BOPビジネスとして 当社がバングラデシュで目指すもの 株式会社ユーグレナ 取締役 経営戦略部長 永田 暁彦 0 株式会社ユーグレナとは 2005年12月に世界で初めて微細藻類ユーグレナの屋外大量培養に 成功した東京大学農学部発ベンチャー企業。 未だ、世界で唯一、ユーグレナの 商業用屋外大量培養を実施している企業。 1 会社概要 設立 2005年8月9日 本店 東京都文京区本郷七丁目3番1号 東京大学本郷キャンパス内東京大学アントレプレナープラザ7階 資本金 41億8,821万7,000円 2013年12月末日 売上高 15億8,568万円 2012年9月期 従業員数 単体:45名(連結:75名) 2013年12月末日 経営理念 人と地球を健康にする 経営ビジョン 上場市場 証券コード バイオテクノロジーで、昨日の不可能を今日可能にする 東京証券取引所マザーズ 2931 2 事業拠点 飯田橋オフィス (東京) ダッカオフィス (バングラデシュ) 本店・中央研究所 (東京大学) 生産技術研究所 生産拠点 (沖縄・石垣島) 3 微細藻ユーグレナとは 微細藻ユーグレナとは和名「ミドリムシ」。体長約0.05mmの微細藻類(藻の一種)。鞭毛を持 ち自ら動きまわることができる動物的性質と葉緑素による光合成を行う植物的性質を持つ。 4 ユーグレナ研究のきっかけ Q: 何故ユーグレナの研究、事業化を目指したのか。 A: 社長である出雲が大学時代に行ったバングラデシュにて 栄養失調の問題を目の当たりにし、それを解決するために 栄養豊富な食料を作ろうと考えた。 5 世界初、ユーグレナの大量培養技術の確立 2005年12月に世界で初めて、東京大学を中心とした藻類研究を実施する大学と連携し、ユーグ レナの大量培養の技術の確立に成功。 東京大学農学部 創業メンバー 研究開発 @ 東京大学 研究設備 @ 沖縄県石垣島 6 基本戦略:バイオマスの5F 米の5F(例) ミドリムシの5F 重量単価 高い ご飯 Food(食料) 機能性食品 化粧品素材 草鞋 (わらじ) 飼料用米 /稲わら 稲わら堆肥 /すき込み たき火 /バイオ エタノール Fiber(繊維) Feed(飼料) Fertilizer(肥料) Fuel(燃料) 低い 医療用素材 化成品 ペット用食品 配合飼料素材 肥料素材 工業用油 ジェット燃料 7 基本戦略:バイオマスの5F エネルギー・環境事業 JX日鉱日石エネルギー 日立製作所 全日本空輸 東京センチュリーリース 燃料 ヘルスケア事業 機能性食品 電通 飼料 食品 伊藤忠商事 ユーグレナの大量培養技術 伊藤忠商事 化粧品 火力発電所など 住友共同電力 水質浄化設備 清水建設、東京都下水道局 ※掲載企業は各事業におけるパートナー/資本提携先 日本コルマー 8 ユーグレナ食品の強み:栄養素 ○59種類の栄養成分 ≪ビタミン≫ α-カロテン β-カロテン ビタミンB1 ビタミンB2 ビタミンB6 ビタミンB12 ビタミンC ビタミンD ビタミンE ビタミンK1 葉酸 ナイアシン パントテン酸 ビオチン ≪ミネラル≫ 亜鉛 リン カルシウム マグネシウム ナトリウム カリウム 鉄 マンガン 銅 ≪アミノ酸≫ バリン ロイシン イソロイシン アラニン アルギニン リジン アスパラギン酸 グルタミン酸 プロリン スレオニン メチオニン フェニルアラニン ヒスチジン チロシン トリプトファン グリシン セリン シスチン ≪その他≫ βーグルカン (パラミロン) クロロフィル ルテイン ゼアキサンチン GABA スペルミジン プトレッシン ≪不飽和脂肪酸≫ DHA EPA パルミトレイン酸 オレイン酸 リノール酸 リノレン酸 エイコサジエン酸 ジホモγ-リノレン酸 アラキドン酸 ドコサテトラエン酸 ドコサペンタエン酸 分析元: 財団法人 日本食品分析センター ○栄養成分の吸収性 9 ユーグレナ食品の強み:パラミロン パラミロンはミドリムシしか持っていない食物繊維の一種です。吸油性に優れており難消化性であるため、吸収されず そのまま外へ排出されます。パラミロンがもつ効能もユーグレナの食品としての特徴です。 ▲パラミロンの粒子構造 撮影:青山学院大学 福岡伸一教授 (Marchessault and Deslandes, 1979 より引用) ▲パラミロンの構造 ・脂肪、コレステロールの排出効果 ・パラミロンのプリン体吸収抑制剤及び 血中尿酸値低減剤への活用 ・免疫賦活効果の向上 コレステロール 脂肪 パラミロン粒 など 10 日本における食品事業 「ユーグレナ・ファームの緑汁」 「ユーグレナ・バー」 ミドリムシの国内市場 規模は78億円に 2018年までに 300億円市場へ 「デニーズ」 ミドリムシ入り ハンバーグ御膳 「ユーグレナ&ヨーグルト」 全国コンビニ、量販店 など多数の商品 11 海外戦略-アジアでのユーグレナ食品市場の創出 重点投資地域 地域、文化毎の パートナーと提携し、 海外においても国内と 同規模のユーグレナ食品 市場創出を目指す ・・東アジア 新資源登録が完了 伊藤忠商事との連携で 2014年1月より中国で販売開始 ・・東南アジアイスラム国 ハラール取得準備は全て完了 バングラデシュでの嗜好性調査を開始 ・・成長東南アジア国 各商社との連携により開拓中 12 バングラデシュの栄養状況 項目 2500g以下で生まれる未熟児率(2006-2010) 数値 22% 母乳授乳の早期開始率(2006-2010) 43% 母乳のみで育つ6か月以下の乳幼児率(2006-2010) 43% 6-8か月で離乳食を始める乳幼児率(2006-2010) 74% 栄養失調状態(中~重度、WHOの基準による)5歳以下の子供の割合 41% 重度の栄養失調状態(WHOの基準による)5歳以下の子供の割合 12% 中~重度の衰弱状態(Wasting、WHOの基準による)にある5歳以下の子供の割合 17% 発育不全状態(Stunted、WHOの基準による)状態にある5歳以下の子供の割合 43% 6-59か月の子供に対するビタミンA補助剤配布率 ヨウ素添加食塩を使用する家庭の割合 100% 84% 出所)UNICEF (http://www.unicef.org/infobycountry/bangladesh_bangladesh_statistics.html) 13 バングラデシュの栄養状況 14 バングラデシュでの実施事項 + 日本 企業 日本の協賛企業 +ダッカ 大学 ダッカオフィス スタッフ ○ ¥ ユーグレナ + クッキー 製造資金 Cookie Factory 現地クッキー工場 栄養強化 ユーグレナ クッキー NGOが運営する小学校 栄養教育 + 栄養クッキー の効果測定 協力先候補NGO:Surovi 15 バングラデシュ活動へのアプローチ 2012年12月~2013年2月 外務省平成24年度のODA案件化調査の実施 「ユーグレナを用いた母子保健事業案件化調査」 2013年2月~2013年8月 自社単独調査および現地パートナーとの交渉 現地オフィス設立準備 2013年10月1日 バングラデシュでの栄養改善PJ拠点として バングラデシュ事務所を開設 2013年12月~ 栄養強化ユーグレナクッキーのテスト配布開始 効果測定等のプロジェクト設計 16 各ステークホルダーの求めるもの 社会 株主 社会的期待 収益性 理念 ブランド・イメージ 役員・社員 クライアント 経済合理性と理念の実現が求められる 17 将来性のある国での種まき 個人の成長 ✕ 市場の成長 ここで捕まえたい! 18 サステイナブルな取り組みへ TOP MOP 高付加価値サプリメント (マーケットがまだない) 現地企業との商品開発 ネットワークを活用した販売 高栄養価クッキー (100億円の市場) バングラデシュ国内 での収益性の独立 = BOP × CSR活動の継続 将来マーケットへの投資の継続 19 やっぱり、 バングラデシュじゃないといけないの? ・1億5,000万人を超える人口 ・イスラム圏 ・英語圏 ・華僑、大企業の少なさ etc ・経営陣の強い想い 20 バイオテクノロジーで昨日の不可能を今日可能にする。 21
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