30Namll ポ リル亜鉛 アー ト錯体 を用 い るポ リル化反応 の開発 ○永島 佑貴 1,滝 田 良 1,内山 真伸 1 , 2(1 東 大 院薬 ,2理研基幹研 ) 【目的】亜鉛 アー ト錯体の反応性 は、そのアニオ ン性配位子 の選択 によ り大 き く 変化 させ ることが出来 る。 この点 に着 目し、当研究室では様 々な配位 千( Me,t Bu, NR2,Si R3,e t C. ) を有す る多様 な亜鉛 アー ト錯体 を創製 し、種 々の官能基変換反応 を 開発 してきた り。今回我 々は、ポ リル アニオ ン等価体であるポ リル亜鉛 アー ト錯体 の発生法 を開発 し、その反応性 について検討す る とともに、新 しいメカニズムに よる有機 ホ ウ素化合物 の合成手法の開拓 を行 った。 【 方法 と結果 】ビス ピナ コラー トジボ ロン、塩基、触媒量のジェチル亜鉛存在下、 ハ ロゲ ン化 ア リール化合物 が効率的にホ ウ素ア リール化合物- と変換 され ること を見 出 した。本反応 は遷移金属 を用いず に、触媒的にハ ロゲ ン化 ア リール化合物 をホ ウ素化す る初 めての例 であ り、種 々の官能基 を有す るハ ロゲ ン化 ア リール化 合物 に適応可能である。反応機構 として、塩基 によ り活性化 され たジボ ロン とル イス酸であるジェチル亜鉛 とか ら、高活性 なポ リル亜鉛 アー ト錯体が系 中にて生 成 し、ハ ロゲンー亜鉛交換反応 を経てホ ウ素化が進行 していることが実験結果 よ り 示唆 され る。さらに理論計算や NMR な どを用いた解析 によって詳細が明 らかにな りつつ ある。ベ ンザイ ンや アル キンに対す るポ リル亜鉛 アー ト錯体の挿入反応 に ついて も検討 しているので、併せ て発表す る予定である。 Et 2 Zn( cat . ) Ba s e FG∈ ㌻ 覇 FG=a l k yl ,Cl ,CF3,MeO, coNi pr 2 ,CO2 Me, et c ・ Cat al yt i cbor yl at i onwi t houtt r ansI ' t i onmet alcat al yst 1 )M. Uc hi ya mae tal . , J. Am.Che m.Soc .2008,130, 472480a ndr e f e r e nc e sc i t e dt he r e i n.
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