NO1693 (毎月10・25日発行) 教 育 通 (1面からの続き 「2.臨時教職員の雇用安定・賃金など待遇改善を」) 課「知事部局の臨時とは違い、学校現場に配慮している。次のような改善をしている。 ・厚生年金保険も引き継ぐようにした。 ・期限付きの賃金の上限は、平成29年(2017年)までに1-72号まで引き上げる。 ・着任日は、今年度は義務は3/28(修了式後、平日二日間)まで。県立関係は3/30まで。 2016年度の最初は4月1日から。」 組「私たちが所属する全日本教職員組合(全教)が調査したところ(36都道府県)によれば、年休 の引き継ぎ(*1)が出来るところは、13県。6月の一時金について、前年度の12月まで遡っ て期間率を計算するところ(*2)は31県。この点も改善を。」 *1 年休の引き継ぎ 前年度未取得分の次年度への繰り越しのこと。正教員の場合、未取得の年休のうち最大20日を次年度に繰 り越すことが出来る。民間では、未消化に関して労働基準監督署などから指摘がある場合がある。 *2 一時金の期間率 6月の一時金は12/2~6/1の半年間に、12月の一時金は6/2~12/1の半年間にどれだけ勤務 をしているかで、期間率を判定し、支給月数にかけることでその支給金額を決定する。高知県の臨教の場合、 12/2~3/31までの期間の着任は辞令が切れた前年度分とされ、計算されない。もしその期間も算入 されたとすると総額で三十数万円程度の一時金になるが、算入されない現状では期間率が1/3以下となり 20万円以上削減される結果になる。 教「1年の区切りがあって採用している。その区切りを超えて遡ることは、制度の根幹に関わること になるので、年休の引き継ぎも一時金の期間率改善も出来ない。」 組「年休引き継ぎ・一時金は他県で出来ていることがなぜ出来ないのか。他県に流れる臨時教員を防 ぐためにも、ぜひ県教委として研究を。高知県内で頑張っている臨時教員を励ますためにも、先生 のいない教室で子どもたちが困らないためにも、高知でやっていて良かったと思える改善を実現し て欲しい。『担任に穴が空いていない』からいいというのではなく、一人一人校務分掌上、必要な 仕事をしているのだから、代替が配置できない状況は大きな問題であるとの意識を持って、確保に 努めて欲しい。」 教「今年特例の募集(他県も含めて正 採用10年以上の経験者を対象にした特別募集)を考え、採 用審査の年齢制限を緩和する。来年度も高知県で臨時教員をしてもらえないかというお誘いの連絡 は、10月の名簿登載者発表後から行っている。すでに30名ほどから、返事も来ている。これか らも確保には努めていきたい。」 3.総実勤務時間の短縮を 写真下・課長交渉時の様子 2015年11月25日号 (昭和27年12月9日第3種郵便物認可) <以下の項目は、交渉時間の関係で課長交渉時のみのやりとりです。> 4.労働安全衛生体制の確立を 組「毎年4月前後に資料提示をしてもらっていた、前年度の病休者数が今年は把握できていないとい うことはどういうことか。」 課「11月に文科省調査があり、その時にまとめているので、年度当初にはなかったという事。今年 度の調査もまだなので、現時点(11/5)ではまだ2014年度の病休者数のまとめは出来てい ない。」 組「そうした状態で、どうやって教職員の健康管理を行うのか。全県的な総括安全衛生委員会等を作 り、しっかりと教職員の健康について考える場を作って欲しい。」 課「県立学校には学校毎に安全衛生委員会などを作り、法的に定められた形でやっているので、この まま続けたい。」 組「法的にやっているというが、月1回の委員会の開催や産業医訪 問などは出来ていない。50人以上の職場に義務化されるスト レスチェックはどうなっているのか。」 課「ストレスチェックは今年の12月から施行されるのもので、準 備期間があって平成28年度から実施のものである。だから、県 立学校では平成28年度から行う。」 組「長時間過密労働解消なども含めて、実効ある制度の運用を求め たい。」 5.母性保護の充実を 組「『子育て支援サポートプラン』(以下、プラン)も今年3月に作 られたが、代替の未配置など十分なサポートが出来ていない。」 課「『活力ある学校つくり』や『プラン』などを作り、母性保護の充 実に取り組んでいる。プランの周知徹底を図っていきたい。」 みんなが笑顔で安心して 組「女性部では、会議のたびに県下のいろいろな状況を出し合いなが 子育て出来る体制を! ら話しをしている。その時には、パワハラやセクハラなどの事例も 出される。採用が多くなり、若い人も増えてきているので、妊娠の 人も増えてきている。代替が来ないので『妊娠してごめんなさい』となるような現場ではなく、職 場で『妊娠おめでとう』とみんなが喜びあえるようなサポート体制をしっかり作って欲しい。」 6.出張旅費支給の改善・配当旅費の増額を 組「家庭訪問や、校区内の様々な場所への公務での訪問など、学校には知事部局にはない様々な校外 への出張がある。こうしたことに対応出来るよう、学校の実情に合わせた手当支給を。必要ならば、 条例の改正もして欲しい。」 課「知事部局に準じて行っており、学校に合わせるのは難しい。」 組「学校現場の実情に合わせて、何とか考えて欲しい。」 「 給 与の 引 き 上 げ 実 現! 長 時 間 過 密 労 働 解 消! 」 教 職 員の 賃 金 ・ 労 働 条 件 改 善 を 求め る 署 名への ご 協 力 、あ り がと う ご ざい ま し た 。 *1面でお知らせしましたが、 615 筆 を 教 育 長 に 渡 し ま し た 。 組「15県人勧にも、今年も学校現場のことが特別に 触れられている。改善に向けて、県教委はどう考え ているのか。」 課「15県人勧に触れられている文科省の『学校現場 における業務改善のためのガイドライン』(以下、 ガイドライン)も承知している。その15県人勧に 沿って、一人一人が自分のこととして勤務時間短縮 に取り組んで欲しい。学校長のリーダーシップの下、 組織としての改善にも取り組んで欲しい。」 組「ガイドラインの結果を連絡する文科省の通知(本 年7月27日)には『調査に関する明確な低減目標 の設定』や『達成度の検証』などが明記されている。 学校任せではなく、高知県教委としてどう取り組んでいるのか、教職員に目に見える形で示して欲 しい。教委から課題を押しつけられ、ひたすらパソコンに向かっているのが実態。」 教「教職員の負担感は十分認識している。特に教諭や教頭に負担感が大きくなっていることも、理解 している。総合教育会議でも教育大綱づくりを進めているが、『子どもと向き合う時間の確保』を 実現したいと考えている。県教委としては、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、 部活指導の支援員など人の配置も行っている。週1回の『ノー部活デー』なども徹底したい。」 組「いろいろな調査も下ろされている。学テ対策の加力指導、アクティブラーニングなどの授業改善 等も、次々に言われて来る。それらの対応に追われている。県教委として、組合などと多忙化解消 に向けた検討をする検討委員会等、話し合いの場を設けることは出来ないか。」 教「ちょっと難しいかも知れないが、検討してみる。」 信 <養護教員部・学習講演会> 「むし歯は減っているのに、 フッ素洗口をおしすすめるのはなぜ?」 講師 日時 場所 成田憲一さん (日本フッ素研究会会長) 12月19日(土) 10時~12時 高知市保健福祉センター(高知市塩田町) 参加費 ℡088-823-9111 500円 *どなたでも参加出来ます! 関心のある方、大歓迎!
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