Press Release 2015 年 12 月 3 日 公益財団法人 豊田理化学研究所 豊田理化学研究所所長に玉尾皓平氏就任 公益財団法人豊田理化学研究所(愛知県長久手市、理事長 豊田章一郎)は、所長に国立 研究開発法人理化学研究所の元基幹研究所所長で国立大学法人京都大学名誉教授の 玉尾皓平氏(写真)に決定したと発表した。就任は2016年1月1日。 豊田理化学研究所は、トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎により、「理化学の研究及びそ の応用を通じて、学術・産業の進歩発展に資すること」を目的に 1940 年に設立された。2004 年には 大学等の研究機関で研鑽を積んだシニア研究員を採用し、自らが研究を推進する独自の「豊田理 研フェロー制度」を発足、2009 年にその推進者であった元分子科学研究所所長の井口洋夫東京大 学名誉教授が所長に就任し、活発な研究活動を行なってきた。しかし 2014 年 3 月に井口氏が急逝 され、それ以来所長ポストは空席であった。 豊田理化学研究所では 2015 年 12 月 3 日開催の理事会で、玉尾皓平氏を新所長とすることを議 決、2016 年 1 月 1 日より就任することが決定した。 玉尾氏は一貫して元素の特性に注目した元素科学研究に取り組み、今日の物質創製に不可欠 な手法として広く応用されている触媒的クロスカップリング反応分野の礎となる熊田-玉尾-Corriu クロスカップリングの開発、玉尾酸化と呼ばれる有機ケイ素化合物からのアルコール合成法の開 発、ケイ素を含む環状化合物シロール類の簡便合成法の開発とエレクトロルミネッセンス(EL)素子 への応用など、有機合成化学から新機能性物質科学に亘る幅広い分野の科学技術の発展に多大 な貢献を成した。さらに、「元素戦略プロジェクト」を率いるほか、「一家に 1 枚周期表」制作や「10 月 23 日は化学の日」の制定などを主導し、科学技術の普及にも力を注いでいる。現在は国立研究開 発法人理化学研究所研究顧問・グローバル研究クラスタ長。香川県出身、73 歳。 略歴 1970 年 1970 年 1986 年 1993 年 2000 年 2003 年 2005 年 2005 年 2008 年 2012 年 2013 年 2014 年 京都大学大学院工学研究科 博士課程修了(工学博士) 京都大学工学部合成化学科 助手 京都大学工学部合成化学科 助教授 京都大学化学研究所 教授 京都大学化学研究所 所長 京都大学化学研究所附属 元素科学国際研究センター長 理化学研究所フロンティア研究システム長 京都大学名誉教授 理化学研究所 基幹研究所所長 日本化学会会長 理化学研究所 研究顧問、グローバル研究クラスタ長 豊田理化学研究所理事 主な受賞、栄典 1977 年 日本化学会進歩賞、 1999 年 日本化学会賞、 2002 年 東レ科学技術賞 2002 年 アメリカ化学会 F. S. Kipping 賞、 2003 年 朝日賞、 2003 年 向井賞 2004 年 紫綬褒章、 2007 年 日本学士院賞、 2011 年 文化功労者顕彰 【本件に関するお問い合わせ】 公益財団法人豊田理化学研究所 電話:(0561)63-6141 WEB :http://www.toyotariken.jp/ 玉尾皓平 新所長
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