専門家・実務家のための税務戦略ニュース 毎月 3 回(5 日.15 日.25 日)発行 2015 年(平成 27 年) First Tax SBC 10 月 5 日(月) 発行:税理士法人 SBC パートナーズ エスビーシー・ファーストタックス 超富裕層調査にプロジェクトチーム 国税庁が富裕層の課税強化に本腰 大阪市北区太融寺町 3 番 24 号 日本生命梅田第二ビル 3 階 SBC Seminar セミナー案内 平成 27 年 1 月以降、所得税の最高税率が 4,000 万円超 45%に、 マイナンバー制度 通知直前セミナー 相続税の最高税率が 6 億円超 55%に、それぞれ引き上げられるな 日 時:2015 年 10 月 27 日(火) 2015 年 11 月 9 日(月) ど、富裕層に対する課税強化が実施されているが、国税庁では、 13:00~14:30 東京、大阪、名古屋の 3 国税局に、超富裕層に対するプロジェク 講 師:税理士法人 SBCパートナーズ トチームを設置し、関係先等を含むグループ単位での管理を更に 関西統括取締役 伊東 岳俊 推し進めるなど、執行面でも、富裕層の管理や調査の徹底を図る 対 象 : 顧問先様 ・ 顧問先様からの紹介先様 (紹介先様だけの参加も可) こととしている。 定 員:10 名(先着順) 富裕層、いわゆる「大口資産家」については、従来から税務署 参加費:無料 でその資産状況等の管理等がなされており、所得税などを所掌す る「個人課税部門」と、相続税などを所掌する「資産課税部門」 会 場:SBC 本社セミナールーム 大阪市北区太融寺町 3-24 日本生命梅田第二ビル 3F が選定基準を統一し、資料の一元管理も行われている。 各線大阪駅・梅田駅から徒歩 6 分 今回のプロジェクトでは、国内外に数十億円規模の資産を持つ 「超富裕層」の中から、重点管理富裕層を指定し、関係する個人・ 法人を一体的に管理することとしている。 お問合せ:税理士法人 SBC パートナーズ Tel:06-6315-1819 (担当:國森・宮阪) 具体的には、東京国税局、大阪国税局では、課税第一部統括国 税実査官(国際担当) 、名古屋国税局では、課税第一部統括国税実 Scope 査官(電子取引・国際分野担当)が試行部署として、各国税局課 大口資産家 税総括課と個人課税課、資産課税課、法人課税課、消費税課、調 査(管理)課(又は広域情報管理課)と協議の上、重点管理富裕 層を指定する。 重点管理富裕層に指定されると、管理対象者とともに、①関連 個人…管理対象者と特に密接な関係があると認められる者、②基 幹法人…管理対象者の主催法人のうち、グループの主体になる法 人、③関連法人…基幹法人以外の法人のうち、管理対象者又は基 幹法人と特に密接な関係があると認められる法人、も一体的に名 簿で管理されることになる。 試行部署は、作成した重点管理富裕層名簿を国税庁に提出し、 作成された名簿情報は国税庁を経由して、管理対象者の関連法人 等を所管する国税局、税務署と共有されることになる。 平成 27 年からは、海外財産調書に続き、財産債務明細書を衣替 えした「財産債務調書」の提出が、罰則付きで義務づけられるこ 税務署が富裕層として、資 料情報等を収集する「大口 資産家」の選定基準は、特 に明らかにされていませ ん。国税局によっては若干 の相違はあるようですが、 主な基準としては、次のよ うなものがあげられます。 ①経常所得の合計金額 1 億 円以上、②有価証券の年間 配当 4,000 万円以上、③所 有株式 800 万株以上、④貸 金の貸付元本 1 億円以上、 ⑤貸家などの不動産所得 1 億円以上、⑥相続などの取 得財産 5 億円以上など。 ととなり、富裕層の管理はいよいよ厳しくなっていく。 【注意】当記事に記載されている情報に万が一誤りがあった場合、または当記事を利用することにより生じた損失や損害などについては、いかなる 場合も一切の責任を負いません。あらかじめご了承ください。
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