Orange oil

国連番号
CH3
オレンジ油
1993
ORANGE OIL
H3C
物質の特定
CH2
主成分 D-リモネンの構造式
C
化
別
A
S
番
学
号 : Orange oil: 8008-57-9
Bitter orange flower extract: 8028-48-6
Orange (Citrus aurantium amara) peel extract: 68916-04-1, 72968-50-4
式 :
名 : Oil of Orange; Oils, orange, sweet; Citrus sinensis oil; Bitter
orange flower extract
(商品名)
オレンジスィートオイル; ダイダイオイル
[解説]オレンジ油(オレンジオイル)は,柑橘類の果皮を冷間圧搾,水蒸
気蒸留,溶媒抽出などを行って得られた揮発性の油で,精油であって,油脂
ではない。D-リモネンを主成分とし,その他,ミルセン,α-ピネン,サビネ
ン,リナロール,n-デカナールなどを含んでいる。オレンジ油に含まれるリ
モネンには,発泡スチロール,ポリスチレン,ゴムなどを溶かす作用があ
り,洗剤等に利用されている。また,食品や飲料に添加されたり,香水にも
用いられる。日本薬局方に,温州ミカンなどから採取される「オレンジ油」
が収載されており,医薬品としても扱われる。
適用する国連番号としては,1169,1179,1993,2052,2319などが挙げら
れているが,本シートでは1993を適用して記載する。
規則名・法規等
[規則名]
FLAMMABLE LIQUID, N.O.S. (Orange oil)
その他の引火性液体類(他の危険性を有しないもの)(オレンジ油)
危 - 規
則
分 類 ・ 等 級 等: 引火性液体類
3
Ⅲ
副次危険性等級:
積 載 場 所 : 甲板上,甲板下
コンテナ収納検査: 否
積
付
IMDG-CODE
分 類 ・ 等 級 等: Class 3
Ⅲ
副次危険性等級:
積 載 場 所 : On deck, Under deck
CFR 172.101
分 類 ・ 等 級 等: 3
ラベルコード: 3
積 載 場 所 : On deck, Under deck
Ⅲ
検
査
:否
港
則
法: 引火性液体類
荷役許容量: A / 10
B / 250
海
防
法: ジペンテン:Y類
消
防
法: 第4類 動植物油類(非水溶性)
C1 / 1000
C2 / 4000
船積上の注意事項
荷
姿
危-規則規定によるものであること。
引火性液体類についての一般的注意事項に従うこと。
物理/化学的性質
外
観
等: 黄赤色~橙褐色液体
臭
: 特有なオレンジ臭
比重又は嵩比重: 0.835~0.855g/ml(20℃)
蒸
気
比
重: 4.7(注1)
融
点 (℃): -89~-96.9
沸
点 (℃): 173~178
溶
解
性:
水: 不
アルコール: 易(注2)
エーテル: 易
(注1)リモネンとしての値(注2)等容のエタノールに濁って混和する。
用
途
アロマセラピー,スキンケア,石けん,化粧品,浴用香料などの調合。洗剤。海水フイルターの
洗浄。発砲スチロールごみの溶解回収
化 学 的 危 険 性
腐
食
性:
人: なし
酸
金
属: なし
木
材: なし
化
性: なし
水 / 空 気 /
熱 の 作 用:
可
性: あり
燃
引 火 点(℃): 43~54
発 火 点(℃):
爆発限界(%):
特
記
事
EmS
項: 旋光度:αD20
+85~+99°(100mm)
F-E, S-E
消
火
剤: 水噴霧,泡,炭酸ガス,粉末
検
知
法: 臭い,可燃性ガス測定器
人 体 へ の 影 響
作業 環境 の
許 容
T
W
A
STEL
C(上限値)
経 皮 吸 収
発がん性
濃 度
(TLV)
性: LD50 >5000mg/kg(経口ラット)
毒
蒸 気 , 粉 塵
な ど を 吸 入
し た 場 合
気道を刺激し,のどの痛み,せき,息切れ,めまい,吐き気を起こす。
飲
だ
胃腸を刺激し,腹痛,吐き気,おう吐,めまいを起こす。
み
込
場
ん
合
皮 膚 に 付 着
し た 場 合
刺激する。一時的な発赤,局部刺激と感作作用がある。連続的な接触は皮膚炎を起
こすおそれがある。
眼
た
刺激し,熱傷,発赤,痛みを起こすおそれがある。
に
入
場
っ
合
MFAG
救
-
急
処
置
蒸 気 , 粉 塵
な ど を 吸 入
し た 場 合
直ちに新鮮な空気の場所に移し,保温安静に努め,医師の手当を受ける。要すれ
ば,人工呼吸,酸素吸入を行う。
飲
だ
活性炭20gを水300mlとともに与えた後,30gの硫酸マグネシウムを水に溶かして飲
ませ,医師の手当を受ける。
み
込
場
ん
合
皮 膚 に 付 着
し た 場 合
汚染された衣服と靴を脱がせ,直ちに多量の水と石けんで洗い流す。刺激が続く時
は医師の手当を受ける。
眼
た
に
っ
合
直ちに流水で十分に洗った後,医師の手当を受ける。
漏
場
洩
た
合
火気厳禁とし,通風換気を十分に行い,保護具着用の上,破損箇所をシールし,不
活性吸着材(バーミキュライト,砂又は土など)をまいて掃き取った後,大量の水
で洗う。
具
有機ガス用防毒マスク又は自給式呼吸具,保護衣,保護メガネ,保護手袋,保護長
靴
保
入
場
護
し
最 終 修 正 日
2015/06/20