「日本語でインターアクション」 実践報告会 実践発表者の発表項目 発表者名 ビジターセッション実施日 教育機関名 対象学習者(レベル、人数、国籍) 実施コース 使用課 ビジター(日本人側) 導入と準備 長崎 清美 2015年2月5日 東京外語専門学校 N2~N1レベル (1)1年生 13名(台湾、中国、韓国、チリ) (2)2年生 9名(台湾、中国、韓国) 国際日本学科 ビジネス日本語コース 5課 友達といっしょに遊びに行く (4課 友達とおしゃべりをする-より雑談の仕方を抜粋) 大学生計7名(日本語教育に関する科目の履修生) ・3年生3人、2年生4人 前の週の授業で ・5課のPart1 会話A,Bを使用して導入。 ・5課のPart2 Point1,2,3,4で練習。 ・4課のPart2 Point2,3,4で、「雑談」のテクニックを練習。 1.ゲスト自己紹介(大学と名前のみ) 2.ウォーミングアップ(5分):グループに分かれ(日本人1、外国人1か2)自己紹介をしな がらグループの共通点を探す。(※3分以内に探すということで初対面にも関わらず、一 生懸命話していた。) 3.会話練習1(25分):友達と一緒に遊びに行く場所を決める。相談し、決まったことをタ さあ、ほんばん! (インターアクション活動)の流れと スクシートに書き込む。 様子 4.休み時間(5分):(※休み時間もおしゃべりを続けているグループがいくつもあった。) (PART3前半) 5.会話練習2(25分)グループをかえ、1同様の練習をおこなう。 6.おしゃべりタイム(10分):「私の国と日本、ここが違います!」をテーマに、日本人ゲス ト学生に何かおもしろいネタ(お土産)を持って帰ってもらう。(※日本人ゲストが非常に 楽しそうに話を聞いてくれていた。) 7.クロージング:日本人ゲストより一言ずつ感想。学生よりお礼のことば。 振り返り (PART3後半) (振り返りの流れ・方法) ・ふりかえりシートへの記入を宿題にする。翌週、そのシートをもとに、グループでKPT法 (Keep, Problem, Try)でふりかえり、全体で共有した。 (留学生のコメント) 1年生:楽しかった。いい経験になった。もっとこういうクラスがしたい。 2年生:1対1,2なら大丈夫だったが、日本人がもっと多かったらどうだったろう。日本人の 大学生が何に興味があるのか、どんなことを考えているのかがわかった。 (ビジターのコメント) 留学生と話すのが初めてだったので緊張した。どんな人たちが日本語を勉強しているの か少しわかった。外国人学生のほうが行動的で積極的であることがわかった。想像より ずっと日本語が上手だった。 まとめ・感想など 初めてのゲストセッションだったので学校との連携が重要であった。また、日本人ゲスト として、どんな人に来てもらうか、来てもらえるのか、ネットワークの重要性を感じた。 取り上げた5課は、「友達と一緒に遊びに行く-話し合って決める」だったが、初対面の 学生たちが行うタスクとしては、かなり不自然な状況で、場面設定が難しかった。 ふりかえりが、授業時間の関係で翌週となったが、やはり記憶が薄れてしまった部分も あり、抽象的な言葉でのふりかえりとなってしまい、具体的な話が出にくかった。 今後は、こうした活動を一度きりのイベントにせず、どう授業の中に定期的に組み込ん でいくかを考えていきたい。
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