千葉市立千葉高等学校 いじめ防止基本方針

千葉市立千葉高等学校
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いじめ防止基本方針
いじめ防止基本方針策定の趣旨
いじ め は、 冷や か しや か らか い など のほ か 、暴 力 行為 に 及ぶ も のや 、近 年 では情報 機器を介
し たい じ めな ど、 学 校だ け では 対 応が 困難 な 事案 も 増加 し てい る 。ま た、 い じめをき っかけに
不 登校 に なっ てし ま った り 、自 ら の命 を絶 と うと し てし ま った り する など 、 深く傷つ き、悩ん
で いる 生徒もい る。いじめの 問題への対 応は学校とし て大 きな問題 である。
そこ で 、生 徒た ち が意 欲 を持 っ て充 実し た 高校 生 活を 送 れる よ うい じめ 防 止に向け 、日常の
指 導体 制 を定 め、 い じめ の 未然 防 止を 図り な がら 、 いじ め の早 期 発見 に取 り 組むとと もに、い
じ めを 認 知し た場 合 は、 適 切に 且 つ速 やか に 解決 す るた め の「 い じめ 防止 対 策推進法 」に基づ
き 、「千葉 市立千葉高等 学校いじ め防 止基本方 針」を定める。
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いじめとは
(1) い じめの定義
「いじめ防 止対 策推進法
第 2条 」に基づ き、 次の通り定義 する 。
「いじめ 」と は、生徒等に 対し て、当該生徒 等と 一定の人的関 係にある他の生徒 等が行
う心理的 また は物理的な影 響を 与える行為( イン ターネットを 通じて行われるも のを含
む 。) であ って、当該行 為の対象となった 生徒等が心身の苦 痛を感じているも のをいう。
(2 ) い じめ に対 する基本 的な 考え方
・「 いじめは絶対に 許されない 」、「いじめは いじめる側が悪い 」との認識
・「 いじめは、どの 生徒 にも、どの学 校に おいても起こ り得る」との認識
・「 いじめの未然防 止は 、学校・教職 員の 重要課題」と の認識
(3 ) い じめ の態 様
い じ め の 態 様 に は 、 以 下 の も の が あ る 。( 文 部 科 学 省 「 児 童 生 徒 の 問 題 行 動 等 生 徒 指 導 上 の
諸 問題調査」よ り)
① 冷やか しや からかい 、悪 口や 脅し文句 、嫌 なことを言わ れる 。
② 仲間外 れや 、集団に より 無視 をされる 。
③ 軽くぶ つか られたり 、遊 ぶふ りをして 叩か れたり、蹴ら れた りする。
④ ひどく ぶつ かられた り、 叩か れたり、 蹴ら れたりする。
⑤ 金品をたから れる 。
⑥ 金品を 隠さ れたり、 盗ま れた り、壊さ れた り、捨てられ たり する。
⑦ 嫌なこ とや 恥ずかし いこ と、 危険なこ とを されたり、さ せら れたりする。
⑧ パソコ ンや 携帯電話 等で 、誹 謗中傷や 嫌な ことをされる 。
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いじめ防止の指導体制・組織的対応
(1 ) 日 常の 指導 体制
いじめを未然 に防 止し 、 早期に発見 するために 、「 い じめ防止委員会 」( 別紙1 ) を設置し 、
日 常の指導体制 を確 立する。
(2 ) 緊 急時 の組 織的対応
い じ め を 認 知 し た 場 合 は 、「 緊 急 時 の 組 織 的 対 応 」( 別 紙 2 ) に 従 い 、 速 や か に 管 理 職 に 報
告する。校長は、生活指導主事、担任による注意・指導で解決を図ることができないと判断
し た場合、即時 に「 緊急対応会議 」を 開き、早期解 決に 向け対応に当 たる。
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いじめの未然防止 (別紙4)
いじ めはどの 生徒にも起こ りうるとい う事実を踏ま え 、学 校における教 育活動全体 を通して 、
自 己有 用 感や 規 範意 識 を高 め 、豊 か な人 間 性や 社会 性 を育 て ると と もに 、 日常的にい じめの問
題 に触 れ 、「いじめは絶 対に許さ ない 」雰囲気 を学校全体に醸 成することが 重要であ る。
(1 ) ホ ーム ルー ム経営の 充実
・ 生徒の自発的 ・自 主的活動を促 し、 規律と活気の ある 学級づくりを 行う。
・障害・国籍・疾病等による差別心を持たず、互いを認め合いいじめを認めない学級づくり
を行う。
・面談、アンケート、生活・学習状況等から、変化の兆候を素早く把握し、早期対応に繋げ
る。
(2 ) 授 業の 充実
・規律正しい授業を実施するとともに、生徒の学習状況等を把握し、適切な支援・指導を行
う。
・生徒が主体的に授業に参加し、知識や技能、思考力・判断力・表現力を発揮できるよう授
業改善を進め る。
(3 ) 道 徳教 育・ 人権教育 の充 実
・ 他人を思いや る心 や人権感覚、 人間 性豊かな心を 育み 、人権意識の 高揚を図る。
・道徳の授業、ロングホームルーム、人権教育講演会等において、いじめ防止に関わりのあ
る題材を計画 的に実施する。
・ いのちを大切 にす るキャンペー ンを 計画的に実施 する 。
(4 ) 情 報モ ラル 教育の充 実
・情報機器を使って、意図的または無自覚に人権侵害やいじめを行ったり、受けたりするこ
とのないよう に、情報や道徳の 授業、講演会等に おいて情報モラル 教育に取り組む 。
(5 ) 部 活動 の充 実
・ 部 活動 に おい て は過 度 な勝 利 至上 主 義等 生徒 の スト レ スを 常 に高く するような 指導を行
わないも のとする。
・ 個々の生徒が 充実 した活動がで きる ような集団づ くり を図る。
・ 常に部員の状 況を 把握し、部活 動内 でのいじめを 防止 する。
・顧問の言動や態度が、いじめや暴力を助長することのないように注意を払うとともに、体
罰を根絶する 。
(6 ) 教 育相 談の 充実
・生徒との面談を定期的に実施するとともに、カウンセリングマインドをもって生徒の相談
を受け入れ、 また 、生徒の状況 につ いて保護者と の十 分な連絡体制 を作る。
・教育相談便りの定期的発行によって、相談室の有効利用を促し、スクールカウンセラーに
相談しやすい 雰囲気を作る。
(7 ) 職 員研 修の 充実
・「 い じ め ら れ る 側 に も 問 題 が あ る 」 等 、 教 職 員 の 不 適 切 な 認 識 や 言 動 に よ っ て い じ め を 助 長
したり、差別的言動や態度によって生徒を傷つけたりすることのないよう、教員相互で細
心の注意を払 う。
・ いじめや人権 につ いての研修を 実施 し、職員の共 通理 解を図る。
・発達障害のある生徒へのいじめ防止のため、スクールカウンセラーや特別支援コーディネ
ーター等を交 えて、当該生徒へ の配慮や、周囲の 生徒への指導等を 検討する。
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いじめの早期発見
い じ め を 早 期 に 発 見 する た め に 、 日 頃 の 生 徒 の 言 動 に 留 意 し、 い じめ のサ イ ンを 見 逃さ な い
よ うに す ると と もに 、 面談 や 教育 相 談、 ア ンケ ート 等 によ っ て情 報 を収 集 することで 早期に対
応 する 。
(1 ) 生 徒の サイ ンから
・生徒のサイン(別紙5)に注意を払い、些細な兆候・変化を見逃すことのないように、ホ
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ームルーム・授業・休み時間・部活動等全ての場面で生徒観察に努める。また、保護者面
談等で別紙5などの資料を提供し、心配な点があったら速やかに学校に相談してくれるよ
う説明する。
(2 ) 保 健室 ・教 育相談か ら
・定期的な面談以外に、自分から相談できる学校の雰囲気づくりを日頃から行う。
(3 ) ア ンケ ート 調査等か ら
・生徒・保護者に対し、定期的にアンケート調査を実施し、状況を把握する。また電話連絡
等で保護者と 日常 的に連絡を取 り合 い連携を密に する 。
(4 ) 情 報の 共有
・ 報告経路(別 紙2 )を明示し、 報告 の徹底を図る 。
・ 学年会議、教 育相 談委員会会議 等を 中心に情報交 換を 行い、早期発 見に努める。
・ 職員会議等で 情報 を共有し、全 職員 で対応に当た る。
・ 要配慮生徒の 実態 を把握する。
・ 進級時の引き 継ぎ を確実に行う 。
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いじめへの具体的対応
いじめを発見した場合は、その行為をすぐに止めさせるとともに、いじめられている生徒
や 通 報 し た 生 徒 の 安 全 を確 保 す る 。「緊 急時 の 組 織 的 対 応 」( 別 紙 2 ) に 従 い 、 速 や か に 「 緊
急対応 会議 」 を開催し 、「 聞き取 り調 査時の留意事項 」( 別紙3 ) を 踏ま え 、 事実 確認を行う 。
(1 ) 生 徒へ の対 応
① 被害生徒 への 対応
いじめを受けた生徒には、学校全体で心配や不安を取り除き、安心して教育を受けられ
るように「い じめ られている生 徒の 立場」で、継 続的 に支援する。
・安全・安心 を確 保する。
・心のケアを 図る 。
・今後の対策 につ いて、共に考 える 。
・活動の場を 設定 し、認め、励 ます 。
・温かい人間 関係 をつくる。
② 加害生徒 への 対応
いじめは絶 対に 許されないと いう 毅然とした態 度で 、いじめてい る生徒の内面を理 解し、
他人の痛みを 知る ことができる よう にする指導を 根気 強く行う。
・いじめの事 実を 確認する。
・いじめの背 景や 要因の理解に 努め る。
・いじめられ てい る生徒の苦痛 に気 づかせる。
・今後の生き 方を 考えさせる。
・いじめの状況により、一定の教育的配慮のもと、特別の指導計画による指導や懲戒処分
による対応 を行 う。
(2) 関係集団 への対応
被 害 ・ 加 害 生 徒 だ け でな く 、 面 白 が っ て 傍 観 し て い た り 、 見 て 見 ぬ ふ り を し た り 、止 めよ
うとしなかったりした集団に対しても、自分たちでいじめ問題を解決する力を育成すること
が大 切で ある。
・自分の問題 とし て捉えさせる 。
・望ましい人 間関 係づくりに努 める 。
・自己有用感 が味 わえる集団づ くり に努める。
(3) 保護者へ の対応
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① 被害生徒 の保護者に対して
複数の教員により、隠蔽や虚偽のない正確な説明を丁寧に行い、学校は全力を尽くすと
いう決意を伝 え、 少しでも安心 感を 与えられるよ うに する。
・じっくりと 話を 聞く。
・保護者の心 情に 理解を示す。
・問題解決に 向け 、協力をお願 いす る。
② 加害生徒 の保 護者に対 して
・事実を把握 した ら速やかに面 談し 、丁寧に説明 する 。
・生徒や保護 者の 心情に配慮す る。
・いじめが繰 り返 されないため に教 職員が努力し てい くことを伝え る。
・保護者の協 力が 必要であるこ とを 伝える。
・生徒の変化 や様 子について報 告し てもらう。
③ 保護者同 士が 対立する 場合
・教員が間に 入っ て関係調整を 図る 。
・双方の和解を急がず、相手や学校に対する不信等の思いを丁寧に聴き、寄り添う態度で
臨む。
・場合によっ ては 、管理職が率 先し て対応に当た る。
(4) 関係機関 との連携
学校だけでの解決が困難な場合は、関係機関と情報を交換し、一体的な対応をすることが
重要 であ る。
① 教育委員 会
・関係生徒へ の支 援・指導、保 護者 への対応方法
・関係機関と の調 整
② 警察
・心身や財産 に重 大な被害が疑 われ る場合
・犯罪等の違 法行 為がある場合
③ 福祉関係 団体
・家庭の養育 に関 する指導・助 言
・家庭での生 徒の 生活、環境の 状況 把握
④ 医療機関
・精神保健に 関す る相談
・精神症状に つい ての治療、指 導・ 助言
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ネットによるいじめへの対応
文字や画像を使い、特定の生徒の誹謗中傷を不特定多数の者や掲示板等に送信したり、特
定の生徒になりすまし社会信用を貶める行為をしたり、掲示板等に特定の生徒の個人情報を
掲 載 す る など の 犯罪 行 為が ネッ トい じめ で ある 。 また 近 年で は犯 罪行 為で はな い もの の 、 Line
等のグ ループに加えな いい じめも増えてい る。
(1) ネットい じめの予防
① フィルタ リン グや見守 り等 を保 護者へ啓 発す る。
② 「教科情 報」 における 情報 モラ ル教育を 充実 させる。
③ 情報 モラ ルに関す る講 演を実施し、 生徒 の意識を高め る。
(2) ネットい じめの対処
被 害 者 か ら の 訴 え 、 閲覧 者 や ネ ッ ト パ ト ロ ー ル か ら の 情 報 等 に よ っ て ネ ッ ト い じ めを 把握
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した 場合 は、以下のよ うに 対応する。
① 状況を確 認す る。
② 状 況を記録(画 面の 印刷、撮影等 )する。
③ 管理者へ 削除 を依頼す る。
④ 加害・被 害生 徒へ対応 する 。
⑤ 重大な犯 罪行 為の場合 は警 察に 相談する 。
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重大事態への対応
(1 ) い じめ の重 大事態を 、「いじめ防止 対策 推進法第 28 条」 に基 づき、次の通 り定義する。
① い じ め に よ り 生 徒 の 生 命 、 心 身 ま た は 財 産 に 重 大 な 被 害 が 生 じ た 疑 い が あ る と 認 めら れ
るとき。
② い じ め に よ り 生 徒 が 相 当 の 期 間 学 校 を 欠 席 す る こ と を 余 儀 な く さ れ て い る 疑 い が ある と
認められるとき 。
・年間の欠席が3 0日程度以上の場 合。
・連続した欠席の 場合は、状況によ り判断する。
③ 生徒や保護者 から、いじめによ り重大事態に 至っ たという申し 立て があったとき 。
(2 ) 重大 事態が発生し た場合
校長が重大事態と判断した場合は、緊急対応会議を開き、千葉市教育委員会に報告をすると
ともに、全教職員の共通認識のもと、いじめられた生徒を守ることを最優先としながら、以下
の通り、 適切 な対処や調査 を迅 速に行う。
① 問 題解 決へ の対応
ア 情報 の収 集と事実 の整 理・記録(情 報集 約及び記録担 当者 の決定)
イ 関係 保護 者、千葉 市教 育委員会及び 警察 等関係機関と の連 携
ウ 保護 者会 役員及び 同窓 会等との連携
エ 関係 生徒 への指示
オ 関係 保護 者への対 応
カ 全校 生徒 への指導
キ その 他
② 説 明責 任の 実行
ア いじ めを 受けた生 徒及 びその保護者 に対 する情報の提 供
イ 全校 の保 護者に対 する 情報の提供
ウ マス コミ への対応
エ その 他
③ 再 発防 止へ の取り組 み
ア 千葉 市教 育委員会 との 連携のもとで の外 部有識者の招 聘
イ 問題 の背 景・課題 の整 理、教訓化
ウ 取り 組み の見直し 、改 善策の検討・ 策定
エ 改善 策の 実施
オ その 他
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その他の留意事項
(1)いじ め防止基本方 針の公開
・「 いじ め防 止基 本方針」 は、 ホームページ で公 開する。
・ PTA総会、 学年 保護者会等で 「い じめ防止基本 方針 」の周知を図 る。
(2)年間 計画の作成と 検証・評 価
・ い じ め 防 止 委 員 会 は 、 年 間 計 画 の 作 成 ・ 実 行 ・ 自 己 評 価 を 行 う と と も に 、「 い じ め 防 止 基 本
方針」を必要 に応じて見直す。
・学校評価アンケートの結果や学校評議員会での意見聴取により、生徒・保護者や外部の意
見を十分に取 り入れ、いじめに 対する取り組みを より充実させる。
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別紙 1
いじめ問題に取り組む体制
いじめ問題への取組に当たっては、学校長のリーダーシップのもとに「いじめを根絶す
る」という強い意志を持ち、学校全体で組織的な取組を行う必要がある。そのためには、
早期発見・早期対応はもちろんのこと 、いじめを生まない土壌を形成するための「 予防的 」
「開発的」な取組を、あらゆる教育活動において展開することが求められる。本校におい
ては、いじめ問題への組織的な取組を推進するため、学校長が任命したいじめ問題に特化
した機動的な「いじめ防止委員会」を設置し、そのチームを中心として、教職員全員で共
通理解を図り、学校全体で総合的ないじめ対策を行う必要がある。また、組織が有効に機
能しているかについて、定期的に点検・評価を行い、生徒の状況や地域の実態に応じた取
組を展開することが大切である。
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いじめ対策組織
いじめ防止委員会(兼教育相談委員会)
☆ 方 針 作 成 ・ 見 直 し 、 年 間 指 導 計 画 作 成、 事 実 確 認 ・ 判 断 、
支援、アンケート実施、いじめ相談窓口
校内組織
生活指導部
〈構成員〉
校長・教頭・生活指導部長・学年主任・学年担当
生活指導担当・養護教諭・スクールカウンセラー
教務部(道徳担当)
コンプライアンス委員会
〈調査班〉
いじめ発生
教育相談委員会
学年主任・担任
学年生活指導担当
特別支援教育
養護教諭等
推進委員会
緊急対応会議
〈対応班〉
人権教育推進委員会
学年主任・担任
生活指導部員
各学年
学年教職員等
※い じ め 事 案 の 発 生 時 は 、 緊 急 対 応 会 議 を 開 き、事案 に応じて調 査班 や対応班等 を編 成し対応す る。
※緊 急 対 応 会 議 で の 内 容 や 、 対 応 に つ い て は 職員会議 において報 告し 、周知徹底 させ る。
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別紙 2
2
緊 急時の組織的対応
いじめの認知
担任
学年主任
※ 事実 を時系列で記 録に 残す
生活指導部長
教
頭
校
長
※ 即日 対応が望まし い
重大案件と判断し た場合
緊急対応会議
職員会議
校 長 、 教 頭 、 生 活 指 導 部 長 、 生 活指導部員 、
学 年 主 任 、 養 護 教諭 、スクールカウンセラー、
教 育 相 談 委 員 長 、関 係職員
※情報共有
市
◇いじ め認知報 告
◇調査 方針・方 法等 の決定
保護者
( 目 的 、 優 先順 位 、 担 当 者 、期 日等)
【重 大事態】
調査 ・事実関係 の把握
長
市教育委員会
◇指導 方針の決 定、 指導体制 の確 立
( 指 導 、 支 援 の 対 象 と 具体 的な手立て )
関 係 機 関
・ 被 害 生徒 ・ 保 護 者 、 加害 生徒・保護者
・ 観 衆 、傍 観 者
・ 全 体 (全 校 、 学 年 、 クラ ス等)
いじめ解 決へ の指導・ 支援
継 続指導・経 過観察
◇事態 収束の判 断
( 被 害 生 徒 が い じめ の 解消を自 覚し 、関係生徒
と の 関 係が 良 好 と な ってい るか)
日 常の 指導
体 制の 充実
収束
○千葉市 教育委員会
・学 事課
(相談 窓口)
・指 導課
(スーパーバイザー等
の斡 旋)
○サポー トセンター
( 心の ケア ・相談 )
○Lin k
( 外部 機関 の斡旋 )
○警察 〇医療機関
継続
※ いじめは解消 しても
継続した指導 が必要
☆ 外部 機関相談 窓口
千葉市教育委員会学事課
千 葉 県 子 ど も と 親 の サ ポー ト セ ン タ ー
千 葉 市 子 ど も ・ 若 者 総 合相 談 セ ン タ ー ( Link )
Tel 043-245-5928
Tel 043-207-6034
Tel 043-227-7830
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Fax 043-251-8215
Fax 043-207-6043
Fax 043-227-2892
別紙 3
3
聞 き取り調査時の留意事項
① 把握すべき情 報
・加 害者と被害者 (誰 が誰をいじめ てい るのか)
・時 間と場所(い つ、 どこで起こっ たの か)
・内 容(どんな内 容の いじめか、ど んな 被害を受けた のか )
・背 景と要因(き っか けは何か)
・期 間(いつ頃か ら、 どのくらい続 いて いるのか)
② 複数で聴取に 当た り、うち 一名 は記 録をとる 。
③ 聴取者は威圧 的な 態度では なく 、生 徒が自主 的に 答えられるよ うに 配慮する。
④ 複数が関係し てい る同一事 件に 対し ては、質 問事 項の統一を図 る。
⑤ 加害生徒同士 が事 前に口裏 を合 わせ ることの ない よう注意する 。
⑥ 個々の記録を つき 合わせ、 矛盾 が確 認された 場合 は、再度聴取 を行 う。
⑦ 聴取者は記録 をま とめ生活 指導 部長 に提出す る。
⑧ 聴取は原則と して 休み時間 や放 課後 に行う。 但し 、緊急を要す る場 合は即座に行 う。
⑨ 聴取が長時間 に及 ぶ場合は 、適 切に 休憩を与 える 。
⑩ 情報管理、プ ライ バシー保 護に 細心 の注意を 払う 。
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別紙 4
4
年 間指導計画
4月
高1
5月
6月
7月
千葉市立 千葉高等 学校
8月
9月
職員会議等
事案発生時、緊急対応会議
いじめ防止委員会②
いじめ防止委員会①
方針確認・周知
職員研修
アンケート調査の分析
防止対策
生活指導講演会
教育相談便りの発行
特別支援教育委員会
道徳
道徳
早期発見
いじめアンケート
コンプライアンス委員会
保護者面談
教育相談委員会
10 月
11 月
教育相談委員会
12 月
1月
教育相談委員会
2月
職員会議等
事案発生時、緊急対応会議
いじめ防止委員会③
職 員 研修
アンケート調査の分析
次年度への見直し
特別支援教育委員会
防止対策
人権研修
教育相談便りの発行
道徳
道徳
道徳
道徳
早期発見
セクハラ・
いじめアンケート
体罰アンケート
コンプライアンス委員会
教育相談委員会
教育相談委員会
教育相談委員会
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3月
別紙 5
いじめ早期発見のためのチェックリスト
いじめが起こりやすい・起こっている集団
□ 朝 い つ も 誰 かの 机 が 曲 が っ て い る
□教職員 がい ないと掃除 がきちんとでき ない
□ 掲 示 物 が 破 れて い た り 落 書 き が あ っ た り する
□ グループ分けを する と特定の生 徒が残る
□ 班 に す る と 机と 机 の 間 に 隙 間 が あ る
□特 定の生徒に気 を遣 っている雰 囲気 がある
□ 絶 え ず 周 り の顔 色 を う か が う 生 徒 が い る
□ 些 細 な こ と で冷 や か し た り す る グ ル ー プ がある
□ 自 分 た ち の グル ー プ だ け で ま と ま り 、 他 を寄せつけな い雰囲気があ る
いじめられている生徒
○ 日常 の行動・表情の 様子
□ わ ざ と ら し くは し ゃ い で い る
□おどお ど、 にやにや、 にたにたしてい る
□ 下 を 向 い て 視線 を 合 わ せ よ う と し な い
□顔 色が悪く、元 気が ない
□ 早 退 や 一 人 で下 校 す る こ と が 増 え る
□遅 刻・欠席が増 える
□ 体 調 不 良 を 訴え て 保 健 室 に 行 き た が る
□と きどき涙ぐん でい る
□ い つ も み ん なの 行 動 を 気 に し 、 目 立 た な いようにして いる
□ 悪 口 を 言 わ れて も 言 い 返 さ な か っ た り 、 愛想笑いをし たりする
○ 授業 中・休み時間
□ 発 言 す る と 周囲 か ら 冷 や か さ れ る
□班編成 の時 に孤立しが ちである
□ 教 室 へ い つ も遅 れ て 入 っ て く る
□学 習意欲が減退 し、 忘れ物が増 える
□ 一 人 で い る こと が 多 い
□教 職員の近くに いた がる
□ 教 職 員 が ほ める と 冷 や か し や 陰 口 を 言 わ れたりする
□ 昼 食 時 、 一 人で 食 べ て い る
○ 清掃 時
□ い つ も 雑 巾 がけ や ゴ ミ 捨 て の 当 番 に な っ ている
□一人 で離 れて掃除を している
○ その 他
□ 理 由 も な く 成績 が 突 然 下 が る
□持ち物 や机 などに落書 きをされる
□ 部 活 動 を 休 みが ち に な り 、 辞 め る と 言 い 出す
□服 に靴の跡がつ いて いる
□ 手 や 足 に 擦 り傷 や あ ざ が あ る
□怪 我の理由が曖 昧で ある
□ 必 要 以 上 に お金 を 持 ち 、 友 人 に お ご る な どする
□情 緒が不安定に なる
いじめている生徒
□ 多 く の ス ト レス を 抱 え て い る
□特定 の生徒にのみ 強い 仲間意識を 持つ
□ 教 職 員 の 指 導を 素 直 に 受 け 取 れ な い
□教職 員によって態 度を 変える
□ グ ル ー プ で 行動 し 、 他 の 生 徒 に 指 示 を 出 す
□他の 生徒に対して 威嚇 する表情を する
□ 他 の 生 徒 に きつ い 言 葉 を 使 う
□プラ イドが高く、 腹を立てやすい
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