能代七夕ジーンズを開発!

センター事業活用事例
能代七夕ジーンズを開発!
伝統行事とビンテージ
ジーンズがコラボ
● 合同会社 ゴーゴーウェブマーケット ツイッター
「twitter」を使った能代山本地区限定ローカル情報
サイト『のしゅったー』の運営で話題を呼んだ、合同
たなばた
会社ゴーゴーウェブマーケットが「能代七 夕ジーン
ズ」を開発し、好調な売れ行きだという。開発の狙い
はなにか? なぜ能代七夕とジーンズの組み合わせな
のか? 同社の佐藤智一代表にお話を伺った。
佐藤智一代表(右)と辻本末廣代表(左・辻本商会で)
故郷・能代の祭りを知らせたい
能代七夕ジーンズは、数年前大館で
「ナマハゲジーンズ」が発売された
というニュースを聞いた佐藤氏が、
「それなら能代限定のオリジナル
ジーンズを開発してやろう」と
考えたことから誕生した。
能代七夕を選んだのは、
※写真は「野代若」モデル
巨大な城郭型灯籠の迫力あ
る行事であるのに、全国的な知
名度には欠けているからだ。売れる商品
各地で地域活性化を
ぬ しろわか
にするために有名な祭りを選ぶのではなく、売れる商
*
「渟城若モデル」と名付け
品の開発によって能代七夕を多くの人に知ってもらい、
られ、昨年10月に発売され
能代の活性化につなげたい、というのが動機だった。
た限定20本のジーンズは、
マニアを納得させるこだわり
2万円を超す価格にもかかわらず、
わずか1週間で完売した。狙いどおり、購入した人の
しかし、ゴーゴーウェブマーケットはそもそもウェ
多くは能代市以外の県内ジーンズマニアだったという。
ブの企画・制作会社だ。アパレルの技術も経験もない。
十分な手応えを感じた同社では、現在第2弾の「野
そこで、知人である衣料製造卸販売・辻本商会の辻本
の
しろ わか
*
代若モデル」を限定1
00本で発売中で、すでに半数
末廣代表に相談を持ちかけた。辻本氏のアドバイスに
が販売済みという。今後も能代に限らず、県内の名所
よって、あきた企業活性化センターの平成22年度元
や行事とコラボしたジーンズを企画し、地域活性化の
気企業グループ育成事業に応募した結果、「ご当地観
手助けとなるよう活動していきたいとのことだった。
光PRジーンズの試作」として採択され、辻本商会、
アイテックとともに3社で開発することとなった。
まず購買層を国産ジーンズマニアと想定し、18オ
ンスの分厚い生地、オリジナルの革パッチ、赤タグ、
七をあしらったバックポケットなど、随所に徹底した
こだわりを見せたビンテージ・ジーンズが完成した。
4 ● BIC AKITA 2011.06
合同会社 ゴーゴーウェブマーケット
〒 016-0186 秋田県能代市下野1−20−2F
TEL 0185−74−5075
HP http://www.55w.jp/ E-mail [email protected]
※能代七夕ジーンズ公式サイト
http://tanabatajeans.com/
E-mail [email protected]
受付:平日10:00∼17:00(土・日休)
*「渟城」(ぬしろ)は、能代の地名が初めて歴史に登場した時の
表記(『日本書紀』)。「野代」も能代の古名(『続日本紀』)。