平成27年調査 050 教育・文化 住民との協働・参画 タイトル 大学生がつくる平塚市のCM 団 体 名 平塚市(神奈川県) 事 例 の ポイント ○ 市内の大学と協働し、大学生の視点・学生ならではのアイデアを活用。 ○ 人口減少を防ぐため、市内外の子育て世代に平塚市の魅力を伝えるとともに、 現在の市民にも平塚市の良さを再発見してもらえるようなCMを制作。 ○ CMの制作過程は、CATVと動画配信サイトで放送し、動画配信サイトでの 視聴は 2,800 回以上。 背景・目的 平塚市の人口は平成 22 年 11 月の 260,863 人をピークに減少傾向にあり、人口減少を 食い止める対策が求められている。 シティプロモーションの手法を検討した際に、行政主導では総花的な内容になり、訴求 力が弱くなってしまうのではないかと懸念された。そこで、市内にキャンパスがあり、広告や 放送、新聞などのメディアを学んでいる、東海大学文学部広報メディア学科の学生に 30 秒 のCMの制作を依頼した。同大学は市の北西端に位置し、最寄駅が市外にある。平塚市 のことを知らずに卒業する学生も多く、そのような学生に平塚市を知ってもらい、親しみを 持ってもらうことも狙った。 内 容 CMでは、転入してきた若夫婦にふんした学生が、地場産野菜の直売所や子育てスポ ットなどを巡り、平塚市の魅力を伝える内容とした。スムーズに制作できるよう、学生がCM の企画・撮影・編集などを担当し、学生のアイデアをもとに撮影の許可申請などは行政が 担当した。しかし、学生のアイデアを生かすため、撮影許可を得る対象が公園や施設の管 理者など多岐に渡り、調整に苦労した。学生へのレクチャー、CMの撮影・編集は 3 日間 で終了した。CMの制作過程は市が制作している広報番組「ひらつかビジョン」のテーマ の一つとして扱っており、制作の舞台裏を 15 分のドキュメンタリー番組としてまとめた。CM の制作にかかる経費は「ひらつかビジョン」の委託制作費で賄うなど、既存の予算内で対 応できた。 果 自治体のCMを学生がつくるのは、他市町村ではあまり事例がなく、朝日新聞(湘南版) やミニコミ紙、ウェブニュースなどに取り上げられ、市内外にアピールできた。 CM制作の過程で学生による平塚市の魅力を知ってもらうきっかけになった。学生からは 「通学しているが、大学とその周辺以外の平塚は良く知らなかった。今回の取り組みを通し ていいまちだと感じたので、他の人にもぜひ知ってほしい」などの感想が寄せられた。 また、CM 制作に当たり、別に制作した 15 分の番組は、CATVで平成 26 年 3 月・4 月 に 18 回放送した。更に動画配信サイトでは、2,828 回再生されており、再生回数は増え続 けている(平成 27 年 8 月 20 日現在)。 単にCMを制作するだけでなく、CMのアピールポイントでもある「市外の子育て世代を 呼び込むとともに、現在の市民に平塚の良さを再発見してもらう」という狙いが、学生の姿 を通して、広報番組でも表現できた。オリジナリティの高い構成が評価され、平成 26 年神 奈川県広報コンクール映像部門において最優秀を受賞した。 効 担 当 課 関連サイト 人 口 259,171 人 平塚市企画政策部秘書広報課広報担当 http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/kouhou/hiratsuka-vision.htm
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