継続事例 平成生まれ

H25/9/24
甲賀地域障害児・者サービス調整会議 特別支援教育部会・就労支援部会 資料
継続事例
平成生まれ
●●●・・は関係課・機関名
乳幼児健診での指摘
健康政策課
早期発見
初回発達相談1歳9か月(言語1歳前。言語・社会領域の遅れが顕著)
療育教室にて
療
育
発達支援室
初回2歳9か月・・・母親の主訴(言葉の遅れ・集団に入れない)
「自閉傾向を示すサインが多く、対人基盤は脆弱。他者との
感情の共有がなされにくいため、対人的な関わりを持続さ
せ、発展させることが難しいと思われる」
保
育
市内保育園にて
子育て支援課
学校教育課
自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍
教
育
中学3年時点では、ほぼ通常学級での学習が中心になる
ことばの教室にて、ソーシャルスキル学習を重ねる
診断「高機能自閉症」(某医科大学)
学校教育課
中学校から個別指導計画の引継ぎ
義務教育
終了後
(中学卒業後アフターフォロー:
人権教育課
発達支援室
ことばの教室にて3か月・3回面談
→発達支援室へ)
個別指導計画を作成し学級における支援を実施
高
校
県立高等学校
発達支援室
進路指導:「評定点の高さ」から推薦入試へ
一般的なとらえ=入試に失敗=浪人
本人の発達障がいの特性に寄り添う個別面談の機会なし
H25/9/24
甲賀地域障害児・者サービス調整会議 特別支援教育部会・就労支援部会 資料
H22・4・1
本人の状況・・・自尊感情の著しい低下
「ぼくは生まれてこなかったほうがよかったんです。ぼくは弟に殺されてしまいます」
支援を仕切り直し
ケース会議の開催:発達支援室
障がい者雇用・生活支援センター
滋賀県障害者職業センター
「本人が自分の特性を知ることから始めよう!」
発達支援室と雇用・生活支援センター(甲賀)による
継続的支援の開始
室とセン
ターでの
面 談 で
は・・・
●「ぼく
●滋賀県障害者職業センターでの準備支援(H22/5/17~8/6)
「ぼくに何でそんなことを聞くのですか?」
「自分はダメな人間だから、働くなって言っ
てほしかった」
「ここに来たので障がい者扱いになった。しんどい」
●ハローワーク甲賀での求職登録(H22/5/13)
待ち合わせ場所に姿なく、悪いのは支援者(指差し)
は死にた
●ハローワーク大津にて体験実習(H22/7/12~16)
い ん で
「ぼくにお茶なんか出さないでください」
す 。」
●滋賀県障害者雇用支援センターでの実習(H22/9 ~7 日間)
●「ぼく
「死にたいんだ。実習に行こうか迷っている」
への評価
「インターネットで見たらぼくのような障がい者は 100 人に 1 人」
なんてみ
「センターに行っても自分の答えは見つからないんだ」
んな嘘な
「(評価を見て)いいことばかり書いてあったから嬉しかった。暗い気持ちを受け容れ
ん で す 。」
てもらえる場所があってよかった。
」
●「ぼく
は家にい
ると殺さ
れそうに
な り ま
●医療受診
「(発達支援室同行)悩みすぎることを相談してみよう」
●ジョブガイダンス参加(H22/12/4 ~4 日間)
「(高評を受けたが)ぼくは(終了証書)受け取るに値しない人間なんだ」
●作業所実習(H23/2/7~21)
す 。」
「出来具合はいいと言われています。人と話せないことが困る点だと思います。昼食を
●「障が
大勢で食べるのは嫌なんです。休み時間に私情について話すのも失礼だと思いますし。
い者って
過大評価すぎます。
」
思われた
●ジョブガイダンス参加(H23/2/28・3/23)
くないん
●某市図書館臨時職員採用面接(独自で)(H23/3/3)不採用
で す 。」
●某市役所臨時職員採用面接(H23/4/22)不採用
「やはり、もう少し実習に行った方がいいんですかね。
」
「(精神保健福祉)手帳は持つと頼りっきりになるから持ちません」
H25/9/24
甲賀地域障害児・者サービス調整会議 特別支援教育部会・就労支援部会 資料
転機!
企 業 に て 実 習 (H23/5/24 ~ 6/6) ← 5/31 で 終 了
実習先で、働いている人を侮辱する発言。反省会の実施。
●「働くための目的」「自分のうまくいきにくさを他人のせいにしない」「支援してくだ
さる方の話を聞く」といったことを今一度、面談を重ね、もう一度実習に挑戦しよう!
転機!
作 業 所 実 習 (H23/8/3 ~ 8/5)
●本人に対する評価:手先の器用さ。時間を守って通える。一方で、話をしてもよい場面
とそうでない場面の振り分けの難しさ。→作業所利用は本人の意思確認が大事。→本人「継
続して利用することについては 50%。」(ケース会議当初)→就労には、「休まず通所」
「職場でのあいさつ等、働くために必要な力を身につける」「仕事を見つける」「働く」
という段階を踏む必要があるという話を聞いて→「母に弁当を作ってもらうことが負担に
なっているのではないか・・・」という本人の心配していたことが伝えられ、その場で解
消。→「(利用することについて)お願いします」
● 作 業 所 に て 実 習 継 続 ( H23/9/1~ )
室とセンターで
の面談での話の
変化!!!
社会福祉課障がい者自立支援担当もケース会議に
● 医 療 受 診 (H23/9/5 )
精神保健福祉手帳についての相談をした。
後 日 、D r .の 意 見 書( 本 人 に は 見 せ て い な い )を 元 に「 時 と
場合によっては支援が必要である」という自己理解が進んだ。
●入室時のあい
さつに変化あり。
● 作 業 所 利 用 開 始 (H23/10/1~ )
「同級生を見て、仕事を探すことに必死だった。そのストレ
ス が 焦 り に つ な が っ て い た 。仕 事 を 探 す 前 の 段 階 に い る こ と が
● 「 順 調 で す 。」
は っ き り わ か っ て 落 ち 着 い た 。」 習 い 事 ( 茶 道 ) も 始 め た 。
「 バ ザ ー 」「 リ モ デ ル フ ェ ア ー 」 等 で の 接 客 で も 活 躍 。
●「 自 分 と し て は
いい感じでやっ
湖南市障がい者就労情報センターのバックアッ
て い ま す 。」
プ。
(企業からの作業外注。イベント受入情報。
施設外就労情報等)
●相談相手の話
に「 確 か に そ う か
H24/1 月「 ず っ と 、作 業 所 に い る わ け に も い か な い こ と は わ か
も し れ ま せ ん 」。
って
ます。仕事をしたいなって思いもこみ上げてきます。
で も 、次 の ス テ ー ジ に 行 く の は も う 少 し 、先 の こ と か な・・・。」
H24/6 月 : A 社 か ら 求 人 有 り 。「 ぼ く が 受 け て も い い の で し ょ
うか・・・」=前向きに検討。