2015春季生活闘争方針

「自力と共闘」で勝ち取る「中小春闘」をつくろう
連合山形会長 大 泉 敏 男 経団連は1月20日に「2015年版経営労働政策委員会報告」発表した。「大企業と同等の支払い能力
を持つ中小企業は、極めて限られるであろう」と中小企業の賃上げにブレーキをかけている。非正規
労働が増えたのは、労働者の「働き方」ではなく、企業の「働かせ方」に原因があるにも関わらず、
「労
働者の働き方のニーズの多様化」を理由に非正規労働を正当化。全体として、相変わらず個別企業の
経済合理性を前面に出した内容であり、経営者側としての「社会的責任」の認識が足りないと言わざ
るを得ない。
1955年に春闘が8単産共闘(合化、炭労、私鉄、電産、紙パ、全国金属、化学同盟、電機労連)と
して始まって今年で60年であり、原点に帰って、産別自決を超えた連合全体の「共闘の力」を高める
努力が求められている。連合の力が問われる春闘となる。
2015春季生活闘争は、「率で2%以上、金額で6,000円以上」の「月例賃金引上げ」を勝ち取る闘い
である。マスコミは「中小企業や非正社員にどこまで賃上げが広がるかが、最大の焦点だ」と指摘し
ている。官製春闘2年目と揶揄されるが、1年目の官製春闘は中小に波及しなかったことは明らかで
ある。中小企業を取り巻く情勢は、全体としては依然として厳しいが、厳しいからこそ、他力本願で
はない「自らの組織の力」で賃上げを闘いとる姿勢が求められている。今年の春闘は、中小企業経営
者に対し、組合員を総結集して月例賃金引上げの「決断」を迫る闘いである。
連合山形は2013春闘、2014春闘に引き続き、前年に要求書を提出できなかった単組、交渉できな
かった単組を重点的に支援していく。単組での交渉力強化に向けて、各産別による丁寧かつ徹底した
縦軸での指導・助言もお願いしたい。連合山形及び各地域協議会は、各産別と連携しつつ、単組に繰
り返し足を運び、悩みを共有化しながら、横軸での単組指導を行っていく。また、労使首脳懇談会な
どで経営者側との対話を深めるとともに、全県春闘キャラバン「たすきリレー」で県民世論に訴えな
がら、中小の賃上げを後押ししていく。
2015春闘で粘り強い交渉を展開し、月例賃金の引き上げ、社会的問題となっている非正規労働者の
賃上げ・処遇改善を勝ち取り、組合員の結集力・求心力を高めよう。その力で、4月の統一自治体選
挙での連合山形推薦候補全員の当選を勝ち取ろう。
-1-
2015春季生活闘争方針
Ⅰ.国内を取り巻く情勢と課題
わが国は、2014年4月の消費税率引き上げに伴う消費の反動減により2014年4-6月期は年率換算
の実質GDPで対前期比▲7.3%となり、7-9月期は同▲1.6%と景気回復はもたついている。家計
消費や企業投資等の回復は依然として緩慢であり、今後の状況を引き続き注視する必要がある。急速
に進んだ円安ドル高は、原油など輸入原材料の高騰を招き、輸出数量が増えていないことから貿易赤
字は過去最大となった。
消費者物価は、昨年から続く基調的な物価上昇に加え、2014年4月の消費税率引き上げの影響もあ
り、9月の総合指数は前年同月比3.2ポイント(生鮮食品を除く総合指数で3.0ポイント)の上昇と
なっており、2014年度平均の物価上昇率は総合指数で前年度比3ポイント程度の上昇が見込まれてい
る。しかし、消費税率引き上げ影響を除いた物価上昇は1%程度と見込まれており、日銀がめざすイ
ンフレ目標2%への到達の時期は遅れると予想されている。連合は、社会保障制度改革で残された課
題の解決や国民生活の底上げ・底支えにつながる施策の実行、消費税率引き上げによって懸念される
マイナス影響の最小化などを前提に、社会保障・税一体改革関連法にもとづき適切に判断するように
政府に求めた。消費税率引き上げによる消費の抑制や内需縮小への懸念があることは事実だが、急激
な少子高齢化・人口減少社会に突入しているわが国においては、社会保障と税の一体改革は待ったな
しであり、財政健全化のためにも負担を分かち合うことが必要である。
企業業績は、輸出型製造業を中心に過去最高益を記録する企業が続出する一方で、内需型企業など
では厳しい業績になるなどまだら模様となっている。また、11月前半にはおよそ7年ぶりに1ドル
116円台に突入し、円安が進み、為替相場の激しい変動が企業業績に与える影響について慎重に推移
を見ていく必要がある。
完全失業率は2014年9月で3.6%と昨年より大幅に改善しているが、役員を除く雇用者に占める非
正規雇用比率は37.2%1と昨年以来拡大しており、雇用増は非正規雇用の増加によるところが大きい。
また、建設・医療等で人材不足が深刻化する一方で、事務では求職数が上回るなど、雇用のミスマッ
チが生じている。また、雇用環境の改善等により、2014年4-6月期の雇用者報酬(総額)は、前期
比0.6%の増加2に転じた。また、8月の一人あたり所定内給与額は前年同期比で0.8%の増3となった
が、企業規模5名以上の一般労働者の現金給与総額で見ると、ピークであった1997年と2013年の差は
▲3.8ポイント(2012年▲4.5ポイント)と縮小傾向にあるが、依然復元には至っていない。
【県内の経済状況】
山形県の景気は、一部で消費税率引き上げの影響による反動がみられるものの、基調としては緩や
かに回復している。 公共投資は高水準で推移しているほか、設備投資は増加している。個人消費は
底堅く推移しているものの、住宅投資は減少している。
生産は一進一退の動きとなっているが、雇用・所得環境は改善している。消費者物 価(除く生鮮
食品)はこのところ弱含みとなっている。
12月の県内業況判断 ( D.I.) については、製造業の「良い」超幅は縮小したものの、非製造業の「良
1 総務省「労働力調査(基本集計)平成26年(2014年)9月分」(2014年10月31日公表)
2 内閣府「四半期別GDP速報(2014年4-6月期・2次速報)」(2014年9月8日発表)
3 厚生労働省「毎月勤労統計調査 平成26年9月分結果速報」(2014年11月5日発表)
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い」超幅が拡大したため、全産業では+7 と前回調査と同水準となった。
製造業 では、電気機械は改善したものの、食料品、繊維、鉄鋼、はん用・生産用・業務用機械が
悪化したため、全体では+4 と前回調査比▲11 ポイントの悪化となった。悪化幅は前回予測(▲4
ポイントの悪化)を上回った。
非製造業では、対事業所サービスは悪化したものの、建設、卸・小売、運輸、電気・ガス、宿泊・
飲食・対個人サービスなどが改善したため、全体では+10 と前回調査比+10 ポイントの改善。改善
幅は前回予測(+4 ポイントの改善)を上回った。
先行き(3月予測)は、非製造業が悪化するため、全産業では+5 と「良い」超幅が▲2 ポイン
ト縮小する予測である。
【県内の雇用動向】
10月の新規求人数[パートタイムを含む全数](原数値)は、10,331人で、前年同月と比較すると
1.02%増となり、2か月連続で増加した。
これを主な産業別にみると、製造業(1,399人、同13.0%増)、医療・福祉(1,734人、同6.3%増)
等で増加し、建設業(966人、同9.6%減)
、運輸業・郵便業(419人、同9.1%減)、卸売業・小売業
(1,578人、同8.1%減)、宿泊業、飲食サービス業(765人、同6.9%減)、サービス業(1,423人、同
24.7%減)等で減少となった。
製造業の内訳については、食料品、飲料・たばこ・飼料製造業(442人、同4.5%増)、繊維工業(144
人、同6.7%増)、金属製品製造業(86人、同24.6%増)、生産用機械器具製造業(78人、同6.8%増)、
電子部品・デバイス・電子回路製造業(74人、同12.1%増)、電気機械器具製造業(73人、同5.8%増)、
輸送用機械器具製造業(45人、同125.0%増)等で増加となり、製造業全体では14か月連続で増加と
なった。
なお、正社員に係る新規求人数は、3,870人で、前年同月と比較すると6.64%増となり、新規求人
数に占める割合は、37.46%で、前年同月と比較すると1.98ポイント上回った。
有効求人数〔季節調整値〕は、24,836人で、前月に比べ1.82%の増加となり4か月ぶりに増加となっ
た。
また、原数値[パートタイムを含む全数]は、26,237人で、前年同月と比較すると0.94%増となり
56か月連続で増加となった。
10月の有効求人倍率〔季節調整値〕は、1.18倍となり、前月を0.02ポイント上回った。
また、原数値[パートタイムを含む全数]は、1.27倍となり、前年同月を0.16ポイント上回り、57
か月連続で上昇した。
正社員に係る有効求人倍率(原数値)は、0.66倍となり、前年同月を0.11ポイント上回った。
Ⅱ.春季生活闘争の位置付けとミニマム課題
1.2015春季生活闘争の位置付け
2015春季生活闘争では、すべての組合が重点的に取り組む課題として「賃上げ」「時短」「政策・制
度実現の取り組み」を「3本柱」として位置づけ、これらの取り組みを通じ「底上げ・底支え」「格
差是正」の実現と、「デフレからの脱却」と「経済の好循環実現」に向けて全力を尽くす。
2015春季生活闘争は、賃金相場の波及力を高め、未組織労働者も含め広く社会全体の底上げ・底支
えをはかり、格差の是正(規模間、正規・非正規間、男女間)に全力を尽くすことである。そのため
に、賃金の上げ幅のみならず、賃金の絶対額を重視した要求の組み立てを行う必要がある。
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また、地域経済の活性化や地域との連携をはかることは、中小や地場企業における賃上げを実現さ
せるためにも重要であり、フォーラムを開催するなど、広く社会に向けた運動を展開していくことと
する。また、昨年に引き続き、公正取引の実現や公契約条例の拡大などについて、政策・制度実現の
取り組みに加え、社会に対するアピール活動も積極的に行っていく。
企業規模間、正規・非正規間、男女間などに存在する賃金等の格差はさらに拡大し、待ったなしの
状況にある。格差の実態把握を行いつつ、大手組合の中小組合等への支援等を含む是正に向けた実効
性のある取り組みを行っていくことが必要である。
家計消費の回復が求められる中、物価上昇局面にあることや経済成長をけん引するためにも賃上げ
を継続的に行っていくことが「デフレからの脱却」と「経済の好循環実現」のために必要である。足
元で物価は継続的に上昇しており、働く者の実質的な生活は十分に改善したとはいえない状況を踏ま
え、賃上げ要求については、その上げ幅の議論とともに、生活できる賃金水準や、仕事の内容や役割
などに見合った納得できる賃金水準を求めていくこととする。また、可処分所得の維持・向上など、
労使の賃金交渉だけでは解決できない社会保障や税等に関する問題については、「政策・制度実現の
取り組み」を通じて解決をはかっていく必要がある。
こうした状況を総合的に勘案し、賃金の引き上げについては、定期昇給・賃金カーブ維持相当分の
確保を前提とし、過年度の消費者物価上昇分や企業収益の適正な分配の観点、経済の好循環を実現し
ていく社会的役割と責任を踏まえ、すべての構成組織が取り組みを推進していくことを重視し2%以
上の要求を掲げ獲得をめざし、取り組みを進めていく(定期昇給相当額と賃上げ額を加えた要求は
4%以上とする)。
また、
「時短」についても重点的に取り組む必要がある。約10年にわたり連合主要組合の年間総実
労働時間は2000時間台に高止まりしており、労使で長時間労働の是正を実現させ、労働安全衛生面や
健康確保の観点で過重労働対策を進めていく必要がある。加えて、超少子高齢・人口減少社会の中で、
仕事・睡眠の時間に加え「社会生活の時間」の確保を行ったうえで、育児・介護・家事や、地域の中
で社会的な責任を果たす時間に充てることも重要になっており、そうした観点も含め「ワーク・ライ
フ・バランス社会」の実現に向けた取り組みを今まで以上に推し進めることが必要である。
2.「ミニマム運動課題」への取り組み
⑴ すべての組合が取り組むミニマム運動課題を以下のように5点設定する。
① 賃金制度の確立・整備
② 賃金カーブ維持分および賃上げ(格差是正分)の明示と確保
③ 非正規労働者を含めたすべての労働者を対象とした処遇改善
④ 企業内最低賃金協定の締結拡大と水準の引き上げ
⑤ 産業実態をふまえた総実労働時間の縮減、時間外・休日労働の割増率の引き上げ
⑵ 地域ミニマムの取り組み
① 地域間や企業間の格差是正と県内賃金水準の底上げをはかり、低賃金県からの脱却をはかる
ために、最低基準(ミニマム)を設定し、県内では「これ以下では働かない。働かせない」運
動を展開していく。
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② ミニマム設定額の推移
年齢
18歳
20歳
25歳
27歳
30歳
35歳
40歳
45歳
2015年設定額
144,500
149,000
162,400
168,500
177,800
192,600
204,800
212,000
2014年設定額
147,000
150,300
161,600
167,200
176,100
191,200
205,100
215,500
2013年設定額
147,600円
149,000円
157,500円
162,600円
171,200円
186,900円
201,400円
212,000円
2012年設定額
145,900円
148,900円
160,100円
165,800円
175,000円
190,800円
205,300円
215,800円
2011年設定額
147,200円
150,900円
158,000円
163,400円
172,900円
190,600円
207,500円
219,200円
2015年「地域ミニマム」額設定の考え方
2014年秋に実施した連合山形加盟中小組合員の賃金実態調査に基づき、2015年「地域ミニマム」
設定額(案)を以下のとおり設定する。
① 調査結果、賃金特性値を考慮し18歳、20歳、25歳、27歳、30歳、35歳、40歳、45歳の8ポイ
ント別に設定する。
② 設定の基礎ベースを全産業男女計とし、第1十分位の第3次回帰値とする。
③ ミニマム設定額については、2015年4月度からとし、明年3月末までの期間に、それぞれの
年齢の額に達することとする。
④ 2015年「地域ミニマム」設定額
年齢
平均
18歳
20歳
25歳
27歳
30歳
35歳
40歳
45歳
146,900
154,900
191,700
202,200
202,000
226,300
256,900
271,300
第1
十分位
140,000
143,000
168,200
174,700
170,300
182,700
201,800
186,800
第3次
回帰 A
142,600
146,900
160,000
165,900
174,900
189,300
201,100
208,000
賃上げ
率 B
1.30%
1.38%
1.46%
1.55%
1.63%
1.72%
1.81%
1.89%
年齢
比率
75%
80%
85%
90%
95%
100%
105%
110%
A×(1+
B/100
144,454
148,927
162,336
168,471
177,751
192,556
204,740
211,931
ミニマム
額
144,500
149,000
162,400
168,500
177,800
192,600
204,800
212,000
1歳当り
上 昇 額
2,250
2,680
3,050
3,100
2,960
2,440
1,440
Ⅲ.2015春季生活闘争の具体的な要求内容
1.連合本部2015春季生活闘争「3本柱」
2015春季生活闘争で取り組む「賃上げ」「時短」「政策・制度実現の取り組み」の「3本柱」による
「底上げ・底支え」「格差是正」の実現と、「デフレからの脱却」と「経済の好循環実現」に向けた要
求項目については、以下の通りとする。
「デフレからの脱却」
「経済の好循環実現」 「底上げ・底支え」「格差是正」の実現に
に向けて
向けて
賃上げ
⇨ すべての組合が月例賃金にこだわり、 ⇨ 中小共闘は10,500円以上の要求を掲
2%以上の賃上げを求める
げるとともに、
「最低到達水準」を設定し、
この水準を上回ることとする
⇨ 企業内最低賃金協定の適用労働者の
拡大をはかるとともに、賃金の底上げ
と格差是正をはかるために、仕事内容
にふさわしい水準で協定化を行う
⇨ 非正規共闘は、正社員との均等処遇
をめざす
⇨ 職場における男女平等の実現をはか
る
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時短
政策・制
度実現の
取り組み
⇨ 長時間労働の抑制などワーク・ライフ・ ⇨ 中小企業における労働時間週44時間
バランス社会の実現をめざす
を40時間に縮減
⇨ 総実労働時間1800時間への取り組み ⇨ 中小企業超過労働時間割増率につい
を加速する
て、月60時間超部分を50%とする
⇨ 36協定特別条項の上限時間設定に関
する協議を推進
⇨ コンプライアンスの徹底はもとより
ワークルールの改善をはかる
⇨ 経済の好循環に向けた産業政策と雇用政策の一体的推進
⇨ 雇用の安定と公正労働条件の確保
⇨ 「全世代支援型」社会保障制度のさらなる推進
⇨ 「公平・連帯・納得」の税制改革の実現
⇨ 非正規公務員の処遇改善と公契約適正化の推進
2.連合本部の賃上げ要求内容
組合員の賃金水準の低下を防ぎ、改善をめざすには、引き上げ幅だけの取り組みでは不十分であり、
中小共闘として以下の要求を掲げ、賃金の底上げ、格差是正をめざす。
⑴ 賃金引き上げ要求目安
過年度物価上昇相当分の確保とともに、「格差是正」「底上げ・底支え」をさらに前進させてい
くことが重要である。具体的な賃上げ目標は、従前と同様、中小組合の平均賃金を基準とした引
き上げ額をベースとした上で、「格差是正」「底上げ・底支え」をはかる観点で、連合加盟組合平
均賃金との格差の拡大を解消する水準を設定する。すなわち、連合加盟組合全体平均賃金水準
の2%相当額との差額を上乗せした金額を賃上げ水準目標(6,000円)とし、賃金カーブ維持分
(4,500円)を含め総額で10,500円以上を目安に賃金引き上げを求める4。
⑵ 最低到達水準
連合リビングウェイジにおける単身世帯および2人世帯(父子家庭)の水準をクリアすること
をめざす。
なお、構成組織は産業実態を踏まえつつ到達水準目標を設定する。
⑶ 賃金カーブ維持分の確保
賃金制度がない中小企業も含め、最低限の生活水準保障である賃金カーブ維持分は必ず確保す
る。
⑷ 地方における賃金相場波及の取り組み
中小の賃金水準は、地方における水準(地場相場)に少なからず影響されるが、今回設定した
最低到達水準をクリアすることと、これまでの地域ミニマム賃金の設定の経過を踏まえつつ、地
場賃金水準の開示(特性値)に注力し、地域における職種別賃金の相場観を高める運動を進めて
いく。
3.連合山形の賃上げ要求内容
① すべての連合山形加盟組合は、月例賃金にこだわる闘いを進め、賃金カーブ維持相当分を確保
し、過年度物価上昇分はもとより、生産性向上分、格差是正分としての賃金改善分2%以上の要
4 非正規労働者を中心とする時給の引き上げについては、「平成25年賃金構造基本統計調査(全国)」の所定内実労
働時間数全国平均(163時間)で除した時間額は5,000円の場合31円、6,000円の場合37円となる。単純に上げ幅のみ
で表記すると2%以上となる。なお、非正規労働者の正規労働者との均等を重視した取り組みをはかる観点からは、
最低到達水準を維持する取り組みや賃金制度整備の取り組み推進が考えられる。
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求を掲げ、「底上げ・底支え」「格差是正」に全力をあげる。
2014年連合山形中小組合賃金実態調査結果、平均賃金250,212円の2%は5,000円であるが、
連合加盟組合全体平均賃金水準の2%相当額が6,000円であることから、その差額1,000円を格
差是正分として上乗せした金額6,000円を賃上げ水準目標とする。
賃金カーブ維持分+賃上げ6,000円以上
② 賃金カーブ維持分の算定が可能な組合は、その維持原資を労使で確認する。
③ 賃金カーブ維持分の算定が困難な組合は、賃金カーブ維持相当分を4,300円※とし、4,300円
+賃上げ6,000円の10,300円以上を要求する。
※4,300円の考え方
2014年連合山形中小組合賃金実態調査(全産業・男女計)中位数の18歳から45歳の1歳
間の平均間差額は、4,300円である。
(260,600円-145,500円)÷27≒4,300円
45歳中位数 18歳中位数
④ 連合山形の標準到達目標 ※(参考)
20歳
25歳
27歳
30歳
35歳
40歳
45歳
全産業
173,400円
213,800円
230,100円
253,900円
291,700円
325,400円
353,500円
20歳
25歳
27歳
30歳
35歳
40歳
45歳
製造業
173,200円
214,900円
232,000円
257,400円
297,600円
333,100円
361,200円
商業・サービス
178,300円
190,800円
194,300円
212,500円
262,700円
277,600円
293,200円
※ 考え方 2014年連合山形中小組合賃金実態調査による第9十分位3次回帰値をもとに算
出する。なお、参考の「商業・サービス」は、データ数が少ないため25歳値は24
歳第9十分位で算出した数値。
⑤ 連合山形の最低到達目標 ※(参考)
20歳
25歳
27歳
30歳
35歳
40歳
45歳
全産業
160,300円
182,500円
192,500円
207,800円
232,800円
254,700円
270,200円
20歳
25歳
27歳
30歳
35歳
40歳
45歳
製造業
160,100円
183,200円
193,400円
209,100円
234,800円
257,400円
274,900円
商業・サービス
165,000円
186,800円
194,100円
203,800円
218,700円
234,600円
252,700円
※ 考え方 2014年連合山形中小組合賃金実態調査による中位3次回帰値をもとに算出する。
Ⅳ.各課題の具体的取り組み
1.運動の両輪としての政策・制度実現の取り組み
「2015年度 政策・制度実現の取り組み」と「2015春季生活闘争における労働条件改善の取り組み」
を「運動の両輪」として、すべての労働者を対象にした生活改善・格差是正の以下の取り組みを
強力に進める。
⑴ 経済の好循環に向けた産業政策と雇用政策の一体的推進
-7-
⑵ 雇用の安定と公正労働条件の確保
⑶ 「全世代支援型」社会保障制度のさらなる推進
⑷ 「公平・連帯・納得」の税制改革の実現
⑸ 非正規公務員の処遇改善と公契約適正化の推進
2.非正規労働者の労働条件改善等の取り組み
⑴ 賃金(時給)の引き上げの取り組み
時給の引き上げの取り組みは、地域特性や職種を考慮しながら正社員との均等処遇の実現と社
会的な波及を強めるため、連合が掲げる「誰もが時給1,000円」をはじめ次のいずれかの取り組
みを展開する。
① 正社員との均等処遇実現に向けた取り組みの第一弾として、構成組織は現状を踏まえ中期的
に「都道府県ごとの連合リビングウェイジ」を上回る水準となるよう指導を強化する。
② 正社員との均等処遇をはかるためにも、昇給ルールの導入・明確化の取り組みを強化する。
昇給ルールが確立されている場合は、その昇給分を確保する。
③ 時給の引き上げについては、中小共闘の賃金引き上げ目安を時給換算した37円5を目安に求
めていく。なお、月給制の非正規労働者の賃金については正社員との均等処遇の観点から改善
を求める。
④ 時間給目標額および引き上げ目標額
a.時間あたりの賃金目標値[山形県の連合リビングウェイジ額(法定労働時間数換算)]
850円以上 ( 昨年同額 )
b.引き上げ額 37円(前年比+7円)
⑵ 均等処遇実現を含めた総合的な労働条件向上への取り組み
すべての構成組織・単組は、組織化の状況に区別なく、労働者派遣法、労働契約法の趣旨や、
改正パートタイム労働法に則った取り組みを展開するとともに、組合員・従業員に対して、労働
基準法等、基本的なワークルールの周知・徹底をはかる。
具体的な要求項目については、「パート・有期契約労働者等の組織化・処遇改善」取り組み事
例集(2014年10月発行)などを活用して検討する。
また、パート・契約社員・派遣労働者等、非正規労働者の受け入れに関する労使協議などを実
施するとともに、職場における働き方の実態やニーズに応じて、重点項目を基本に、均等処遇実
現をめざした総合的な労働条件向上へ向けた取り組みを推進する。
【2015重点項目】(★は最重点項目)
〈雇用安定に関する項目〉
① 正社員への転換ルールの導入促進・明確化
② 無期労働契約への転換促進
〈均等処遇に関する事項〉
① 昇給ルールの導入・明確化
② 一時金の支給★
5 正社員との均等処遇をめざし、中小共闘が掲げた賃上げ水準目標6,000円を時給換算した額(時給換算にあたって
は、「平成25年賃金構造基本統計調査(全国)」の所定内実労働時間数全国平均(163時間)を用いた)。
-8-
③ 福利厚生全般および安全管理に関する取り組み
④ 社会保険の加入状況の点検と取得促進6
⑤ 職場におけるワークルールの徹底により、年次有給休暇の取得促進をはかる★
⑶ 「職場から始めよう運動」の取り組み
組合員であるか否かを問わず、同じ職場で働く仲間の労働条件改善を進めるために、それぞれ
の職場や地域の実態を踏まえて、通年的に推進する「職場から始めよう運動」の徹底した取り組
みを促進する。
3.男女平等参画社会実現に向けた取り組みと均等待遇の実現
⑴ 職場における男女平等の実現
男女平等社会実現に向け、春季生活闘争においても、すべての組合が第4次男女平等参画推進
計画で確認した目標の達成に向けて取り組みを進めていく。
① 「連合・男女雇用機会均等法改正施行規則等を職場にいかす取り組み指針」および「男女の
雇用平等をすすめるためのチェックシート(改訂版)」にもとづき、改正男女雇用機会均等法
の定着・点検を行う。交渉・協議にあたっては、できる限り実証的なデータに基づく根拠を示
し、改善を求めていく。
② 女性の昇進・昇格の遅れ、配置や仕事の配分が男女で異なることなど、男女間における賃金
格差の背景と状況を実証的に点検し、分析に基づき積極的な差別是正措置(ポジティブ・アク
ション)により改善をはかる。
③ 各単組の賃金データに基づいて男女別・年齢毎の賃金分布を把握して「見える化」
(賃金プロッ
ト手法など)をはかるとともに問題点を点検し、改善へ向けた取り組みを進める。
④ 住民票上の「世帯主」を要件とすることは、支給が一方の性に偏り、実質的な間接差別とな
ることから、生活関連手当の支給等(福利厚生、家族手当)における「世帯主」要件の廃止に
ついて取り組む。
※夫婦の場合、住民票上の「世帯主」を支給要件とせず、どちらか申請した方とするこ と。
また、女性だけに証明書類を請求することは間接差別とされており、相方が受給していなけ
れば支給要件とするよう是正を求める。
4.ワーク ・ ライフ・バランス実現のための取り組み
⑴ 総実労働時間短縮の取り組み
① 連合中期時短方針(2007年7月中執確認)を踏まえた展開を継続して行う。
a.年間所定労働時間2,000時間を上回る組合は、2,000時間以下とする。
b.年次有給休暇の初年度付与日数を15日以上とし、有給休暇の取得日数の低い組合員の取得
促進をはかる。なお、年次有給休暇の取得促進の取り組みを強化する必要があるが、取り組
みにあたっては労働時間等見直しガイドラインも活用する。
6 本来社会保険が適用されるべきパート労働者などの把握と適用を求める。
(※厚生年金保険法・健康保険法の改正による短時間労働者への適用が平成28年10月1日から拡大される。以前
からの適用対象者 ( 1日または1週間の所定労働時間およびひと月の所定労働日数が通常の就労者のおおむね4分
の3以上である者 ) に加え、以下①~⑤をすべて満たすパート労働者も適用対象者となる。①1週間の所定労働時
間が、20時間以上あること②月額賃金が8万8000円以上(年収が106万円以上)あること③継続して1年以上雇用さ
れることが見込まれること④学生でないこと⑤従業員数が501人以上の企業で雇用されていること)
-9-
c.時間外労働等の割増率が法定割増率と同水準にとどまっている組合は、上積みをはかる。
② 労働時間規制の取り組み(三六協定(特別条項付協定)の点検、適正化等の取り組み、イン
ターバル規制等)や過重労働対策、不払い残業撲滅の取り組みを進める。
a.労働時間の上限規制(特別条項付き三六協定)を行い、その範囲内に収めることを徹底す
る。また、インターバル規制(終業と始業の間の睡眠、食事などの生活時間を確保)等を設
けるなど、健康を確保する観点から過重労働を是正する。
b.休日増をはじめとする所定労働時間の短縮、労働時間管理の徹底など、産業の実態に合わ
せた取り組みを推進する。
c.ホワイトカラーエグゼンプションを阻止するためにも不払い残業撲滅の取り組みを強化す
る。
③ 時間外割増率の引き上げ
労基法改正に伴う労働協約整備への対応方針にもとづき、割増率については、以下の水準を
めざして引き上げをはかり、代替休暇制度については導入しないことを基本とする。また、時
間単位の年次有給休暇の取得については、日単位の取得が阻害されないことを前提に、労使協
定の締結を進める。
a.時間外労働が月45時間以下30%以上
b.時間外労働が月45時間超50%以上(対象期間が3ヵ月を超える1年単位の変形労働時間制
は、月42時間超を50%以上)
c.休日50%以上
d.労働基準法第138条に規定する中小事業主については、当分の間、月60時間を超える時間
外労働に対する割増賃金率(50%以上)の適用除外となっているが、一般事業主と同様の水
準での労使協定の締結を求める。
⑵ 両立支援の促進(育児・介護休業法、次世代育成支援対策推進法)
① 仕事と生活の両立支援の促進に向けた労働組合の方針を明確にし、労使協議を通じてその必
要性と重要性を確認する。
② 改正育児・介護休業法の定着に向け、以下の課題に取り組む。
a.法令遵守を点検し、組合員に対し周知を行うとともに、両立支援策の拡充の観点から、こ
れを上回る内容への拡充について労働協約の改定に取り組む。
b.育児休業、介護休業、子の看護休暇、短時間勤務、所定外労働の免除や介護休暇制度の申
し出・利用などにより不利益な取り扱いが行われていないか労使で点検・検証を行う。
c.不利益取り扱いの禁止については、労働協約の改定などルール化に取り組み、その内容を
組合員に対し周知・徹底する。
d.女性の就業継続率の向上や男女のワーク・ライフ・バランスの観点から、男性の育児休業
取得促進に取り組む。
e.非正規労働者へ制度の適用を拡充する。
③ マタニティハラスメントを防止するためにも、妊産婦保護制度や母性健康管理の周知につい
て点検する。また、妊娠・出産およびこれに関わる制度を利用したことによる不利益取り扱い
の禁止を徹底する。
④ 次世代育成支援対策推進法における一般および特定事業主行動計画の策定を労使で取り組む。
その際は、計画期間、目標、実施方法・体制などを確認し、行動計画の実現による次世代認定
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マーク「くるみん」の取得をめざす。
5.ワークルールの取り組み
ワークルールの取り組みについては、「重要労働関係法(改正派遣法・改正労働契約法・改正高
齢法)成立に伴う今後の取り組みについて」(2012.10.18第13回中央執行委員会確認。以下、「今後
の取り組み」という。)等を踏まえ、以下の取り組みを進める。すなわち、正規労働者はもとよりパー
ト・有期契約・派遣・請負労働者などもワークルールの適切な運用のもとで働くことができるよう、
2012年改正労働者派遣法への的確な対応をはじめ、2012年改正労働契約法、パートタイム労働法を
はじめとする労働関係法令の改正趣旨を踏まえた遵守徹底等に取り組む。
⑴ 2012年改正労働者派遣法に関する取り組みについて
2012年改正労働者派遣法に関する取り組みについては、
「今後の取り組み」を踏まえ、引き続き、
法令順守の点検・周知、労働協約の整備に向けた取り組みを進める。
また、派遣先労働組合は、派遣労働者の受け入れや労働条件への関与を強化する。特に、現行
の「一般業務で1年超の派遣を受け入れようとする場合の派遣先の過半数労働組合等への通知・
意見聴取義務」については、その趣旨を理解した上で、いっそう適切な対応を行うよう取り組み
を進める。
⑵ 2012年改正労働契約法に関する取り組みについて
2012年改正労働契約法に関する取り組みについては、「今後の取り組み」を踏まえ、引き続き、
無期転換促進の取り組み、無期転換後の労働条件の対応、クーリング期間の悪用防止、労働条件
の是正に向けた取り組みを進める。
⑶ 2012年改正高年齢者雇用安定法に関する取り組みについて
2012年改正高年齢者雇用安定法に関する取り組みについて、継続雇用制度を導入し、改正法の
経過措置にもとづき、その対象者の基準を労使協定で設定している場合は、「今後の取り組み」
を踏まえ、希望者全員を対象とした65歳までの継続雇用とする労働協約の締結に向けて取り組む。
⑷ 障害者雇用促進法に関する取り組みについて
障害者雇用促進法に定める法定雇用率 (1.8%⇒2.0% ) 引き上げへ的確に対応するとともに、
2013年の通常国会で成立した改正障害者雇用促進法(差別禁止と合理的配慮の提供義務について
は2016年4月施行、精神障がい者を雇用義務制度の対象とすることについては2018年4月施行)
も踏まえ、障がい者が働きやすい職場づくりへの取り組みを進める。
⑸ 労働時間法制に関する取り組みについて
労働時間法制に関する取り組みについては、「労働時間法制の見直しにあたっての連合の考え
方」(2013.10.24第1回中央執行委員会確認)及び「『労働時間法制の見直しにあたっての連合の
考え方』の補強について」(2014.8.22第11回中央執行委員会確認)等を踏まえ、労働者の健康・
安全を確保するとともにワーク・ライフ・バランスを保障するため、①中小企業における月60時
間を超える割増賃金率の50%以上への引き上げ、②休息時間(勤務間インターバル)規制の導入、
③特別条項付き36協定を適用する場合における構成組織毎の年間上限時間の設定、④36協定の遵
守状況等の点検(管理監督者の範囲設定にかかる点検を含む)とそれを踏まえた労使協議の実施、
に向けて、労働協約の整備など、健康で働き続けられる労働時間の実現に向けた取り組みを進め
る。
-11-
⑹ 快適な職場づくり
快適な職場づくりについては、「『改正労働安全衛生法』に関する連合の取り組みについて」
(2014.6.19第9回中央執行委員会確認)を踏まえ、労働災害のリスクを低減し、快適な職場づ
くりを推進するとともに、長時間・過重労働対策、メンタルヘルス対策、パワーハラスメント対
策なども含め、労働安全衛生法などの法令遵守と安全配慮義務の履行に向けた取り組みを進める。
⑺ 過半数代表制の適切な運用について
過半数代表制については、「『過半数代表制』の適切な運用に向けた制度整備等に関する連合の
考え方」(2014.7.17第10回中央執行委員会確認)を踏まえ、選出手続の厳格化等に向けた取り組
みを進める。
すなわち、少数組合においては、過半数代表者の選出手続の厳格化をはかるとともに当該手続
きを積極的に活用し、過半数代表者の選挙が行われる場合には自ら立候補者を立てる等の取り組
みを進める。(なお、少数組合は上記取り組み等を通じ自らの組織拡大に努め、過半数労働組合
化をめざすこととする。)
一方、過半数労働組合においては、非組合員である労働者の意見についても適切に聴取・把握
を行い、自らの「過半数代表」としての行動に反映する取り組みを進める。
また、関連会社を有する企業の労働組合においては、企業グループ内のコンプライアンス強化
及び組織拡大をはかる観点から、①関連会社を組織化していない場合にはその組織化、②関連会
社を組織化しているものの少数組合である場合には過半数労働組合化、に向けた取り組みをそれ
ぞれ進める。
-12-
Ⅴ.闘いの進め方
1.闘争体制の確立
⑴ 闘争委員会の設置
2015年1月6日の「第2回執行委員会」で闘争体制を確立する。
⑵ 闘争委員会の構成
役 職 名
委
員
氏名
担当グループ
長
大 泉 敏 男
総括
副 委 員 長
細 谷 眞
総括補佐(Aグループ)
副 委 員 長
熊 沢 年 啓
総括補佐(Aグループ)
副 委 員 長
小 口 裕 之
総括補佐(Dグループ)
副 委 員 長
齋 藤 健
総括補佐(Cグループ)
副 委 員 長
岡 田 新 一
総括補佐(Dグループ)
副 委 員 長
千 場 一 弘
総括補佐(Dグループ)
副 委 員 長
設 樂 正
総括補佐(Cグループ)
副 委 員 長
角 谷 俊 一
総括補佐(Cグループ)
副 委 員 長
水 戸 吉 一
総括補佐(Bグループ)
事 務 局 長
森 俊 幸
総合企画
副事務局長
舘 内 悟
総合企画
副事務局長
小 川 修 平
総合企画
事 務 局 員
高 橋 和 美
総合企画
事 務 局 員
柏 木 実
総合企画
事 務 局 員
鈴 木 正 弘
総合企画
事 務 局 員
草 刈 百 合
総合企画
委
員
浦 瀧 靖 裕
Aグループ
委
員
井 上 雄 吾
Aグループ
委
員
長 岡 敦 夫
Cグループ
委
員
丹 野 忍
Cグループ
委
員
佐 藤 修 一
Aグループ
委
員
近 藤 雅 彦
Cグループ
委
員
大 沼 信 之
Aグループ
委
員
皆 本 起 良
Bグループ
委
員
高 橋 末 雄
Bグループ
委
員
大 場 暁
Bグループ
委
員
伊 藤 功
Dグループ
委
員
佐 藤 克
Dグループ
委
員
石 沢 芳 一
Dグループ
委
員
佐 藤 剛
Dグループ
委
員
原 田 薫
Dグループ
委
員
今 野 朋 明
Dグループ
委
員
逸 見 研
Dグループ
委
員
佐々木久美子
Dグループ
委
員
加 藤 星 美
Cグループ
委
員
加 藤 理
Cグループ
委
員
本 間 光 祐
Dグループ
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グループ別区分
金 属
Aグループ
交通・運輸
Bグループ
化学・繊維・食品・資源エネルギー
サービス・一般、商業・流通、金融・保険、情報・出版
Cグループ
公務(官公部門)
Dグループ
⑶ 中小労組と連合山形・地域協議会の連携を深め、中小労組の運動強化をはかる。具体的には、
2014春季生活闘争で要求書未提出単組や妥結報告のない単組を構成組織の重点単組として、構成
組織と連合山形の各地域協議会が連携し、要求書の提出をはじめとする春闘の取り組みを支援す
る。
⑷ 部門別連絡会を設置し、部門ごとの産業状況の的確な把握と要求設定と結果の有効波及をめざ
す。
2.要求書の提出
すべての組合は、2015年2月末日までに要求書を提出する。
3.闘いの山場の設定
県内中小集中第1次回答ゾーン 2015年3月23日(月)~3月27日(金)
第2次回答ゾーン 3月30日(月)~4月3日(金)
4.要求・回答の結果報告
賃上げ、一時金、企業内最賃の要求・妥結状況と総実労働時間実績について、別途依頼の期日ま
で報告する。
5.具体的な運動
⑴ 産別懇談会
① 日 時 2015年1月21日(水)10:00~
② 場 所 大手門パルズ 3階「すみれ」
③ 出 席 者 自動車総連、電機連合、UAゼンセン、JAM、交通労連、運輸労連、情報
労連の各代表者
⑵ 討論集会
① 日 時 2015年2月3日(火)14:30~
② 場 所 大手門パルズ 3階
⑶ 県民アピール「相談ダイヤルキャンペーンチラシ」の配布
① 配布枚数 130,000枚
② 配布時期 2015年2月10日(火)まで
③ 配布方法 各地域協議会で行い原則手配りとする。
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④ 地協別配布枚数
酒田飽海地協 15,000枚 北西村山地協 20,000枚
鶴岡田川地協 15,000枚 山 形 地 協 45,000枚
新庄最上地協 15,000枚 置 賜 地 協 20,000枚
⑷ 県内一斉ノー残業ウィーク
① 日 時 2015年2月第4週(2月16日の週)
② ノー残業日の設定と職場点検活動をおこなう。
⑸ 2015春季生活闘争「なんでも労働相談ダイヤル」の実施
① 実施時期 2015年2月12日(木)~15日(日)
② 設置場所 連合山形「事務局」
フリーダイヤル 0120-154-052
③ 相談員の配置 連合山形専従役職員および各構成組織からの応援。
⑹ 「連合山形・経済経営団体懇談会」の実施
① 日 時 2015年2月4日(水)15:30~
② 会 場 山形グランドホテル
③ 出 席 者 連合山形三役および経済経営団体代表者
⑺ 部門連絡会(業種間・産業間)の実施
部門別連絡会の交流会を2月から実施する。
特に「①賃上げ②時短(時間外の割増賃金率)」については共通の課題とする。
部門連絡会は次の4つである。
①金属グループ、②交通・運輸グループ、③化学・繊維・食品・資源エネルギー・サービス・一般、
商業・流通、金融・保険、情報・出版、④官公労グループ。
〈各部門別連絡会交流会〉
日 時 2015年2月中旬~3月中旬
もち方 部門ごとに企画実施する。
⑻ 連合山形「県都総決起集会」
① 日 時 2015年3月7日(土)13:00~16:00
② 内 容 デモ行進→総決起集会
③ デモ集合 第二公園
④ 集会場所 山銀ホール(山形県民会館)
⑼ 春季生活闘争県内キャンペーンとキャラバン行動(タスキリレー)
① キャンペーン内容 地域協議会間でのタスキリレーを行い、運動の拡がりと繋がりをつく
る。
② タスキリレー(案) 鶴岡田川⇒酒田飽海⇒新庄最上⇒北西村山⇒山形⇒置賜⇒連合山形
(案)
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③ 時 期 2015年3月上旬~3月下旬
⑽ 毎月の街頭行動
① 日 時 毎月の初旬(2月~4月)
② 内 容 「春季生活闘争の情勢と課題」「政策制度実現」について街頭にて市民に対
するアピール行動を行う。
⑾ 青年・女性アピール行動
① 女 性(女性学習会)
☆日 時 2015年3月7日(土)
☆場 所 大手門パルズ
☆内 容 学習会とデモ行進
② 女 性(国際女性デーキャンペーン)
☆日 時 2015年3月7日(土)
☆場 所 山形市七日町周辺
☆内 容 バラとチラシ配布
③ 青 年(青年委員会スプリングアクション)
☆日 時 2015年3月7日(土)
☆場 所 大手門パルズ
☆内 容 学習会とデモ行進
⑿ 元気を出そう!中小労組のつどい
① 日 時 2015年2月16日(月)
② 内 容 中小労働運動セミナー
懇親会
③ 場 所 大手門パルズ
⒀ 各地協での取り組み
地協の独自性を発揮し、地場中小組合との連携を一層深め支援強化することに留意しながら、
下記のメニューにこだわらず実施する。特に、もち方についてマンネリ化を脱し工夫する。
① 「討論集会」「講演会」「シンポジウム」「学習会」等の開催。
連合2015年春季生活闘争方針の理解と、地域課題の確認や地域共闘の理解を深める。
② 「街宣行動」の実施
街宣行動でチラシ配布をすることにより、県民に協力議員団と一緒に春季生活闘争をアピー
ルする。
③ 「中小労組懇談会」の実施
地場中小労組運動の交流や企業や情勢分析等の学習の場とする。(2月中~下旬)
④ 「職場対話交流集会」の実施
職場執行部との交流対話を実施する。
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⑤ 「中小労組支援集会」の実施
2015年4月第3週(14日の週)に、県内一斉の中小労組支援の集会を各地協毎に開催する。
⒁ 広報教宣活動の展開
① 闘争情報の把握と情報の発行
各構成組織・地協は積極的な情報開示に努める。連合山形はホームページなどを活用し、情
報の提供に努める。
② マスメディアの活用や街頭宣伝など
テレビ、ラジオの活用や街宣車や街頭チラシなどによる宣伝を考えていく。
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