ベトナムにおける推進工法普及活動と今後の方針について

平成27年11月16日
第7回GCUS審議会
資料3-1
ベトナムにおける推進工法普及活動に関するワーキング
座長 森田弘昭
これまでの経緯
☆2000年代
本邦企業による個別のベトナム進出活動
☆2010年12月 国交省とベトナム建設省間で、下水道分野に おける日-ベトナム技術協力覚書
☆2011年度
国交省がベトナムの技術者4名を対象に推進工法に関する日本招聘研修を実施
☆2012年度
推進技術協会が、ベトナム国内で推進工法に関する研修を実施
推進工法関連企業が、国交省にベトナム向け推進工法基準策定支援の要請
☆2013年3月
国交省が、GCUSに対してベトナム建設省、ハノイ市、ホーチミン市などの現地調査を指示
ベトナム政府などの推進工法関連規格の提供要請を確認
☆2013年度
国交省が、ベトナム向けの推進工法関連規格(初版)をベトナム建設省に提供
ハノイ市・ホーチミン市でセミナー開催
☆2014年度
国交省が、GCUSに「ベトナムにおける推進工法普及活動に関するワーキング」設置
国交省が、2015年1月に推進工法関連規格(2015年1月版)を提供
WGメンバーのヤスダエンジニアリング社がビンズオン省で推進工事を受注
☆2015年度
JICAベトナムとヤスダ社が、ビンズオン省で現場見学会・セミナーを開催
WGメンバーの日之出社が、鉄蓋の現地説明会の実施
WGメンバーのヤスダ社が、ホーチミン2期工事の優先交渉権を獲得
WGメンバーのGW社が推進管製造・販売のための現地合弁会社設立
国交省が、推進工法関連規格(2015年10月版)を提供
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国交省
○ベトナム政府間協議
〇推進工法関連規格の策定
JICA
本邦自治体
○ワーキングの普及
活動支援
・ワーキングに同行
・事例紹介などのプレゼン
○ベトナム国内での
ODA案件形成
○ベトナム政府機関
のサポート
ワーキング
〇ベトナム自治体・企業への普及活動
〇ベトナム国内推進工事の受注活動
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森田
田本
森田
河井
松宮
刈谷
人見
安田
新田
西川
井上
赤坂
原口
弘昭(座長) 日本大学生産工学部土木工学科 教授
典秀
国土交通省水管理・国土保全局下水道部下水道企画課 課長補佐
芳樹
(公社)日本推進技術協会 事務局長
竹彦
(一財)下水道事業支援センター 専務理事
洋介
(公社)日本下水道協会 国際課長
光男
機動建設工業㈱ 社長室長
隆
中川ヒューム管工業㈱
技術営業部部長
一成
ヤスダエンジニアリング㈱ 専務取締役
智博
グローバルワークス㈱
代表取締役
貴政
日本工営株式会社 水環境エネルギー部 課長
弥九郎
日本テクノ株式会社 技師長
和俊
㈱日水コン海外本部技術統括部技術第2部 副部長
康弘
日之出水道機器㈱企業戦略企画室 取締役
顧 問
楠田 哲也
加藤 裕之
石川 和秀
九州大学東アジア環境研究機構 特別顧問・名誉教授
国土交通省水管理・国土保全局下水道部流域管理官
(公社)日本推進技術協会 専務理事
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2014年3月版
・初版(英文):設計・積算・推進管基準
・第5回GG会議でMLITからMOCに授与
・ベトナム事情を反映するための検討開始
2015年1月版
・引用基準の搭載
・第7回GG会議でMLITからMOCに授与
・1月版の越訳を開始
2015年10月版
・鉄蓋とマンホール基準の追加(英文)
・第8回GG会議でMLITからMOCに授与
・2016年3月版策定のための協議開始
2016年3月版
(予定)
・ベトナムの事情を反映した基準
・英文、和文、越文で作成
・MLITとMOCの共著として第9回GG会議で公表
○○○○年○月版
(将来)
・必要に応じて柔軟に改訂
・GG会議で公表
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・法的な拘束力はないが、事実上の国家基準
・前副大臣の指示で、MOCが2016年度末までに推進工法のTCVNを策定
・MOCは予算を準備して、傘下のIBSTとICEに策定指示
・日本側に監修要請(2015年10月にハノイで初回協議)
TCVN
政府策定
ガイドライン
・全国に適用される指針
・複数のODA案件の実績に基づき策定
・MOCとMLITが、共同で推進工法ガイドラインを策定中
PMB採用
ガイドライン
・個別のODA案件ごとに各国や企業が準備したガイドラインなどをMOCの承認の
元で各PMBが採用
・日本が策定した推進工法関連規格(2014.3)は、ビンズオン省の日本ODA工事
で採用
A国
B国
C企業
D企業
日本の推進工法関連規格
*ベトナムには下水道に関する政令が存在するが、政令と基準体系は、リンクしていない
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位置図
≒40km
ビンズオン省
トゥーザウモット市
ホーチミン市
プロジェクト概要
プロジェクト名:下水管きょ敷設推進工事( ICB/03)
(南ビンズオン省水環境改善事業(第一期))
発 注 者: ビンズオン上下水道環境公社
●
下水道推進工
(管渠総延長=500m、内径300mm)
●
元
立坑構築工
(φ3000mm×3 基、φ2000mm×4 基)
請: コロン社(韓国)
国土交通省によるこれまでの支援
● 政府間協議・下水道セミナーを通じた、日本の下水道事業に
請負会社: ヤスダエンジニアリング株式会社
契約金額: 約9,500万円
工
期: 平成27年2月1日~6月30日
関する政策・技術の説明
●
推進工法関連基準類のベトナム側への提供
●
ベトナム技術者の日本招聘研修の実施
採用工法:高耐荷力泥水式推進工法(アンクルモールミニ工法)
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2015年5月12日
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日時:2015年7月10日
場所:ベトナム建設技術院@ハノイ市
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【合弁会社の概要】
会 社 名 : GLOBAL-HUNG VUONG
会社形態 : 有限責任会社
資本金額 : 400億VND=約2億円(定款資本)
出資比率 : 50:50
設立時期 : 2015年9月1日
本社住所 : ドンナイ省H/V社工場内
業務内容 : 推進管、組立マンホール等のコンク
リート二次製品の製造・販売
社 員 数 : 30名
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国交省・本邦自治体
日系企業
JICA
職員派遣
設立支援
支援・融資
ODAローン
ベトナム国下水道センター
講義・実技指導・資格試験
・下水道概論
・管渠整備計画
・経営計画、広報・広聴
・推進工法等管路設計、施工
・下水処理・水質管理など
受
講
・
受
験
合認
格定
証書
エンジニアリング
サポート
・コンサルテーション
・テクニカルサポート
・モニタリングなど
受講、
受験
事業形成
(要請・支援)
認定書、
合格証
応札
ベトナム企業
ベトナム自治体への融資
融資の条件
・下水道センター研修受講生在席
・適正な計画
・適正な執行体制
融
資
申
請
融
資
ベトナム自治体
応札条件
発注
・適正技術力
・適正な資金力
・センターの講義を受講していること
・センターの資格試験合格者がいることなど
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2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
JICA事業による各種研修を通じた人材育成
人材
育成
JICA草の根技術協力を通じた自治体間技術交流の促進
(北九州市、神戸市、大阪市、横浜市など)
下水道センターの設立検討
下水道センターの設立・運営
地方公共団体間の協力関係
ベトナム建設省と
国交省の協力覚書締結
行政間
関係構築
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覚書を3年間延伸
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政府間定期会議・セミナー
専門家派遣(下水道政策アドバイザー)
法制度整備支援(ベトナム汚水処理法など)
推進工法研修実施
技術基準
・
技術評価
推進工法現地規格策定支援
省エネ処理技術実証試験(民間)
規格策定
GCUSベトナム
推進チーム発足
海外でのパイロット事業への支援制度を検討
海外向け技術確認
(日本下水道事業団)
管路更生
試験施工(JICA)
ホーチミン市水環境改善計画(1期)
具体の
事業
ハノイ市水環境改善事業
ホーチミン市水環境改善計画(2期)
ハノイ市エンサ下水道整備事業
地方中核都市の下水道整備
(ハイフォン市、フエ市、ダナン市、ビンズォン省、ドンナイ省、ハロン市、ハナム省など)
その他中小規模都市
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