県民の皆様からの御意見の概要と県の考え方 [PDFファイル

「あいちICT戦略プラン2020(仮称)
」
(案)に対する県民の皆様からの御意見の概要と県の考え方
意見の概要
県の考え方
<重点的に展開する施策> Ⅱ 産業革新 2-2 農林水産業の競争力の強化
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戦略プランにある「あいち型植物工場」への取り組みを進め、ICT 関連企業や大学等と連携し技術確立を
御意見を踏まえまして「あいち型植物工場」への
目指す。という部分は、大変意欲的な取り組みで、大型経営法人による植物工場モデルでなく、家族経営を 取組を進めてまいります。
主体とした部会単位での ICT 技術の開発と導入普及についてより一層の支援をお願いします。
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1についての具体的な進め方について質問ですが、
「ICT 関連企業」とは、愛知県で事業を進める大半の
県試験場では、ICT 関連企業との共同研究で温室
事業者を対象にしているのでしょうか?それとも、部会対応の仕組みを有する一部の事業者が対象でしょう のモニタリングシステムを開発してまいりました。
か?県試験場や JA あいちグループが中心となり、部会対応の仕組みを研究開発中であると思いますが、今 本県施設園芸の振興を目的に、ICT 関連企業等と連
以上に多くの関連事業者にも「あいち型植物工場」への参画を求めていく予定があるのでしょうか?
携した技術の開発や生産現場への普及を支援して
まいります。
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ICT 技術は「日進月歩」で新しい技術が各事業者から生み出されています。農業の生産現場では、様々
御意見にあるような課題は認識しておりますが、
なメーカー、業者のシステムがバラバラに開発され普及しつつあります。そのため研究開発の重複投資によ 民間企業の自由な活動を制約することはできませ
るコスト高や、ネットワーク構築において事業者間での競争が技術や人材の囲い込みにつながるようでは、 ん。
地域農業の発展を阻害する懸念があると思います。この点について県の御見解をお願いします。
県としましては、産地全体のレベルアップにつな
がるよう、産地内での情報共有に配慮し、
「あいち
型植物工場」を推進してまいります。
4
ICT 技術を活用した農業を進める場合、今までとは少し異なる人材育成が必要になります。今後は、生
「あいち型植物工場」の推進において、E ラーニ
産者、県普及員、JA 指導員、業者担当、試験場研究者など、どの分野に所属していたとしても、一様に身 ングの活用は、今のところ想定しておりませんが、
につけなければいけない「知識およびスキル」の標準化や共有化が必要になると思います。今までのような、 御意見のとおり、ICT を活用した環境制御技術の確
ピラミッド型の普及方法や講習会を中心とした教育方法では、不十分だと思います。情報共有化のための人 立と産地への普及を図るためには、生産者を始め関
材教育について県の御見解をお願いします。その場合、E ラーニングの活用方針についても御見解お願いし 係者の人材育成が重要と考えております。
ます。
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園芸先進地のオランダでは、各事業者、各研究者の横の連携が整っていて、大学、実証試験機関、資材展
「あいち型植物工場」を推進し、ICT を活用した
示場、作物展示場が、集約され、どの事業者であっても、どこに所属する生産者であっても自由に研究開発 情報共有による産地全体のレベルアップにつなが
の情報が得られるだけの仕組みが整っています。園芸先進地「あいち」としても。オランダのような「情報 る支援を実施してまいります。
と技術」を共有できる仕組みを整えて欲しいと考えますが、県の御見解をお願いします。
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4について、協議会の設置を提案いたします。ご検討の上、御見解をお願いいたします。
「あいち型植物工場」に取り組む生産者を核とし、
愛知県 ICT 農業推進協議会の設立に向けて(趣旨)愛知県における ICT 農業の普及推進及び、次世代型 行政、研究機関、普及指導機関、JA 等の関係機関
施設園芸の展開をはかるための協議会を設置する。
(以下、略)
が連携して、ICT を活用した環境制御技術の普及を
図るための地域の体制づくりに努めてまいります。