平成 26 年度事業報告書 - 一般社団法人 日本身体障がい者水泳連盟

平成 26 年度事業報告書
(平成 26 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日まで)
平成 26 年度は、
「一般社団法人日本身体障がい者水泳連盟」として発足し、社会的に認
められた組織として活動を開始してから 2 年度目となった。前年の平成 25 年 9 月 7 日に
は、東京 2020 オリンピック・パラリンピック大会の開催が決定され、平成 26 年度から
障がい者スポーツの所管が厚生労働省から文部科学省に移行されるなど、大きな環境の変
化が訪れた。当連盟もその影響を大きく受けることとなった。これらは、当法人の業務量の
増加として出現し、多くの献身的なボランティアに支えられた未成熟な組織にとっては、厳
しい状況が続いている。しかしながら、多くの会員が楽しみにしている全国大会開催への努
力をはじめ、2020 年の東京大会に向けて、選手の強化や運営への協力など早期・着実に
取り組むことも当連盟に課せられた使命でもあるとして取り組んだ。
具体的には、地域連盟による大会開催への支援や「第 31 回日本身体障がい者水泳選手権
大会」を東京辰巳国際水泳場で開催するとともに、競技力向上を目指して、強化指定選手・育
成選手の合宿や海外派遣などを実施した。また、選手発掘のための仕組みを強化するととも
に、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会ジャパンパラリンピック委員会(以下、
「JP
C」という。
)主催の発掘イベントに参加するなど積極的に取り組んだ。4 年に一度のアジ
ア大会である「仁川 2014 アジアパラゲームス」では、日本競泳陣として金メダル 16 個を
含む 52 個のメダルを獲得し、日本全体のメダル獲得数の約 3 分の 1 を超えるなど貢献を
した。
また、連盟の体制基盤強化のため、データベースシステムなど事務体制機能の拡充に取り
組んだほか、新たな企業協賛などの働きかけを行った。
<主な取り組み>
Ⅰ
競技会の開催及び支援・後援事業
1. 地域連盟による大会開催支援
競技運営指針などを示すとともに、役員派遣などを行った。
平成 26年 6 月 1 日(日) 第 24 回東北身体障害者選手権水泳競技大会
平成 26年 6 月 8 日(日) 第 20 回中国四国身体障害者水泳選手権大会
平成 26年 6 月 8 日(日) 第 25 回近畿身体障害者水泳選手権大会
平成 26年 6 月 15 日(日) 第 28 回関東身体障害者水泳選手権大会
平成 26年 6 月 15 日(日) 第 21 回中部障がい水泳選手権大会
平成 26年 6 月 15 日(日) 第 25 回九州身体障害者水泳選手権大会
2. 第 31 回日本身体障がい者水泳選手権大会の開催等
平成 26 年 11 月 8 日・9 日 東京辰巳国際水泳場で開催
女子 162 名、男子 289 名、合計 451 名の参加
東京 2020 オリンピック・パラリンピック開催決定もあり、多くの取材陣が来ら
れるなど、関心の高い大会になった。また、10 月に開催された「仁川 2014 アジア
パラ競技大会」日本代表の結果報告と記念品の贈呈が行われた。62 の大会新記録が
樹立されるなど、さらにレベルの高い大会となった。
また、日本選手権の開催地確保への取り組みを推進し、第 32 回大会を宮城県、第
33 回大会を福岡市とする目処をつけた。
さらに第 32 回大会からの方向として、出場選手のいない「浮き具付」について廃
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止することとした。
3. 2014 ジャパンパラ水泳競技大会の共催
大会の共催を行い、役員派遣や大会運営に寄与した。また、2015 年大会は、東京
2020 オリンピック・パラリンピックを視野に東京での開催を進めることとした。
4. 障がい者のシンクロナイズドスイミングフェスティバルなど他団体開催事業への後
援
Ⅱ 競技力向上事業
1. 強化・育成選手中央合宿の開催
第 1 回 平成 26 年 4 月 5 日(土)~6 日(日)
しあわせの村プール
第 2 回 平成 26 年 5 月 3 日(土)~5 日(月)
しあわせの村プール
第 3 回 平成 26 年 6 月 20 日(金)~22 日(日) JISS プール
第 4 回 平成 26 年 9 月 26 日(金)~28 日(日) JISS プール
第 5 回 平成 26 年 11 月 22 日(土)~24 日(月・祝) 舞洲プール
<障がい別合宿>
○女子 34Pリレー合宿
平成 26 年 12 月 23 日(火・祝)~26 日(金)
長野アクアウイング
○視覚障害者合宿
平成 26 年 12 月 23 日(火・祝)~25 日(木)
浜松市総合水泳場
<国立スポーツ科学センター(JISS)
・立教大学プールの借り上げ>
平成 26 年 4 月 2 日~平成 27 年 3 月 31 日(JPC 助成対象は 1 月 31 日まで)
2. 地域エリア合宿の開催
(1) 東エリア
平成 26 年 5 月 31 日(土)~6 月 1 日(日)
筑波大学室内プール
平成 26 年 12 月 13 日(土)~14 日(日)
立教大学プール
(2) 西エリア
平成 26 年 5 月 2 日(金)~3 日(土)
海上自衛隊阪神基地隊プール
平成 26 年 12 月 13 日(土)~14 日(日)海上自衛隊阪神基地隊プール
(3) 南エリア
平成 26 年 5 月 17 日(土)~18 日(日)福岡市立障がい者スポーツセンター
平成 26 年 12 月 6 日(土)~7 日(日) 福岡市立障がい者スポーツセンター
3. 海外大会等への派遣
(1) イギリスオープン・ドイツオープン転戦
イギリス・グラスゴー 平成 26 年 4 月 18 日(金)~21 日(月)
ドイツ・ベルリン平成 26 年 4 月 24 日(木)~27 日(日)
<参加人数>
選手 17 名(イギリスドイツ転戦者 6 名、ドイツ大会派遣者 11 名)
役員 14 名(イギリスドイツ転戦者 5 名、ドイツ大会派遣者 9 名)
木村敬一選手が 200mバタフライ、鈴木孝幸選手が 200m個人メドレーで
世界新記録を樹立
(2) パンパシフィック水泳競技大会
アメリカ・パサディナ
平成 26 年 8 月 6 日(水)~8 月 10 日(日)
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参加人数 11 名(選手 5 名、スタッフ 6 名)
金メダル 1 個、銀メダル 3 個、銅メダル 6 個、合計 10 個
(3) 仁川 2014 アジアパラゲームス
JPCより派遣
平成 26 年 10 月 14 日(火)~26 日(日)
金メダル 16 個、銀メダル 14 個、銅メダル 22 個、合計 52 個
日本のメダル総数の 3 分の 1 を超えるメダル獲得
4. 静岡記録会の開催
平成 27 年 3 月 1 日(日)
NPO 法人パシフィック・ドルフィンと共催
静岡県立水泳場
参加者数 165 名(男子 115 名、女子 50 名)
5. 強化企画会議等の開催
平成 26 年 4 月 13 日(日)
こうべ市民福祉交流センター
平成 26 年 7 月 19 日(土)
なみはやドーム会議室
平成 26 年 7 月 21 日(月)
なみはやドーム会議室
平成 26 年 8 月 13 日(水)
三宮研修センター会議室
平成 27 年 1 月 24 日(土)~25 日(日)しあわせの村会議室
6. 強化指定選手制度・育成指定選手制度の運用
基準を定めて選考、若手育成のためC指定を追加
IPC―SW ライセンス登録にあわせて、暦年で運用
強化指定選手 23 名、育成 A 選手 20 名、育成 B 選手 13 名、合計 56 名
(平成 27 年 3 月 1 日現在)
IPC-SW ライセンス登録者数 65 名(平成 27 年 1 月 31 日現在)
Ⅲ 指導者研修会の開催と普及
1. 指導者研修会
平成 27 年 1 月 24 日(土)~25 日(日)
神戸市社会福祉協議会と共催
しあわせの村あおぞら会議室・プール
参加者数 38 名
受講を終了した者で希望者は指導者登録をし、登録証を渡している。
(登録料 4 年間
で 1 万円)
2. 競技運営研修会(公認競技役員養成研修会)
平成 26 年 11 月 29 日(土)~30 日(日)
宮城県障害者福祉センター及び宮城県総合体育センター幸町ウエルフェア温水プー
ル
参加者数 38 名(受講生 26 名、役員 12 名)
3. 海外派遣研修
平成 26 年 12 月 2 日(火)~9 日(火)
競技役員研修 峰村史世、酒井正人参加
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Ⅳ 法人運営事業
1. 広報事業
ホームページの運用、日本選手権におけるユーストリーム配信
JPC発掘事業における連盟紹介など
2. 組織体制の強化・充実
(1) 平成 26 年度競技会参加会員数
女子 216 名、男子 428 名、合計 644 名
団体登録数 71 団体
(2) 技術支援会員
4 年間の会費 8 千円で制度として位置付け
平成 27 年 2 月 14 日現在、43 名が登録
(3) 正会員
4名
(4) 役員(平成 27 年 1 月 25 日現在)
理事 18 名(うち会長 1 名、副会長 2 名、専務理事 1 名、常務理事 6 名)
特別顧問 2 名
(5) 事務局
2 名(非正規、賃金職員)
3. 総会・理事会など
(1) 第 1 回理事会・総会
平成 26 年 6 月 28 日(土)
三宮研修センター会議室
平成 25 年度事業報告、収支決算及び基金返還の承認
平成 26 年度事業計画及び予算の進捗状況とJPC助成
東京 2020 パラリンピック関連事項
理事退任の申し出の扱い 等
(2) 第 2 回理事会・総会
理事会――平成 26 年 1 月 25 日(土)~26 日(日)
総会――平成 27 年 1 月 25 日(日)総会終了後
しあわせの村野外活動センター会議室
平成 27 年度予算及び事業計画、平成 26 年度決算見込みと補正予算
東京 2020 強化推進委員会の設置について
理事退任の補充の方向
(3) 運営委員会
平成 26 年 4 月 1 日~平成 27 年 3 月 31 日の間
専務理事・常務理事・事務局との打ち合わせを随時行った。
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