平成27年度市政運営方針(PDF:608.8KB)

平成 27 年度
市政運営方針
貝塚市長
藤原
龍男
平成 27 年度市政運営方針
平成 27 年度予算案および関連する諸議案のご審議をお願いするにあたり、市
政運営の基本方針と主要事業の大綱につきまして、私の所信の一端を申し述べ、
議員各位ならびに市民の皆様方のご理解とご協力をお願いする次第であります。
昨年、国内では、集中豪雨や台風、火山噴火、豪雪などの自然災害により多く
の尊い命が失われ、改めて自然の驚異を実感させられました。
特に、記録的な大雨をもたらしました昨年 8 月の台風 11 号の接近時には、本
市において、いち早く避難所を開設し、市制施行以来、初めての避難勧告を発令
するなど、全力で市民の皆様の安全確保に注力いたしました。
一方、国においては、安倍内閣の経済財政対策、いわゆるアベノミクス効果に
より、景気が回復基調にあるとしながらも、なかなか国民が実感できるまでには
至らず、昨年 4 月の消費税率引上げに伴う消費の低迷により、消費税率 10%への
再引上げも 29 年 4 月まで先送りされたところであります。
消費税率引上げの先送りにより、それを前提としていた子育て支援の充実など、
諸施策の先行きやその財源確保が不透明な状況の中、地方自治体においては、今
後も厳しい行財政運営が続くものと予想されます。
民間有識者会議である日本創成会議の昨年 5 月の発表では、わが国が少子化・
高齢化だけではなく、いよいよ人口減少社会を迎え、全国の市区町村のうち、約
半数に当たる 896 の自治体が人口減少により消滅する「消滅可能性都市」になる
との推計が出されました。
具体的には、これらの自治体では、2010 年から 2040 年の 30 年間で子どもを産
む人の大多数を占める「20~39 歳の女性人口」が 5 割以上減り、急激な人口減少
を引き起こすというものです。
本市では、2010 年からの 30 年間で「20~39 歳の女性人口」が 27.7%減少する
ことが予想されています。
この数字は、府内の市の中では 2 番目に低い減少率となっておりますが、今後
とも人口減少を食い止めるための取組みが大切であると考えております。
そのために、引き続き教育環境の向上や子育て支援施策の充実、雇用の場の確
保に力を入れるとともに、若い世代の転入者を増加させるため、本市のシティー
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セールスに積極的に取り組んでまいります。
本市では、次世代に負担を先送りせず、将来にわたって健全な市政運営を続け
ることができるよう、平成 23 年度から「貝塚新生プラン」に基づき行財政改革
を推進してまいりましたが、今後も、行財政改革を不断に実行するとともに、限
られた資源を最大限有効活用し、市民の皆様が将来に希望を持って安心して生活
できるよう、職員一丸となって、より効率的で安定的な市政運営に取り組んでま
いります。
また、平成 27 年度は、第 4 次総合計画の目標年次でありますことから、その
まちづくりの理念である「元気あふれる みんなのまち 貝塚」の実現に向け、
第1に
美しく暮らしよい環境創造都市
第2に
安全・安心の健康福祉都市
第3に
個性豊かな文化発信都市
第4に
活力あふれる産業振興都市
の 4 つの都市像につきまして、より一層住みよい貝塚市となるよう諸事業を着
実に推進してまいります。
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第 1 の、美しく暮らしよい環境創造都市につきましては、
貝塚の歴史や伝統文化・自然環境を生かしたみどり豊かなまち、市民が安全で
安心して快適に暮らせるまち、人と環境にやさしいまちづくりを推進してまいり
ます。
まずはじめに、公共交通につきましては、
本市の主要公共交通機関である水間鉄道の安全運行を確保するため、信号や踏
切などの保安設備の更新に対する支援を継続してまいります。
さらに、水間鉄道の活性化を図るため、昨年7月庁内に「水間鉄道活性化・再
生プロジェクトチーム」を創設し、10 月には本市と水間鉄道、町会、商店会など
の関係団体で組織する「水間鉄道利用促進実行委員会」を立ち上げ、
「みんなで乗
って守ろう 5.5 キロ」を合言葉に、水間鉄道応援キャンペーンとして「抽選券・
粗品付プレミアム 1day チケット」を企画するなど、水間鉄道を広くPRし、市内
のみならず市外からの利用者数の拡大に努めております。
平成 27 年度も、引き続き利用者数の拡大と沿線地域の活性化を図るため、路線
延長 5.5km にちなんだ「ゴー!ゴー!往復キップ」の企画や沿線ウォーキングマ
ップの作成を行ってまいります。
また、まちづくり推進委員会が中心となって 4 月 29 日に開催する「がんばろう
アール
水間 R (注) 観音そーりゃ!」など沿線地域のイベントに協力するとともに、本年
12 月には水間鉄道が開業 90 周年を迎えることから、
「90 周年記念キップ」の発行
や、90 年の歴史をたどる写真展の開催など水間鉄道の取組みを支援してまいりま
す。
さらに、
「はーもにーばす」は、昨年 4 月からの本格運行が定着したことや、山
手地域のダイヤを一部見直したことにより、利用者は順調に増加しておりますが、
一層の利便性向上を図るため、27 年度には「はーもにーばす」でもピタパを利用
できるよう料金収受機の更新を支援いたします。
(注)
:
「水間R」のRは、鉄道を意味する Railway と、地域を意味する Region の両方の意味を込めて命名
したそうです。
次に、道路整備につきましては、
平成 27 年度から、舗装の修繕や橋梁の長寿命化・耐震化に計画的に取り組んで
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まいります。
まず、道路の舗装が劣化し、修繕が必要な箇所については、26 年度中に策定す
る「貝塚市舗装修繕計画」に基づき、順次、修繕工事を実施してまいります。
また、橋梁については、
「貝塚市橋梁長寿命化修繕計画」に基づき、順次、長寿
命化工事に着手するとともに、
「貝塚市地域防災計画」で地域緊急交通路に選定さ
れている橋梁には耐震補強工事も併せて実施してまいります。
さらに、道路のバリアフリー化は、
「貝塚市交通バリアフリー基本構想」に基づ
き、引き続き重点整備地区内の歩道への点字・誘導ブロック設置工事を実施して
まいります。
次に、住環境の整備につきましては、
「貝塚市住宅マスタープラン」および「貝塚市営住宅長寿命化計画」に基づき、
快適な住環境の形成に取り組むとともに、市営住宅を長期にわたって良好な状態
で使用していくため、適正な維持管理に努めてまいります。
市営住宅の建替えは、民間活力を生かした手法の導入や、市内民間事業者の空
き家を活用した借上げ市営住宅の導入などについて、検討を進めてまいります。
また、機能改善住宅リフォーム助成制度については、一層の周知を図り、利用
の促進に努めてまいります。
次に、上水道の整備につきましては、
安全で安心な水道水を災害や渇水時でも安定的に供給するため、深井戸の点
検・改修や配水管の耐震化を行うとともに、老朽化した津田浄水場は、平成 30
年度の完了を目指し、耐震化を含めた施設の整備・更新を進めてまいります。
また、水道未普及地にも水道水を安定的に供給するため、蕎原地区では、28 年
度の供用開始を目指し、送配水管の布設、中継ポンプ場の築造を行ってまいりま
す。
さらに、秬谷・大川地区でも、29 年度の供用開始を目指し、ポンプ設備の設置、
配水管路の布設を行ってまいります。
次に、公共下水道の整備につきましては、
「第 3 次貝塚市中長期下水道整備計画」に基づき、順次、汚水事業および雨水
事業を推進してまいります。
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まず、汚水事業では、公衆衛生の向上や公共水域の水質改善を図るため、久保・
半田・王子・地蔵堂・石才・麻生中・森・三ツ松地区で新たに汚水管の整備を進
めるとともに、清名台地区において、マンホール蓋取替工事を行うなど、既設汚
水施設の計画的な維持管理に取り組んでまいります。
また、雨水事業では、北境川排水区の雨水管渠の更生工事を平成 27 年度に着
手し、3 カ年で事業を進めてまいります。
次に、情報通信基盤の活用につきましては、
行政情報やイベント、観光情報などを広く市民に知っていただくため、ホーム
ページ内容の充実を図るとともに、フェイスブックを有効活用し、より効果的な
情報発信に努めてまいります。
次に、一般廃棄物対策につきましては、
ごみの減量化・再資源化をさらに進めるため、多量排出事業者に減量計画書の
提出を求めるなど、事業系ごみの分別指導を、引き続き行ってまいります。
また、不燃ごみの定期回収について、その実施方法を検討するとともに、小型
家電のリサイクルに関する周知徹底を図るなど、引き続き資源循環型社会への転
換に努めてまいります。
さらに、不法投棄に対しては、監視カメラの設置をはじめ、昼夜間パトロール
の実施や啓発看板設置などの対策に努めてまいります。
次に、地球温暖化対策につきましては、
「貝塚市地域省エネルギービジョン」に基づき、市民と協働して、グリーンカ
ーテンの設置や環境家計簿の推奨、小学校での環境学習の促進を図るとともに、
住宅用太陽光発電および燃料電池コージェネレーションシステムの普及に努めて
まいります。
また、平成 26 年 7 月に策定した「第 3 期貝塚市地球温暖化対策実行計画」に
基づき、本市施設からの温室効果ガス排出量を、26 年度からの 3 ヵ年で、25 年
度比、毎年1%削減することを目標に、更なる省エネに取り組んでまいります。
次に、せんごくの杜の整備につきましては、
旧養護学校・少年保養所エリアの一部は、公募で選定した社会福祉法人により、
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障害者の雇用を目的とした「森のレストラン」と、動物による癒しを行うアニマ
ルセラピー施設の整備が進められており、平成 28 年度のオープンに向けて、引
き続き協議を進めてまいります。
また、ピクニックセンターエリアには、災害時に自衛隊などが救助・救援活動
を行う後方支援基地としての機能を備えるとともに、平常時には多くの人々が利
用できる運動広場や公園などの整備を目標に、27 年度には自衛隊と連携し、整地
事業を進めてまいります。
さらに、病院跡地エリアでは、「千石荘病院等跡地利活用構想計画」に基づき、
地域活性化に寄与する土地利用の具体化に向けて、民間事業者への誘致活動に積
極的に取り組んでまいります。
その他、里山エリアでは、市民との協働により散策路を整備するとともに、周
回路の整備事業などを進めてまいります。
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第 2 の、安全・安心の健康福祉都市につきましては、
高齢者や障害者をはじめ、すべての市民が元気で健康に暮らせるまち、市民の
人権が尊重され、平和で差別のないまち、災害や犯罪に強い安全なまちづくりを
推進してまいります。
まず、高齢者福祉につきましては、
平成 26 年度中に策定する「第6期介護保険事業計画」に基づき、高齢者が住
み慣れた地域で暮らし続けられるための地域ケアシステムの構築を目指し、在宅
医療・介護連携や認知症施策の推進、生活支援サービスの体制整備に努めてまい
ります。
また、26 年に成立した医療・介護総合確保推進法による新しい介護予防・日常
生活支援総合事業においては、生活支援コーディネーターを配置するなど、法に
定められた期限である 29 年 4 月までに円滑に実施できるよう準備を進めてまい
ります。
次に、障害者(児)福祉につきましては、
平成 26 年度中に策定する「第4期貝塚市障害福祉計画」に基づき、引き続き
障害者(児)を取り巻く様々な障壁を取り除くとともに、障害のある人一人ひと
りのおかれた状況や、ライフステージなどに応じた自立支援と社会参加の促進に
努めてまいります。
次に、子ども・子育て支援につきましては、
子育て支援の充実を図るため、児童福祉課を、子育て支援課と子ども福祉課の
2 課に分け、子育て支援課では、平成 27 年度から施行される、国の子ども・子育
て支援新制度に対応して 26 年度中に策定する「貝塚市子ども・子育て支援事業
計画」に基づき、子育ての総合的な支援を実施するとともに、引き続き保育所待
機児童の解消に努め、留守家庭児童会においては、受け入れ対象を小学 6 年生ま
で拡大します。
また、
子ども福祉課では、乳幼児医療費助成を子ども医療費助成に名称を改め、
通院医療費助成の対象者を 27 年度から小学6年生まで、さらに 29 年度からは中
学 3 年生まで拡大いたします。
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次に、生活福祉につきましては、
生活保護の実施には、法の精神に則り、真に生活に困窮する人々に対し適切な
保護と自立支援に努める一方、不正受給には毅然とした態度で臨んでまいります。
次に、市民相談につきましては、
従来からの法律相談や消費者相談などに加え、平成 27 年度から施行される生
活困窮者自立支援法に基づく多様な相談にも対応するため、市民相談室における
総合相談窓口の機能を充実するとともに、社会福祉協議会や民生・児童委員協議
会など関係機関との連携を図り、積極的な自立支援を行ってまいります。
次に、保健予防対策につきましては、
乳幼児の健やかな成長を支えるため、発達相談の体制を充実してまいります。
また、引き続きがん検診の受診率向上にも努めてまいります。
さらに、市制施行70周年を期に制定した「健康都市宣言」に基づき、市民健
康体操の普及啓発などに努め、市民の健康づくりを進めてまいります。
次に、市立貝塚病院につきましては、
病院の理念である「地域住民を守る良質な医療の提供」の実現に向け、経営基
盤の安定化を図り、地域住民への安定的な医療の提供を目指してまいります。
特に、がん治療に関しましては、予防・早期発見から治療までを連続的に行う
とともに、新たに開設する緩和ケア病棟を活用し、患者の負担を和らげる総合的
な医療の提供を行ってまいります。
さらに、現消化器センターを消化器・肝臓センターとし、肝疾患治療の機能を
拡充することで、泉州地域の消化器疾患および肝疾患治療における拠点病院とし
ての機能を担ってまいります。
次に、国民健康保険事業につきましては、
生活習慣病予防のため、特定健診・特定保健指導を充実させるとともに、新た
に導入する滞納管理システムを活用した保険料収納率の向上や、レセプト点検の
強化を図るなど、国民健康保険事業の健全な運営に努めてまいります。
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次に、人権行政の推進につきましては、
市民一人ひとりがかけがえのない存在として、互いを尊重し、誰もが幸せな生
活ができるよう、法務局などと連携を図りながら、人権に関する啓発や相談を進
め、思いやりの心を大切にする社会の実現を目指してまいります。
また、
「第 3 期貝塚市男女共同参画計画」に基づき、まちづくりのあらゆる分
野において男女共同参画の視点を取り入れ、性別にとらわれることなく、個性や
能力が発揮できる社会の実現を目指してまいります。
次に、災害と犯罪に強いまちづくりの推進につきましては、
自然災害による被害を最小限にとどめるため、避難行動要支援者に対する個別
の支援計画の作成や、自主防災組織の育成と組織率向上を支援するとともに、防
災行政無線のデジタル化に取り組んでまいります。
また、
「貝塚市地域防災計画」に基づく備蓄目標を達成するため、アルファ化米、
粉ミルク、毛布など重要物資の購入を計画的に進めてまいります。
さらに、市役所本庁舎の老朽化が進んでおりますことから、災害時において防
災拠点として確実に機能するよう、本市として実現可能な手法による建替えに向
けて検討を重ねてまいります。
また、防犯対策では、引き続き防犯カメラやLED防犯灯の設置、通学時の安
全対策に取り組み、市民が安心して暮らせるまちづくりを推進してまいります。
次に、消防につきましては、
南海トラフ巨大地震などの自然災害に対し、消防本部や消防団、警察など関係
機関と協力し、消防力全体の強化を図るとともに、引き続き消防広域連携に向け
ての協議を進めてまいります。
また、消防団の装備を充実し、団員の安全確保を図るとともに、救急用資機材
の整備および救急救命士の資質向上により、高度な救急救命処置が実施できるよ
うに努めてまいります。
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第 3 の、個性豊かな文化発信都市につきましては、
子どもたちが心身ともに健やかに成長し、自立した心を育てる教育ナンバーワ
ンのまち、誰もが生涯にわたって学ぶことができるまち、スポーツ・レクリエー
ションや国際交流を通じて文化と個性があふれるまちづくりを推進してまいりま
す。
まず、学校教育につきましては、
「知」「徳」「体」の充実に加えて、将来に向かって夢を持ち、逞しく生きる子
どもを育てる「夢」と、貝塚で学び、育ったことを誇らしく語ることのできる子
どもを育てる「誇」の二文字を加えた教育を推進します。
また、家庭や地域と連携し、共に助け合いながら子どもを育てることができる、
信頼される学校づくりに努めてまいります。
本市では、小・中学校が一体となり、9 年間のつながりを大事にしながら子ど
もたちの成長にあわせた学校づくりを行うため、平成 26 年度には、第五中学校
区において小中一貫教育のモデル研究を行ってまいりました。
この研究の成果を生かし、27 年度からは、第三・第四・第五中学校区で小中一
貫教育を本格実施するため、小中一貫教育コーディネーターを配置し、校区の特
色を生かした教育を実施してまいります。
次に、学力向上につきましては、
教職員の授業力向上が不可欠であることから、貝塚市教育研究センターを拠点
とし、
教育的課題や教職員のニーズに即した研修を、引き続き実施するとともに、
市内民間企業の参画による「科学の祭典」の充実や、外国人講師による「KAIZUKA
英語村」など、子どもたちが夢を持ち、学ぶ意欲を高めていく取組みを、引き続
き実施いたします。
また、本市の自然や歴史、文化に触れたり、地域での体験活動を通して、郷土
を誇らしく語ることのできる子どもの育成を目的として、
「貝塚学」を確立してま
いります。
さらに、読書活動は、子どもたちが言葉を学び、表現力や創造力を高めていく
上で欠くことのできないものであることから、学校の読書環境を充実させるため、
新たに学校司書の配置に努めてまいります。
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次に、豊かな心の育成につきましては、
仲間づくりを中心とした人権教育を推進し、自分を大切にするとともに、他の
人の大切さを認める豊かな人権感覚を育んでまいります。
また、不登校、いじめ問題など、学校が抱える様々な課題対応のために、引き
続き幼稚園、小・中学校へカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを配置す
るとともに、警察官OBである学校相談員を増員し、相談体制の充実を図り、問
題の未然防止、早期対応・早期解決を図ってまいります。
次に、中学校給食につきましては、
心身ともに成長期にある中学生にとって、食育は非常に重要であることから、
栄養バランスのとれた食事を提供するため、平成 27 年度から市内全中学校で給食
を実施してまいります。
本市では、安全で温かい給食を提供するとともに、アレルギー対策については、
除去食だけでなく代替食も提供するなど、万全を期してまいります。
次に、学校施設の整備につきましては、
耐震性能の向上を図るため、東・津田・葛城小学校および第二・第三中学校校
舎の耐震補強改修工事を実施してまいります。
これにより、順次実施してまいりました耐震補強改修工事は、平成 27 年度中に
予定どおり完了いたします。
さらに、地域の避難場所でもある小・中学校において、トイレ改修工事を計画
的に進め、学校施設の環境改善に努めてまいります。
次に、青少年の育成につきましては、
まず、青少年センターおよび青少年人権教育交流館を拠点に、青少年の居場所
づくりや、将来、夢に向ってチャレンジできる心身の成長を促すための機会を提
供してまいります。
また、「成人のつどい」や「少年の主張大会」などを通じて、若い力を伸ばし、
郷土への誇りを持つ心や、地域や人との絆を育むよう努めるとともに、引き続き
青少年育成活動団体を支援し、非行防止のため、地域・家庭・学校・関係機関が
連携した取組みを進めてまいります。
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次に、社会教育・生涯学習につきましては、
市民の自主的な学習活動を支援し、市政に対する理解を深めていただくため、
コスモス市民講座について、市民ニーズに応じたメニューづくりや情報発信など、
内容充実に努めてまいります。
また、公民館では、地域との協働・連携を図りながら、市民の自主活動を奨励
し、学習・文化その他多彩な活動成果を生かした取組みを進めてまいります。
一方、市民の受益と負担の公平性の観点から、公民館などの社会教育施設の使
用料について、減免制度も含めた見直しを行ってまいります。
自然遊学館では、平成 27 年度に日本海事科学振興財団からの支援を受け、二色
の浜をはじめ、大阪湾の自然に関する調査・研究・情報発信に努めてまいります。
善兵衛ランド、郷土資料展示室、歴史展示館では、それぞれの特性を生かした
運営を行い、情報発信や特別展の開催など、事業の充実に努めてまいります。
さらに、地域、家庭および学校が協働して子どもを育む教育環境を醸成するた
め、教育コミュニティづくりの推進に努めてまいります。
次に、スポーツ・レクリエーションにつきましては、
市営プールの改修など、スポーツ施設の整備に努めるとともに、スポーツ教室
や市民スポーツの日の開催、スポーツ推進委員を主体としたレクリエーションス
ポーツの普及・振興などを通じて、市民が気軽にスポーツを楽しみながら、体力
向上と健康増進が図れるよう取り組んでまいります。
次に、国際交流につきましては、
姉妹都市提携 50 周年を迎えるカルバーシティ市との友好関係をさらに深めて
まいります。
また、市民レベルでの国際交流を推進するため、かいづか国際交流協会が行う
国際交流事業や外国人へのサポート事業などを、引き続き支援してまいります。
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第 4 の、活力あふれる産業振興都市につきましては、
地域産業の振興や地元農産物の育成、観光資源の活用など、市内産業の活性化
を促進し、産業の元気あふれるまちづくりを推進してまいります。
まず、商工業の振興につきましては、
商店街の振興と活性化を図るため、市内での消費喚起策として、貝塚市商店連
合会などと協力し、平成 22 年度からプレミアム商品券事業に取り組んでまいり
ましたが、27 年度は国の交付金を活用し、商品券の発行額を総額 5 億円規模に大
幅に増額するとともに、商品券を利用できる商店などの範囲を拡大してまいりま
す。
また、空き店舗の活用に対する支援を行うなど、魅力ある商店街づくりを進め
てまいります。
次に、農林業の振興につきましては、
大阪エコ農産物の充実や貝塚農産物のPR・情報発信に取り組むとともに、水
ナス、タケノコなど貝塚特産品のブランド化や 6 次産業化を進め、農産物の付加
価値を高めることで、農業者の農業意欲高揚と所得向上を図り、地域農業の発展
を目指します。
また、農家の担い手の減少、農業従事者の高齢化により、耕作放棄地の拡大が
深刻な課題となっていることから、認定農業者や新規就農者への農地の貸し付け
を推進することにより、耕作放棄地の解消に努め、地域の農業が持続的に発展で
きるよう取り組んでまいります。
山手地域では、林道整備や間伐などを進めることにより、本市の貴重な財産で
ある森林の保全を図ってまいります。
さらに、
「ほの字の里」や「農業庭園たわわ」、
「木積農の里」などと連携したイ
ベントの実施などにより、都市住民が「農」や「自然」とふれあう機会を増やす
ことで、観光型農業の活性化に取り組んでまいります。
次に、市内の農家や商店、中小企業の振興策として、本市で栽培・製造・提供
されている農産物・食料品・伝統工芸品などを「かいづかふるさと応援寄附」の
記念品として広く取り揃え、全国の寄附者にお贈りすることにより、貝塚特産品
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のPRと販路の拡大を支援してまいります。
次に、観光振興につきましては、
本市の貴重な観光資源である二色の浜において、秋に、砂浜の上でランニング
を行うイベントである「ビーチラン」を、貝塚市陸上競技協会や地元町会、NP
O法人など関係機関と協力し、開催してまいります。
将来的には恒例のイベントとして、閑散期となる秋冬の二色の浜の活性化につ
なげていきたいと考えております。
また、山手地域では、先述の水間鉄道活性化・再生プロジェクトと連携を図り
ながら、
「がんばろう
水間R
観音そーりゃ!」などのイベントでの物産展の開
催や、水間観音駅のイルミネーション・イベントへの支援を行います。
さらに、空き店舗や空き家を活用し、水間寺などへの参詣者のためのカフェや
食堂、あるいは奥水間を周遊するハイカーやサイクリストのための休憩施設の試
験的な開設を目指してまいります。
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以上、平成 27 年度の市政運営につきまして、基本方針と大綱を申し述べたと
ころであります。
さて、国においては、人口減少に歯止めをかけ、将来にわたって活力ある日本
社会を維持していくため、昨年 11 月、
「まち・ひと・しごと創生法」が制定され、
12 月には「まち・ひと・しごと創生総合戦略」が閣議決定されました。
これを受けて市町村においては、この「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を
勘案し、各々の地域の実情に応じた「地方版総合戦略」を策定することとされて
おります。
本市においても、国の「地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策」の中で示
された「地域住民生活等緊急支援のための交付金」を活用し、平成 27 年度中の
総合戦略策定に取り組んでまいります。
また、この交付金の活用により、先ほど申し上げました、総額 5 億円規模のプ
レミアム商品券事業をはじめ、水間鉄道の活性化・再生の取組み、空き店舗や空
き家の活用、二色の浜でのビーチランなどの開催、小中一貫教育の推進、学校相
談員の増員など、本市の地方創生の取組みを積極的に推進してまいります。
現在、本市は、今後 10 年間を見据えた第 5 次総合計画の策定作業を進めてお
ります。
その基礎資料とするために、昨年の秋に市民 4 千人を対象としたアンケート調
査を行いました。
その中で、まちづくりの施策分野別に 5 年前とどう変わったかという設問に対
し、「福祉・医療」、「教育・文化」、「環境」、「安全・安心」、「都市基盤の整備」、
「人権」、「協働・コミュニティ」と、ほぼすべての分野で 5 年前より良くなった
という評価をいただきました。
特に、私が市長就任以来、力を入れてきた「健診や予防接種などの健康支援」、
「ごみ収集やリサイクル」、「防災対策」、「下水道の整備」といった施策で高い評
価をいただき、嬉しく思っています。
また、
「貝塚市に住み続けたいと思いますか」という問いに対しては、65%の方
が住み続けたいと答えているのに対し、住み続けたいと思わない方は、
その 1/10 の、わずか 6.5%で、残りの約 1/4 は、どちらともいえないという答え
でした。
この結果を踏まえ、第 5 次総合計画の策定にあたっては、学識経験者をはじめ、
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各部門の方々の意見を集約し、10 年後の本市のあるべき姿を明確に見定めたいと
考えております。
おわりに、今後も引き続き「スピードと行動力」をモットーに、私を先頭に職
員一丸となって、市政運営の更なる効率化と安定化に取り組んでまいる決意であ
りますので、議員各位ならびに市民の皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げ
る次第であります。
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