エクスプレス プラスミド プラス キット FastGene Xpress Plasmid PLUS Kit TM 用途:ハイコピー/ローコピープラスミド DNA の精製 (トランスフェクショングレード) FG-90102P(2 preps) FG-90202P(10 preps) FG-90302P(25 preps) 保管条件:室温 (15-25℃) で保管してください。 FastGene™ Xpress Plasmid PLUS Kit は、研究目的での使用に限られます。 2015 FEB/Rev.00.2 FastGene™ Xpress Plasmid PLUS Kit 目次 安全にご使用いただくために ................................................................................................................ 2 コンポーネント ........................................................................................................................................ 3 保管と準備 ............................................................................................................................................... 3 概要 .......................................................................................................................................................... 4 キットの仕様 ............................................................................................................................................ 4 参考文献 ................................................................................................................................................... 4 プロトコル ........................................................................................................................................ 5−7 トラブルシューティング .................................................................................................................. 8−9 ご注文情報 ............................................................................................................................................. 10 お問い合わせ ........................................................................................................................................ 10 安全にご使用いただくために Ⅰ)取扱い上の注意 • • • • • 本製品は研究用です。診断用・治療用にはご使用にならないでください。 本キットの使用に際しては、実験に適した白衣、使い捨てグローブ、保護ゴーグルを着用してください。 使用期限の過ぎたキットは使わないでください。 バッファーやカラムなど、複数のロットを組み合わせて使用しないでください。 溶解バッファーPX2には、水酸化ナトリウム等が含まれています。これらのバッファーが皮膚、眼、粘膜に付着 しないようご注意ください。万一付着した場合には、すぐに大量の水で洗い流して医療機関で適切な処置を 受けてください。また、試薬をこぼした場合には、水で薄めてから拭き取ってください。 FastGene TM Xpress Plasmid PLUS Kitの以下のコンポーネントには、下記の物質が含まれております。 溶解バッファーPX2 水酸化ナトリウムを含みます:刺激物 ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を含みます:刺激物 RNase A リボヌクレアーゼを含みます:刺激物 Ⅱ)実験室での操作方法 • すべてのサンプル及び廃棄物は感染性のあるものとして、研究室の安全対策に沿って取り扱ってください。取 り扱う方は溶解バッファー処理により病原性の不活性化を最大限に行い、各自治体が定める安全規制に従い 適切な措置をとってください。日本ジェネティクス株式会社は、溶解バッファーで処理されたサンプルが完全 に不活性及び非感染性であることを保証致しません。感染性の疑いのあるサンプルを取り扱った場合は、サ ンプルの処理が完了後、使い捨てプラスチック器具をすべてオートクレーブ滅菌して廃棄してください。 • 実験室の作業区域での飲食や喫煙は避けてください。 • サンプルや試薬を扱う際は、使い捨ての保護手袋、白衣、ゴーグルを着用してください。 • バクテリア、ウイルス、リボヌクレアーゼを試薬に混入させないでください。試薬ボトルから試薬を分注する 際は、DNase/RNaseフリー、パイロジェン/エンドトキシンフリーの使い捨てピペットとチップを使用して ください。 • 文献に記載されている一般的な注意事項に従ってください。 • サンプルや試薬の使用後は、手を十分洗ってください。 2 FastGene™ Xpress Plasmid PLUS Kit コンポーネント FastGene™ Xpress Plasmid PLUS Kit デブリ除去フィルター入りXPカラム FG-90102P 2 preps/kit FG-90202P 10 preps/kit FG-90302P 25 preps/kit 2本 10本 25本 再懸濁バッファーPX1 25ml×1 110ml×1 140ml×2 溶解バッファーPX2 25ml×1 110ml×1 140ml×2 中和バッファーPX3 25ml×1 110ml×1 140ml×2 平衡化バッファーPEQ 65ml×1 200ml×1 130ml×1 200ml×4 洗浄バッファーPW 35ml×1 200ml×1 210ml×2 溶出バッファーPE 25ml×1 110ml×1 140ml×2 ※ 14mg×1 14mg×2 RNaseA(凍結乾燥) ※「2preps」キットでは、RNaseA は溶液 50μl(100mg/ml)でのご提供となります。 キットに含まれないアイテム 試 薬 イソプロパノール(室温) 70 % エタノール(室温) DNA の再溶解用バッファー(TE バッファー、滅菌蒸留水等) 消耗品 50ml 遠心チューブ ディスポーザブルピペットチップ 保管と準備 FastGene™ Xpress Plasmid PLUS Kit は、室温 (15-25℃) にて湿気を避けて保管してく ださい。この条件でキットを保管した場合、最長 12 カ月間は性能と品質が落ちることなく安 定性が保たれます。 • 1ml の再懸濁バッファー PX1 を RNaseA(凍結乾燥)のバイアルに添加し、RNaseA を完 全に溶解してください。 RNaseA を溶解した 1ml のバッファー PX1 を、再びバッファー PX1 のボトルに全量移して(戻 して)、十分に撹拌してください。 *FG-90102(2prep 入りキット)では、RNase A 溶液を再懸濁バッファー PX1 のボトル にそのまま添加してください。 RNaseA添加済みの再懸濁バッファーPX1は、必ず4℃で保存してください。 (約 6 か月間はご使用いただけます。) • バッファーを使用する前には、沈殿の有無を確認し、必要に応じて 37℃で再溶解してください。 (使用時は室温に戻してください。) 3 FastGene™ Xpress Plasmid PLUS Kit 概要 本キットは、プレパック陰イオン交換樹脂カラムを用いて 100 ∼ 500ml の大腸菌培養液サンプ ルから高純度プラスミド DNA を精製するためのキットです。まず、RNaseA を含む改変アルカ リ溶菌法に基づく処理により、ゲノム DNA と RNA が極力混入しないようなバクテリアの菌体溶 解液(ライセート)を調製します。プラスミド DNA をカラムに結合させて、洗浄バッファーで不 純物を洗い流します。最後に、高塩濃度バッファーを添加して精製プラスミド DNA を溶出し、さ らにイソプロパノール沈殿を行って濃縮とバッファー交換します。約 80 分で完了するこの一連 の操作により、トランスフェクション、シークエンシング反応、PCR、in vitro 転写などの用途に 適した高純度プラスミド DNA を抽出できます。 キットの仕様 フォーマット 陰イオン交換カラム カラム結合容量 約1000μg(ハイコピープラスミド, pEGFP / DH5α) 標準サンプル量 ハイコピープラスミド:培養液150∼250ml(LB培地, ODV400) ローコピープラスミド:培養液300∼500ml(LB培地, ODV800) 標準操作時間 約70∼80分間 (ODV400, pEGFP / DH5α) 一般的な収量 ハイコピープラスミド:500∼1000μg (LB培地, 400 ODV, pEGFP / DH5α) ローコピープラスミド:30∼100μg (LB培地, 800 ODV, pBR322 / HB101) ※カッコ内は検証条件 参考文献 1. Birnboim,H.C.,andDoly,J.(1979)Nucleic AcidsRes.7,1513. 4 FastGene™ Xpress Plasmid PLUS Kit プロトコル 推奨される培養液容量 本キットは、大きな結合容量を特長としますため、その性能を最大限に引き出すためには、 下記の推奨培養液量でご使用いただくことをお勧めします。 推奨培養液量(ml)=推奨ODV(下記参照)÷OD600値 推奨 ODV OD600 = 1.6の場合 OD600 = 2の場合 ハイコピー 400 250 ml 200 ml ローコピー * 800** 500 ml 400 ml * ローコピープラスミド用プロトコルは、別途、追加バッファーが必要です。 10ページの「ご注文情報」をご確認ください。 ** 50mlチューブ2本に分けて、ODV400x2として、半量ずつの溶菌操作(ステップ7まで)を 実施すると便利です。 この場合、溶菌操作時のバッファー量は“ハイコピー”×2チューブでご使用ください。 2本に分けたライセートは、同一のデブリ除去フィルター付きカラムにロードしてください (ステップ8 ∼ 9)。 集菌 1. バクテリア培養液を 6,000 xg、4℃で 15 分間遠心分離し、集菌します。上清をすべて 除去します。上清を除去したら、ボルテックスによりペレットをほぐしておきます。 再懸濁(再懸濁バッファー PX1) 2. RNase A を加えた再懸濁バッファー PX1 を添加し、ボルテックスにかけるかピペッティ ングにより、細胞ペレットを再懸濁します。ライト等で透かしてペレットの塊がなくなるま で懸濁してください。 ハイコピー 10ml ローコピー 20ml 溶菌(溶解バッファー PX2) 3. 溶解バッファーPX2を添加し、チューブを6∼10回反転させて溶液が均一になるように静 かに混ぜ合わせます。プラスミドDNAのせん断やゲノムDNAの混入を防ぐため、ボルテッ クスにはかけないでください。 4. 室温で5分間、ライセートが透明になるまで静置します。5分間以上の静置はしないでくだ さい。 ハイコピー 10ml ローコピー 20ml 5 FastGene™ Xpress Plasmid PLUS Kit 平衡化(平衡化バッファー PEQ) 5. XPカラムをラック(別売品:10ページ参照)又は50 ml遠心管(本製品には含まれません) にのせます。 6. 平衡化バッファー PEQをフィルターの端から全体に 染み渡るように加えてXPカラムを平衡化し、XPカラ ムが自然に空になるのを待ちます。 ハイコピー 20ml ローコピー 20ml 中和(中和バッファー PX3) 7. 中和バッファー PX3を添加し、すぐにチューブを6 ∼ 10回反転させて混ぜ合わせます。 ボルテックスにはかけないでください。室温で5分間インキュベートします。 ハイコピー 10ml ローコピー 20ml 清澄化及びロード(DNA 結合) 8. フィルターの目詰まりを防ぐため、チューブを3回反転させてライセートのデブリの塊を細 かくしてから、平衡化済みのデブリ除去フィルターにロードします。 9. ライセートはデブリ除去フィルターで清澄化されると同時にXPカラムにロードされます。 カラムフィルターとカラムの洗浄(平衡化バッファー PEQ) 10. ライセートが全てXPカラムを流れ出たら、平衡化バッファー PEQ(注:バッファー PWで はありません)でデブリ除去フィルターとXPカラムを洗浄してください。 注)平衡化バッファー PEQ をフィルターの端から全 体に加え、フィルター内に残ったライセートを洗 浄してください。 ハイコピー 10ml ローコピー 10ml デブリ除去フィルターの廃棄 11. 平衡化バッファー PEQがXPカラムを流れ出たら、フィルターを除去し、廃棄してください。 カラムから流れ出たバッファーも廃棄してください。 *純度低下を防ぐため、必ずフィルターを外してから洗浄バッファー PWを加えてください。 XP カラムの洗浄(洗浄バッファー PW) 12. XPカラムに洗浄バッファー PWを加えて洗浄し、XPカラムから洗浄バッファー PWが自 然に流れ出るのを待ちます。 カラムから流れ出たバッファーを廃棄してください。 ハイコピー 15ml 6 ローコピー 15ml FastGene™ Xpress Plasmid PLUS Kit 溶出(溶出バッファー PE) 13. XPカラムを新しい50 ml遠心管(本製品には含まれません)にセットします。溶出バッ ファー PEをカラムに加えてプラスミドDNAを溶出させます。 ハイコピー 10ml ローコピー 10ml *溶出後に溶出バッファー PE でブランクを調整し、DNA 収量を測定してください。 沈殿 14. 溶出バッファー PE 10mlに対し、室温のイソプロパノール7.5ml(0.75倍量)を加えます。 15. 遠心管を15回反転させるかボルテックスにかけて十分に混ぜ合わせ、2分間静置します。 16. 15,000* xg、4℃で30分間遠心分離し、慎重に上清を除去します。 *10,000∼15,000xgで遠心する場合、遠心時間を(30)∼60分間に適宜延長してください。 DNA ペレットの洗浄及び乾燥 17. 室温の70%エタノール5 mlを加えてペレットを洗浄します。 18. 15,000* xg、4℃で10分間遠心分離後、慎重に上清を除去します。 19. ペレットを室温で10分間乾燥させます。 ペレットが乾燥しすぎると、再溶解し難くなりますのでご注意ください。 *10,000∼15,000xgで遠心する場合、遠心時間を(10)∼20分間に適宜延長してください。 DNA の再溶解 20. DNAペレットを適量のTEバッファー(本製品には含まれません)または滅菌蒸留水に溶 解します。 * 極わずかにシリカレジンが混入する場合があります。 9ページのトラブルシューティング 9-(4)「カラムのシリカレジンが混入している。」をご参照ください。 21. チューブの形状により、優しくピペッティングしながら撹拌するか、十分量の溶液を添加し た上で、3Dシェーカーで10-60分間撹拌してください。 22. 再溶解の後に、分光光度計などでプラスミドDNA量を測定してください。また、アガロー スゲル電気泳動などでプラスミドDNAの品質をご確認ください。 フロー図 細胞培養 培養 集菌 アルカリ溶菌 再懸濁 溶菌 中和 自然流下 カラム平衡化 DNA結合 自然流下 洗浄 溶出 DNA沈殿 イソプロパノール沈殿 再溶解 7 FastGene™ Xpress Plasmid PLUS Kit トラブルシューティング 問題 可能性のある原因 対応方法 1. (1)プラスミドDNA自体 が増 ・念のために異なる菌種・菌株がコンタミネーションしていな プラスミドDNA 幅していない。異なる菌株 いかご確認ください。 の収量が少な がコンタミネーションして ・新たにピックアップした大 腸菌を用い、適切な抗生物質を加 い。あ る い は 得 いる。 えた新鮮な培地で増殖した培養液をご使用ください。 られない。 (2)菌体量過剰、あるいは他の ・プロトコールの推奨の培養液量どおりに使用されているかご 要 因 で アルカリ溶 菌 が 不 確認ください。 (ライセートの粘性が高すぎる場合も、菌体量 十分となっている。 が過剰な可能性があります。) ・再懸濁バッファー PX1添加後に、菌体ペレットの塊がなくな るまで十分に懸濁されているかご確認ください。 ・ご使用前に、溶解バッファー PX2のボトル底にSDSの沈殿が 見られていないかご確認ください。沈殿が見られる場合、バッ ファー PX2のボトルを30 ∼ 40℃で数分間インキュベート し、再溶解ください。 ・中和バッファー PX3添加後、SDS/ゲノムDNAの析出が見ら れているかご確認ください。 (溶 菌し過ぎ などでゲノムDNA がライセートに混入すると、カラムの結合容量が減り、収量が 低下します。) (3)イソプロパノール沈 殿/エ ・「7.イソプロパノール沈殿/エタノール洗浄 後にペレットが見 タノール洗浄中にロスをし られない。」の項目をご参照ください。 ている。 2. デブリ除去フィ ルターが詰ま る。 3. XPカラムが詰 まる。あるいは 流速が遅い。 (1)菌体量 過 剰となっている。 ・プロトコールの推奨の培養液量どおりに使用されているかご 確認ください。 (ライセートの粘性が高すぎる場合も、菌体量 が過剰な可能性があります。) (2)ライセート の 再 懸 濁 が 不 ・ライセートをロードする前にチューブを3回反転させて、デブ 十分となっている。 リの塊を細かくしてください。 (1)菌体量過剰、あるいは他の ・プロトコールの推奨の培養液量どおりに使用されているかご 要 因 で アルカリ溶 菌 が 不 確認ください。 (ライセートの粘性が高すぎる場合も、菌体量 十分となっている。 が過剰な可能性があります。) ・再懸濁バッファー PX1添加後に、菌体ペレットの塊がなくな るまで十分に懸濁されているかご確認ください。 ・ご使 用前に、溶 解バッファー PX2にSDSの沈殿が見られて いないかご確認ください。沈殿が見られる場合、30 ∼ 40℃ で数分間インキュベートし、再溶解ください。 ・中和バッファー PX3添加後、SDS/ゲノムDNAの析出が見ら れているかご確認ください。 (溶 菌し過ぎ などでゲノムDNA がライセートに混入すると、カラムの結合容量が減り、収量が 低下します。) (2)ライセート の 再 懸 濁 が 不 ・ライセートをロードする前にチューブを3回反転させて、デブ 十分となっている。 リの塊を細かくしてください。 4. ゲノムDNAが混 入している。 (1)溶菌が過剰となっている。 ・溶解バッファー PX2添加後、反転混合し過ぎないように(6 ∼ 10回まで)、また、5分間以上インキュベートしないようご 注意ください。 ・溶解バッファー PX2添加後、および中和バッファー PX3添加 後にボルテックスにかけないようにご注意ください。 5. (1)RNaseAに よる分 解 が 不 ・RNaseAが適切に再懸濁バッファー PX1に添加されているか(間 違って他のバッファーに添加されていないか)、ご確認ください。 RNAが混入して 十分になっている。 ・RNaseAを添 加したはバッファー PX1は、4℃で6か月使 用 いる。 可能です。保存温度、保存期間をご確認ください。 (2)洗 浄が 不十 分 に なって い ・各洗浄ステップに使用するバッファーの種類(PEQとPWの2 ステップがあります。)、およびバッファー量をご確認ください。 る。 8 FastGene™ Xpress Plasmid PLUS Kit 問題 6. 純度が低い。 (A260/A280 <1.8) 可能性のある原因 対応方法 (1)デ ブリ除 去フィル ターが 適 ・デブリ除去フィルターは、必ず2回目の「洗浄バッファー PW による洗浄」の前にカラムから除去してください。 切に除去されていない。 (2)洗浄バッファーの種類を間 ・1回目の洗浄は平衡化バッファー PEQ、2回目の洗浄は洗浄 違えている。 バッファー PWを使用しますので、ご注意ください。 (3)プラスミドDNAの 量 がカ ・適切なサンプル(培養液)量を使用してください。サンプル量 ラムの 結 合 容 量 に 対して が 少な過ぎると、A260/A280の 値 が低くなる可能 性 があ 少なすぎる。 ります。 7. (1)適切に沈殿されていない。 ・必ず室温(冷却されていない)のイソプロパノールをご使用くだ さい。また、添加量が0.75倍となっているか、ご確認ください。 イソプロパノー ・イソプロパノールの添加後の遠心条件をご検討ください。 (時 ル沈殿/エタノー 間を30分から延 長するか、遠 心力を15,000×gより高して ル洗浄後にペ ください。) レットが見られ ない。 (2)イソプロパノール沈 殿/エ ・操作によるロスかどうかご判断いただくために、カラムから タノール洗浄操作中にロス の 溶 出 後(イソプ ロパノール沈 殿/エタノール洗 浄 の前)に をしている。 DNA量を測定しておくことをお勧めいたします。 (3)ペレットが広がって見え難 ・念のために、3Dシェーカー等を用いてチューブ壁全体にバッ くなっている。 ファーが行き渡るように再溶解してください。 (詳細はプロト コールをご確認ください。) 8. ペレットの色が 白濁している。 (1)溶 出 バッファー 由 来 の 塩 ・必ず室温(冷却されていない)のイソプロパノールをご使 用 が析出している。 ください。また、添加量が0.75倍となっているか、ご確認くだ さい。 冷却したイソプロパノールを添加したり過剰量を添 加した場合、塩が析出します。 ・カラムから溶出バッファー PEで溶出する時に、直接イソプロパ ノール中へ滴下しないでください。この場合、塩が析出します。 9. DNA ペレット がバッファーに 再溶解できな い。 (1)ペ レットが 過 乾 燥して い ・加温して時間をかけて再溶 解してください。 (例:37℃ 2時 る。 間や室温オーバーナイト、等)できれば振とうしながら再溶解 してください。 (3Dシェーカー等) (2)溶 出 バッファー 由 来 の 塩 ・イソプロパノール沈殿で塩が析出した場合は、除去が非常に が析出している。 困難です。再溶解で用いたバッファーを増やして溶解してくだ さい。必要に応じて加温も試してください。 (3)イソプ ロ パ ノール 沈 殿 の ・再溶解で用いたバッファーを増やして溶解してください。必要 エ タノー ル が 残 留して い に応じて加温も試してください。 る。 (4)カラムのシリカレジンが混 ・溶 解 し たDNA溶 液 か らシ リカレ ジ ン を 取り 除 く た め に、 入している。 15,000×g, 4℃, 10min程 度 遠 心 分 離して上 清 を 新し い チューブに移してください。 10. プラスミド精製 後の実験が上手 く行かない。 (1)プラスミドDNAにゲノムDNA ・前述のゲノムDNA混入(4.)またはRNA混入(5.)の項目を 参照ください。 またはRNAが混入している。 (2)プラスミドDNA溶 液にア ・再溶解前のプラスミドDNAが十分に乾燥されていなかった。 ルコールが混入している。 1/10量の3M NaAc pH5.0と0.7倍量のイソプロパノール を加え再度イソプロパノール沈殿をやり直してください。 (3)プ ラスミドDNAが 劣化し ・ご使用中の器具(ピペットチップ、チューブ、等)を全てヌクレ ている。 アーゼ・フリーとなるようにしてください。 ・アルカリ溶解時のPX2バッファーのインキュベーション時間 が5分を超えないようにしてください。 ・大腸菌培養液は適切な培養時間のものを使用してください。 培養後長時間保管したものは使用しないでください。 9 FastGene™ Xpress Plasmid PLUS Kit ご注文情報 キットおよびオプション 商品名 カタログナンバー FastGene™ Xpress Plasmid PLUS Kit(2 preps) FG-90102P FastGene™ Xpress Plasmid PLUS Kit(10 preps) FG-90202P FastGene™ Xpress Plasmid PLUS Kit(25 preps) FG-90302P FastGene™ Xpress Plasmid Buffer Set(10prep 分)* FG-90002 FastGene™ Xpress Plasmid Column Rack(8 カラム用 ) FG-90001 *ローコピープラスミド用追加バッファーセット(梱包内容は下記のとおりです。) Resuspension Buffer PX1 110 ml×1, Neutralization Buffer PX3 110 ml×1, Lysis Buffer PX2 110 ml×1 RNase A(凍結乾燥)14 mg×1 関連製品 商品名 カタログナンバー FastGene™ ゲル /PCR 抽出キット(100 preps) FG-91202 FastGene™ ゲル /PCR 抽出キット(300 preps) FG-91302 FastGene™ ゲルバンドカッター(50 本) FG-830 FastGene™ プラスミドミニキット(100 preps) FG-90402 FastGene™ プラスミドミニキット(300 preps) FG-90502 FastGene™ ダイターミネーター除去キット(50 preps) FG-9411 LB 培地カプセル(100 個) NE-L2720-100 お問い合わせ 日本ジェネティクス株式会社 【本 社】 〒112-0004 東京都文京区後楽1丁目4番14号 後楽森ビル18階 TEL:03-3813-0961 FAX:03-3813-0962 【西日本営業所】 〒604-8277 京都市中京区西洞院通御池下ル565番地ラフィーネ御池3階 TEL:075-257-5421 FAX:075-257-5422 より詳しい製品情報、お問い合わせの詳細、ご質問、トラブルシューティングにつきましては、 弊社ウェブサイト(www.n-genetics.com)をご確認ください。 E-mail :[email protected] 10 FastGene™ Xpress Plasmid PLUS Kit 11 FastGene ® は Nippon Genetics Co.,Ltd. の登録商標です。
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