シリーズ講座「イノベーションのヒント」(2015 年度) 開催のご案内 日本の産業界は、研究・開発現場での優れた製品技術と製造現場での優れた生産 技術とが複合化した世界最高の「ものづくり力」を培ってきました。グローバル競 争がますます熾烈化する中、日本企業が持続的な発展をするためには、 「ものづくり 力」を維持・強化し、優れた技術や斬新な発想を基盤とする新たな製品、サービス、 ビジネスモデルを生み出す「イノベーション力」を強化することが重要です。 そこで、経団連事業サービスでは、企業が社会との向き合い方を捉え直し、イノ ベーションをキーワードに新たな社会価値を創造するためのシリーズ講座を実施し ます。講座を通じ、新たな市場を創造するための考え方を深め、日本独自のモノづ くりの強みを振り返り、技術が社会をどう変えることができるか思い描きます。 さらに、イノベーションで生み出された「モノ」や「コト」を「人々の生活を変 える力」や「企業価値」につなげるためのマーケティングの役割について考えます。 講座の中では、専門家による講義とともに、グループ討議やワークショップなど 参加者相互の情報交換、日本のモノづくりの伝統から最先端のロボット・テクノロ ジーに至るまで実際の技術に触れていただく機会も設けます。シリーズでのご参加 をご検討ください。 記 1. 開催日(全6回) 第1回 7月 22 日(水) 第2回 8月5日 (水) 第3回 9月2日 (水) 第4回 9月 11 日(金) 第5回 10 月8日 (木) 第6回 10 月 29 日(木) ※講師・講義内容は別紙1参照 テーマ 申込締切日 ソーシャルデザインの力 7/15(水) 和魂と「用の美」の力 7/29(水) 現場改善の力 8/26(水) ものごとづくりの力 ~ロボット・テクノロジー ものごとづくりの力 ~ネイチャー・テクノロジー 社会価値提供マーケティングの力 2. 時 間(共通) 13:30~16:30 3. 場 所 〔第 1,2,3,5,6 回〕 経団連会館 5階 会議室 住所:東京都千代田区大手町1-3-2 1 9/2(水) 9/30(水) 10/21(水) 〔第 4 回〕 千葉工業大学東京スカイツリータウン®キャンパス 住所:東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン ソラマチ 8階 4. 対 象 企業経営者、企業の経営企画・R&D・CSR・マーケティング の担当役員および担当者など 5. 定 員 30名 6. 参加費 1講座毎1名様 28,080 円 (26,000 円+消費税 2,080 円) 7. 申込要領 ① 別紙 2「参加申込書」に必要事項をご記入のうえ、FAXまたは E-mail の添付に てお申込みください。申込書受領後、請求書をご送付いたします。 ② シリーズ参加を優先とし、定員になり次第締切らせていただきます。人数に余裕が ある場合は、各回の申込締切日まで受付をさせていただきます。 ③ 参加費は、請求書記載の銀行に、開催日前日までにお振込ください。なお、振込手 数料につきましては、ご負担願います ④ キャンセル料(1名様分):(但し、日数は営業日。土日祝日は日数に含まれない) ・シリーズ参加は 7/16 から初回開催日 2 日前、各回の参加は申込締切日翌日か ら開催日 2 日前まで 5,400 円(5,000 円+消費税 400 円) なお、シリーズ参加は初回開催後のキャンセルはお受けできません。 ・開催日前日・当日のお取消しは、参加費全額を申し受けます(配付資料は後日 ご送付) ※「経団連事業サービスでは 5 月 1 日から 10 月 31 日までの間、クールビズを実施しております。 皆様のご理解とご協力をお願い申しあげます。」 【お申込み・お問合せ先】 経団連事業サービス 研修グループ 長沢・三田・石川 東京都千代田区大手町 1-3-2 経団連会館 19 階 TEL:03-6741-0042 FAX:03-6741-0052 E-mail: [email protected] 以 2 上 (別紙1) シリーズ講座「イノベーションのヒント」(2015 年度) 講師および講義内容 第1回 2015 年7月 22 日(水)13:30~16:30 経団連会館 5 階 501 号室 ソーシャルデザインの力 講 師: 株式会社電通 クリエイティブ・ディレクター 並河 コンサルタント/ストラテジスト 戒田 進 氏 信賢 氏 <概要> 企業の成長を考えていくにあたって、「企業として、社会そして社会課題に対しどのように向き合っ ていくのか」を戦略的に考え取り組んでいくことが不可欠な時代になりました。 社会の発展そして企業の発展に向けて、「ものづくり」というイノベーションだけでなく、「企業として の社会との向き合い方」においてもイノベーション力・アイデア力が重要となっています。 CSR/CSV という考え方/トレンドの理解したうえで、いかに自社ビジネスの中で社会課題を解決する 仕組みを実践していくのか。外部環境としての社会洞察とソーシャルイノベーション(ソーシャルデ ザイン)の必要性を理解し、実践に繋げられるような講座としたいと思います。 [略歴] 並河 進(なみかわ すすむ) 電通ソーシャル・デザイン・エンジン所属ソーシャル・デザイナー/クリエイティブ・ディレクター/コ ピーライター。ワールドシフト・ネットワーク・ジャパン・クリエイティブ・ディレクター、宮城大学、上智 大大学院、東京工芸大学非常勤講師。著書に『下駄箱のラブレター(ポプラ社)』『しろくまくんどう して?(朝日新聞出版社)』『ハッピーバースデイ 3.11(飛鳥新社)』『Social Design 社会をちょっと よくするプロジェクトのつくりかた(木楽舎)』『Communication Shift―「モノを売る」から「社会をよくす る」コミュニケーションへ(羽鳥書店)』ほか。 戒田 信賢(かいだ のぶやす) 電通ソーシャル・デザイン・エンジン所属ソーシャル・デザイン・コンサルタント/ストラテジスト。コン サルティング会社、国際会計事務所を経て現職。CSV 経営の戦略立案、プロジェクトマネジメント、 独自ソーシャル施策の設計・実行支援、コミュニケーション戦略の設計・実行支援等、企業価値向 上に向けたソーシャルデザインのコンサルティング業務に従事。京都大学医学研究科に所属し、 社会課題解決に向けたプロジェクトデザインに係る研究も行っている。 第2回 2015 年8月5日(水)13:30~16:30 経団連会館 5階 504号室 和魂と「用の美」の力 講 師: 国立科学博物館 産業技術史資料情報センター長 鈴木 一義 氏 <概要> 日本人が磨き上げてきたモノづくり。日本人は使う側に立つ視点と独自の美意識、感性により、単 なる機能美を超える「用の美」を、職人や匠らが無意識に人々の日常の中に、モノづくりに組み込 んできました。今、我々の日常に溢れる工業製品や技術に、その感性や価値観を伴ったモノづくり の伝統が、現場の使命感や志、心意気として連綿と受け継がれています。 わが国のものづくりの歴史的な歩み、世界に誇る現代の日本のものづくりを振り返り、未来を拓く最 先端のものづくり技術に活かしていく術を探ります。 3 [略歴] 鈴木 一義(すずき かずよし) 1957 年生まれ。81 年東京都立大学工学部機械工学科卒、83 年同大学院工学研究科材料力学 専攻修士課程修了と同時に日本 NCR 入社、技術開発部勤務を経て 87 年国立科学博物館理工 学研究部に転職。主任研究員、理工学研究部科学技術史グループ長などを経て現在は産業技 術史資料情報センター長。科学技術史研究の第一人者で、この間、「文化庁世界文化遺産」委員 のほか、経済産業省の「ロボット大賞」や「ものづくり日本大賞」などの選考委員を数多く歴任。 著書は「見て楽しむ江戸のテクノロジー」(監修=数研出版)、「20 世紀の国産車」(三樹書房) 「技術知の位相」(共著=東京大学出版会)、「からくり人形」(学研)など多数。 2015 年9月2日(水)13:30~16:30 経団連会館 5階 504号室 第3回 現場改善の力 講 師: 慶應義塾大学大学院経営学研究科特別招聘教授 柿内 幸夫 氏 <概要> イノベーションは、ある日突然起こるというよりは、現場でコツコツ積み上げてきた小さな改善の結果 が結束して起こるのではないでしょうか。日本が得意とするモノづくりの現場では、改善がイノベー ションにつながる事例がたくさん生まれています。改善を経営者と一般従業員が一緒に現場・現物 で実行するとイノベーションが生まれるのです。講座では、講師が関わってきたモノづくりの現場が、 改善を通じて、経営を変え、儲かるメーカーになってきたことを踏まえ、どのような改善がイノベーシ ョンを起こすのか、探っていきます。 [略歴] 柿内 幸夫(かきうち ゆきお) 1951 年生まれ。東京工業大学工学部卒業後、日産自動車入社。スタンフォード大学にて修士課 程修了。技術士(経営工学)、工学博士。2004 年日本経営工学会経営システム賞受賞。現在、柿 内幸夫技術士事務所所長、慶應義塾大学大学院特別招聘教授。著書「"KZ法工場改善」「儲か るメーカー改善の急所 101 項」「ちょこっと改善が企業を変える」ほか。 第4回 2015 年9月 11日(火)13:30~16:30 千葉工業大学東京スカイツリータウン®キャンパス ものごとづくりの力~ロボット・テクノロジー 講 師: 千葉工業大学常任理事 未来ロボット技術研究センター(fuRo)所長 古田 貴之 氏 <概要> 日本が誇るロボット技術は、未来をどう変えることができるのか。fuRo では「感じて考えて動く機械」で あるロボットの研究により、単に製品を作る「ものづくり」ではなく、文化そのものをつくる「ものごとづく り」を目指しています。「住宅」、「移動手段」、「街」へのロボット技術の導入により、「不自由が不自由 でなくなる社会」を実現するため、fuRo はユーザー目線で考える企業との連携を進めています。地 球環境問題や少子高齢化社会における課題を克服するためのイノベーションとは何か、千葉工業 大学の研究活動を通じて生まれた先端技術を体感しながら、考えます。 4 [略歴] 古田 貴之(ふるた たかゆき) 工学博士 1968 年、東京都生まれ。 1996 年、青山学院大学大学院理工学研究科機械工学専攻 博士後期課程中途退学後、同大学理工学部機械工学科助手。2000 年、博士(工学)取得。同年、 (独)科学技術振興機構のロボット開発グループリーダーとしてヒューマノイドロボットの開発に従事。 2003 年 6 月より現職。新たなロボット技術・産業の創造を目指し、企業との連携を積極的に行い、 新産業のシーズ育成やニーズ開拓に取り組む。2013 年に災害対応ロボット「櫻弐號(サクラニゴ ウ)」を開発、三菱重工業株式会社と技術協力協定を締結する。また、2015 年パーソナルモビリテ ィ「ILY-A(アイリー・エー)」を開発、アイシン精機株式会社と共同記者発表を行う。いずれも産学 連携の成果。2010 年 9 月に著書「不可能は、可能になる」を PHP 研究所から刊行。 第5回 2015 年10月8日(木)13:30~16:30 経団連会館 5階 503号室 ものごとづくりの力~ネイチャー・テクノロジー 講 師: 合同会社地球村研究室代表/東北大学名誉教授・博士(工学) 石田 秀輝 氏 <概要> 私たちは今、限られたエネルギーや資源で心豊かに暮らすとはどういうことなのか、真剣に考え、そ れを行政や教育、企業活動の中に活かして行かねばなりません。ただ、この解を求めるには、従来 の思考回路(フォアキャスティング思考)、から足場そのものを変えて考える(バックキャスト思考)ことが 求められます。今、求められるのは、依存型と自立型のライフスタイルの狭間に存在する『間』と言う 概念です。このような考え方を使って、いくつかのテクノロジーも生まれ始めました。無電源エアコン、 油汚れも水で落ちる表面、高効率の風力発電機などのネイチャー・テクノロジーです。ここでは、ライ フスタイルイノベーションが生み出す新しい価値を探りたいと思います。 [略歴] 石田 秀輝(いしだ ひでき) 2004 年㈱INAX(現 LIXIL)取締役 CTO(最高技術責任者)を経て東北大学教授、2014 年より現職、 ものつくりのパラダイムシフトに向けて国内外で多くの発信を続けている。特に、2004 年からは、自 然のすごさを賢く活かすあたらしいものつくり『ネイチャー・テクノロジー』を提唱、2014 年から『心豊 かな暮らし方』の上位概念である『間抜けの研究』を沖永良部島で開始した。ネイチャーテック研究 会代表、サステナブル・ソリューションズ理事長、ものつくり生命文明機構理事、アースウォッチ・ジ ャパン副理事長ほか。 近著;Nature Technology (Springer 2014)、「『超』能力を持つ生き物たち(学研 2014)、「それはエ コまちがい?」(プレスアート 2013)ほか多数。 第6回 2015 年 10 月 29 日(木)13:30~16:30 経団連会館 5 階 506 号室 社会価値提供マーケティングの力 講 師: ボナ・ヴィータ 代表取締役 菅野 誠二 氏 <概要> 消費者の価値観や生活環境の変化、限られた資源や格差等の社会問題の深刻化を背景に、コトラ ーの「マーケティング 3.0」に代表されるように、マーケティングにおいても消費者満足や事業の差別 化に加えて「どんな社会をつくりたいか」というコンセプトが重視されるようになっています。顧客の声 を聴いて共創した価値を、顧客の満足と企業収益につなげ、人々の生活や社会に変化を生み出す ためにはどうしたらいいか。ものづくり とマーケティングの技の競演で道を開く術を探ります。 5 [略歴] 菅野 誠二(かんの せいじ) 経営コンサルタント、戦略コーチ。早稲田大学法学部卒業、IMD 経営大学院 MBA。ネスレ日本、 ブエナビスタのマーケティングディレクター、マッキンゼー&カンパニー社にて経営コンサルタントと して営業戦略立案、商社のマルチメディア戦略、アパレルメーカーの新規事業戦略立案等を担当。 有限会社ボナ・ヴィータを設立し、コンサルティングによる企業の戦略立案と、アクションラーニング を通じた企業変革に携わっている。ビジネス・ブレークスルー大学教授(マーケティング)、経団連 グリーンフォーラム講師を務める。著書には、「値上げのためのマーケティング戦略」「顧客の真の 求めに応える」のほか、プレゼンテーションに関する書籍も多数。 以 上 6 経団連事業サービス 三田 行 FAX: 03-6741-0052 E-mail: [email protected] HP シリーズ講座「イノベーションのヒント」参加申込書 ふ り が な 社名・団体名 ご参加者 *回毎に参加者が 異なる場合、代表 者をご記入くださ い。 所属・役職名: 氏 名: TEL: E-mail: □今後セミナー案内等メール送信を希望しません(不要の方はレ印を) 所在地 〒 *ご請求書の送付 先となります <個別参加> □ 第 1 回 7 月 22 日(水)「ソーシャルデザインの力 」 参加回と参加費 □ 第 2 回 8 月 5日(水)「和魂と『用の美』の力」 □ 第 3 回 9 月 2日(水)「現場改善の力」 *1 名様分(税込) □ 第 4 回 9 月 11 日(金)「ものごとづくりの力~ロボット・テクノロジー」 □ 第 5 回 10 月 8日(木)「ものごとづくりの力~ネイチャー・テクノロジー」 参加希望の□欄に □ 第 6 回 10 月 29 日(木)「社会価値提供マーケティングの力」 レ印をお願いしま す 1回 28,080 円 × 回分 計 円 *事前にメールにてご連絡をさせていただく場合がございます。必ず所定欄にEメールア ドレスをご記入ください ・お預かりしました個人情報は、経団連事業サービスの個人情報保護規程に基づき、安全かつ適正に管理いた します 7
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