地方自治体と徹底討論 地域創生研究会【2】

<企画書>
地方自治体と徹底討論 地域創生研究会【2】 現地を訪問して
地域の課題解決を考える
2015 年 10 月
主催 : 日経 BP 社
地域創生研究会 企画書
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<< 趣旨 >>
安倍内閣は主要政策として地方創生を挙げ、担当大臣の石破茂氏は地方創生フォーラム
において東京一極集中是正の必要性を訴えました。政府は地方への移住を促進する環境整
備を進めています。一方、自治体は、担当部署を創設したり、活動プログラムを作成した
り、地方創生に向けて動き出しています。高齢者の移住を促進する CCRC や大学を核にし
て世代間交流で高齢者の生活を支える取り組みのような政府に呼応する動きもありますが、
若者の起業支援、リーダー育成といった分野で独自の活動も多く見られます。
日経 BP クリーンテック研究所は、2015 年 4 月から 6 月にかけて、
「地域創生研究会 2015」
の第一弾を実施しました。富山県富山市、熊本県荒尾市、山梨県南アルプス市の 3 つの自
治体を訪問して、各自治体の生の情報を見聞きし、担当者と直接議論しました。
実際に訪問してみると、地域の課題が想像以上に深刻であることが分かります。反面、
地方が意外と元気で活力があることにも気づかされます。自治体の担当者と情報交換する
場を設け、一緒に課題解決に向けて議論することが、地域の創生に有効です。「地域の課題
を解決する」イノベーションのアイデアを出し合い、それを実行に移すための手段を検討
する。そのような場を設けることが、何より必要です。様々な視点から意見を集めること
が、多くの気づきにつながり、課題解決につながります。
そこで第一弾に引き続き、「地域創生研究会」第二弾を開催します。地域創生に関わりた
い。現地へ行って自治体と直接議論したい。そのような方の参加をお待ちしております。
最近の政府の地方創生の動き
2007 年、第一次安倍内閣が、「頑張る地方応援プログラム」を実施。地方交付税の
重点配分を行った。しかし、どの施策も根本的な解決には至らず。
2014 年 5 月、民間有識者でつくる「日本創成会議」が「消滅可能性が高い自治体リ
スト」を公表したことで、地方創生は待ったなしの状況となった。 9 月 3 日、第二次安倍改造内閣が発足。新設した地方創生担当大臣に石破茂氏を任命。
9 月 12 日、安倍首相を本部長とする「まち・ひと・しごと創生本部」を設置。若年
層の就労・子育てを支援し、東京一極集中を是正することを目的とする。
9 月 29 日、安倍首相が所信表明演説で「地方創生」を最重要課題とし、「これまで
とは次元の異なる大胆な政策を取りまとめ、実行してまいります」と訴えた。
11 月 21 日、
「地方創生法」が成立。具体的には、人口減対策の基本理念を定めた「ま
ち・ひと・しごと創生法」と自治体支援の窓口を一本化する「改正地域再生法」。
12 月 27 日、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」策定。
2015 年 6 月、地方創生基本方針を発表。地方移住の支援や政府関係機関の地方移転
を盛り込む。8 月には 42 道府県が政府機関の誘致を提案。
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<< 研究会の目的 >>
研究会の目的は、地方の魅力をみつけるとともに、人が集まり、活気がある地域にする
ためにはどのようなことをすればいいのか、その解決策を検討することです。そのために
現地に赴き、実際に目で確かめて、担当する自治体の職員と議論します。
参加メンバーで議論して、外から見て気づいたこと、感じた魅力、そしてそれらを有効
に活用する方法を導き出します。議論の最後には自治体にアイデアを提案し、自治体の方
の意見を伺います。
自治体のほか、参加企業同士のネットワーク構築で人脈が広がることも研究会参加の大
きなメリットです。
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現地へ行って、実情を見る
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自治体の担当者と話して、問題を探る
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地域の魅力について議論し、今後の活動指針を検討する
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自治体、参加企業からの自分にはない視点の意見を聞く
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自治体、参加企業とのネットワークを構築する
<< 活動の概要 >>
地域創生研究会では、表にある 3 つの市の現地視察と自治体との議論の場を設けます。
この 3 つの市を選択した理由は、地域創生に向けて具体的な活動を積極的に行っているか
らです。
1.
訪問する市
具体的活動
島根県 益田市
人口拡大計画
UI ターン促進/企業誘致/交流人口の増加促進
益田市産業振興アクションプログラム
第五次総合振興計画
2.
愛媛県 西条市
経済界と農業界が連携した『総合 6 次産業都市』推進計画
森林資源の積極的活用と 6 次産業化の推進
水辺空間と共存する都市空間の形成
鉄道遺産を活かした観光拠点づくり
第二期西条市総合計画
3.
宮崎県 日南市
創客創人(新しい需要、新しい仕組みを作る人材の育成)
働く場創出戦略/移り住みたくなるまちづくり戦略
住民による住民のための地域づくり戦略
次世代育成戦略
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午前中は現地視察、午後は地方自治体との議論をします。視察の範囲、視察場所の数、
役所からの距離などによって集合時間、視察時間は前後します。午後は、自治体のプレゼ
ンテーションで現状を把握し、後半で議論を行います。参加メンバーが多い場合には、グ
ループに分けて議論をします。最後に議論の結果を発表して情報共有を図ります。
当日は、現地集合、現地解散になります。現地までの交通手段の確保、費用の負担は各
メンバーの責任においてお願いします。日経 BP クリーンテック研究所は、集合から解散ま
での間の活動をサポートします。視察時の移動手段や昼食は、日経 BP クリーンテック研究
所が手配します。
およそのタイムスケジュールは以下の通りです。視察の場所や数などによって、多少変
更する場合がございます。決定しましたら、改めてご連絡いたします。
スケジュール
活動内容
10 時
集合
10 時~12 時
視察
備考
移動手段は日経 BP が用意し
ます
12 時~13 時
昼食
日経 BP が用意します
13 時~14 時
自治体のプレゼンテーション
ビジョンや取り組み、課題に
ついてご説明いただきます
14 時~14 時 30 分
質疑応答
14 時 30 分~16 時 30 分
ディスカッション
人数によってグループに分か
れて議論します
16 時 30 分~17 時
発表/まとめ
17 時
解散
<< 対象自治体の概要と取り組み >>
訪問する自治体の概要と課題解決に向けた取り組みは以下の通りです。
■島根県益田市
島根県の西部に位置し、北は日本海に、南は中国山地、西は山口県に面しています。2004
年に益田市、美都町、匹見町が合併して、現在の益田市になりました。人口は約 4 万 9000
人。土地の大半は林野が占め、特に美都地区と匹見地区は、急峻な山岳地帯です。
益田市は、人口の減少を止めるために市の最重点施策として「人口拡大への挑戦」を掲
げて、2014 年 10 月に「人口拡大施策推進チーム提言書」を発表しました。地域の魅力を
高めて U・I ターンを増やす施策、企業誘致や事業支援で雇用を増やす施策、子供を産みや
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すく、育てやすい環境を整備する施策の実施を始めました。また、「益田市産業振興アクシ
ョンプログラム 2015」では、産業の人づくりとして高校生のレベルアップ、大学生の市内
就職促進、社会人の離職防止、農林業の担い手育成、後継者の育成、起業創業の促進を掲
げています。ものづくり産業の振興としては、技術課題へのチャレンジの促進、石見臨空
ファクトリーパークを活用した企業誘致の推進を挙げています。
「自立した地域経済を確立する」という目標に向けて、人づくり、産業振興を市が自ら
動き、積極的に活動しています。
■愛媛県西条市
西条市は、南に西日本最高峰の石鎚山があり、北は瀬戸内海に面し、瀬戸内海式気候で
雨量の少ない、人口約 11 万 3000 人の風光明媚な町です。県内一の水田面積を誇り、米の
他、ニンジン、ホウレン草、メロン、いちごなどの多くの農作物を生産しています。また
瀬戸内海の海苔や魚介類も豊富で水産業も盛んです。産業は、造船業や半導体、鉄鋼など
多くの工場が位置し、工業出荷額は高知県全体よりも大きいほどです。
「人がつどい、まちが輝く、快適環境実感都市」を将来都市像として策定した「第 2 期
西条市総合計画」の中で「健やかに生き生きと暮らせる福祉のまちづくり」、「豊かな自然
と共生するまちづくり」、「快適な都市基盤のまちづくり」、「災害につよく安全で安心して
暮らせるまちづくり」、「豊かな心を育む教育文化のまちづくり」、「活力あふれる産業振興
のまちづくり」の 6 つのまちづくりを掲げ、これらの実現に向けて活動しています。
また、政府の「まち・ひと・しごと創生本部」の基本方針に合わせて、地方創生室を設
置しました。2015 年 1 月には、西条市が提案した「四国経済をけん引する『総合 6 次産業
都市』推進計画」が政府から地域再生計画の認定を受けました。現在は、市民からアンケ
ートを取りながら「西条市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定を進めています。
■宮崎県日南市
宮崎県の南に位置する日南市は、九州小京都の一つである飫肥(おび)があり、自然の
中に歴史情緒があふれる町です。人口は約 5 万 4000 人。日照時間は、年間 2,200 時間以上
と多く温暖な気候です。一方、雨も多く、四国南部、紀伊半島東部とともに日本の最多雨
地帯でもあります。市の約 8 割が山林に覆われています。
人づくりこそがまちづくりにつながると考え、「創客創人」を基本コンセプトとして町づ
くりの施策を展開しています。市民一人ひとりが力を高めることで活力ある産業を育てよ
うとしています。4 つのビジョンを掲げて、それぞれに戦略を打ち出しています。
これらの戦略にはそれぞれ数値目標が掲げられています。日南市は、「どこよりも誇れる
まちへ」向けて、人材の育成に力を入れています。日南市を魅力的なまちにするためのア
イデアを募ります。
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表●日南市の 4 つのビジョンと戦略
4 つのビジョン
ビジョンごとに戦略
地域産業の再活性化と
働く場創出戦略
新しいビジネスが創出できる環境
地域に誇りを持つ人が一人でも多くなる
移り住みたくなるまちづくり戦略
市民力の高まりによる住民自治の実現
住民による住民のための地域づくり戦略
自らの道を切りひらく次世代の育成
次世代育成戦略
<< 日程 >> ・申し込み締め切り
2015年12月25日(金)
・オリエンテーション 2016年 1月12日(火)
・第1回研究会(益田市)
2016年 1月20日(水)
・第2回研究会(西条市)
2016年 2月 4日(木)
・第3回研究会(日南市)
2016年 2月19日(金)
・報告書納品
2016年 3月
<< 研究会全体概要 >>
期 間■2016年1月~2016年2月
費 用■1社30万円 (税込)
地域創生研究会-①の参加企業は1社20万円(税込)
参加者■1社1名 最少開催社数:5社
2人目の参加も1名20万円(税込)で受け付けます。
定員20名
成果物■各回の資料、議事録、最終報告書
会 場■現地集合・現地解散
現地までの旅費はご負担いただきます。
<< 権利関係 >>
本研究会では、会員メンバー間で情報は共有されることを前提にしています。議論を進
めるに当たり、また最終報告書をまとめるに当たり、秘密情報は持ち込まないようにお願
いします。なお、討議した内容を具体的に展開する場合は、別途、秘密保持契約などの契
約書を交わす予定です。
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<< 配布物・成果物 >>
・最終報告書 2016年3月 納品
目次案
1.エグゼクティブサマリー
2.活動実績
3.益田市視察活動内容
4.西条市視察活動内容
5.日南市視察活動内容
※訪問先の自治体・スケジュールは変更になる場合がございます。予めご了承ください。
<< 体制 >>
本研究会の事務局は日経 BP クリーンテック研究所が担当します。議事録や報告書などの
実務はすべて弊所にて行いますので、メンバーの方々に割り振ることはございません。議
事録や報告書をまとめるに当たり、事前・事後にご意見をお伺いする場合がございます。
日経 BP クリーンテック研究所 所長
望月洋介
メンバー
同
主席研究員
藤堂安人
〃
同
マネージャー 主席研究員
神保重紀
〃
同
主席研究員
林 哲史
〃
同
上席研究員
河井保博
〃
同
主任研究員
菊池珠夫
〃
同
主任研究員
金子憲治
〃
同
主任研究員
中西清隆
●責任者
<< お問い合わせ先 >>
日経 BP 社 日経 BP クリーンテック研究所 地域創生研究会事務局
メール
[email protected]
担当 内容に関するお問い合わせ 日経 BP クリーンテック研究所
運営に関するお問い合わせ 技術情報販売部
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伊藤譲一
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