海外安全対策情報第2四半期(平成27年7月―9月) (カンタベリー地域) 1.治安情勢 (1)良識ある行動をしている限り凶悪事件に巻き込まれる可能性は低いが,例えば夜間 における窃盗・空き巣狙い等の被害(在留邦人を含む)、飲酒運転、飲酒を伴うバ ーにおける暴力事案及び深夜路上での外国人等に対する暴行事件は度々発生してい るので、注意が必要である。また、車の運転に不慣れな外国人旅行者による死亡事 故等が起きており、問題となっている。 (2)住居においては,防犯ベルを設置するなどの自衛手段を講じる,日頃より隣人との 交流を図る等により,平素から安全対策を心掛けることが必要である。 2.一般犯罪・凶悪犯罪の傾向 (1)NZ警察が発表した2013年12月~2014年12月のカンタベリー地域の犯 罪発生件数報告によれば、総犯罪発生件数は38,010件と前年同期と比較して 5.9%の減少となっている。主な犯罪種別の内訳は以下のとおり。 殺人関連 8件(前期と同じ件数 ) 強盗関連 202件(前期比 8.6%増加) 窃盗関連 13,235件(同 1.0%減少) 空き巣 強姦関連 5,500件(同 411件(同 3.6%減少) 7.0%減少) (2) 殺人・強盗等凶悪犯罪の事案 ・8月1日午前2時30分ごろ、クライストチャーチ市内のバックパッカー前の歩 道で、旅行者がフランス語で会話していたところ、4人の若い男が近寄り、英語 を話せと言いながら暴行し、かなりの負傷を負わせた。 ・8月23日午前2時30分頃、クライストチャーチ市ソックバーン地区で中国人 留学生3名が男のグループに襲われ怪我をした。 ・8月25日午後6時30分頃、クライストチャーチ市ウォルサム地区のバス停で バスから降車した女性が、女性の後から降車してきたニュージーランド男性に後 をつけられ、路上に押し倒されたが、女性が大声で助けを求めたところ男は逃走 した。 3.テロ・爆弾事件発生状況 なし 4.誘拐・脅迫事件発生状況 警察当局の発表によれば,2013年12月~2014年12月までの1年間にカン タベリー地域で発生した誘拐事件は21件(前年同期と同じ件数),脅迫事件は1, 790件(前年同期1,661件)である。 5.日本企業の安全に関わる諸問題 特になし。 (了)
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