アプリケーションノート AN1609 ALPHA PROJECT Co.,LTD. GNU コンパイラ 導入ガイド 1. 1版 2015年 12月1日 GNU コンパイラの導入 .................................................................................................. 2 1.1 はじめに ................................................................................................................................................... 2 1.2 必要なプログラム ..................................................................................................................................... 2 1.3 GNU ツールチェインのインストール ...................................................................................................... 5 1.4 e2 studio のインストール ....................................................................................................................... 7 1.5 e2 studio の起動 ................................................................................................................................... 12 2. プログラムの作成とビルド ........................................................................................... 14 2.1 プロジェクトの作成 ............................................................................................................................... 14 2.2 ビルド ..................................................................................................................................................... 18 1 アプリケーションノート 1. AN1609 ALPHA PROJECT Co.,LTD. GNU コンパイラの導入 1.1 はじめに 本アプリケーションノートでは、GNU コンパイラの導入方法を説明します。GNU コンパイラを導入するにあたり KPIT Technologies 社の GNU ツールチェインとルネサスエレクトロニクス社の開発環境である e2 studio を使用します。 本アプリケーションノートは KPIT GNUARM-NONE-EABI Toolchain v14.02 と e2 studio v4.0.1.007 を用いて 作成しています。そのため、他のバージョンではインストール方法や操作方法が異なる場合があります。 1.2 必要なプログラム GNU コンパイラの導入には以下のファイルが必要です。 ファイル名 説明 GNU ツールチェイン GNU コンパイラ等を含む GNU のツールチェインを インストーラ インストールするためのパッケージです。 KPIT Technologies 社のホームページより、 exe 形式で提供されています。 2 e studio 開発環境 e2 studio をインストールするためのパッケージです。 インストーラ ルネサスエレクトロニクス社のホームページより、 exe 形式で提供されています。 GNU ツールチェインは KPIT Technologies 社のホームページから入手できます。 まず、KPIT Technologies 社のホームページ( http://www.kpitgnutools.com/index-ja.php )にアクセスし、 登録作業を行って下さい。登録が完了したら、取得したパスワードを使ってログインします。 2 アプリケーションノート AN1609 ALPHA PROJECT Co.,LTD. [Free Downloads]から[Latest KPIT GNU Tools]を選択し、 GNU ツールチェイン[GNUARM-NONE]をダウンロードします。 e2 studio はルネサスエレクトロニクス社のホームページから入手できます。 まず、ルネサスエレクトロニクス社のホームページ( http://japan.renesas.com/ )にアクセスし、 登録作業を行って下さい。登録が完了したら、取得したパスワードを使ってログインします。 3 アプリケーションノート AN1609 ALPHA PROJECT Co.,LTD. ログインしたら、e2 studio のダウンロードページ( http://japan.renesas.com/products/tools/ide/e2studio/ ) にアクセスし、e2 studio をダウンロードします。 4 アプリケーションノート AN1609 ALPHA PROJECT Co.,LTD. 1.3 GNU ツールチェインのインストール GNU ツールチェインのインストールを行います。 本アプリケーションノートは KPIT GNUARM-NONE-EABI Toolchain v14.02 を用いています。 そのため、バージョンやホスト OS が異なると表示や手順が異なる場合があります。 ① ダウンロードしたファイルを実行します。 ② セットアップが開始されるので[Default]にチェックを入れ[Next]を選択して下さい。 ③ 次も[Next]を選択します。 5 アプリケーションノート AN1609 ALPHA PROJECT Co.,LTD. ④ インストールが終了したら[Next]を選択します。 ⑤ セットアップが終了したら[Finish]を選択し、セットアップを完了して下さい。 6 アプリケーションノート 1.4 AN1609 ALPHA PROJECT Co.,LTD. e2 studio のインストール e2 studio のインストールを行い、開発環境を構築します。 本アプリケーションノートは e2 studio v4.0.1.007 を用いています。 そのため、バージョンやホスト OS が異なると表示や手順も異なる場合があります。 ① ダウンロードしたファイルを実行します。 ② セットアップが開始されるので[次へ]を選択して下さい。 ③ インストールするフォルダを決定し[次へ]を選択して下さい。 7 アプリケーションノート AN1609 ALPHA PROJECT Co.,LTD. ④ [RZ ファミリー・サポート]にチェックを入れ、 [次へ]を選択して下さい。 ⑤ [日本語言語パック]にチェックを入れ、 [次へ]を選択して下さい。 8 アプリケーションノート ⑥ ⑦ AN1609 ALPHA PROJECT Co.,LTD. [次へ]を選択して下さい。 [次へ]を選択して下さい。 9 アプリケーションノート ⑧ ⑨ AN1609 ALPHA PROJECT Co.,LTD. [私はソフトウェア使用許諾を承諾します]にチェックを入れ、[次へ]を選択して下さい。 [次へ]を選択して下さい。 10 アプリケーションノート AN1609 ALPHA PROJECT Co.,LTD. ⑩ [インストール]を選択して下さい。 ⑪ インストールが完了したら[OK]を選択して下さい。 11 アプリケーションノート 1.5 AN1609 ALPHA PROJECT Co.,LTD. e2 studio の起動 ① e2 studio のインストールが完了した後、e2 studio の起動を行います。 ② e2 studio のワークスペースを指定するウィンドウが表示されますので、e2 studio のワークスペースとして扱う フォルダを指定し、[OK]を選択して下さい。 ※本アプリケーションノートでは[C:\WorkspaceForE2]をワークスペースとします。 ③ Toolchain Integration ウィンドウが表示されるので[KPIT GNUARM-NONE-EABI Toolchain]と [起動時に’ツールチェーンの登録’を有効にする]にチェックを入れ、[登録]を選択して下さい。 ※本アプリケーションノートは KPIT GNUARM-NONE-EABI Toolchain v14.02 を用いて作成しています。 ④ 選択したツールチェインは正常に e2 studio に登録されましたと表示されたら[OK]を選択して下さい。 ⑤ コード生成の登録ウィンドウが表示されたら[OK]を選択して下さい。 ⑥ Code Generator COM component register ウィンドウが表示されたら[OK]を選択して下さい。 ⑦ e2 studio の再起動ウィンドウが表示されたら[OK]を選択して下さい。 12 アプリケーションノート ⑧ AN1609 ALPHA PROJECT Co.,LTD. e2 studio を起動したらメニューバーの[ヘルプ]→[Renesas ツールチェインの追加]を選択し、 GNUARM が追加されていることを確認します。なお、この画面でツールチェインの管理・追加ができます。 13 アプリケーションノート 2. AN1609 ALPHA PROJECT Co.,LTD. プログラムの作成とビルド 「1.GNU コンパイラの導入」でインストールした開発環境を使用してプログラムを作成するための手順を、 ターゲット RZ/A1H を例として説明します。 本章の説明で用いるターゲットの型番、コンパイラ、開発環境のバージョンを以下に記します。 ターゲット RZ/A1H コンパイラ GNU コンパイラ 開発環境 GNUARM-NONE-EABI Toolchain v14.02 2 e2 studio v4.0.1.007 e studio 2.1 プロジェクトの作成 e2 studio を使用してプロジェクトの雛形を作成します。 ① e2 studio を起動します。 ② [ようこそ]の画面が表示されますので、タブの閉じるボタンをクリックします。 14 アプリケーションノート AN1609 ALPHA PROJECT Co.,LTD. ③ メニューバーの[新規]→[C Project]を選択します。 ④ [プロジェクト名]を入力し、[プロジェクトの種類]の[Executable (Renesas)]→[Sample Project]を選択、 [ツールチェイン]の[KPIT GNUARM-NONE-EABI Toolchain]を選択し、[次へ]を選択します。 15 アプリケーションノート ⑤ AN1609 ALPHA PROJECT Co.,LTD. [Toolchain Version]は[v14.02]、[Debug Hardware]は[J-Link ARM]、[Endian]は[Little-endian]、 [Select Target]は[R7S72100]にして[終了]を選択します。 ⑥ [OK]を選択して下さい。 16 アプリケーションノート ⑦ AN1609 ALPHA PROJECT Co.,LTD. ナビゲーションウィンドウに作成したプロジェクトが追加されていることを確認します。 以上でプロジェクトの雛形が作成されました。 e2 studio で作成したプロジェクトは、リンカ用アドレス定義ファイル(リンカスクリプトファイル)等の ファイルを含みません。これらのファイルは必要に応じてユーザが作成する必要があります。 17 アプリケーションノート AN1609 ALPHA PROJECT Co.,LTD. 2.2 ビルド e2 studio に登録したプロジェクトのビルド方法を解説します。 ① 画面左上のビルドアイコンをクリックし、プロジェクトのビルドを行います。 ② コンソールにエラーが表示されていなければ完了です。 18 アプリケーションノート AN1609 ALPHA PROJECT Co.,LTD. ご注意 本文書の著作権は(株)アルファプロジェクトが保有します。 本文書の内容を無断で転載することは一切禁止します。 本文書の内容は、将来予告なしに変更されることがあります。 本文書に記載されている内容についての質問等のサポートは一切受け付けておりませんのでご了承ください。 本文書の内容については、万全を期して作成いたしましたが、万一ご不審な点、誤りなどお気付きの点がありましたら弊社までご連絡下 さい。 本文書の内容に基づき、アプリケーションを運用した結果、万一損害が発生しても、弊社では一切責任を負いませんのでご了承下さい。 商標について ・e2 studio は、ルネサスエレクトロニクス株式会社の登録商標、商標または商品名称です。 ・その他の会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。 ALPHA PROJECT Co.,LTD. 株式会社アルファプロジェクト 〒431-3114 静岡県浜松市東区積志町834 http://www.apnet.co.jp E-MAIL : [email protected] 19
© Copyright 2025 ExpyDoc