灘中 09年

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09年
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(すべて類題)
1つの面が赤、他の面が白のカードが合計6枚あり、次のように横1列に並べられている。
白
白
白
白
白
白
左にあるカードから順に、1番、2番、3番、4番、5番、6番と呼ぶことにする。
最初、これらのカードをすべて白の面が上になるように置いておく。
サイコロを投げて、出た目がAのとき、番号がA以下であるカードをすべて裏返す。
たとえば、サイコロを2回投げて、順に3、5の目が出た場合、上の面の色は次のように変化する
白
白
白
白
白
白
→
赤
赤
赤
白
白
白
→
白
白
白
赤
赤
白
(1) サイコロを3回投げて、順に1、3、6の目が出たとき、カードの上を向いている面の色は
最後はどのようになっていますか。
(2) サイコロを3回投げて、最後にカードの上を向いている面の色が、1番、2番、3番は赤、
4番、5番、6番は白となるような、サイコロの目の出方は何通りありますか。
ただし、サイコロの目の出る順序も区別します。
(3) サイコロを3回投げて、最後に赤の面が上を向いているカードがちょうど3枚であるような
サイコロの目の出方は何通りありますか。ただし、サイコロの目の出る順序も区別します。
【解説】
(1) 裏返す回数は、左のカードから
3、2、2、1、1、1
偶数回(0、2)は白、奇数回(1、3)は赤 になるから
最後は
白
赤
白
赤
(2) 裏返す回数は、左のカードから
赤
赤
3、奇、奇、偶、偶、偶(左端は常に3=投げる回数)
また、右に行くほど小さい数になる(理由:出た目A番から左はすべて裏返すから)
裏返す回数は次のいずれか
出た目の組合せ
①
3
3
3
2
2
2
→
(6・6・3)
②
3
3
3
2
2
0
→
(5・5・3)
③
3
3
3
2
0
0
→
(4・4・3)
④
3
3
3
0
0
0
→
(3・3・3)
⑤
3
3
1
0
0
0
→
(3・2・2)
⑥
3
1
1
0
0
0
→
(3・1・1)
場合の数は
全部で
④=1通り、④以外=3通り
だから
1+3×5=16通り
(2) (1)以外の場合を考えると、裏返す回数は、左端の3以外に奇数回が2つだから
裏返す回数は次のいずれか(1に注目!)
①
3
3
2
2
2
1
→
(6・5・2)
②
3
3
2
2
1
0
→
(5・4・2)
③
3
3
2
1
0
0
→
(4・3・2)
④
3
2
2
2
1
1
→
(6・4・1)
⑤
3
2
2
1
1
0
→
(5・3・1)
⑥
3
2
1
1
0
0
→
(4・2・1)
①∼⑥=6通り
全部で
だから
(2)の場合も含めて
16+6×6=52通り
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3辺が3cm、4cm、5cmの直角三角形6つを図のように並べます。
A
問題の図
(1) ABは何cmか。
(2) CDは何cmか。
C
【解説】
(1) 問題の図の上半分に、青い線を加えた図1で考える
① △OAP=△OAM×2
D
=(3×4÷2)×2=12 cm
②
③
底辺
OP=5cm
高さ
AH=12×2÷5=
2
より
48
3
=9
AB=AH×2=
5
5
24
cm
5
B
図1
A
cm
M
(2) さらに青い線を加えた図2で考えましょう
① OA:ON=5:3
NR=AH×
H
P
O
より
3 = 7 2 = 2 2 2 cm
25
5 25
② 台形QCSTで、
NはCQの中点(真ん中の点)だから
図2
A
Q
NRは、CSとQT(4cm)の平均になり
NR=(CS+4)÷2
より
CS=NR×2−4
③
22
44
×2 4=
=2
cm
25
25
88
13
=3
cm
CD=CS×2=
25
25
N
C
S
H R O
T
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1
1 + 1 =
2 0 0 9 39 2
1
2
鉛筆180本を、A組の生徒全員に1人4本ずつ配ると何本か余った。
また、別の鉛筆200本を、B組の生徒全員に1人6本ずつ配るには何本か足りないので、
1人5本ずつ配ると何本か余った。
余った鉛筆を合わせると、A組、B組の生徒全員に
ちょうど1人1本ずつ配ることができて、1本も残らなかった。
人である。
A組の生徒は
3
F
A
図のような六角形がある。
2本の対角線でこの六角形を3つの部分に分ける分け方は、
全部で
通りある。
B
E
4
C
D
A地点とB地点を結ぶ一本道がある。
この道に沿って、P君はA地点を出発しB地点まで、Q君はB地点を出発しA地点まで、
それぞれ一定の速さで歩く。2人は同時に出発し、途中ですれ違った。
すれ違ってから25分後にP君がB地点に到着し、さらにその24分後にQ君がA地点に到着した。
倍である。
P君の速さはQ君の速さの
5
図のような円板があり、円板の中心Oの周りを時計回りにそれぞれ一定の速さで回転し続ける
3本の針がついている。針が1回転するのにかかる時間は長い針から順に5分、8分、14分である。
ある時、3本の針がすべて重なった。
分後である。
次に3本の針がすべて重なるのは、その
6
9の倍数でなく、かつ各桁の数字に9を含まない1以上の整数の内、
(1) 999以下のものは
①
個ある。
(2) 小さい方から数えて、999番目の数は
②
である。
7
ある整数Aから始めて、次の操作を何回も繰り返す。
操作 :2倍する。
ただし、2倍した数が150以上のときは、この2倍した数から100を引く
2倍した数が101以上149以下のときは、この2倍した数から50を引く
2倍した数が100以下のときは、この2倍した数のままにする
たとえば、36から始めてこの操作を4回繰り返したとき、得られる数は順に
72、94、88、76
となる。
この操作を4回繰り返したとき、その結果が60になるような整数Aは、全部で
①
また、この操作を101回繰り返したとき、その結果が60になるような整数Aのうちで
一番小さい数は
②
である。
個ある。
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8
D
A
平行四辺形ABCDがあり、点E、Fは辺BCの3等分点、
点Gは辺CDの中点である。△AHGの面積は
G
倍である。
平行四辺形ABCDの面積の
H
B
C
F
E
9
図のように、点Aを中心とする半径3cmの円と、点Bを中心とする半径2cmの円が接している。
点C、Dは、点Bを中心とする円周上の点、点E、Fは、点Aを中心とする円周上の点であり、
3点A、E、Cは一直線上にあり、3点A、F、Dも一直線上にある。
倍である。
四角形ACBDの面積は、三角形AEFの面積の
10
図1は、半径1cmの2つの円板を点Aでくっつけた図形である。
図1
この図形を図2の直角三角形BCDの枠の中に置き、
この枠からはみ出さないように動かすとき、
点Aが動くことのできる範囲の面積は
A
cm
2
である。
B
図2
10cm
6cm
C
D
8cm
11
図の直線
l は、斜線部分を面積の等しい3つの部分に分けている。
このとき、ABの長さは
A
cm である。
6cm
B
8cm
14cm
18cm
12
平らな地面に3点A、B、Pがあり、高さ3mの長方形の壁ABCDと高さ9mの柱PQが、地面に
まっすぐ立っている。これらを真上から見たものが図2である。柱の先端Qの位置にある電灯で
壁ABCDを照らしたとき、地面にできる壁の影の面積は
m 2 である。
ただし、電灯の大きさや壁の厚さは考えない。
13
図の四角すいOABCDは底面が正方形で、OA、OB、OC、ODの長さがすべて等しい。
各辺の中点を図のようにK、L、M、N、P、Q、R、Sとする。
この四角すいを、P、K、N、Rを通る平面、P、L、M、Rを通る平面、
S、K、L、Qを通る平面の3つの平面で切っていくつかの立体に分けるとき、
頂点Oを含む立体の体積は、もとの四角すいの体積の
倍である。
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1
図1のような厚さ1cm、幅2cmの十分に長い直方体の材木がある。
これを、図1の斜線部分の面に平行な面でいくつかに切って、それらをはり合わせ、図2のような形の5つの板を作った。
ただし、図2の3段目から5段目までの板は、中央に穴があいている。さらに、これらをはり合わせて図3のような階段状の立体を作った。
図4は、この階段状の立体を真上から見た図であり、2本の点線上に5つの板の角がそろっている。
(1)
図2の5つの板を作るのに、
図1の材木の長さは最も短くて何cm必要か。
(2)
図3の階段状の立体全体の表面積を求めよ。
(3)
図3の立体を、2段目の3点ア、イ、ウを通る
平面で切って2つの立体に分ける。
1段目を含む立体の体積を求めよ。
2
異なる1けたの整数をいくつか選んで横一列に並べるとき、となり合う2つの整数について、
右側の数の方が大きいとき  、右側の数の方が小さいとき  と表すことにする。
たとえば、1から4までの整数を1つずつ選んで4123と並べたとき、この並べ方は    と表すことができる。
また、1から3までの整数を1つずつ選んだとき、  と表せる並べ方は132、231の2通りである。
(1)
1から4までの整数を1つずつ選んだとき、   と表せる並べ方は、次の5通りである。
(2)
1から5までの整数を1つずつ選んだとき
(3)
①
35142のように、5が左から2番目にあり、    と表せる並べ方は、35142を含めて全部で何通りあるか。
②
    と表せる並べ方は全部で何通りあるか。
1から6までの整数を1つずつ選んだとき、253614のように      と表せる並べ方は、
253614を含めて全部で何通りあるか。
4
A地点とB地点があり、その間を一定の速さで進む「動く歩道」がある。
兄と弟がこの「動く歩道」を、A地点から同時にそれぞれ一定の速さで歩き始めた。
兄が4歩歩く間に弟は3歩歩き、弟の歩幅は48cmで兄の歩幅の0.8倍である。
兄はちょうど80歩でB地点に着き、弟は兄より16秒遅れてB地点に着いた。
もし、この「動く歩道」が止まっていたならば、兄はA地点からB地点までちょうど112歩で歩く。
(1)
この「動く歩道」の速さは毎秒何cmか。
(2)
弟は「動く歩道」をA地点からB地点まで何歩で歩いたか。