L&W Tensile Tester L&W 引張強度試験機はあらゆる重要な引張り物性を測定します。 ティッシュペーパーのような薄 手の紙を高感度に測定し、梱包用板紙でもしっかり測定します。 特長 • 人間工学に基づいたデザイン • 迅速な測定手順 • 高い反復性 • 効果的な測定手順 • 迅速で快適な測定のための横型 デザイン • 測定の最初にサンプルが充分 ストレッチできない場合の自動 補正 • すべての確立された規格に準拠 した測定 • 優れたクランプ設計 • 使い方が簡単なタッチスクリーン • オートスタート L&W 引張強度試験機は1975年度から発売してい るLorentzen & Wettre製横型引張試験機の第4世 代機です。紙の強度特性を判定する場合、 「横型」測 定は「縦型」測定に比べ信頼性の高い簡単な方法で あることが証明されています。 単一の測定では、引張強度、破断時の伸び、TEA( 引張エネルギー吸収率) 、引張こわさなど4種類の 基本的な特性を算出します。 また、 これら4種類の値 から更に8種類の工業規格の物性を計算・レポート できます。 人間工学に基づいた設計と使い易いユーザーインタ ーフェイス L&W 引張強度試験機は人間工学及び効率性を考 慮して設計しています。 サンプルを扱い易くするため にテーブル部分が広くなっており、 スタートボタンは サンプル設置場所に近く、 カラータッチ-スクリーン には一目瞭然のメニューと大きくて分かり易いボタ ン表示で使い易く配慮されています。 あらかじめ設定されているプログラムはご要望によ り容易に編集できます。カラータッチスクリーンには 静電容量式を採用し、感圧式に比べ感度がよく、見 やすくなっています。 また簡単にクリーニングでき耐 久性のあるものにするため、保護面が付いています。 実証済みのサンプル操作と優れたクランプ設計 試験片が平行になっていることを確認するために、 各クランプにはサンプルの曲がりを修正するガイド が付いています。 また、 オペレーターは使用する試験 幅を簡単なスイッチで変更することができます。 更に、L&W 引張強度試験機のクランプの性能は 実証済みで、平らな表面にサンプルを固定する円柱 形のクランプが付いています。 クランプには全くバ ックフラッシュがありません。 このデザインはISOと TAPPIの両規格で推奨されています。 また、 コンバーテッド製品用として、切り込み線の 無い部分で測定できるよう50mmスパンも使用でき るようになっています。 強度 測定 • L&W TENSILE TESTER | 151 測定手順 サンプルを置きクランプのガイドを使って正しくポジ ショニングします。 スタートボタンは操作しやすい場 所に設けてあり、又はセンサーをオンにして自動で測 定を開始することも出来ます。 クランプが閉じ、 サンプ ルは破断するまで引っ張られ、その後クランプはスタ ート位置に戻ります。 L&W 引張強度試験機は全ての確立した規格に 準拠しています。 スタートボタンは使い易い場所に設置されています 測定結果 測定結果はカラータッチスクリーンにSI単位又はフィ ートポンド単位で表示され、表或いは図など表示方 法を選択することができます。 また、結果をオプショ ンの内蔵プリンターでプリントアウトしたり、 ネットワ ークのプリンターに送って印刷したりイーサーネット で送信することもできます。 外付けプリンターへ迅速に測定結果を印字(オプション) オプション 湿潤引張試験 湿潤引張強度は、使用中のアクシデントであれ意図的 であれ、濡れる過程或いは濡れることがある場合の重 要な動作特性です。一例を挙げると、濡れたままの使 用或いは加工中に圧力を掛けられることがあるティッ シュ類、写真用紙、袋、湿潤食品ラップ、含浸用原紙、 その他の紙類など。 L&W 引張強度試験機はティッシュペーパーの乾 燥引張強度及び湿潤引張強度の測定には最適です。 湿潤及び引張強度試験順序は充分に自動化されてい ます。湿潤引張強度の標準試験スパンは通常100mm です。湿潤引張強度試験中はクランプの間にウォータ ー・ソーキング・ベッセル(水を浸す容器) を置きます。 測定手順 サンプルを固定すると1つ目のクランプが動き、サン プルが自動的にウォーター・ソーキング・ベッセル(水 を浸す容器)に浸かります。 サンプルは事前に決めら れた秒数間浸され、引張試験の規格に従って自動的 に引き破られます。 ソーキング・ベッセルの水位は試 験機の横の水ボトルにより自動的に調整されます。 水位は自動的に調節されます。 乾燥サンプルをクランプの間に置きます。次に、 サンプルはソーキング・ベッセルに浸されます。 サンプルは何秒間か浸された後、引張強度の規 格に沿って自動的に引き上げて破られます。 152 | L&W TENSILE TESTER • 強度 測定 オプション ノッチパンチとフラクチャータフネス評価 最適破断抵抗はクラッキング(折り曲げた時の割れ) 測定手順 抄紙機や印刷機で発生する紙切れという高額かつ 研究所では2種類の引っ張り試験が行われていま 重大なリスクを避けるための基本的な要素です。 ま す:1つは従来から行われている方法で、 もう一方は た良好な破断抵抗は、 ダンボールの打ち抜きの際 フラクチャータフネス試験です。 これらの2つの試験 などのクラッキング・リスクを避けるためにも重要で は、 フラクチャータフネス試験で中央に20mm幅の す。L&W 引張強度試験機は、小さな耳切れ等の欠陥 切込みのある50mm幅の測定ピースを使うことを除 が潜む紙ウェブの臨界強度、ゆがみを予告すること いては、ISO1924-3に準拠しています。 ができます。必要なものは、サンプルの中央に選択可 試験機は、与えられた標準紙ウェブグラフを作成 能な2種類のロードセル20mmの切込みを入れる するために、記録したデータを使用し、 ノッチのある 内蔵ノッチパンチ、測定中にサンプルを平らに保つ 紙ウェブの破壊強度及び破壊ひずみを予測するた ための非座屈ガイド、更に、先進的数値計算を基に、 めの数値計算を行います。標準の幾何学は長さ2 耳切れのある大型ウェブの重大な負荷や極度の引 メートル、幅1メートルの紙ウェブで、10mmの耳 張などを予告できる特別ソフトです。 切れのあるもので、紙の破壊物性を予測・等級付け この試験機にはInnventiaが開発し、ISO方式に提 するためにも利用できます。 この方式は、内力学理論 案中の新評価手順が採用されています。 (J-integral)に基づいています。 欠陥 F F 測定 通常の引張試験実施中、 カバーはウォーターソーキ ング・ベッセルの上に来ます。 予測 破壊強度と破壊ひずみを予測するための数値計算 。 小片サンプルでの測定 大型サンプルの破壊強度と破壊ひずみの予測 15 mm 幅 フラクチャー力学分析 カット カット 50 mm 幅 特別なソフトは必要なく、L&W Tensile Tester内部で測定と分析を行います 。 大型紙ウェブの臨界強度とひずみをフラクチャータフネス・モジュールで予測 。 強度 測定 • L&W TENSILE TESTER | 153 測定手順 仕様 L&W Tensile Tester – code 066 測定 ロードセル 200N 又は 1000N 破断時の伸び 50 mm で最大370% 100 mm で最大135% 180 mm で最大30% 測定機 サンプルに荷重されると、光センサーがサンプルを検知し、測定 を開始。 測定速度 3–100 mm/min 測定範囲 50 mm、100 mm、180 mm 固定力 3000N サンプル幅 15、25、50 mm クランプの変換不要 測定結果 測定値(SI又はFPS)- 引張強度 : - 最大応力 - 裂断長 - 破断時の伸び - 伸び - 最大応力の2/3での伸び - 引張エネルギー吸収率 - 引張こわさ - E係数(ヤング率) データ処理- 指数表示 : - 平均値 - 中央値 - 標準偏差 - 変動係数 - 単純平均値又は中央値のMD/CD比 接続 データ サンプルが破壊されると、 クランプはスタート位置に戻る。 イーサーネット 設置要件 電力 90 W 試験機用エアー 0.6–1 MPa オプション - ロードセル200N又は1000Nに対応 - 加湿装置 - 内蔵ノッチパンチ及びISOフラクチャータフネス評価 - 内蔵プリンター 寸法 0.8 x 0.6 x 0.4 m 体積 0.3 m3 本体重量 36 kg 総重量 57 kg 適応規格 APPITA/AS 1301.448, PAPTAC D.34, DIN 53112 Teil 1, ISO 1924-2/3, ISO 3781, ISO 12625-4/12, SCAN P38/P67, TAPPI T494, JIS P8113 測定値の図表。 実証済み引張試験のための特殊なクランプ設計。ISO及びTAPPI に準拠したデザイン。 154 | L&W TENSILE TESTER • 強度 測定 加湿装置付き: ISO 12625-5, TAPPI T456
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