川内原発・高浜原発・伊方原発の再稼働容認に反対し、 全ての原発の

2015 年 5 月 25 日
原子力規制委員会
委員長 田中俊一
様
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島根原発増設反対運動
代 表 芦 原 康 江
川内原発・高浜原発・伊方原発の再稼働容認に反対し、
全ての原発の適合審査中止を求めます
福島原発事故を受けて新しい規制基準が施行され、全国で 26 基の原子力発電
の審査が行われていますが、肝心な福島原発事故の全容解明もできていません。
各電力会社に求められた安全対策はシビアアクシデント対策であって、事故発
生そのものを防止するためのものではありません。そのことは、田中委員長の
再三に亘る「原発の安全性を審査するものではない」との言葉に象徴されてい
ます。
原発現地で暮らす住民として、このような審査で原発を再び動かそうとされて
いることに不安感を掻き消すことはできません。それほどまでに、原発現地住
民の命が軽視されているのかと思うと怒りを覚えます。
現在、貴委員会は川内、高浜、伊方の審査を終え、すでに自治体の再稼働合
意が得られた川内をはじめ、それぞれの自治体において再稼働の判断が迫られ
ている状況です。
しかし、高浜原発に関する審査に対し、福井地裁は運転差し止めの仮処分を
決定し、
「新規制基準は合理性を欠く」と断じています。一方で、川内原発の同
様の仮処分を求めた裁判では住民側の訴えを認めませんでしたが、貴委員会で
の審査では川内原発が抱える破局的火山噴火のリスクについて、火山噴火予知
連絡会から「予知することは困難」との警告を無視し、過小に評価したまま合
格を出しています。また、伊方原発に関しては「中央構造線」の近くにありな
がら、その耐震性は驚くほど低いにもかかわらず審査は合格が出されています。
貴委員会による審査は、原発再稼働を加速させるために機能しており、その
危険性は住民に押しつけられているのが現状です。私たち原発現地の住民は、
上記の原発の再稼働を中止し、すべての原発の再稼働に向けた審査を直ちに中
止するよう強く求めます。