スライド 1

個人事業主とは
役所、銀行への届出
白色申告と青色申告
経費計上の範囲と節税のポイント
売上計上のタイミング
個人事業主の確定申告
個人事業主とは
個人事業主は、株式会社等の法人を設立せず
に自ら事業を行っている個人をいう。一般には
自営業者ともいう。
事業主一人のみ、家族のみ、あるいは少数の
従業員を抱える小規模の経営が一般的だが、
制限はなく、大規模な企業体を経営することも
出来ないわけではないが、多くは小規模なもの
である。
個人事業主とは
弁護士、税理士、公認会計士、社会保険労務士
八百屋さん、肉屋さん、床屋さん、専業農家
プロ野球選手、プロサッカー選手、プロレスラー
歌手、俳優、お笑い芸人、漫才師、マジシャン
作詞家、作曲家、演出家、脚本家、映画監督
プログラマー、Webデザイナー、ゲームクリエーター
事業所得として、確定申告をする必要あり
事業所得
収入金額
必要経費
青色申告の場合
65万円を特別控除
所得金額
旅費交通費
消耗品費
水道光熱費
賃借料
会議費
人件費
接待交際費
新聞図書費
派遣社員
給与所得
サラリーマン OL
アルバイト
収入金額
給与所得控除後の金額
必要経費
所得金額
給与所得控除(概算経費)
通常、年末調整されるが、年末調整され
なかった場合は確定申告が必要となる。
給与等の収入金額
給与所得控除後の金額(給与所得)
651,000円未満
0
651,000円以上
1,619,000円未満
給与等の金額から650,000円を控除した金額
1,619,000円以上 1,620,000円未満
969,000円
1,620,000円以上 1,622,000円未満
970,000円
1,622,000円以上 1,624,000円未満
972,000円
1,624,000円以上 1,628,000円未満
974,000円
1,628,000円以上 1,800,000円未満
収入金額÷4(千円未満切捨)× 4 ×60%
1,800,000円以上 3,600,000円未満
収入金額÷4(千円未満切捨)× 4 ×70% -180,000円
3,600,000円以上 6,600,000円未満
収入金額÷4(千円未満切捨)× 4 ×80% -540,000円
6,600,000円以上 10,000,000円未満
収入金額 × 90% - 1,200,000円
10,000,000円以上 15,000,000円未満
収入金額 × 95% - 1,700,000円
15,000,000円以上
給与等の金額から2,450,000円を控除した金額
事業所得
所得控除
総所得金額
給与所得
課税所得金額
社会保険料控除
生命保険料控除
地震保険料控除
配偶者控除
扶養控除
基礎控除
災害又は盗難
損害額
雑損控除 若しくは横領による -総所得金額の
10%
損害を受けた場合
医療費を
支払医療費
医療費控除 支払った場合
-10万円
社会保険料 健康保険料、
支払った全額
控除
年金保険料
小規模企業 共済契約の掛金
共済等掛金控 を支払った場合
支払った全額
除
生命保険料
控除
地震保険料
控除
生命保険料を
支払った場合
地震保険料を
支払った場合
寄附金を
寄附金控除 支出した場合
最高5万円
最高5万円
支出寄附金
- 2千円
勤労学生 勤労学生に
控除
当てはまる場合
配偶者
控除
27万円
合計所得金額が38万円以 38万円
70歳以上 +10万円
下の同一生計の配偶者
配偶者の所得金額 に応じ 配偶者の所得に応じて最
配偶者
、 一 定 の 金 額 の 所 得 控 高38万円
特別控除 て
除が受けられる。
27万円
寡婦控除 妻と死別、離婚した後婚姻
をしていないこと 等
障害者
控除
納税者自身又は控除対象 27万円
配偶者や扶養親族が障害 特別障害者は40万円
同居は+35万円
者
合計所得金額が38万円以
扶養控除 下の同一生計の配偶者以
外の親族(6親等内の血族
及び3親等内の姻族)
基礎控除
(16歳~18歳)38万円
(19歳~22歳)63万円
(23歳~69歳)38万円
(70歳以上)8万円
同居老人 58万円
38万円
役所、銀行への届け出
書類
提出先
提出期限
開業届
税務署
市役所
開業から1か月以内
税務署
雇用から1か月以内
税務署
特になし
税務署
開業から2か月以内
銀行
特になし
給与支払事務所
開設届
源泉所得税の
納付の特例
青色申告
承認申請書
銀行口座の
開設
開業届
提出先
税務署
県税事務所
市役所
提出する方
新たに事業所得、不動産
所得又は山林所得を生ず
べき事業の開始等をした方
提出期限
事業開始から
1か月以内
開業後
速やかに
給与支払事務所開設届
提出先
税務署
提出する方
提出期限
従業員を雇用した場合
従業員雇用
から
1か月以内
源泉所得税の納付の特例の届け出
提出先
提出する方
税務署
従業員が10人以下
提出期限
特になし
提出した翌月か
ら適用
原則
源泉徴収した月の翌月10日まで
特例
1月~6月に源泉した分 → 7月10日まで
7月~12月に源泉した分 → 1月20日まで
青色申告承認申請書
提出先
提出する方
青色申告を希望する方
税務署
*開業届を提出しない
と受理してもらえない
開業日など
提出期限
平成27年1月5日開業
平成27年3月15日まで
平成27年1月20日開業
平成27年3月20日まで
平成27年3月10日開業
平成27年5月10日まで
平成25年10月開業
平成27年3月15日まで
提出期限
開業から2か月以内
その年の1月15日ま
でに開業した方は、
3月15日までに提出
青色申告の適用
平成27年度の確定申告より
銀行口座の開設
提出先
提出する方
提出期限
特になし
銀行
屋号で普通預金口座を
開設したい方
開業届のコピー
を提出する
オフィスヤマモト 代表者 山本仁一
Nextage 代表者 寺田 潔
白色申告と青色申告
白色申告
青色申告
届け出
特別控除
記帳義務
必要なし
なし
簡易簿記
必要あり
65万円
複式簿記
決算書の作成
なし
収支内訳書
損益計算書
貸借対照表
身内への給与
認められない
妥当な金額であればOK
赤字の繰越
減価償却の
特例
認められない
3年間繰越控除できる
30万円未満の資産の
一括経費処理OK
なし
白色申告
【対象となる方】
事業所得、不動産所得又は山林所得を生ずべき業務を行う全ての方。
【帳簿・書類】
収入金額や必要経費を記載した帳簿(Excel等)
請求書、領収書、注文書、見積書、納品書等
現金出納帳、預金通帳等
【保存】
収入金額や必要経費を記載した帳簿 → 7年
請求書、領収書、預金通帳、納品書、見積書、注文書等→ 5年
青色申告
【対象となる方】
事業所得、不動産所得又は山林所得を生ずべき業務を行う方のうち
青色申告承認申請書を提出した方。
【帳簿・書類】
仕訳帳、総勘定元帳(会計ソフト、Excel等)
請求書、領収書、注文書、見積書、納品書等
現金出納帳、預金通帳、売掛帳、買掛帳、経費帳、固定資産台帳等
【保存】
仕訳帳、総勘定元帳、損益計算書、貸借対照表 → 7年
現金出納帳、売掛帳、買掛帳、経費帳、固定資産台帳 → 7年
請求書、領収書、預金通帳 → 7年
納品書、見積書、注文書
→ 5年
青色申告の特典
青色申告特別控除
欠損金の繰越
65万円
簡易帳簿の場合は10万円
本年度の赤字を次年度以降
3年間繰越すことができる
本来は「減価償却」により耐用
30万円未満の資産 年数期間にわたって経費に算
は一括費用処理 入されるが、購入した年度に全
額経費計上が認められる。
専従者給与の
家族(奥さんや子供)に支払っ
経費算入
た給料を経費に算入できる
経費計上の範囲と
節税のポイント
経費の分類
仕入
消耗品費
水道光熱費
内容
商品の仕入れ
事務用文房具、電球、電池などの購入、ソフトの購入
電気、ガス、水道、灯油代
通信費
電話代、携帯電話代、切手代、年賀状、ネット接続料金
賃借料
倉庫料、駐車場代、事務所家賃
旅費交通費
電車代、バス代、宿泊代、ガソリン代
接待交際費
取引関係者への中元歳暮、飲食接待費、ゴルフ接待費
広告宣伝費
新聞広告 DM作成、ぐるなび等 アフェリエイト(残金部分を除く)
新聞図書費
新聞代、書籍代
会議費
会議資料のコピー代、会議室のレンタル料、昼食程度の食費
諸会費
町内会費、クレジットカードの年会費
車両費
車検費用、自動車税、JAF年会費
支払保険料
租税公課
火災保険料、自動車保険料
固定資産税、収入印紙税
経費の分類
支払利息
内容
借入金の利息
発送費
宅急便、ゆうパック等
修繕費
修理、ソフトのバグの修正費用
支払手数料
給料
銀行振込手数料
アルバイト等への支払い
外注費
他人に仕事の一部を依頼した場合の報酬
衣服費
スーツ、ネクタイの購入費、クリーニング代
実際に支払った日ではなく、
役務の提供を受けた日の費用となる。
外注費は、依頼した仕事が完了した日の費用と
なる。(未完成であれば経費に計上できない)
領収書がなくても、クレジットカードの明細書、
預金通帳、祝儀不祝儀の案内状でもOK。
交通費の明細書を作成しておく
日付
経路
1/20
新検見川⇒新宿
1/21
新検見川⇒千葉
1/22
渋谷駅→住宅展示場
支出額
利用目的
1,424円 セミナー参加の為(往復)
154円 ○△企画と打合せ
1,250円 展示即売会へタクシー利用
自宅にかかる費用を経費に計上する
自宅の一部を事務所とし、全体の面積のうち
事務所部分の割合を求めておく
項目
内容
支払利息
持家でローンがある場合、ローンの利息部分
支払家賃
アパート、マンションの場合の家賃
水道光熱費
租税公課
支払保険料
電気代、灯油代
固定資産税
地震保険料、火災保険料
自宅にかかる費用を経費に計上する
自宅の一部を事務所とし、そこで使用するものを経費
に計上する。
項目
消耗品費
福利厚生費
内容
事務所の蛍光灯や電球の取り換え等
事務所で消費するお茶、コーヒーの購入代金
自動車の維持費を経費に計上する
仕事と家事との使用割合を求めておく
仕事にしか使用していないならば100%経費
項目
内容
旅費交通費
ガソリン代
修繕費
車検費用
支払保険料
自動車保険
少額の備品の購入費を消耗品費に計上する
項目
内容
10万円未満
全額消耗品費に計上
30万円未満
全額消耗品費に計上(年間300万円まで、青色申告に限る)
パソコンなどのOA機器、ソフト
中古車両、冷暖房機器、事務用備品等
10万円以上(青色の場合は30万円以上)の備品を購入した場
合は減価償却する。
何年も使える高いものを買ったときに、1年で経費にするので
はなく、数年にわけて経費にすること」です。
H26.7.15にパソコン一式180,000円で購入した
(青色の場合は全額経費となるが、白色申告の場合は
減価償却という制度により経費に計上する。
確定申告
計算
平成26年分
180,000円÷4年×6ヶ月(7月~12月)÷12ヶ月=22,500円
平成27年分
180,000円÷4年=45,000円
平成28年分
180,000円÷4年=45,000円
平成29年分
180,000円÷4年=45,000円
平成30年分
180,000円-(22,500円+45,000円×3)-1円=22,499円
耐用年数
内容
耐用年数
パソコン
4年
軽自動車
4年
普通乗用車
6年
バイク
3年
事務用机、椅子、キャビネット
応接セット
金属製 15年
木製 8年
接客用 5年
その他 8年
テレビ、ラジオ、CDプレーヤー
5年
デジカメ
5年
プリンター
5年
未払いのものも経費に計上する
12月31日までに発生(購入)した経費の請求書が
翌年1月1日以降に届いた場合
クロネコヤマトの請求書
ETCの請求書
クレジットカードの請求書
節税か脱税か
節税
脱税
ご祝儀、香典
得意先の息子の結婚式
(招待状などを保管)
自分の身内の結婚式
家族で食事
会議、打ち合わせ
(議事録を作成すること)
単なる夕食
キャバクラ代
海外旅行
喫茶店代
得意先を接待
取材の為
取材の為
(日程表、報告書を作成)
アイデアを練る
仕事の準備
個人的に遊んだ
単なる旅行
単なる休憩
節税か脱税か
節税
脱税
書籍代
(マンガ、雑誌)
仕事に関連
ネタの収集
個人の趣味
煙草代
応接室にある来客用
個人のもの
衣装代
スーツ、ネクタイ等
普段着的なもの
美容理容
かつら
ホステスの美容
植毛、整髪
パーマ代、美容整形
ゴルフ
プレー代
仕事関係者
個人的な友人
売上計上のタイミング
仕事が終わった分が売上になる
12月31日までに受注したデザインを納品しました
が、入金は翌年1月31日の予定である
納品した日の売上に計上します。
入金日は関係ありません
Q&A
ウェブサイトのデザインをしています。
去年の12月に、クレジットカードでAdobeのデザインソ
フトを購入しました。
引き落としは今月の1月です。この場合、いつの経費
に計上すればいいですか?
購入した時の経費となります。
引き落としの日は関係ありません。
ウェブサイトの制作をしています。
去年の10月から制作しているサイトがあります。
文章の作成を友だちのライターにお願いしました。
お客さまからの入金は今月の1月ですが、
去年12月に先に支払って欲しいと言われたので、支払いま
した。経費は、12月につけるのですか? 1月につけるので
すか?
文章の作成業務が12月31日までに完了してい
れば、12月の経費となります。
またWebサイト制作の仕事も12月31日までに完
了していれば、12月の売上となります。
アフィリエイトサイトを運営しています
サイトの集客のため、去年12月にGoogle広告に1万円支払
いました。
しかし、今年になってもまだ4,600円残っています。
この場合は、経費はいくらとなりますか?
4,600円は経費に計上できませんので、
10,000円-4,600円=5,400円が経費となります。
ウェブサイトの制作をしています。
バナーのデザインを知り合いに依頼し、
去年12月に納品され、クライアントからも入金されました。
しかし、支払いを忘れていて、今年の1月に支払いました。
この場合、経費として当てられるのでしょうか?
仕事後ではやはり経費として見られないのでしょうか?
去年12月に納品されていれば、12月の経費です。
支払った日は関係ありません。
昨年9月に会社をやめ、フリーランスになりました。
フリーランスの分を確定申告をしようと思いますが、
必要経費として認められるのは、9月分からでしょうか?
ちなみに、サラリーマンの間も副業として、
今の仕事をしていたので、経費も掛かっているのですが、
どうしたらいいですか?
9月前の経費も当然必要経費として問題ありません。
ご静聴ありがとうございました