善に対するURO(マフィ アオファー)適⽤事例 株式会社⽇⽴製作所 研究開発グループ システムイノベーションセンタ ⼋⽊ 将計 B-5 社会福祉法⼈における施設⻑の問題解決能⼒向上 みずほ総合研究所 株式会社 今福 雅⼈ TOC-ICO2014で報告された新しいURO(マフィアオファー)の⼿ 苦情処理、⼈⼿不⾜に悩む社会福祉法⼈の施設⻑とTOCに取り組 法は,製品やサービスに限定されたものではなく、社内や組織内 んだ。当初は、施設⻑⾃⾝が現場作業に⼊る事で問題を解決しよ の改善活動など、何らかの⼿法・アプローチを導⼊する場合に関 うとしていた。これは、ますます本⼈のマネジメント時間が不⾜ 係者の合意が必要な場⾯でも⾮常に有効である。本報告では、ソ し、頑張れば頑張るほど、メンバーの教育不⾜や離職への対処を フトウェア開発プロセス改善において、ソフトウェア開発者の⼼ ⾏えない悪循環につながっていたことがわかった。そこでブラン 理的な障壁が⾼いといわれる、ソフトウェア派⽣開発プロセス チによる問題構造の可視化、ATTに基づく解決策のスケジューリ XDDP(eXtreme Derivative Development Process)の提案にこの ングを⾏った。結果として、⾃分たちの対処すべき問題への集中 新しいUROを適⽤した事例を報告する。また、その他URO⼿法を と本部への⽀援要請を適切に⾏えるようになった。どのように 応⽤する際に得られた知⾒についても合せて報告する。 ツールを活⽤したのかその詳細をご紹介したい。 TOC導⼊事例発表 16:00~16:30 16:00~16:30 A-6 ⾒込み⽣産からMTA⽣産にし、⽋品・過剰在庫を減らす 株式会社セイバン ⽣産本部 ⽣産管理部 B-6 全体最適マネジメントで何が変わったのか? 研究開発本部 研究 杉本 凌 ランドセルという商品は⾮常に製品ライフサイクルが短い商品で 千寿製薬株式会社 ある。しかし、LTが3ヶ⽉と⾮常に⻑くほとんどが⾒込み⽣産に 開発企画室 ⽣産本部 唐津⼯場 ⼯場⻑ 多⿅ 哲也 ⻄尾 充平 なっており、全体の約27%しかMTA⽣産を⾏えておらず、⽋品と 過剰在庫が頻発していた。 WIPボードの活⽤により⼯程間の滞留を取り除きLT1ヶ⽉短縮し、 MTA⽣産の⽐率を約45%に増加できた。それにより過剰在庫が 3.5%(約12千万円)は減少する⾒込みである。 さらに、DBMで⻑納期部材を発注管理することにより、LTをさら に短縮し、MTA⽣産の⽐率を55%まで引き上げ、過剰在庫をさら に1.9%(約6.5千万円)減少する⾒込みである。過剰在庫へ投⼊ 千寿製薬における⽣産性向上の取り組みとして、約3年間取り組ん できた全体最適マネジメント活動とその成果について発表する。 S&Tツリーを作成し、R&DではCCPM、⼯場ではMTAを実施した ときに、これまでと⽐較して何が変わったのかについても考察す る。 していた⽣産のリソースを売れ筋商品へ投⼊ができる。 16:35~17:05 A-7 16:35~17:05 課題設定プロセスにTOC-TPを採⽤した全社改善活動 の⽴上げ 住友精密⼯業株式会社 B-7 の関係構築について UROを部の⽂化に変えるには 業務改⾰推進部 部⻑ ⽵村 充彦 TOC-TPは、抵抗の6つの階層を段階的に解消していく優れた課題 解決ツールだが、具体的に会社の改善活動での適⽤を考えたと き、どうやって周りを巻き込んだらよいのか悩みがあった。 ⼀⽅、当社ではQC⼿法を⽤いた現場⼩集団改善活動を⾏っている が、ラインで認められる具体的な問題・課題への取り組みは進む ものの、問題への合意形成から取りにくいスタッフの抱えている ⼤きな課題が取り残されていた。 今回、このスタッフの抱える課題解決を⽬的として、課題設定プ ロセスにTOC-TPを採⽤した全社改善活動を⽴ち上げたので紹介す る。 顧客への全体最適の解決策の提案および、WinWin 株式会社富⼠通システム ソリューションBG ズ・ウエスト CRMソリューション部 松島 康夫 UROを活⽤した案件で受注率の⾶躍的な向上を達成し、UROを部 の⽂化へ コールセンターに閉じた個別最適(⼈件費の削減や効率化)に 偏った提案であったが、UROを⽤いる事で、お客様の⽴場にたち 全体最適の解決策を考え、コールセンターを価値創造部⾨へと昇 華させた提案へと進化させ、受注率の⾶躍的な向上を達成し、同 時にお客様からの⾼い信頼性を獲得。また、部⾨の共通拡販資材 へ展開し、その過程で部⾨内全員参画させ、精神やロジックの移 転を図ることで、特定の商談での⼀度きりの取り組みとするので はなく、UROを⽂化として部内で浸透させている。その取り組み を紹介する。
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