月例通信 No.12

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[講演]
「悔過会の変遷について」
東京文化財研究所名誉研究員
・史料展観『舞楽散楽図』ほか
解説
日本音楽史研究所年間報告
月例通信も本号で第 12 号となりましたが、本年度は、例年にも増して 1 年が短く
感じられました。高久国際奨学財団より研究助成を戴き、新しく複数のプロジェクト
が動きだしたことによります。 先ず「日本音楽史料叢刊」の第 1 冊の刊行が進行し
ています。
上野学園大学日本音楽史研究所所長
福島
和夫
佛教音楽儀式「大般若転読会」於石橋メモリアルホール
出演 真言宗豊山派 迦陵頻伽聲明研究会
解説・導師
◇ 『日本音楽史料叢刊 2
『日本音楽史料叢刊 3
以下、2014 年度の主な研究集会等を振り返ります。
上野学園大学日本音楽史研究所主任研究員
新井
弘順
日本の印刷楽譜 I 室町時代』(2015 年度刊行予定)
楽人補任 総覧』(2016 年度刊行予定)
4 月例会 4 月 19 日(土)於研究所講堂(3 階)
学術支援専門職員から一言ずつ
[研究発表]
『古今著聞集』音楽説話の原拠について
上野学園大学日本音楽史研究所講師
桜井
利佳
中本
真人
音楽説話の多氏―御神楽の拍子の家の形成をめぐって―
新潟大学准教授
[講演]
私は、主に講式史料の整理や、
「月例通信」の編集作業などを担当しました。
「月例
通信」の編集過程では、限られたスペースの中で、正確な事実を伝えることの大変さ
を実感しました。他にも、数々の貴重な史料に触れることで、また、研究所を訪れる
方々との出会いを通じて、本当に多くのことを学ぶことができました。
『古今著聞集』を読む―巻十六、五五六・五五七話から―
(法政大学大学院博士後期課程 3 年 本塚
文教大学名誉教授
◇ 第1回
道子
◇ 上野学園大学特別公開講座 12 月 10 日(水)
研究所の桜は、東京よりも一足早く、先週すでに満開となっています。
◇ 説話文学会
佐藤
於 15 階ラウンジ(19・20 日)
田口
私にとってこの 1 年間は非常に有意義な時間でした。先生方の指導の下で、色々な
研修会 7 月 25 日(金)於研究所研究フロア(2 階)
知識を吸収しながら仕事を進め、大変勉強になり、また良い経験となりました。講式
「音楽を学ぶこと・伝えること」
上野学園大学学長
前田
昭雄
◇ 日本音楽史研究会
舞楽散楽図・法隆寺旧蔵
国語訳もさせて頂き、言葉の意味と文章のニュアンスを推敲しながら、自分の日本語
かなければ、と感じています。
名和修(陽明文庫長) 長田岳士 原宏一 大地亜希子(思文閣出版)
福島和夫 桜井利佳 三島暁子(上野学園大学日本音楽史研究所)
1 陽明文庫蔵
史料や『楽人補任』の資料整理の他、これから出版される『日本音楽史料叢刊 1』の中
力、さらには中国語力の不足を痛感している日々です。これから更に努力を重ねて行
◇ 「日本音楽史料叢刊 1」刊行打合せ・調査 8 月 10 日(日)於思文閣出版
11 日(月)於陽明文庫
『日本音楽史料叢刊
亘)
和夫
(二松學舍大学大学院博士後期課程 3 年 劉
瀟雅)
上半期は、講式の史料整理に力を注ぎました。下半期は、鎌倉期に書写された『楽
人補任』の活字化、また楽人別索引の作成を進めていきました。この作業を通して、
揩鼓』
今図書館で当たり前のように使っている検索システムや、様々な史料の索引の有難味
第 4 回研究発表 10 月 19 日(日)
於上野学園大学オーケストラ・スタジオ
[研究発表]
「15 世紀の北野社一切経会とその周辺」
を痛感しました。先人達の苦労のお蔭で研究を進められることに感謝するとともに、
研究に役立つ新たなツールの作成を手伝えたこ
日本音楽史研究所月例通信 No.12
とに、誇りを感じています。
上野学園大学日本音楽史研究所研究員
三島
暁子
東京大学史料編纂所助教
藤原
重雄
(二松學舍大学大学院修士 1 年 畠山千春)
「中世の舞楽図・点綴」
(担当
福島和夫)
2015 年 3 月 31 日発行
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