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財 第 3 3 4 5 号
平成28年3月24日
大阪府議会議長 今井 豊
様
大阪府知事 松井
再
議
一郎
書
平成28年2月定例会において、平成28年3月24日に議決された議員提出第1号議案
「大阪府情報公開条例の一部改正の件」については、次の理由により異議があるため、地方
自治法第176条第1項の規定に基づき、再議に付する。
理
由
大阪府情報公開条例について、特別顧問及び特別参与の助言等の活動を審議会等と同様に
公開する改正を行うことは、以下の点において疑義がある。
1.地方自治法上の位置付けにおいて、特別顧問及び特別参与は職員と同様、補助機関の
一員であり、その活動として、会議における議論に加えて、高い専門性を活かした調査・
助言を行っていることから、特別顧問及び特別参与の活動の公開を審議会等の会議の公
開を定めた情報公開条例第33条で規定することは適切でない。
2.特別顧問及び特別参与の活動を同条例第8条、第9条に該当する場合を除いて原則す
べて公開することは、長の政策形成過程における特別顧問及び特別参与の自由な議論及
び意見交換を阻害し、ひいては、特別顧問及び特別参与に期待する役割が十分に発揮で
きなくなるおそれがあり、府政の改革等の推進に支障がある。また、公開すべき活動の
場が相当数存在することから、業務の負担が著しい。
以上のことから、大阪府情報公開条例を改正することは適当でないと考える。
なお、特別顧問及び特別参与の職務の遂行に係る情報については、平成26年6月19日
に定めた「特別顧問及び特別参与の職務の公表等に関する運用指針」に基づき、公開を進め
ているところである。