2015.03.02 筑波記念病院 PDFファイル 地域医療連携室便り 第32号

筑波記念病院
医療法人社団 筑波記念会
地域医療連携室便り
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2015 年 3 月 1 日発行 第 32 号
診療科紹介~呼吸器外科~
副院長・呼吸器外科部長 神山 幸一
当科は、茨城県内にある 13 の呼吸器外科専門医認定修練施設の中の一施設(筑波大学呼吸器外科関連施設)です。
茨城県内で現在活躍する呼吸器外科専門医はわずか 25 名ですが、その専門医が常勤する施設の一つです。常勤医師
2 名、神山幸一(外科専門医、呼吸器外科専門医、気管支鏡専門医、指導医、がん治療認定医、暫定教育医、肺がん
CT 検診認定医)
、木村正樹(外科専門医)で診療をおこなっております。
肺がんをはじめとする胸部腫瘍性疾患の診断から手術、化学療法、緩和治療、気胸や肺嚢胞性疾患、膿胸、肺膿瘍、
胸部外傷の診断、治療、手術などを、また気管支鏡や胸水貯留疾患などに対する局所麻酔科胸腔を積極的に行ってお
ります。
肺がんの手術は侵襲の少ない胸腔鏡下手術から進行がんに対する開胸拡大手術まで、それぞれの症例に適した手術
を行います。肺癌術後在院日数は概ね 5~14 日です。
手術不能進行肺癌は、最近では新規の抗がん剤や分子標的治療薬が奏功する症例があり、病理組織検査と遺伝子検
査(EGFR,ALK 等)が重要で、当科では気管支鏡検査、胸水採取、リンパ節生検、胸腔鏡手術や小開胸手術で細
胞診、病理組織検査を行い、有効な治療を決定します。年齢や身体状況によっては苦痛を緩和する治療のみを最後ま
で行わせていただくことになることもあります。
再発気胸や、エアリークが続く気胸、また胸膜炎、急性膿胸
に関しては早期に手術(胸腔鏡下手術等)を行い、早期退院(術
後 3~5 日)
、早期社会復帰を可能にします。
肺がんの早期発見、COPD や気腫性嚢胞性肺疾患の診断には
胸部 CT が有用です。胸部 X 線検査での異常、また重喫煙者の
方、胸部症状のある方はご紹介いただき来院当日に胸部 CT 検
査を行い、迅速におおよその診断を可能にしています。本年 4
月からは呼吸器内科が常勤となり、今後さらに呼吸器疾患で地
域の先生方のお役に立つことができるものと思います。
地域医療連携公開講座
2015 年 1 月 23 日(金)19:00~20:00、ベックマ
ン・コールター株式会社 村田 美保様より『骨粗鬆症の
お話~骨代謝マーカーの有用性~』というテーマでご講
演いただきました。
検査科が幹事ということもあり、骨粗鬆症を診断する
ための尿や血液を使用した“骨代謝マーカー”について
地域医療連携公開講座 予定
平成 27 年 3 月 11 日(水)19:15~21:00
『当院の心房細動薬物治療について』
循環器内科 不整脈診療部長
井川 昌幸
『ここまで進んだ不整脈の非薬物療法』
筑波大学医学医療系
循環器内科 教授 青沼 和隆先生
詳しくお話いただきました。骨代謝マーカーを上手に使
用することで、骨の現在から将来の健康状態を調べるこ
とができます。今後、高齢化に伴い、ますます増加する
であろう骨粗鬆症を知っていただく良い機会になりま
した。
平成 27 年 3 月 20 日(金)19:00~20:00
『筑波記念病院の概要と患者内訳』
医事課課長 塚原 和宏
病歴管理室室長 川嶋 慎也