化学基礎 授業プリント 前期 No.3 (前期第1回レポート範囲) 3 化学と

化学基礎
授業プリント
前期
No.3
(前期第1回レポート範囲)
3 化学と人間生活①
◎金属
・金属の性質
①特有の金属光沢を持つ
② 金 属 原 子 の 自 由 電 子 が 、す べ て の 原 子 に 共 有 さ れ て お り 、自 由 に 移 動 で き る 。
そ の た め 、( ア 電 気
)や熱を通しやすい。
③(イ 展性
) (薄 く 広 が る 性 質 )や ( ウ 延 性
) (長 く 伸 び る 性
質 )を も ち 、 板 状 や 線 状 に 加 工 し や す い 。
④ 金 属 を 密 度 で 分 類 す る 場 合 、約 4 g/㎤ よ り 小 さ い も の を( エ 軽 金 属
)、
大きいものを(オ 重金属
)と呼ぶ。
・金属の製錬
イオン化傾向の小さい金属は単体の状態で産出するものもあるが、多くの金
属 は 化 合 物 (鉱 石 )の 状 態 で 産 出 す る 。 こ れ ら の 化 合 物 (鉱 石 )か ら 金 属 の 単 体 を
取り出すことを金属の(カ 製錬
)という。
○金属資源の利用とリサイクル
・鉱石→(キ 製錬
) → 分離
・リサイクル → 融解 → 分離 →
→ 成形・加工
成 形 ・ 加 工 (エ ネ ル ギ ー の 節 約 )
○鉄
①製法
鉄 鉱 石 (F e
得る。
鉄鉱石
コークス
石灰石
2
O 3・ F e
→
溶鉱炉
3
O 4 な ど の 酸 化 物 )を コ ー ク ス C に よ っ て 還 元 し て
→ 銑 鉄 →
(不 純 物
が多い)
転炉
→
鋼 鉄
(不 純 物
が少ない)
②性質
比較的やわらかく、銀白色。
反 応 性 が 高 く 、 さ び や す い 。 (合 金 に し て 利 用 )
○銅
①製法
銅 鉱 石 (黄 銅 鉱 )を 還 元 し 、 得 ら れ た 粗 銅 を 電 解 精 錬 し て 得 る 。
黄銅鉱
→
溶鉱炉
→ 粗 銅 →
(不 純 物
が多い)
②性質
電気をよく導く。特有の赤色。
青銅などの合金として古くから利用。
電 解 槽
電解精錬
→
純 銅
(不 純 物
が少ない)
○アルミニウム
①製法
原料のボーキサイトから得られる酸化アルミニウムの融解電解により得る。
ボーキサイト
→→→→
(不 純 物 を
除く)
酸化アルミニウム →
(アルミナ)
※融点を下げるため
氷晶石を加える
電 解 槽
→ アルミ
ニウム
融解電解
○さびの防止とめっき
鉄のようにイオン化傾向が大きい金属は、空気中の酸素と反応して(ク さび
)を作りやすい。そこでさびを防ぐために次のような方法が用いられてい
る。
①(ケ めっき
) ・・・金 属 の 表 面 に 別 の 金 属 や 合 金 の 被 膜 を つ く り 、 水 や 酸
素を遮断する。
例 ) ト タ ン ・・・鋼 板 (鉄 )の 表 面 に 亜 鉛
ブ リ キ ・・・鋼 板 (鉄 )の 表 面 に ス ズ
② 不 導 態 ・・・金 属 の 表 面 に 緻 密 で 丈 夫 な 酸 化 被 膜 を つ く り 、 内 部 を 保 護 す る 。
例 ) ア ル マ イ ト 加 工 ・・・ア ル ミ ニ ウ ム の 表 面 に 酸 化 ア ル ミ
ニウムの被膜
南 部 鉄 ・・・鉄 の 表 面 に 酸 化 鉄 の 被 膜
○合金
何種類かの金属を混ぜ合わせたもの。もとの金属にはない様々な優れた性質の
ものが利用されている。
合金の名称
ステンレス鋼
(サ
成分
(コ Fe
N i、 C
特性
)、 C r 、 さ び に く い
黄銅
) C u、 Z n
しんちゅう
青 銅 (ブ ロ ン ズ )
ジュラルミン
C u、( シ
(ス Al
M g、 M n
用途
工具、台所用品
加工しやすく美しい 硬貨、機械部品、
楽器
Sn
) 鋳物にしやすく、硬 硬貨、メダル、銅
い
像
)、C u 、 軽 く て 強 い
航空機の構造材料