2015 年 7 月 8 日 コンピュータ数学 Mathematica の使い方(参考資料) Mathematica の起動方法と起動画面 1 1.1 Mac OS X の場合(3C113 の学生対象.iMac を使用.) 1. 画面下の「Finder」をクリックします. これをクリックする 図1 デスクトップ下部の Dock の内部. 2. 出てきたウィンドウの左側にある「アプリケーション」を選択し,ウィンドウ右側のアイコン一覧の 「Mathematica」をダブルクリックします. 「アプリケーション」 をクリックする 図 2 Finder ウィンドウの左側. 図 3 Mathematica のアイコン. 3. 下記のウィンドウが現れるので,左上の「新規ドキュメント」をクリックします. 「新規ドキュメント」 をクリック 図4 最初に出てくる Mathematica のウィンドウ. 1 4. 「新規ドキュメント」をクリックすると,下図左側のウィンドウが開きます.このウィンドウに命令を 入力して実行します.結果もこのウィンドウに表示されます(下図右側参照). 図5 「新規ドキュメント」クリック後に出てくる 図6 いくつか命令を実行した後のウィンドウ. ウィンドウ. 5. Mathematica を終了するには,画面左上の「Mathematica」の文字列をクリックし,「Mathematica を終了」を選択します. 2 1.2 Windows の場合(3C206 の学生対象.Windows を使用.) 1. 画面左下の Windows のアイコンをクリックします. これをクリックする 図7 デスクトップ左下のアイコン. 2. 下記のスタート画面に切り替わりますので,画面左下の矢印をクリックして下さい. これをクリックする 図8 スタート画面. 3. インストールされているアプリケーション一覧が表示されますので,その中から「Wolfram Mathematica 10.1」を選択して下さい. 図 9 Wolfram Mathematica 10.1. 4. 下記のウィンドウが現れるので,左上の「新規ドキュメント」をクリックします. 「新規ドキュメント」 をクリック 図 10 Wolfram Mathematica 10.1. 3 5. 「新規ドキュメント」をクリックすると,下図左側のウィンドウが開きます.このウィンドウに命令を 入力して実行します.結果もこのウィンドウに表示されます(下図右側参照). 図 11 「新規ドキュメント」クリック後に出てくる 図 12 いくつか命令を実行した後のウィンドウ. ウィンドウ. 6. Mathematica を終了するには,画面右上の赤いボタンをクリックします. 4 Mathematica を使ってみよう 2 2.1 計算の実行方法 Mathematica での計算は,「新規ドキュメント」をクリックして出てきたウィンドウに命令を入力して実行 します.ここでは例として, sin 2x + log x を x で微分してみます.まず,ウィンドウに, D[Sin[2*x] + Log[x], x] と入力します.この命令を実行するには, シフト(shift)キーを押しながらリターン(return)キーを押します. リターンキーを押しただけでは,改行しかされませんので注意して下さい.上記を実行すると,ウィンドウに は以下のように表示されるはずです. 2.2 簡単な使い方 ・四則演算 四則演算は,MATLAB と同様に以下の演算子で行います. 演算 演算子 使用例 加算 + 1+2, Sin[x]+Cos[x] 減算 - 4-5, Log[x-1]-Exp[x] 乗算 * または半角スペースÃ 除算 / 5/2, 8/3 べき乗 ^ x^2, Exp[-x^2], Sqrt[1-x^2] 2*7, 3Ã9, Exp[3*x]ÃCos[4*x] 【補足】半角スペースのマーク Ã は実際には表示されません. ・Mathematica の組み込み関数 Mathematica の組み込み関数の頭文字は,全て大文字 です.例えば sin 2x は Sin[2*x] と書きます. 関数 Mathematica の組み込み関数 sin x Sin[x] cos x Cos[x] tan x Tan[x] log x Log[x] ex √ x Exp[x] Sqrt[x] arcsin x ArcSin[x] arccos x ArcCos[x] arctan x ArcTan[x] 5 ・r = √ a2 + b2 の計算 Mathematica で r = Sqrt[ a^2 + b^2 ] √ と入力してみましょう.これを実行すると,r には a2 + b2 が設定され,a と b には値が入っていないので 文字のまま表示されています. 次に,a = 1, b = 2 の場合に r がどうなるかを計算してみます.a と b に値を設定するには, r /. { a -> 1, b -> 2 } √ のようにします.これを実行すると, 5 と表示されます. √ √ 上記の結果では, 5 のように数が厳密に表示されています. 5 がどんな数かを具体的に表示するには,N √ という命令を使用します. 5 を 10 進で 100 桁で表示させるには, N[ Sqrt[5], 100 ] を実行します.下記の実行例の 5 行目で % が使われていますが,これは 1 つ前の結果を引用するときに使い ます(ここでは √ 5 を引用していることになる). ・2 次方程式の求解 次に,2 次方程式 x2 − x − 1 = 0 の解を求めてみましょう.Mathematica で f = x^2 - x - 1 と入力します.これで f には 2 次関数 x2 − x − 1 が設定されました.Mathematica で x2 − x − 1 = 0 を解 くには Solve[ f == 0, x ] と入力します.(注意:等号は 1 つではなく,2 つであることに注意!) 6 ・関数の微分 関数を微分するには D という命令を使います.関数 e2x (x + 3)4 を微分するには D[ Exp[2*x] * (x+3)^4, x ] と入力します.下記の例の 3 行目で Simplify という命令を使っていますが,これは数式をもっと簡単化し たいときに使います. ・関数の積分 関数の積分は Integrate 命令を用います.この命令で不定積分と定積分の両方を計算することができま す.関数 log x + sin2 x の不定積分は Integrate[ Log[x] + Sin[x]^2, x ] と入力して実行します. この関数を 1 ≤ x ≤ e の範囲で定積分を行うには Integrate[ Log[x] + Sin[x]^2, {x, 1, E} ] とします.Mathematica ではネイピア数 e は E で表されます. 7 ・グラフの描画 グラフの描画には Plot 命令を用います.例えば,関数 y = tan x を − π π ≤ x ≤ の範囲で描画するには, 2 2 Plot[ Tan[x], {x, -Pi/2, Pi/2} ] と入力します.Mathematica では円周率 π は Pi で表されます. 8
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